Artist Bullet for My Valentine
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Album 『Bullet for My Valentine』
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Tracklist
02. Knives
03. My Reverie
04. No Happy Ever After
05. Can't Escape The Waves
06. Bastards
09. Paralysed
10. Death By A Thousand Cuts

おいら、BFMVって初期(1st,2nd)の頃は(いつぞやのサマソニでお馬鹿チョップ!お馬鹿チョップ!してるくらい)普通に好きだったバンドで、しかし2010年作の3rdアルバム『Fever』から徐々に筋肉ダルビッシュもとい筋肉ダルマット化して雲行きが怪しくなり、そして次作の4thアルバム『Temper Temper』というメタル史上最悪のクソみたいな駄作で完全にバンドから離れた側の人間なんだけど、それ以降に自分の中でBFMVの存在を意識した出来事を思い返してみると、それこそフロントマンのマット・タックによる老害メタルを煽るような炎上発言に対して、気鋭のレーベルHoly Roar Recordsの創始者アレックス・フィッツパトリックが抗議の声明を発表したホーリーシー事件に他ならなかった。その明確な伏線を経て、昨年にフィッツパトリックが二人の女性(実は三人とも言われている)に性的暴行を加えたとして告発されたことで、その不毛な争いはフィッツパトリックの予想だにしない自爆によりマット・タックに軍配が上がった模様。


まぁ、そんな冗談はさて置き、単刀直入に『Bullet for My Valentine』というバンド名をセルフタイトルとして冠する本作は、初期作の名曲を一部サンプリングしたラジオSEから幕を開ける#1“Parasite”からして、初期のメタルコア時代をフラッシュバックさせるスクリームを皮切りに、まるでフィッツパトリックから喧嘩を売られたマットのお返しのお言葉のご愁傷さまをメタするようなE(xplicit)ワード全開のリリックを、ザックザクに刻み込むスラッシーでソリッドなリフに乗せた「BFMV is Back...」と呼ぶに相応しいエクストリームメタルとなっている。

で、ポストメタル~グルーヴメタルラインの重厚感溢れるヘヴィネスを叩き込む#2、ヌーメタルばりにウネるようなグルーヴィなリフ回しを軸とした#3、中盤以降にBFMVらしからぬプログレッシブなキレのある展開を垣間見せる#4、強度の高いヘヴィネスでエクストリームに組み立てていく#6、グルーヴメタル路線の#7,#8、スラッシュメタル回帰の#9、本作の集大成を飾る#10まで、冒頭の「過去」をフラッシュバックさせるラジオSEがメタするように、(確かに、前作の『Gravity』はまんま「BMTHごっこ」「イギリス人には『Giri / Haji』の文化がないのか?」と思った)近作と比べると、正直かなり初期のヒョロガリエモ路線もといメタル路線に回帰している印象。とは言っても、本作のプロデューサーは近二作でもお馴染みのCarl Bownが担当しているので、もちろん完全に初期型というわけではなく比較的グルーヴメタル志向の強度マシマシの1枚となっている。