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墓っ地・ざ・ろっく!

Evanescence

Evanescence 『The Bitter Truth』

Artist Evanescence
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Album 『The Bitter Truth』
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Tracklist
01. Artifact/The Turn
02. Broken Pieces Shine
04. Yeah Right
05. Feeding The Dark
09. Take Cover
10. Far From Heaven
11. Part Of Me
12. Blind Belief

We Are The Fallenとは一体何だったのか?・・・なんて話はさて置き、自分の中にあるEvanescenceの記憶といえば、もうかれこれ10年前にリリースされたセルフタイトルの3rdアルバム『Evanescence』に伴う、2012年に開催された来日公演を観に行ってるくらいには好きだったバンドっちゃ好きなバンドで、しかしまさか、そんなエヴァネというかエイミー・リーを久々に生存確認したのが、あのBring Me the Horizonとのコラボだったのは思いもよらぬ出来事だった。しかも、そのBMTHとのコラボに至る経緯というのが、エヴァネ側のマネージャーが「BMTHとグライムスがコラボした楽曲(Nihilist Blues)はエヴァネのパクリだ!」と訴えを起こそうとしたのを起因に、そのお詫びというじゃないけど、BMTHが2020年に発表した最新EP『Post Human: Survival Horror』の最後に収録された、やけに長いタイトルの曲でエイミーとオリヴァー・サイクスがデュエットする形で示談もとい和解を果たしている。そう考えたら、EPのサイバーパンク的な作風の中、エイミーとのコラボ曲だけ不可解に浮いてるように感じたのは、そういった“もらい事故”じゃないけど意図しない偶発的な出来事による産物、その真相にたどり着いたのはちょっと面白い話ではある。個人的にもっとも面白いのは、約10年前にエヴァネの(恐らく来日公演としては最後)ライブを観に行った僕が、現状最後に観た外タレのライブが2019年のBMTH(最前)だったりするのは、妙な因果を感じなくもなくて俄然面白いなって。


しかし、そのパクリと訴えられかけた「“Nihilist Blues”に似た曲ってエヴァネにあったっけ?ただのイチャモンだろw」とか思いつつも、てっきりオリジナル・アルバム扱いと思ってなくて今まで聴いてこなかった2017年作の4thアルバム『Synthesis』を今このタイミングで聴いてみたら(やっぱり過去曲のオケアレンジが中心)、3rdアルバム『Evanescence』に収録された“Never Go Back”の歌メロがまんま“Nihilist Blues”でグライムスが歌ってる歌メロな事に気づいて(←気づくのおせぇ...)、それがあまりにもモロパクリ案件で「ちょっと待って、これエヴァネが逆にパクってんじゃん・・・え?」と、一瞬頭ン中こんがらがるくらいにはゴリゴリのパクリで笑った。もはや完全にカヴァー曲レベルのパクリで、これは流石に訴えられるわw

約10年前に発表された3rdアルバムの『Evanescence』は、そりゃライブに足を運ぶくらいだから普通に好きなアルバムだし(“My Heart Is Broken”とか普通に名曲だと思うし)、たった今聴いている4thアルバムの『Synthesis』もオーケストラをフィーチャーしたシンフォニック~クラシカルな本格志向の作風で、その後にエヴァネが欧州シンフォニック・メタルを代表するWithin Temptationとツーマンツアーを発表した経緯、それに関する自分の一方的な誤解について、決してエヴァネが落ち目になったからではない事を今このタイミングで知るという申し訳の無さ。さっきのパクリ案件といい、自分の中にある近年エヴァネのイメージが2秒で「最悪」から「最高」に変わった瞬間でもあった。なんだろう、こういった出来事に対する『苦い真実(Bitter Truth)』を知った今思えば、エイミーが日本の和楽器バンドとコラボしたのもきっと大きな意味があるんだ・・・きっとそうに違いない!(←恐らく、というか普通にユニバーサル案件)

これまでエヴァネに対する壮大なる勘違いをしてきた、自分の中にある「都合のいいエヴァネッセンス」=「苦い真実(Bitter Truth)のエヴァネッセンス」のイメージから、ものの2秒で「真実(Truth)のエヴァネッセンス」に変わったこの自分が、今さら約4年ぶりとなる5thアルバム『The Bitter Truth』についてフラットな目線で一体何を書こうと言うのか?っつー話で、少なくとも「全く信用に値しないレビュー」と言う名の懺悔になる事を、読者には今ここで前もってお伝えしておきますw

