Welcome To My ”俺の感性”

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Mastodon

Mastodon - Hushed and Grim

Artist Mastodon
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Album 『Hushed and Grim』
Mastodon-Hushed-And-Grim

Tracklist
Disc I
01. Pain With An Anchor
02. The Crux
03. Sickle And Peace
04. More Than I Could Chew
05. The Beast
06. Skeleton Of Splendor

Disc II
01. Peace And Tranquility
02. Dagger
03. Had It All
04. Savage Lands
05. Gobblers Of Dregs
06. Eyes Of Serpents
07. Gigantium

USヘヴィミュージック界の“ドンファン”ことMastodonの約4年ぶり通算8作目となる『Hushed and Grim』。事前に先行シングルとなる“Pushing The Tides”を聴く限りでは、それこそ初期の獣性むき出しのカオティックなコアさとポストハードコア路線の5thアルバム『The Hunter』のキャッチーなリズムをミックスしたような、しかし『The Hunter』よりもっと初期型のリフで畳みかけるスタイルみたいな。実のところ、本作において露骨に歴代マストドンの面影を感じさせる曲って実質そのシングルだけで、バンド史上最長となる二枚組約86分に及ぶ本作の全貌は、たった数曲のシングルだけで説明できるようなそんなスケールの狭い作品では到底なかった。

本作のプロデュースには、キング・クリムゾンやラッシュの関連作品をはじめ、ピーター・ガブリエルやデヴィッド・シルヴィアン、TOOLやMuseなどのオルタナ/プログレ界を代表するバンドの作品に携わっているDavid Bottrillを迎えているだけあって、ディスク1の幕開けを飾る#1“Pain With An Anchor”からして、オールドスタイルのヘヴィメタルならではのクサメロを経由した叙情的なメロディ、不協和音を奏でるアトモスフェリックかつサイケデリックなリフレイン、ソリッドな“キザミ”を駆使した破天荒なヘヴィネス、プログレ然としたソロワークやダイナミックな楽曲構成まで、まさに本作の鍵を握る要素を一つに凝縮したような曲となっている。

まずは“キザミ”について。ディスク1では冒頭を飾る#1の低域をタイトに刻み込むソリッドなキザミを皮切りに、#2“The Crux”のプログレッシブ・ロックの専売特許であるテクニカルなインストパートにおける質量の低いスタイリッシュなキザミ、ソフトなプログレパートとポストメタル級の重厚感溢れる質量を蓄積したタイトなキザミ主体のヘヴィネスの対比を効かせた#3“Sickle And Peace”、引き続きイントロから質量豊富のポストメタリックなキザミを擁する#4“More Than I Could Chew”など、このディスク1では(それこそ“スラッシュメタル”という言葉を生み出したマルコム・ドームに捧げるかのような)往年のスラッシュメタルを希釈したポスト・スラッシュメタルならではの“キザミ”を軸とした、俄然ポストメタリックなスタイルを展開している。それこそ、彼らが歴史的名盤と謳われる4thアルバム『Crack The Skye』を境に“キザミの世界”に入門した結果、俗に言う黄金のキザミ”を会得したバンドが為せるファストからミドルに、質量/BPMを変幻自在に操ってキザミにキザミ尽くしている。もはやキザミ界の王であるTOOLFear Inoculumへの回答であるかの如し、そのキザミ意識の高さは過去イチと言っても過言じゃあない。

ここでTOOLFear Inoculumに関連する話を述べると、その“キザミ”のみならず、主にギターの音色やトーンを耳にすればわかるように、本作はサウンドプロダクションを含めた音作りという音楽制作における根本的な面でも従来のマストドンと一線を画してきている。それこそ、ヘヴィロック界のキングであるDeftonesが2020年に発表したOhmsにおいて“10年代のヘヴィネス”から“20年代のヘヴィネス”に更新してみせた、その現代ポストメタルの新しい形として披露された次世代のヘヴィネスと共鳴するかのような、それ即ち“20年代のヘヴィネス”に対するマストドンなりの回答であり、従来のクラシックな傾向から一転してモダンな音像に振り切って現代ポストメタル然としたヘヴィネスを轟かせている本作品は、お馴染みのPaul Romano氏が手がけたアートワークとシンクロするような発色のないモノクロームの世界観を描くように、名盤『Crack The Skye』経由のブルージーかつサイケデリックな側面を強調しながらも、過去一でテクニカル/プログレメタル然とした大胆不敵な楽曲構成力の高さと、その強度の高さが全盛期に肉薄する勢いすら感じさせる1枚となっている。

