Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

Stonegaze

True Widow 『Circumambulation』 レビュー

Artist True Widow
True Widow

Album Circumambulation
Circumambulation

Track List
01. CREEPER
02. S:H:S
03. FOURTH TEETH
04. NUMB HAND
05. TROLLSTIGEN
06. I:M:O
07. HW:R
08. LUNGR

USはテキサス州ダラス出身の三人トリオ、True Widowの約二年ぶりとなる3rdフル『Circumambulation』なんだけど、お話の前置きとして、当ブログの2011年度BESTにもランクインした前作のAs High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earthとかいうクッソ長いタイトルが各メディアに正しく評価された結果→この度目出度くあのRelapse Recordsからのリリースが決まったようで、これには散々ウチのブログでゴリ押してきた甲斐があったというか、三作目にしてようやく彼らの音楽性が(ピッチ厨含む)あらゆる界隈に正しく評価された結果で、個人的に大変嬉しく思っている。

 このTrue Widowといえば→【Stoner×Shoegazer=Stonegaze】を最大の売りとしているバンドで、通算三作目となる本作でも、これまでと同様に”仄暗い水の底からコンニチワ”みたいなダウナー系インディ・ミュージックを展開しているんだけど、まずオープニングを飾る#1”CREEPER”からして毒々しいまでのウネリとグルーブを効かせた中毒性の高い低音リフがミニマルに反復しながら、ダン・フィリップス(Vo,Gt)の気ダル~い歌声と共に未知なる狂気と不安が精神的に迫りくるこの感覚・・・それこそ宗教絵画風のアートワークの如し暗黒微笑世界に迷い込んだかのような、この独特のトリップ感こそTrue Widowの音だよなぁ...と再認識させる。そして前作譲りの幽玄な【ATMSフィールド】を展開する#2”S:H:S”、仄暗い水の底から紅一点のNicole Estill(Vo,Bass)によるヤンデレ少女系ボイスとダンの絶妙なコーラスが織りなす、キャッチーでありながらも独特のハーモニーが”これぞTrue Widow”ってな感じで病みつきになる#3”FOURTH TEETH”、まるでAlice in Chains顔負けのグランジーなリフがネットリと体にまとわり付き、それこそナニかに取り憑かれたor洗脳されたように無感情で歌うニコルのようなリアルヤンデレ状態になること請け合いの#5”TROLLSTIGEN”は、まさにTrue Widow然としたトリップ・ミュージックの真骨頂であると同時に本作のハイライト。で、ミニマルなリフで展開するインストの#6”I:M:O”、再びダンの歌とニコルのコーラスハーモニーがハッパ草い湿った香りを充満させる#7”HW:R”、これまでとは打って変わって感情が芽生えたニコルの歌を中心に展開する#8”LUNGR”まで、全8曲トータル約44分の幽玄な低音世界を堪能させる。特にニコル作曲の#5は本作に潜む恐怖を体現したかのような名曲。
 
 個人的には、紅一点のNicole Estillをメインに携えた前作を素直に踏襲して(それこそ近年のKylesaのように)、より薄明るくキャッチーな方向性に向かうと予想してたんだけど、ご覧のとおり結果は真逆で、過去最高にディープな暗黒暗黒アンド暗黒を超越した先にある漆黒の世界を構築しながら、ミニマリズムを含んだ泥臭い遅漏リフと共にダンとニコルによる憂鬱なハーモニーが暗闇の奥底で反響する、まさに”TWらしい”としか他に言いようがないアヘアヘミュージック・・・これはもう聴きながらアヘアヘと笑うしかない。しかし、2008年作の1st『s/t』の頃にあったドゥーミッシュな重い感覚は薄く、感覚的には2ndやEPI.N.O.で確立したヤンデレ路線を更に深く、更に仄暗い底を極めた結果が本作といった感じ。今思えば、当ブログの2011年度BESTの時にWhirrTrue Widowが一緒にランクインしたのは伏線()だったというか、今年偶然にもWhirrとTrue Widowの新譜が重なってリリースされたのは俺得以外のナニモノでもなかった。

 本作を聴いてあらためて、自分でも不思議なくらいTrue Widowの音楽性がドツボなんだという事を再確認した次第で、まぁ、単純に”俺の感性”を象徴する音そのものっちゃそのものだから...ね。少なくとも、今の時代にドヤ顔しながらシューゲ聴いてる奴でこのTrue Widowを聴いてない奴がいるとするなら、そいつは紛れもなくミーハー以下のクソムシだって、はっきりわかんだね。あとやっぱり、このインディっぽさとメジャーっぽさの境界線で揺れ動く絶妙な立ち位置から放たれる彼らの音楽って、それこそピッチフォーク厨が”Earthの後継者”だという風に挙って持ち上げちゃうほどの、それすなわち俺たちファッション・サブカル系男子御用達の音楽なんだと思いました(適当)



Circumambulation
Circumambulation
posted with amazlet at 13.08.18
True Widow
Relapse (2013-07-18)
売り上げランキング: 103,974