この『The Bitter Truth』というタイトルは、言わずもがなポスト・コロナ禍におけるポスト・トゥルース時代に誰しもが、さっきまでの俺しもが都合のいい真実だけを盲信している、つまり某子供探偵の言葉を借りるならたった一つの真実ではない無数の『真実』の中にある自分にとって都合のいい真実を薬物依存症者のように摂取する様を苦い真実(Bitter Truth)としてメタ的に皮肉った表題と解釈していいだろう。

そもそもの話、過去作の名曲にオーケストラ・アレンジを施した前作の『Synthesis』をオリジナル・アルバムとして勘定するべきなのか問題もあるし、厳密にそれをオリジナル・アルバム=スタジオ・アルバムとして勘定しないとするなら、スタジオ・アルバムとしては3rdアルバムの『Evanescence』から丸々10年のブランクが存在するわけで、正直そのブランクやメンバーチェンジも重なって作品の内容に全く期待していなかった事もあって、流石にエヴァネと言ったら1stアルバム『Fallen』と2ndアルバム『The Open Door』←これらの初期の名作を超えた!なんて、いくら懺悔しろと言われてもそれだけは絶対に懺悔することはないけど、しかし最低限に設定されたハードルは優に超えてきたのは事実。なんだろう、ハッキリ言ってめちゃくちゃいいアルバムですこれ(←全然信用できねぇw)。


本作の何が凄いって、そのポイントを一つ挙げるとするなら、それはヌーメタル界のレジェンド=KoЯnが2019年に発表した『The Nothing』やジョナサン・デイヴィスのソロ作のプログラミングを手掛けたTiago Nunezを迎えている点で、仄かにインダストリアル要素をまとった00年代のヌーメタル回帰じゃないけど、なんだろう90年代ロックを象徴するグランジの名残を受け継いだ2000年代の古き良き洋楽ロックみたいな装いもあって、とにかく色々な意味で懐かしくて泣ける。ちなみに、その本作のキーマンとなるTiago Nunezが参加しているKoЯn『The Nothing』は、アルバム冒頭のバグパイプを擁したケルティックなイントロからリード曲の“Cold”に繋がるノイジーにヒリついたインダストリアル味溢れる雰囲気とか、一方的にポストブラック界のレジェンド=Altar Of Plagues味を感じて久々にKoЯnのアルバムで刺さったし、また盟友であるDeftonesの名盤『Diamond Eyes』の影響下にあるモダン・ヘヴィネス、そしてそことはかないIN FLAMES味が組み合わさって最高にツボった(←それはパクられw)。

本作の『The Bitter Truth』KoЯn『The Nothing』を意識しているのは明白であり、もちろんゴリゴリのヌーメタルあるいはグランジやってるという話ではないけど、少なくともピアノ主体の過去最高にポップな作風だった3rdアルバムよりは、いい意味で病的で堕落した初期のグランジチックな世界観、俗に言うゴシック・メタル的なダークさに回帰している印象。特にエイミーの歌メロに関してはその傾向が顕著に現れており、それこそ名曲“Bring Me To Life”のMV並に底なしの闇にどこまでも“Going Under”していくようなエイミーの「エヴァネらしい」然とした退廃的な歌メロが懐かしくも心地いい。なんだろう、前作ほど歌メロに強引さがなくて比較的丁寧というか。


その「エヴァネらしい」然としたを司るシングルの#3“The Game Is Over”や#4“Yeah Right”を皮切りに、初期作をフラッシュバックさせるダーク&ゴシックでシンプルに「ザ・エヴァネ」な#5“Feeding The Dark”はアルバム曲の中でも隠れた名曲の一つで、エイミー持ち前の繊細かつ大胆な歌声が冴え渡る王道ロックバラードの#6“Wasted On You”、本作のキーマンとなるTiago Nunezのプログラミングとヘヴィなリフが絡み合う#7“Better Without You”、ライブ映えしそうなBMTHばりのシンガロングをフィーチャーした#8“Use My Voice”、それらアルバム中盤の屋台骨となる「らしい」としか形容しがたいシングル3連発を挟んで、インダストリアル志向の強い#9“Take Cover”、壮麗なストリングが舞い散るピアノバラードの#10“Far From Heaven”、そして個人的に本作の中で最も度肝抜かれたというか、もう一つの隠れた名曲として推薦したいのがアルバム終盤を飾る#11“Part Of Me”と#12“Blind Belief”だった。この曲の何が凄いって、それこそDeftonesが最新作『Ohms』の中で示した“20年代のヘヴィネス”の系譜にある現代ポストメタルと共振するヘヴィネスと、前作における“My Heart Is Broken”と同等の立ち位置にあると言っても過言じゃないエイミーの堕ち尽くす歌メロが極みに極まってるのが最高。この辺りでしっかりとKoЯnDeftones、そしてLinkin Parkラインの同期じゃないけど、今では様々な事情で散り散りとなった「俺たち世代の洋楽」を象徴する、00年代ヘヴィロックシーンの一時代を築いた盟友同士の面影と現代ヘヴィロックのトレンドを抑えてきてるのは、とても10年のブランクがあるようには見えなくて俄然エモいし、そんで最終的には「やっぱエイミー様には敵わねぇや・・・」ってなる。

確かに、本音を言うと(最後の2曲以外は)バンドの音自体は貧弱でつまらなく感じるし、まだ前作のがリフ的な意味でも(初期作とは一線を画す)モダンなメタルとしてゴリゴリ鳴らしてた気がするのも事実(それこそパクられ曲の“Never Go Back”の原曲とか)。もしも全編に渡って終盤のポストメタル路線だったらガチで初期の名作超えてた可能性があっただけに、そこだけは唯一惜しい点かな。とにかく、自分自身そんなつもり微塵もなかったのに、「なんだかんだ自分の中で想像した以上に楽しめたアルバム」だなんだと言ったところで、こんなFAKEレビューなんて誰も信用しちゃあいないと思うのでアレだけど、なんだかんだ10年ぶりに「ライブ観てぇ」と素直に思わせるくらいの底力とシーンにおける確かな存在感を示してくるのは、本当に本当にエイミー様様といった感じ(今となってはパクリ屋のオリヴァー・サイクスにエイミーの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいw)。もうこうなったらデブ豚と一緒に今年のスパソニで来日したらエエんちゃう?

WE ARE THE FALLEN 「Tear The World Down」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
EVANESCENCE のリーダー ベン・ムーディ(G)を中心に結成されたUSのニュー・バンド、WE ARE THE FALLEN のデビュー作「Tear The World Down」を紹介。


01. Bury Me Alive          ★★★★★
02. Burn                ★★★★☆
03. Paradigm             ★★★☆
04. Don't Leave Me Behind    ★★★★☆
05. Sleep Well, My Angel      ★★★☆
06. Through Hell           ★★★★
07. I Will Stay            ★★★
08. Without You           ★★★★★
09. St. John             ★★★★☆
10. I Am Only One         ★★★
11. Tear The World Down     ★★★★☆


EVANESCENCEを脱退したベン・ムーディ(G)を中心に結成され、同じく元Evanescenceのメンバー ロッキー・グレイ(Dr)とジョン・ルコンプ(G)も在籍し、フロントマンに”アメリカン・アイドル 07”のファイナリスト カーリー・スミスソンを擁する WE ARE THE FALLENのデビュー作「Tear The World Down」なんだけど、その音楽性というのは、バンド名に”Fallen”というキーワードをご丁寧に付けている位ですから、それはそれは今更言わずもがな、往年のEVANESCENCEサウンドを一応は踏襲した「ゴシック/シンフォ系オルタナティブ・ロック」ではあるんだけども、そのサウンドの母体となる「EVANESCENCE」との完全な差別化を図るためなのか、このWATFは、欧州のバンドかと勘違いしそうなほどシンフォニックなストリングスやピアノの音を全面に聴かせ、更にはギターがとてもメロディック/叙情的だったり、ゴリゴリっとヘヴィでメタリックな音を聴かせる場面があったりと、いわゆる「オルタナ・メタル」っぽさを強く強調したサウンドで、Lacuna Coil の新作みたいな「モダン・ヘヴィ」っつーか、、、兎に角そんな感じのキャッチーなメインストリーム系ロックをやっとります。正直、エバネというよりは、今のLacuna CoilWithin Temptation の方が音的に近いと思う。あと、USツアーに同行したHIM っぽいメランコリックな要素もあったり。つまり、エバネよりはオーソドックスな「メタル」寄りって事かな。同時に「欧州ゴシック」寄りでもある、と。エバネのアルバムを聴いて、「もうちょっとギターを聴かせてくれればなぁ・・・」ってな感想を持った人には、その欲望を十分に満たしてくれるバンドだと思うよ。メタル寄りの音楽をメインに聴く人ならば、間違いなくエバネより気に入るんじゃないかな。なんとなくだけど、ベン達がエバネを脱退した理由である「音楽性&方向性の違い」というのがどういうモノなのか、ちょっとだけ分かったような気がした。