ディスク1の鍵を握る“キザミ”の他に、もう一つ別の鍵となる要素を挙げるとするなら、それは“プログレ”に他ならない。そもそもの話として、今ではマストドン=プログレのイメージを持っている人も少なくないだろうし、それは全くもって間違いではない。しかし、このディスク1における“プログレ”の概念は、例えばドンの代表作である『Crack The Skye』から連想される“プログレ”のソレとはまるで違っている。その本作におけるプログレを象徴する#5“The Beast”では、それこそ西海岸系インストみたいなイントロを皮切りに、曲中は『Crack The Skye』の系譜にあるサイケデリックでブルージーな雰囲気を漂わせるも、筆頭すべきギターのソロパートではスティーヴン・ウィルソンの4thアルバム『Hand. Cannot. Erase.』や5thアルバム『To The Bone』を連想させる明瞭なギターソロを披露している。続く“Skeleton Of Splendor”でも、冒頭のアルペジオギターが醸し出す湿り気のある仄暗い雰囲気からしてSWソロを彷彿とさせつつ、そして専属の鍵盤奏者が在籍するコテコテのプログレバンドみたいなキーボードのソロパートが導入されている。そのプログレらしいキーボードソロは、もはや頭から“メロディアス”な領域に突っ込んでるクラシックなハードロックチューンでシングルの#7“Teardrinker”にも容易く取り入れられている。

本作におけるアルペジオギターを積極的に多用したメロディアスでサイケデリックな世界観形成も、展開の豊富さも、ブルース/ハードロック的なソロワークも、現代プログレの代名詞であるドリムシの影響というよりは、先日復活を宣言したPorcupine Treeの頭脳であるスティーヴン・ウィルソンのソロ作品からインスパイアされたフレキシブルなオルタナ/プログレといった印象。そういった意味では、現代プログレの名盤『Crack The Skye』のプロデューサーであるブレンダン・オブライエンを再起用した前作の7thアルバム『Emperor Of Sand』みたいな、ガワだけを取り繕った形だけの『Crack The Skye』リバイバルではなく、いわゆるプログレという概念を新たに刷新した本作こそ『Crack The Skye』が正統進化した作品と言えるのかもしれない。

ここまで外に開かれたマストドンは未だかつて見た事がなかった。それこそ歴代最長のトータルタイムを誇る二枚組の超大作志向は、長年のライバルであり盟友Baronessを意識しての事だろうと容易に推測できるし、また本作における著しいオルタナ/プログレ志向についても、Baronessが一足先にオルタナ化した2019年作の傑作Gold & Greyという現代ポストメタルの最先端を誇示する、その名の通り金字塔であり革新的な内容に対する危機感というものが、これまで保守的な姿勢を貫いてきたドンの思想をリベラル側に突き動かしたのかもしれない。

ディスク1を司るオルタナ/プログレなアプローチを引き継いで、ディスク2の幕開けを飾る“Peace And Tranquility”では、冒頭からプログレはプログレでもバンドのテクニカルな側面を押し出した盟友Baronessリスペクトなストーナーメタルを繰り広げる。インド周辺の民族楽器であるサーランギーやパーカッションが織りなす、オリエンタルでサイケデリックな世界観を強調した“Dagger”、往年のDTを彷彿とさせる哀愁むき出しのアルペジオギターを軸にThou顔負けのスローなヘヴィロックを展開する“Had It All”、ディスク1のアグレッシブでメタリックな側面を踏襲した“Savage Lands”、それこそ現代ポストメタル/ドゥームメタル界を牽引するPallbearerと共振するドゥーミーな序盤から、一転してオルタナティブな側面を強調しながらダイナミックに展開する“Gobblers Of Dregs”、ドンの音楽史においてこんな洗練されたメロディ聴いたことないってくらい、それこそSWソロと錯覚するレベルのイントロのキーボードから始まる“Eyes Of Serpents”、そしてディスク2のラストを飾る“Gigantium”は、DeftonesOhmsとともに“20年代のヘヴィネス”をアップデイトしたHumInletリスペクトなヘヴィ・シューゲイズ然としたギターワークを耳にしたら、なんだか急に微笑ましくなってクソ気持ち悪い顔で(ニチャア)ってなった。何故なら、ここで、最後の最後で全部繋がるカタルシスったらないというか、この曲のシューゲイザー然としたギターに本作の全てが詰まってるからね。

そんな風に現代ポストメタルを象徴するPallbearerからのHumというヘヴィミュージックシーンのトレンドをかっ喰らい、いかに本作がオルタナや現代ポストメタルを新規の軸に制作されたのかを証明すると同時に、本作の裏コンセプトとしてある「オルタナ化したバロネス」に対する「オルタナ化したマストドン」なりの答えが起承転結を迎える。とにかく特定のどこがとか、特定の何かが凄いとか、そういう次元の話じゃなくて、芸歴20年を超えるベテランの経験からくるプレイヤーとしてのパフォーマンス/スキル、それらを踏まえた総合力の高さとメタルとしての強度が尋常じゃなく高い。なんだろう、コロナ禍において内に抱えた暗黒エネルギーみたいなのを全て外側に開放して、やれること全部やってみた結果が本作というか、例えばジャンルは違うけどオルタナ化したAlcestでお馴染みのアルバム『Kodama』を聴いてるような感覚に近い。

