北欧スウェーデン出身の2人組 CARBON BASED LIFEFORMS の約4年振りとなる通算4作目「Interloper」を紹介。
01. Interloper ★★★★★
02. Right Where It Ends ★★★★☆
03. Central Plain ★★★★☆
04. Supersede ★★★★☆
05. Init ★★★★★
06. Euphotic ★★★★
07. Frog ★★★★★
08. M ★★★★☆
09. 20 Minutes ★★★★☆
10. Polyrytmi ★★★★☆
北欧スウェーデンはイエテボリ出身の2人組み Carbon Based Lifeformsの約4年振りとなる4作目「Interloper」なんだけど、彼らCarbon Based Lifeforms(略してCBL)がやってる音楽というのは、スピリチュアルな環境音を使いダウンビートでゆったりと聴かせる、いわゆる「アンビエント」という音楽性なんだけど、このCBLはサイケデリックな雰囲気を持ったアンビエント=「サイビエント」と呼ばれたり、「リラクゼーショナルな落ち着いたアンビエント音楽」の事を指す「チルアウト」などともジャンル付けされています。
「アンビエント」という音楽に疎い僕が何故Carbon Based Lifeformsの音に魅了されたか言うと、CBLが創り出す「くつろぎ」と「癒し」のサイビエント・サウンドには僕が好きなバンド=ポーランドのRiverside やLUNATIC SOUL 、イギリスのPorcupine Tree やAnathema やPure Reason Revolution 、アイルランドのGod Is an Astronaut などの「アトモスフェリック」&「スペーシー」&「サイケ」&「アンビエント」的な幻想的かつ神秘的な要素を取り込んだロック・バンド達と共通する「何か」があり、その「何か」が僕のツボを強く刺激したというか、「あっ、アンビエント系はこのCLBだけで十分だわ」って、彼らの音を初めて聴いた瞬間にそう思ったほど、僕の音楽的感性と彼らの音楽とのフィーリングがガッチリ合ったからなんです。なんていうんだろう、「ポスト・ロック的」な解釈で聴けてしまう「アンビエント」ってな感じかなぁ・・・?兎に角、それに近い「感覚」があるのは確か。
彼らCarbon Based Lifeformsの名を広めた2nd「Hydroponic Garden」は実にアンビエント然としたヒーリング意識の強い作風で、前作の3rd「World of Sleepers」ではメロウなエレクトロニカや神秘な世界へ誘うKarin My Anderssonという女性の声を取り入れた名作をリリースし、その前作から約4年振りで4thに当たる今作の「Interloper」は、前作3rdの「メロウ」な路線を素直に踏襲した作品で、エレクトロなメロディの質感までも前作の雰囲気を踏襲し、本作ではそれをより分かりやすく(聴きやすく)表現し、誤解を恐れず言うと前作以上に「キャッチー」になり、これまで以上に色彩/表情豊かなエレクトロニカを全面に聴かせ、哀愁と郷愁に満ち溢れた哀しくも繊細で美しくも優しいメロディの波が聴き手の心を柔らかく包み込み、安らぎの気持ちにさせる「神秘」な世界を超越し、もはや、東アジアの山奥にありそうな「秘境」に辿り着き「悟り」が開けそうなほどの「癒し」な幻想空間に、自然と身を寄せたくなる安心感が存在しているんだ。
やはり、郷愁と哀愁を合わせ持つヒンヤリとしたメロディが露骨に増えたことにより、「北欧」という寒々しく冷た~い土地柄を非常に強く意識させるアルバムになっており、感情を露にしたキャッチーなメロディの増加だったり、前作から取り入れられた神秘性をアピールするカリンの歌声が殆どの曲に入ってる所だったり、その辺からも曲の分かりやすさと聴き易さが増した、という事はつまり楽曲が「洗練」された、とでも言うのが正しいんだろうか?要は、もしCBLを聴き始めるならば、彼らの作品の中で「一番聴きやすくなった」今作の「Interloper」を強くオススメしたい、という事なんだ。