「アメリカン・アイドル 07」出身者のカーリーの歌声は、これも言わずもがな、EVANESCENCEエイミーにソックリクリソツで、そのエイミーを絶対に意識しているであろうパワフルな力強い歌い方からしても、EVANESCENCEの皮を被ったバンドとして聴けちゃいます。比較してみると、カーリーの歌の方が逞しいというか太ましいというか、エイミー よりストレートなロックに相性が良さそうな感じはする。けど、ゴシック系との相性や総合的な面ではエイミーには到底及ばないかも。と言っても、そりゃ”アメリカン~”のファイナリストになるほどの才能を持った逸材ですから、その歌唱力やフロントマンとしての存在感や話題性は申し分ないと思います。正直言うて、WATFの楽器隊が演奏する「メタリックなサウンド」×「エイミーの艶やかヴォイス」との組み合わせが本来の理想的な姿なんだろうけど・・・その夢はもう叶わない、と。あ~、もしエイミーが歌ってたらどんな感じに聴こえてたんだろ?って想像するだけでヨダレが出ちゃうなぁ・・・フヒヒ。まぁ、それが実現しないからこそ、音楽性や方向性の相違での「脱退」なんだろうね。

ピアノの音色やストリングス/オーケストラを使って壮大なスケールで描く、まさに教科書通りの「ゴシック系オルタナ・ロック/メタル」な1,2,6,8曲目、ミドルに腰を据えて聴かせる3,9曲目、ジックリと聴かせるバラードタイプの4,5,7,10、物語のクライマックス的な11曲目。トータルで見ても、なかなかバラエティに富んでいるし、基本的にどの曲も分かりやすくキャッチーに聴ける内容になってます。エバネの作品は(特に2nd)、聴いてると途中でダレるというかスリーピーzzzな感覚があったけど、このアルバムは意外とサクッと最後まで聴ける印象。ちゅーても、中盤に若干のダレが存在するのは否めないが。
1,2,6,8はサビで豪快に盛り上がる「シングル向け」な曲なんだけど、1の”Bury Me Alive”は、まんまEvanescenceなシングル曲で全体的にメランコリック&ハードなのが良い。2の”Burn”はギターが露骨にヘヴィかつメタリックで、Lacuna Coilの新譜やFireflight の2ndを想起させるフックに富んだキャッチーな曲。6の”Through Hell”は若干エスニックなギターと疾走感を出すパートが○。8の”Without You”は1曲目と同じくモロにEvanescenceな曲で、欧州ゴシックっぽいキーボードの使い方も○。ストリングス全開のバラード4曲目”Don't Leave Me Behind”も哀愁があって良い。ETHS 的なヌー・メタル寄りのGリフと絶対にMadder Mortem を参考にしているであろう独特な歌い方が好印象な9曲目”St. John”もヘヴィかつダークな曲で個人的に好きです。タイトル曲となる11曲目の”Tear The World Down”は、完全に欧州的なゴシック・メタルナンバーで、壮大なストリングスや荘厳なクワイアが壮絶な雰囲気とスケールのデカイ世界観を創り出し、1曲目から続いた物語の終焉を想像させます。この曲は映画のサントラとかに使えそう。というか、既に何かの映画に本作の曲を提供してるらしいです。

Evanescenceみたいに爆発的に売れるバンドではなさそうなんで、地に足をつけてジックリと活動して、ジワリと売っていく方向性になりそうですね。ジワリっつーわりには、このデビュー作はビルボードで33位と既に好発進しているわけだがwてか、これだけ素晴らしい内容かつジャケットも良いのに、国内盤の予定がない・・・だと・・・?兎に角、今後に期待できる新人バンド?の登場ですなっ!!ちゅー事で、前文に名前が出てるバンドが好きな人や、オランダのDELAIN 等の欧州ゴシック・メタルが好きな人は、今年の絶対的なマストとなる作品でしょう。他には、FLYLEAFPARAMORE などのゴス系チックな大衆向けロックを好む人にもオススメできるんじゃないかなーって。今年のフィメールVo系では一番のアタリ、、、って言っても、今年はフィメール系のリリースが少ない?印象がするんで、比較しようにもできないっすね。うん?ヴァンプ?ヴァンプ?ReVamp がいる?・・・ああっ!!どうやら、エイミー御大率いる本家本元のEvanescenceも今年新作をリリースする予定らしいです。そちらも非常に楽しみっスなぁ・・・!!


7.5 / 10


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