確かに、確かにデビュー当時から一貫してヘヴィミュージック界のオリジネイターとしてシーンの一線を張ってきた彼らが、悪く言えばその辺のテクニカル/プログレ・メタルバンド勢がやってそうなアルペジオギターを多用した過去イチでメロディアスなインストゥルメンタルを筆頭に、プログロック的な小技を効かせたリフメイクや雰囲気シンセというより明瞭な姿形をしたシンセのメロディ、そして近年のメタル界におけるトレンドに迎合するかのような、過去イチで“ドンらしからぬ”姿勢に違和感を覚える人も少なくないと思う。しかし、それは決してオリジナリティが欠如しているのではなく、逆にオリジナリティを確立したバンドだからこそ可能にした作品だと思う。それを肯定的に言うなら、過去作のどれとも干渉しない対外的な外的要因を軸とした本作の中だけで完結する高いオリジナリティを内包している。何故なら人間、歳を重ねれば重ねるほど「変化」を嫌う傾向にあるのが定説なのにも関わらず、この歳になっても新しい試みに挑戦する獣性むき出しの若々しくストイックな姿勢に、そしてコレをドンがやるという新鮮なギャップとフレキシブルな感性に只々驚かされたし、改めてやっぱこいつら天才だと唸った一枚。これは何度も言ってるけど、おいら、今回のようなシーンを代表するオリジネイターがトレンドに迎合した作品を生み出す瞬間に猛烈な“エモさ”を見い出す変態という名の紳士なんで、この『Hushed and Grim』はまさにその“エモさ”を体感できる作品なんですね。

結論からすると、やはり2019年のBaronessの名盤Gold & Greyをはじめ、2020年にDeftonesOhmsHumInletが提唱した“20年代のヘヴィネス”が早くもシーンに行き届いていた事を、これ以上ない圧倒的な説得力をもって回答してみせたのが、他ならぬヘヴィミュージック界の異端児であるドンだった。もはや、こいつらWelcome To My ”俺の感性” の読者なんじゃねぇか説が芽生えるほど、過去に自分が書いた“20年代のヘヴィネス”に関する話の流れをスムースにアップデイトしている気がしてならなかった。つまり「僕が考えた最強のドン」をそのままやってきてるような作品で、恐らく日本で俺しか解けない本作という名の問題は流石に解読しがいがあったわ。しっかし、こいつら日本のラジオネーム【スティーヴン・ウィルソン】をナメ過ぎだろ・・・むしろ俺レベルになると、聴く前からDeftonesOhmsをブログのヘッダー/トップ絵にする事で既にほぼ解読してるっつーの。そして、このタイミングでPorcupine Treeの復活だろ?こんなん“引力”エグ過ぎるし、興奮しすぎて自律神経バグるってw

Mastodon 『Emperor of Sand』

Artist Mastodon
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Album 『Emperor of Sand』
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Tracklist

03. Precious Stones
04. Steambreather
05. Roots Remain
06. Word To The Wise
07. Ancient Kingdom
08. Clandestiny
09. Andromeda
10. Scorpion Breath
11. Jaguar God

確かに、ことマストドンって、2012年に突如として現れメタルシーンに衝撃を与えたデビューアルバムの『Remission』から、Rushなどのクラシック・ロックや70年代のプログレヲタクを唸らせた歴史的名盤と名高い2009年作の4thアルバムCrack the Skyeまでは、確かに「神がかり的」な勢いで「神がかり的」な名盤を立て続けにリリースし、瞬く間にアメリカの現代メタルシーンを代表する「レジェンド」と称されるまでの地位へと上り詰めた。しかし、その歴史的な名盤の次に発表された2011年作の5thアルバムThe Hunterでは、玄人向けだった前作から一転して、パーリーピーポーみたいなチャラくてポップでポストハードコア的な、「売れ線」というよりは「キッズ向け」のパリピ・サウンドを展開し、これまでのフアンから総スカンを喰らってしまう。しかし、この玄人向けのクラシックなスタイルから一転してティーンエージャー向けのポップなスタイルへと様変わりする、様々なスタイルに変幻自在なところもマストドンの魅力であり、そこがマストドンというバンドが高く評価される理由、マストドンというバンドの「面白さ」たる所以でもあった。