青々とした綺麗な海の底に深く深く潜っているかのような「クリア」な感覚だったり(参考画像 1 ,2 ,3 ,4 ,5 )、かたや霧がかった草原の真ん中でポツリと一人たたずんでいるかのような「非現実的」な感覚だったり(参考画像1 ,2 ,3 ,4 ,5 ,6 ,7 )、その安眠効果が高そうな夢心地かつ空想的な世界観にハマってしまったら最後、もう二度とCBLの音楽を手放すことはできなくなるでしょう。っと、そこまで褒めちぎりたくなるほど、このアルバムを聴いてる時は、美しい海の流水に生息するクリオネやクラゲなどの「まったりたたずむ系生物」にでも変身したかのような錯覚を覚えるほどの「異次元空間」がココに存在しているんだ。
タイトルトラックとなる1の”Interloper”から「メロウ」な曲で、ヒンヤ~リとした神秘的なエレクトロニカが「癒し」の効果を生み、終盤では霧がかった女性の声を入れて神秘性を高めます。初っ端から名曲過ぎる1からツカミはOK。 2の”Right Where It Ends”は、ささやき系男性ボーカル入りの曲で、サイケデリックな雰囲気やテクノな音とリズミックなノリが心地良くトリップする。 3の”Central Plain”は、1曲目と同じような女性の神秘な声やノリの良さげなエレクトロをメインに聴かせるチルアウトナンバー。 4の”Supersede”は、ダウンテンポでまったりと進むスローなパートと初期のPorcupine TreeやGod Is an Astronautを想起させるスペーシー/アトモスフェリックかつサイケデリックなエレクトロニカ&テクノ/トランスチックなノリの良いリズム・パートとでメリハリを効かせた曲。この曲は2曲目の「サイケ」と3曲目の「リズム&ノリ」を組み合わせたような感じ。 キューティな少女の語り調から始まる5の”Init”は、哀しさと優しさを両方含んだ「泣き」のメロディに母性的な安心感と同時に切な過ぎる感情へ誘うキラートラック。この曲はホントにヤバイです。ガチで泣けます・・・。 6の”Euphotic”は、神秘的な雰囲気や優しいkeyの音でゆったりと進み、後半に女性コーラスを入れて癒しな展開で締める曲。 7の”Frog”は、5の”Init”と同じく、ヒンヤリした冷たい雰囲気とキーボードの優しく切ないメロディを中心に聴かせるダウンテンポな曲で、子守唄を聴いてるような「くつろぎ」がたまらない。 宗教的な神秘性に惹かれる8の”M”、ゆったりフワフワとした雰囲気と物哀しいピアノのメロディに心の安らぎを感じる9の”20 Minutes”は個人的に久石譲っぽいなぁって思った。 ピコピコ系エレクトロと郷愁感溢れるメロディが印象的な10の”Polyrytmi”もシンプルながらに深い。
まず1~5の流れが完璧で、2秒でCBLの世界観に引き込まれトリップする事ウケアイです。5曲目の”Init”は間違いなく必聴です。後半の曲も粒揃いで文句なし!!特に8曲目の”M”は裏の名曲と呼べそう。・・・つー感じで、良作だった前作、前々作と同様に「傑作」と呼びたい、それほど素晴らしい内容。オイラ的には一番好きかも>本作
僕と同じで、前文に名を出したバンドが好きならチェックしてみる価値は存分にあるんじゃないかな(他で言うと、Alcest の(2nd)みたいなドリ~ミ~なポスト・ロック好きな人にも)。とりあえずは彼らのマイスペで音源を聴いてもらって、その後はどう感じるか、聴いた人それぞれの感性に関ってくると思う。
つー事で、これからのジメジメとした暑い夏に持って来いな、「冷水」という名の「冷音」を耳から浴びてみるのも、いいんじゃないでしょーか?僕自身、最近は寝る時の愛聴盤としてお世話になってます。僕が思うに、今年のBESTにも余裕でランクインしてくるんじゃないかなーって。
8.5 / 10 点






