Artist Knocked Loose
EP 『A Tear In The Fabric Of Life』
Tracklist
EP 『A Tear In The Fabric Of Life』
Tracklist
01. Where Light Divides The Holler
02. God Knows
03. Forced To Stay
04. Contorted To The Faille
05. Return To Passion
06. Permanent
【ゴジラ+メシュガー=メシュゴジラ】という“10年代メタル王様ランキング”の上位ツートップがシーンに示した、いわゆる“10年代のヘヴィネス”と2020年以降の“20年代のヘヴィネス”を紡ぎ出す後継者としての新世代メタルを代表するコード・オレンジやボストン・ハードコアのvein、そして現にゴジラのツアーサポートとしてフックアップされているケンタッキー州はオールダム出身のKnocked LooseのEP『A Tear In The Fabric Of Life』は、彼らの専売特許であるビートダウン連発のデスウィッシュ系ハードコア・パンク/メタルコア側から、ライバルのveinに負けじとゴジラに代表される10sヘヴィネスの継承者を名乗り出るかのような一枚となっている。
何せ、Every Time I Dieやveinの作品でもお馴染みのプロデューサー兼エンジニアのウィル・パットニーお抱えのバンドって時点で色々と察せなくもない立ち位置にいるバンドではあるが、中でも筆頭すべきは精神的な根っこはゴリゴリのハードコアながらも、スラッシュメタル王のスレイヤーの影響下にある殺傷力の高いソリッドなリフやHatebreedのジェイミー・ジャスタもビックリの無慈悲な脳筋ヘヴィネスをはじめ、特に20年代初の作品となるこのEPに限っては、往年のゴジラが生み出した白鯨が引き起こす大津波級のヘヴィネスはもとより、ライバルのvein的なインテリジェンス溢れるマス系のヘヴィネスとEPならではの実験性を垣間見せる、俄然スラッシーかつメタリックな過去イチで“メタル”やってる作風となっており、もはやいつロードランナーに引き抜かれるか状態にある。
出自がボストン・ハードコア系のveinといい、出自がガチデスウィッシュ系のコード・オレンジといい、ゴッリゴリのハードコア文脈から徐々にメタルへシフトしていく一連の動きはこの界隈における既定路線みたいなもんで、ここにきて若手ハードコア界の大本命が新世代メタルと邂逅してきた事に対しては、メタラー的には素直に歓迎したい所存ではある。そんな彼らの“新世代メタル化”を象徴する、まだ“生みの親”であるスラッシュメタル四天王の影響下にあった時代の白鯨を20年代仕様にアップデイトさせたような、Knocked Looseにとってある種の“生みの親”である白鯨への回答としての2“God Knows”は、1stアルバムの“Deadringer”でもお馴染みの急な転調から謎のムード歌謡ブッ込みギミックを踏襲している。ともあれ本作は、間違いなくバンドの底上げとなること必須の作品であり、それすなわちバンドの未来を指し示す、彼らの今後の方向性を暗示するかのような作品でもある。
出自がボストン・ハードコア系のveinといい、出自がガチデスウィッシュ系のコード・オレンジといい、ゴッリゴリのハードコア文脈から徐々にメタルへシフトしていく一連の動きはこの界隈における既定路線みたいなもんで、ここにきて若手ハードコア界の大本命が新世代メタルと邂逅してきた事に対しては、メタラー的には素直に歓迎したい所存ではある。そんな彼らの“新世代メタル化”を象徴する、まだ“生みの親”であるスラッシュメタル四天王の影響下にあった時代の白鯨を20年代仕様にアップデイトさせたような、Knocked Looseにとってある種の“生みの親”である白鯨への回答としての2“God Knows”は、1stアルバムの“Deadringer”でもお馴染みの急な転調から謎のムード歌謡ブッ込みギミックを踏襲している。ともあれ本作は、間違いなくバンドの底上げとなること必須の作品であり、それすなわちバンドの未来を指し示す、彼らの今後の方向性を暗示するかのような作品でもある。