そんなパリピアルバムの次の作品として、ある意味で注目された2014年作の6thアルバムOnce More 'Round the Sunは、十分に「良作」の部類に入る作品ではあったものの、あくまでも「全盛期のマストドンを彷彿とさせるレベル」の、しかしどこか「パチモン」っぽい感じが拭えなかったのも確かで、事実その曲構成からリフ回しをはじめとしたソングライティングの面から、そしてマストドンの生命線であるオリジナリティの面でも全盛期からはほど遠い内容で、やはり「神がかり的」だった彼らの求心(神)力は、歴史的名盤および最高傑作と名高い4thのCrack the Skyeを最後に綺麗サッパリ消失してしまった、その事実を皮肉にも裏付けるような作品でもあった。なんだろう、ただ過去作の美味しいところを寄せ集めただけの、言うなれば全方位中途半端なアルバムというか、単純にアルバムの核となる「コンセプト」の部分が脆弱的で、そういった「コンセプト」という点ではまだ『The Hunter』の方がトガッた作風だったと言える。それこそ、超絶テクいドラム叩きながら歌っちゃう俺かっけーみたいな、単にブラン・デイラーが自己主張し過ぎた結果とも言えなくもない。そのブラン・デイラーによるワンマンバンド化が著しく進行し、それにウンザリしたベスボのトロイ・サンダースとギタボのブレント・ハインズ、そしてリード・ギタリストのビル・ケリアーの3人は、それぞれ個々でサイドプロジェクトに手を伸ばし始め、終いにはフォロワーであり盟友のBaronessにまでブチ抜かれたマストドンは、いよいよバンド崩壊の前夜を漂わせていた。

それらのネガティブ要素が取り巻く今のマストドンが放つ、約三年ぶり通算7作目となる『Emperor of Sand』『砂の王』は、いわゆる「神がかり的」マストドンを象徴する歴史的名盤Crack the Skyeを手がけた名プロデューサーブレンダン・オブライエンとの再タッグが実現、彼と同じアトランタ出身のマストドンの相性は今作で更なる飛躍を遂げている。



今作は死刑を宣告された人が舞台となる神話をモチーフにしたコンセプトアルバムで、それこそPain of Salvationダニエル・ギルデンロウじゃあないが、『死』を宣告された人間の限られた時間と余命を『砂の王』という名の死神が独断でジャッジメント!する、そのコンセプティブな世界観を司るようなイントロで幕を開ける1stシングルの#1”Sultan's Curse”から、マストドンらしい怒涛の砂波が押し寄せるソリッドなキザミ系のヘヴィネス、トロイの獣性むき出しの遠吠え、ブレントの爺猫ボイス、そしてブランの歌によるトリプルボーカルの掛け合い、そして歴史的名盤『Crack the Skye』を彷彿とさせるキーボードがスペース/サイケデリックな世界観を構築し、まさしくそれは『高い砂の城の男』を築き上げるかの如しだ。開幕と同時にShow Yourself Show Yourselfとコマーシャルかつキャッチーに歌い上げるブランと「はざまけんじ」でお馴染みのビートルズの”Eleanor Rigby”のサビを彷彿とさせるトロイの歌メロでとことんキャッチーに展開する2ndシングルの#2”Show Yourself”、タンバリンを抱えながら疾走する#3”Precious Stones”、そして盟友Baroness”Shock Me”に対するからの答えの如しトロイのキャッチーなボーカル・メロディをフィーチャーしたサビをはじめ、オルタナ系のモダン・ヘヴィネスを通過した重厚なリフとキーボードのサイケデリックなアレンジで妖しさを醸し出す#4”Steambreather”まで、ここまでの序盤は比較的モダンなエッセンスを効かせた「いつものマストドン」と言った感じの、ツカミとしては決して悪くないシンプルかつキャッチーな流れで聴かせる。

しかし、今作のハイライトを飾る5曲目の”Roots Remain”では、妖しげにフェードインしてくるアコースティックなイントロから、重圧のようにのしかかるヘヴィなリフとオルタナ系のモダンなリフで骨太な地盤を組み立てながら、名盤『Crack the Skye』を象徴する名曲”The Czar”の続編あるいは延長線上にある深淵な世界へとトリップさせる、キーボードやトライアングルを駆使したサイケなサウンド・アプローチをもってプログレッシブに展開し、そして「DON is Back...」を高らかに宣言するブレントの超絶怒涛のGソロからアウトロのピアノまで、それこそ「神がかり的」な時代のマストドンにしか書けないような楽曲だ。

初期の頃を彷彿とさせる変拍子を交えたリフ回しと、トロイとブレントによる攻撃的なボーカルワーク、そしてけたたましく鳴り響くサビの轟音ヘヴィネスへと繋がる#6”Word to the Wise”、名盤『Crack the Skye』の系譜にあるキザミ系のリフとタンバリン主体で聴かせる#7”Ancient Kingdom”、3rdアルバム『Blood Mountain』”Circle of Cysquatch”をフラッシュバックさせる宇宙人ボイスとテレサ・テンばりの哀愁よろしゅうな間奏パートが目玉の#8”Clandestiny”、2ndアルバム『Leviathan』をフラッシュバックさせるスリリングなインストとブレント&トロイのハードコア然とした咆哮が炸裂する”Andromeda”、その猛烈な勢いのまま、最初期の頃の混沌蠢く破天荒かつカオティックなマストドンへと回帰した#10”Scorpion Breath”、そして約8分ある大作の#11”Jaguar God”では、シブいアコギのイントロから優美なピアノとA7X風のブレントのムーディな歌声で哀愁よろしゅうな幕開けを飾り、今度はギアチェンしてタイトなビートを刻むベースラインにブランの歌を乗せて進行し、再びギアチェンしてトロイの咆哮とスラッジーなリフで大胆不敵に展開し、トドメは2ndアルバム『Leviathan』の名曲”Megalodon”のスリリングな展開とリフのセルフオマージュをやってのけ、そのまま最後までテクニカルなリフの波状攻撃、そしてブレントによる名曲”The Czar”の血が通った泣きのGソロを最期に、『高い砂の城の男』である『砂の王』との契約により、マストドンは再びNWOAHMの頂点に君臨する。

あの名盤『Crack the Skye』というのは、鍵盤をフィーチャーしたスペース/サイケ・ロックにはなり切らない絶妙なサイケ風アレンジがキモであり、『Crack the Skye』を歴史的な名盤たらしめた最もたる要素、その所以でもあって、今作でも名曲”The Czar”の世界観を更に深く掘り下げるような鍵盤が全編にわたって鳴り響いている。とにかく、アルバム前半はバロにゃんことBaronessに「格の違い」を見せるけるようなバロにゃん煽りでキャッチーに展開し、しかしアルバム後半からは往年のマストドン、それこそ「神がかり的」だった頃=1stアルバム~4thアルバムまでのマストドン全盛をフラッシュバックさせるような、リフメーカーことビルの『Crack the Skye』直系のキザミ系のリフを筆頭に、2ndアルバム『Leviathan』や3rdアルバム『Blood Mountain』を連想させるテクニカルな怒涛のリフ攻め、最初期のスラッジ/ハードコア然とした獰猛なヘヴィネス、名曲”The Czar”をルーツとするブレントの超絶epicッ!!な泣きのGソロとトロイのハードコア然とした咆哮、そして何よりもタンバリンとトライアングルという最強装備を身につけたマストドンに敵なしだ。とにかく、3人のボーカル面とインスト面のガチっぷりは近作にはない、それこそ「神がかってた」時代の初期衝動が『砂の王』の力によって現代のマストドンに憑依したかのような、久々に年間BESTの可能性を大いに感じさせる怪作、というより「復活作」と表記した方が的確かもしれない一枚だ。

正直、全7曲の大作志向というガチなプログレやってた『Crack the Skye』とは打って変わって、今作は全11曲で曲尺も至って普通の長さで、となるともう聴く前からその内容が全く想像できなかった。しかし、久しぶりのコンセプト・アルバム、そして初めて過去作と同じプロデューサーを起用したことで危惧していた、いわゆる二番煎じに陥ることもなく、クラシック・ロックというよりはモダンな音を多用した実に現代的な『Crack the Skye』とでも言うんだろうか、とにかく彼らが求心(神)力を失った『The Hunter』のウェイ!系のパリピ感が完全に消え去ったことが何よりの進歩で、小細工なしの基本的なリフとメロディ、そして複雑な展開/構成力で聴かせる、言うなればオーガニックなマストドンに回帰したことが何よりも嬉しい。あと、やっぱりって事前にガッチリコンセプト決めて曲書いたほうがいいバンドだと再認識させられた。じゃなきゃこいつら5thや6thみたいに好き勝手やり過ぎるからなw
 
エンペラー・オブ・サンド
マストドン
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Killer Be Killed 『Killer Be Killed』

Artist Killer Be Killed
Killer Be Killed

Album 『Killer Be Killed』
Killer Be Killed

Tracklist
01. Wings Of Feather And Wax
02. Face Down
03. Melting Of My Marrow
04. Snakes Of Jehova
05. Curb Crusher
06. Save The Robots
07. Fire To Your Flag
08. I.E.D.
09. Dust Into Darkness
10. Twelve Labors
11. Forbidden Fire

【DEP×丼×Soulfly×The Mars Volta】・・・先日、Opethミカエル・オーカーフェルトIn Flamesビョーン・イエロッテMastodonビル・ケリハーによる新プロジェクトが発表された。Opethのミカエルはコラボの常連だが、そのミカエルとビョーンのスウェディッシュ勢とUS勢のビルとの組み合わせはちょっと想像つかなかった。しかし、ビルと同じマストドンのベーシストトロイ・サンダースは、一足先にThe Dillinger Escape PlanSoulfly/ex-Sepulturaの主要メンバーらとコラボしてたりする。そのスーパーバンドこそ、このKiller Be Killedだ。

【kojiki-Metal】・・・これまたムッサ苦しいくらい濃ゆいメンツで、この獣臭い髭もじゃ野郎たちで繰り広げるメタルはさぞかしムッサい”kojiki-Metal”なんだろうと想像したとおり→とりあえず、一曲目の”Wings Of Feather And Wax”を聴けば分かるように、アメリカン・モダンヘヴィネス/グルーヴ・メタルとブラジリアン・スラッシュがエクストリーム合体した、なんかもう”計算され尽くしたメタルコア”といった感じの曲で、リードボーカルはトロイでサビメロはDEPのグレッグが担当し、転調してからはマックス・カヴァレラの独壇場だ。普段はバカテクのカオティックなハードコアを本職としている連中には、もはや「メタルコアなんてチョロいっす」みたいなノリというか余裕すらある。実際スゲー良い曲なんだけど、本家でやってる音楽性から見ると「へーすごい(棒)」みたいな感想しか出てこないのは、本家のDEPやマストドンの”凄み”を表しているのか、それともDjentに立ち位置を奪われたメタルコアというジャンルに倦怠感を感じているからなのか?まぁ、それはさて置き、それ以降は「メロディなんかクソ食らえ」と言わんばかりの、ブルータリティ溢れる重心の低い極悪なヘヴィネス一辺倒で全てを捻り潰していく。そして、マストドン譲りのプログレッシヴな展開力を発揮しながら、ザックザクに刻み込むリフに乗せてトロイ&グレッグ&カヴァレラの野性的かつ獰猛な咆哮のかけ合いが、半ば強制的にヘドバンを誘発する。その中でも、グレッグ中心のDeftonesライクなオルタナティブ・ヘヴィの#3”Melting Of My Marrow”や#6”Save The Robots”、スラッシーな#4”Snakes Of Jehovah”、ミドルテンポ主体で凶悪なヘヴィネスを轟かせる#5、カオティック・ハードコアの#7”Fire To Your Flag”、もはや当たり前のようにGojiraライクなハードコアパンク/デスロールの#8”I.E.D.”、オルタナ期のメタリカっぽい#11”Forbidden Fire”など、各メンバーそれぞれの持ち味を活かした男気あふれる硬派なエクストリーム・ハードコアをよりどりみどり取り揃えている。例えるなら→グルーヴ・メタル化したConvergeみたいな雰囲気すらある。

最大手Nuclear Blastからのリリースということで、言わずもがな、その内容は折り紙つきだ。メタルコアというより、メロディを極力排除したガチなハードコアファン向けって感じだけど、どちらかと言えば各メンバーが属するバンドのコアなファン向けの企画モノなのかもしれない。



Killer Be Killed
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Mastodon 『Once More 'Round The Sun』

Artist Mastodon
Mastodon

Album 『Once More 'Round The Sun』
Once More 'Round The Sun

Tracklist
01. Tread Lightly
02. The Motherload
04. Once More 'Round the Sun
05. Chimes at Midnight
06. Asleep in the Deep [feat. Valient Himself & Ikey Owens]
07. Feast Your Eyes
08. Aunt Lisa [feat. The Coat Hangers & Gary Lindsey]
09. Ember City
10. Halloween
11. Diamond in the Witch House [feat. Scott Kelly]

【俺たちのマストドンが帰ってきた】・・・自分の中で、大手のロードランナーからリリースされた2011年作の5thThe Hunterを境に、日和ってキッズ向けの歌モノ商業ロックバンドに成り下がった感のある、そんな新世代メタルの雄MASTODONの約三年ぶりとなる通算6作目『Once More 'Round The Sun』がリリースされた。賛否両論を生んだ前作、その批判に日和ったのか、今作は再び古巣のRepriseに出戻った形となっている。確かに、マストドンと言えば毎回毛色の異なるコンセプト、異なる音、異なる作風で聴き手を楽しませてくれる優秀なメタルバンドだが、それを理解した上で前作のナニがダメかって→単純にリフが絶望的につまらないし、いくらロードランナー主導でキッズを釣り上げるために仕方なかったと言っても、初期の『Leviathan』や名盤Crack The Skyeを崇拝している従来のコアなファン的には、もはや馬鹿にされている気分にしかならなかった。そんな前作に対するアツいネガキャンを踏まえて、ラッシュやフー・ファイターズの作品やデブ豚の『恋の予感』でも知られるニック・ラスクリネッツをプロデューサーに、そして前作同様かのテッド・ジェンセンをマスタリングに迎えた今作の『Once More 'Round The Sun』はどうだろう?結論から言っちゃえば→「ザ・ハンターよりは良い」だ。極端な話→前作の『The Hunter』はマストドン流の”エモ”をやってたわけなんだけど、しかし今作では『Leviathan』や名盤『Crack The Skye』などの名作陣の延長線上にある、初期のマストドンらしい複雑怪奇なリフ回しやゴッリゴリの轟音ヘヴィネスと3rd以降のサイケデリックなクラシック・ロックが融合した、要するに”俺たちのマストドンが帰ってきた”状態なんだ。それは今作にクレジットされたゲストを見れば分かるように、NeurosisのフロントマンScott Kellyをはじめ、The Mars VoltaIkey OwensThe Coat Hangersなど複数の幅広いミュージシャンと共演している所から全てを察する事ができる。

【音のコア】・・・オープニングを飾るのは、MelvinsHelms Aleeなどのノイズロック感ほとばしる#1”Tread Lightly”で、いい意味でも悪い意味でも”マストドンにしては普通”な感じの幕開けというか、各アルバムのカラーやコンセプトを象徴してきたこれまでのオープニング曲とは少し違って、無個性というわけではないがイマイチ掴みどころがなくて、今作の音の”コア”がどこにあるのか?これを聴くだけでは正直把握できないのは確かだ。しかし、次の#2”The Motherload”を聴けば分かるように、まるでオジー・オズボーンを思わせるトロイとブランとブレントによる陽気なボーカルと前作譲りの軽快なノリとキャッチーなポップネスを兼ね備えたハードロックナンバーだが、前作と明確に違うのは、後半からの疾走感あふれるGソロをフューチャーしたダイナミックかつドラマティックな展開力だ。続く、MVが映画『キック・アス』みたいな#3”High Road”では、これまたマストドンにしては驚くほどストレートなゴリゴリフを用いて獣性むき出しの轟音ヘヴィネスを披露し、表題曲の#4を挟んで、初期の面影を感じさせるスラッシーなリフ回しでゴリ押していくタイプの#5”Chimes at Midnight”、#2に通じるオジーリスペクトなヤンデレ系ボーカルを軸に、今作のアートワークの如くサイケデリックかつスペーシーな世界観に容赦なく惹き込まれる#6”Asleep In The Deep”では、それこそ”ツカミ”のない今作の”コア”を確認する事ができる。

【Hey! Ho! Let's fucking go!】・・・スラッジからプログレ・メタル、クラシック・ロックからプログレッシブ・ロック、ストーナー・ロックからノイズ・ロック、ポップスからエモまで、その紆余曲折した音楽遍歴の中でも己のハードコア精神を貫き通し、今やメジャーシーンを代表するモンスターバンドにまで駆け上がった彼らだが、その方向性の一つの到達点(ゴール)となる楽曲こそ、ゲストにアトランタ出身のThe Coat Hangersを迎えた#8”Aunt Lisa”なんじゃあないかって。それくらい、The Coat Hangersによる“Hey! Ho! Let's fucking go! Hey! Ho! Let's get up and Rock 'n' Roll!”とかいう、曲のクライマックスで突如現れる謎のチャントに笑いを禁じ得ない。なんだろう、この”もうどうにでもな~れ”感が今のマストドンの現状を的確に表してるようで、一見オフザケのように見えるが、実はスゲー深い意味が込められた曲なんじゃあないかって。あとOpeth”Deliverance”を彷彿とさせる、いわゆる”プログレッシヴ・ヘヴィ”なリフもあって、そういった意味でも彼らの集大成を感じる曲だ。続く#9”Ember City”も#2や#6の系譜にある、いわゆる今作の”コア”を感じる、CynicScale the Summitを連想させるプログレ・メタル然としたテクニカルなムシムシリフ主体の楽曲で、先ほどの#8とともにアルバムの絶対的なハイライトとしてその存在感を発揮している。終盤の流れは、焦燥感あふれる#10”Halloween”、そしてラストはニューロシスのスコットをゲストに迎えた”Diamond in the Witch House”という、まるで「ザ・ハンターとはなんだったのか」と言わんばかりのドゥーミーなヘヴィネスを憤怒した金剛力士像のごとく轟かせる。

【ザ・ハンターは間違いではなかった?】・・・あらためて、前作と比較すると”マストドンらしい”と胸を張って言えるアルバムだ。例えば#3を聴けば初期のマストドンを、#6をはじめ全編に渡って繰り広げられるクラシックなGソロを聴けば4th『Crack The Skye』を、#7をはじめとしたポップネスを聴けば5th『The Hunter』を、#9のテクニカルなリフ回しを聴けば3rd『Blood Mountain』を、そしてカギを握る#2や#6や#9をはじめとしたオジー風のボーカルを聴けば、もし前作『The Hunter』の時に”お歌の練習”をしていなかったら今作は存在し得なかったかもしれない。そう考えると、前作でキッズを釣ったのは戦略的に間違いじゃなかったのかもしれない。つまり、あの前作は決して日和ったのではなく、今後もメジャーシーンで生き残るために必要不可欠な音だった・・・?この『Once More 'Round The Sun』は、それを証明するかのような作品でもあるのだ。そのキッズでもすんなり入り込める、メジャーシーンで活躍する上で必須となる必要最低限のポップネスと本来の”マストドンらしさ”を、決して複雑かつ難解過ぎないようにスタイリッシュにまとめた、と同時にマストドンらしい変わらない普遍性をシンプルかつダイナミックに押し出した、新たなるマストドン(職業コメディアン)という名の化身が地獄の底から蘇ったかのような一作だ。

【悪く言えば焼き直し】・・・確かに、Gリフは過去作の焼き直しといったイメージもなくはないけど、それでもやっぱマストドンはヘヴィなリフ刻んでナンボなバンドだと再確認した。そして、ほぼ全曲に顔を出している4th『Crack The Skye』の流れにあるクラシック・ロック譲りの豊富なGソロには、彼らの普遍的な”メタル魂”が直に感じ取れるだろう。正直、前作はギタリストビル・ケリハーの持ち腐れみたいな感じだったが、今作ではビル大活躍なのが素直に嬉しい。要するに→ヘヴィなマストドン、サイケデリックなマストドン、クラシックなマストドン、ポップなマストドン、エモいマストドン、プログレッシブなマストドン、時にはプライドを投げ捨ててやれることの全てをやってきた、これまでのマストドンがシンプルかつコンパクトに凝縮された集大成と言っても決して過言じゃあない。しかし、これは世の”集大成”と謳われる作品の全てに言えることだが、悪く言えば過去作の”焼き直し”といったネガキャン風に、作品としての”個”すなわち”オリジナリティ”が薄くなってしまうのは音楽という分野の定めなのか、事実コンセプトや音の色に対する意識は歴代の中で最も薄い部類に入るのは確か。とは言いつつも、少なくとも前作よりは普通に楽しめる、いわゆるプログレ・メタル好きをはじめとした全てのメタルファンには決して損はさせない一枚だ。
 
Once More Round the Sun
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Anciients 『Heart of Oak』 レビュー

Artist Anciients
Anciients

Album Heart of Oak
Heart of Oak

Track List
01. Raise The Sun
02. Overthrone
03. Falling In Line
04. The Longest River
05. One Foot In The Light
06. Giants
07. Faith And Oath
08. Flood And Fire
09. For Lisa

カナダはバンクーバー出身の四人組、AnciientsのかのSeason of Mist(霧の季節)からリリースされたデビュー作『Heart of Oak』が、まるで全盛期=中期のOpethが”ストーナー化”したような、もしくはMastodonが”エクストリーム・メタル化”したようなプログレ・メタルやってて、その内容が割りとマジで衝撃的な件。についてで、そのスタイルとしては、ケニー(Lead Gt,Vo)とクリス(Gt,Vo)二人によるコッテコテなストーナー風味全開の泥草い歌と多様に使い分けるアグレッシヴな咆哮/デス声、サイケ/トラディショナル系ドゥーム大好き♥なヘヴィネスそして『My Arms, Your Hearse』『Still Life』期のオペにゃん超リスペクトな年季を感じるアコギとプログレッシブかつオーガニックなリフリフアンドリフが複雑に絡み合う、考えてみると今までにありそうでなかった感じのエクストリームメタル。で、もはやあざといぐらい確信犯的なアコギをジャラリ♪と靡かせるイントロから、テクニカルなリフに次ぐリフの応酬と北欧的な哀愁を帯びた歌メロそして激しい咆哮を交えてプログレスに展開する#1”Raise The Sun”と#3”Falling In Line”は特に、もはや”お約束”のイントロのアコギから暗黒デスメタルの血脈が通ったリフ回しまで全てがOpethの『My Arms, Your Hearse』~『Still Life』リスペクトし過ぎでウケる。そして初期マストドン顔負けの凶暴な獣性とHigh On Fireバリの疾走感を垣間見せる#4”The Longest River”からも、彼らのスラッシュ/ヘヴィメタルへのアツい想いを感じ取ることができるし、中盤の#5にベタでクサいアコギインストを挟んでくる所もまたニクい演出だ。んで、再びマストドンや近年Enslavedを連想させるテクニカルかつプログレッシブで実に濃密な展開にシビれる#6”Giants”、初っ端からブルータルなリフ~バロネスっぽい中盤~そして後半ドゥームっぽくなる#7、その後半の流れを汲んだサイケ&ドゥーミーな#8”Flood And Fire”、本編ラストを飾るEarth風の#9”For Lisa”まで、ボートラ除くと全9曲トータル約一時間、もうなんか全盛期のオペにゃん系プログレ/ヘヴィメタル好きは今年はコレだけ聴いときゃエエんちゃうん?ってぐらい、とにかくその完成度およびポテンシャルの高さに只々圧倒されるデビュー作にして最高傑作だ。その質の高い楽曲陣のレベルをもう一段階アゲるかのような、重鎮アラン・ドーチェスが手をかけた良質なサウンドプロダクションを見ても、あらゆる面で隙や手抜かりは一切ない。いやはや、これはマジにスゴイわ...。最近流行りのGhost B.C.好きにもオススメしたい。今年のBEST行きの可能性大。ちなみに、ボートラの”Built to Die”は初期マストドンのカバー。えっ?違うの?あっ・・・(察し)
 
Heart of Oak
Heart of Oak
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Anciients
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