True Widow 『I.N.O.』 レビュー

Artist True Widow
11659715

EP 『I.N.O.』
o3690829

Track List
1. For Grace
2. I.N.O
3. Bathyscaphe
4. S.Y.B
5. S.F.H.D

今年、通算二作目となる新作As High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earthをリリースした、USテキサス州はダラス出身の三人トリオ、True Widowの最新EP『I.N.O.』なんだけども、ShoegazeとStonerのハイブリットな”自称Stonegaze”を展開していた2ndは、今年の俺的BEST候補に名が挙がるほど、まさしく”俺の感性”のツボを得た良作だったけど、今回紹介する新EPの作風としては、2ndのフワフワした退廃的なスロウコアサウンドを正統に踏襲しつつも、珍しいアコースティックインストの#1”For Grace”だったり、中でも本作の目玉である約14分の大作の#2”I.N.O.”を聴けばお分かりのとおり、エコーを効かせたニコル嬢の歌声がより一段とサイケデリックな鬱々とした雰囲気を醸しだし、それにより俄然Kylesaのラウラ姐御を彷彿とさせたりもして、2ndフルのリリースを期に更なる深みを増していくその深淵な暗鬱音世界は、やはり一目置く価値のあるバンドだった、という”俺の感性”の証明でもあるんだ。イメージカラーとしては、2ndが灰色だとすると本作はその色に黒色が少し混ざったイメージ。

 言うても正直、大作の#2以外は2ndの曲との差別化があまり図られていないようで、そのせいか新曲を聴いているという感覚は至極薄いが、まぁ、それでも自身初となる大作の#2や”らしい”#4のためにも本作を聴く価値はあります。というわけで、改めていいバンドだなぁと再確認したEPでした。

TRUE WIDOW 『As High As the Highest Heavens ~』

Artist True Widow


Album 『As High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earth』


Track List
1. Jackyl
2. Blooden Horse
3. NH
4. Skull Eyes
5. Wither
6. Boaz
7. Night Witches
8. Interlude
9. Doomseer

USはテキサス州ダラス出身の3人組、True Widowの約3年ぶりの2作目『As High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earth』は、とりあえずタイトルが長いそれに尽きる。というのは結構どうでもよくて、このTrue Widowっつーバンドは、最近でいうとWarpaintみたいなヤンデレ系ドリームポップ/シューゲイザー/ポストロックの流れを汲んだスロウコアをやってるバンドで、自身ではStonerとShoegazerをミックスさせたような音だから”Stonegaze”などと呼んでいたりする。なるほど、言い得て妙です。でだ、通算2作目となる本作は、あのThe Swordも在籍するKemado Recordsからのリリースということで、ダン(男Vo&G)とニコル(Ba&女Vo)の脱力しながら浮遊するヤンデレヴォイスがサイケデリックに織り成すゆったりとした歌声を、Julie ChristmasCult of LunaJesuKylesaにも通じるポスト・メタル/ポスト・スラッジな重低音に乗せてドロ~~ンっと遅く展開する、あらゆるジャンルの壁を飛び越えクロスオーバーさせた彼らの退廃的な”仄暗世界”はひっじょーに独特で面白く、そして新鮮だ。偶然にも、今年の初め頃にWarpaintThe SwordA Swarm of the Sunの作品を記事にした意味が、その”答え”となるヒントが本作にあるような気がした。つまりは、”俺の感性”と”True Widowの感性”の間に、スタンド使い同士のごとく”引かれ合い”が起きたということなんだ。

 ドンヨリと重いスロゥなリフとニコルのヤンデレヴォイスがとことんダウナーに、そして退廃した仄暗い夢の世界へと聴き手を誘う#1”Jackyl”、ポストロック/シューゲな甘い香りのするサウンドとドロ~ン・リフが混ざり合い、そこへVoダンが優しく囁く鬱い歌声が被さる#2”Blooden Horse”は”Stonegaze”らしい曲。で、ダン&ニコルの今にも消失しそうな歌声とドロ~ン・ドゥーム的な重低音が脳天にへばり付いて離れない#3”NH”、ニコルの明るくキャッチーな歌に癒される”Stonegaze”ナンバーの#4”Skull Eyes ”のMVは見る価値あり。で、ひたすら暗くスロゥな#6、これまでの遅~い展開から一転しテンポアップした低重音が強く押しよせる#7”Night Witches”、インタールードの#8を挟み、約9分ある大作の#9”Doomseer”でドゥーム...なラストを飾り、聴き進めるに連れて底なしのインスタント・ドロ~~ン沼にハマり奈落の底へと沈んでいきそうなほど、本当に病んじゃいそうなほど病みつきになる遅漏世界に酔いしれます。やっぱり前半、#1~#4までの流れが強烈で圧倒的孤独感がスゴイ。それとこのバンド、ある種のシュールさを施すタンバリンの味付けがCoolなんです。

 という感じで、ポストロック/シューゲなアプローチが強く”Stonegaze”然としていた前作『True Widow』よりも、本作はレーベル移籍も伴ってかドゥーム/ストーナー寄りの”重さ”が特に際立った作品で、退廃した灰色の世界を孤独に彷徨い続けたい方にオススメ、そして”俺の感性”の欠片を知りたいって人にもオススメの好盤です。とりあえずBEST候補かも。コレ気に入ったら前作もイイよ!!

B

As High As the Highest Heavens & from the Center T
True Widow
Kemado (2011-03-29)
売り上げランキング: 302713
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: