BAND-MAIDが4月の【宣告】ツアーで垣間見せたのは、バンドの中心人物である小鳩ミクのもう一つの人格である伝説の地下アイドル「野口みか」の存在だった。いま思えば、その伏線は翌月の5月10日=メイドの日に向かって伸びていたものだったと分かる。
BAND-MAID主催の【冥土の日】の対バンライブとして招待されたのが、新生アイドル研究会ことBiSとバブル時代をコンセプトにしたベッド・インという、つまり伝説の地下アイドル「野口みか」率いる「Brand New MAID」ことBAND-MAIDと「Brand-new Idol Society」ことBiSと「地下セクシーアイドル」ことベッド・インによる、まるで異種格闘技戦のような、個性豊かな3組の「地下アイドル」達による奇跡の対バンイベントが実現。結論から言ってしまえば、笑いあり、涙あり、エロあり、感動ありの、もはや音楽の枠組みを超えたサイコーのエンタテインメントだった。
はじめに、この度実現した【BAND-MAIDとBiSの邂逅】が、自分にとってどれほど大きな出来事だったのか、まずそこから一つ一つ紐解いていきたいと思う。
今のBiSって、自分が元研究員(研究員はファンの呼称)だった頃のBiSとはメンツがガラッと変わってて、今のBiSって2014年に横アリで一度解散した後、2016年に新メンバーを迎えて再始動した新生BiSで、そのBiS再始動のために必要な新メンバーを募集する、その舞台となったのが、他ならぬ第一回WACK合宿オーディションだった。
改めて、今や毎年のように開催されるようなったWACK主催の合宿オーディションは、僕自身かなりのファンで、初開催となる2016年の合宿オーデから1人の視聴者あるいは元研究員として、ニコ生の配信でコメントや投票を通して参加していた。その記念すべき第一回の合宿オーデは今でも強く印象に残っていて、特に水着審査では現アヤ・エイトプリンスが全くエロくない水着姿だったのと、逆に現キカ・フロント・フロンタールがドスケベな水着を着て笑いを誘ったりして、ゴ・ジーラは実力とポテンシャルで視聴者からの票を集めて常に上位にランクインしていたし、ペリ・ウブに至っては今や毎年恒例となったデスソース入りのカレーを泣きながら食べてたのが強烈な印象として記憶に残っていて、その泣き顔を見ながら僕は「さっさと食えよブスwww」と、まるで他人事のように笑いながら見ていたのを思い出す。ちなみに、自分の推しメンはメタTを着てた子とex-SISで現ギャンパレのユイ・ガ・ドクソン、その次くらいにアヤプリ推しだった。アヤプリには一回くらいは投票したかなって感じ。
ビジュアルに特化したオールラウンダーで即戦力のアヤプリと露骨に歌唱メンとして選ばれたキカ、元祖BiSのヒラノノゾミの後釜を期待されたゴジとプー・ルイ(WACK)のミーム=遺伝子を継ぐ者であるペリ、そんな破天荒な個性を持つ、それこそBiSの新メンバーに相応しい4人の新メンバーと「レジェンド・オブ・BiS」ことプー・ルイが一つになったのが新生BiSだった。とは言え、正直なところ、既に合宿の時点でBiSよりもBiSHの勢いに注目していた自分は、同時に本家ミチバヤシリオが在籍していた頃のBiSを知っているからこそ、俄然今の新生BiSには興味が持てなくて、もちろん応援したい気持ちは山々なんだけど、どうしても自分の中にある「コレジャナイ」感が拭いきれなかった。
そんな事をしていたら、その翌年の2017年に開催された第二回WACK合宿オーデに合格した、現パン・ルナリーフィとももらんどが新生BiSに加入する事が決まった。しかし、その時の自分はすっかりBiSHのアユニに魅了されてて、合宿の候補者的にも当時ガミヤを名乗っていた現EMPiREのYUKA EMPiREを推していたから、正直パンに至っては(居たのは覚えてるけど)自分の中であまり印象に残らなかったし、逆にももらんどはどっちかっつーとネガティブな意味で記憶に残っていて(ネガティブと言ってもWACK的にはそれはポジティブでもある)、しかし最終的にまさかこの2人がBiSに加入するとは全く予想してなかったから、渡辺の口から結果を聞いた時は素直に驚いた。更に、アヤプリがギャンパレに期限付き移籍、そしてex-BiSのカミヤサキがBiSに期限付きで復帰するとの衝撃的な発表があった。正直、そろそろアヤプリ推そうかと思ってた所にこの移籍騒動があって、露骨にWACKに対して不満感をつのらせたのも事実。「渡辺フザケンナ」って。
そうこうしている内に、気がつけばキカが白塗り界隈の住人と化してて、端から見てて「一体今のBiSに何が起こってるんだ・・・?」と困惑してる所にプー・ルイがBiSを脱退するという衝撃ニュースが飛びこんできた。もはや驚いたというより、「え?そもそもプー・ルイってBiS脱退できるもんなの?」って冷静にツッコンだ。というのは、これまで結成当初から【BiS=プー・ルイ】みたいな、プー・ルイがいてこそのBiSというか、それこそプー・ルイさえいれば他がどうであれそれはBiSに違いない、という確信があった。しかし、BiSからプー・ルイが抜けた途端に自分の中で「それはもはやBiSなのか?それってもうBiS同好会なんじゃあないか?」という疑問が沸き起こった。何故なら、プー・ルイのいないBiSなんて想像もできなかったからだ。もはやBiSとは?一体何なのか、少なくとも元研究員の立場からはまるで理解できなかった。
今年開催された第三回WACK合宿オーデの合格者が多数BiSに加入することが決まり、しかもBiSはJリーグ方式を取り入れ、6月からはBiS1stとBiS2ndに分裂して活動することが発表された。その衝撃も冷めやらぬまま、またしてもBiSに悲劇が起こった。なんとこのタイミングで第二回合宿オーデ合格者のももらんどがBiSから脱退するとアナウンスされた。更に驚いたのは、ももらんどの脱退劇が何事もなかったかのように過ぎ去っていったこと。いやいや、これまでのBiSってメンバーの誰かが脱退するたびに何かしらのドラマがあったハズなのに、そこが一つの魅力であったはずなのに、何か現役研究員もマネージャーの渡辺も「そうだよね」みたいな雰囲気で納得しちゃってる始末。確かに、確かにももらんどは合宿オーデでも歌やダンスの面でも圧倒的にスキルは足りない子だったけど、しかしそれ以上に視聴者を惹き付けるWACKアイドルとして必要な唯一無二の個性を持っていた、だからこそ合格したわけだし、渡辺自身もももらんどが持つその無限の可能性に期待してたハズだ。なのに冥土の日の対バンを目の前にしてこの最悪の結末。ももらんどの脱退は、プー・ルイのダイエット企画で炎上した件や今年の合宿オーデのデスソース事件など、つい最近渡辺がやらかした案件が霞むぐらい、これこそマネージャー渡辺の責任問題だろと。というより、なんか渡辺ってホントに才能枯れちゃったんだなって悲しくなった。
改めて、BAND-MAIDとBiSが対バンすると聞いた時は驚きよりも喜びの方が大きかった。何故なら、昨年にBAND-MAIDの1stアルバムの記事の中で、僕は【ベビメタ包囲網】の一環としてBiSHと対バンしてほしいみたいな事を書いていて、他にもBAND-MAIDって過去作にWACKアイドルのサウンドPでお馴染みの松隈ケンタ率いるSCRAMBLESから”FREEDOM”とかいうお給仕でも定番の神曲を楽曲提供されてたりして、実はBAND-MAIDとWACK界隈にはずっと前から因縁もとい前向きな縁みたいなのがあって、だからこのタイミングでクラウンとかいうどこの馬の骨かも分からないレーベルメイトのBiSと邂逅するのは必然的だったのかもしれない。え?BiSHじゃないって?その理由としては至ってシンプルで、今のBAND-MAIDのバンドとしての「格」をWACK界隈のアイドルで測った時に、知名度や立場的にBAND-MAIDと最も対等なWACKアイドルが「プー・ルイのいないBiS」だったということ。ただそれだけ。でも、個人的に最も面白いと思ったのは、自分の中でBAND-MAIDの彩ちゃんって「闇堕ちした鈴木愛理」みたいな解釈を持っているのだけど、その「闇堕ちした鈴木愛理」こと彩姫擁するBAND-MAIDと、ビバラポップで憧れの存在である鈴木愛理とのツーショットを実現させたアヤプリのBiSが対バンするという、あくまで自分の中での謎の繋がりにニヤリとせざるを得なかった。これは余談だが、TS PLAYというウェブラジオ番組でBAND-MAIDは2月のパーソナリティだったんだけど、実はそのBAND-MAIDの前枠のプログラムが鈴木愛理だったのは偶然か、はたまた伏線か・・・?
そんな、自分の中で色々な意味でも因縁のある対バンが渋谷のTSUTAYA O-WESTで開催されるとのことで、予想するまでもなく前売りで完売必須、チケ取れるか不安だったけど無事に当選、しかし今年のお給仕の整理番号は三桁台というツキに見放されている流れで、いざビクビクしながら発券してみたら二桁前半というワンチャン最前行けそうな良番をゲット、いざ番号順に入場してみるとガチで最前行けたけどちょっと遠慮してだいたい彩ぴょんが目の前に来る2列目にポジった。そして7時に開演(開演前には禁止行為とBiSだけは撮影可能とのアナウンスがあった)。自分の予想ではベッド・インが一番手で、二番手がBiSかなと思いきや、まさかのBiSがトップバッター。
遂に僕という元研究員の前に「プー・ルイのいないBiS」が現れたのだ。僕は「さて、プー・ルイのいないBiSがどれだけクソなのか、元研究員が徹底的に評価してやる!」と謎の意気込みが凄かった。メンバーが登場すると”WHOLE LOTTA LOVE”という「プー・ルイのいないBiS」を象徴する、つまり「今のBiS」を代表する曲で幕を開ける。「おいおい、元研究員の前でその選曲はナメすぎだろ。全部nerveにしろや渡辺」って心の中でツッコンだ瞬間、次の曲でホントに”あの頃”のBiSを象徴する”nerve”のイントロが流れてきて、あの頃の研究員時代の記憶が蘇って泣いた。しかもお馴染みのサビでゴジにレスされて、あの頃には実現できなかった「夢」が叶った気がしてめっちゃ嬉しかった。その後も”IDOL”ではアヤとキカが激しいスクリームを轟かせ、”Fly”ではプー・ルイの歌割りをペリが受け継いでいてエモすぎて感極まったというか、あの合宿オーデで泣きながらデスソース入りのカレーを食ってた候補生が、今やプー・ルイの歌割りを任されるくらいに逞しくなってるのを見て、「あっ、人間って成長するんだな」って謎の感動を覚えた。それらの「プー・ルイがいた頃のBiS」を象徴する曲を織り交ぜながら進み、そして”primal.”が始まった瞬間にもう僕はあの頃の研究員に細胞が回帰して例のサビで振り返ろうとしたら、現研究員らしき人は誰も振り向いてなくて「あれ?サビで後ろ振り向かないの?」って危うく後ろの人と目が合って「あっ、大丈夫っす・・・」ってなる所だったわ。
【BiS】
1. WHOLE LOTTA LOVE
2. nerve
3. SOCiALiSM
4. I can't say NO!!!!!!!
5. IDOL
6. ロミオの心臓
7. Fly
8. primal.
9. BiSBiS
なんだろう、はじめは元研究員として上から目線で自分が、気づいた時には過去の合宿を思い出しながら「お前ら全員ワシが育てた」と親目線でライブを観ている自分がいて、アヤプリとかギャンパレから戻ってきてもう完全にBiSのエースだし、ペリとかデスソースカレーで泣いてたブスと同じと思えないプー・ルイの穴埋めに必要なキャパを超えた存在感を放ってるし、ゴジはゴジだし、キカとか視界に入るたびに「なんでこいつ白塗りしてんだ・・・俺もうお前の事がわかんねぇよ・・・」ってなるし、パンとか合宿からたった一年でアイドル然としてて可愛くなりすぎだし、他のメンバーと一年のブランクがあるとは思えないほどのパフォーマンスしてるしで、なんかもうエモすぎて「Holy...」唱えまくってたわ。お前らどんだけ泣かせんねんと。気づけば、今日の今日まで自分の中にあった「プー・ルイのいないBiS」への違和感というか不快感は消えていた。確かに、このステージにももらんどが立ってなかったのは残念ではあるけど、これはもうしょうがない。
開演前にBiSだけは写真撮影OKとのアナウンスがあった通り、僕の周りの現役研究員はしきりにスマホで撮影してて、ふと気づいたら僕の左に身長150くらいの小さい女の子がしきりに写真を撮っていて、僕はその「女研究員」の邪魔にならないようにわりと大人しくBiSを観ていた。しかし、そのBiSファンと思わしき女の子が、この【冥土の日】の大きなキーパーソンになることを、あの日の僕たちはまだ知らない。
この日は前売りでソールドアウトだけあって、開演してからはもう殆ど身動きができないくらい前方はすし詰めになっていた。BiSのライブが終わっても、ベッド・インが始まるまでのステージ転換の間も殆ど身動きが取れないほどで、気づけば僕の左前にいた女の子が今度はしきりに後ろを振り向いて二階席を気にしていた。これは後にわかったことなのだが、この日は先日の合宿オーデで合格した候補生が二階の関係者席からライブを観てたらしいのだ(元EMPiREのYUiNAもツイートしている)。このことから、僕の左前にいる女の子は「BAND-MAIDのお嬢様(ファンの呼称)」や「ベッド・インの性徒諸君(ファンの呼称)」ではなく「BiSの女研究員(ファンの呼称)」であることを確信した。
そうこうする内にベッド・インが登場。個人的にベッド・インは名前は聞いたことある程度で、その風貌からバブル時代に流行ったものを再現するというコンセプト以外、特に音楽性は全く想像できなかった。オープニングSEをバックにバックバンドとともに登場すると、いきなりボーカル&ギターの中尊寺まいことちゃんまいが上手側の僕に両手で乳をモミモミしながら誘ってきて「出オチかよ」ってなった。しかし、いざ演奏が始まるとバッチバチのハード・ロックやってて、もはや主催のBAND-MAIDもビックリのハード・ロックやってて、しかもちゃんまいのギターが今話題のギブソンでお馴染みのSGってのもガチ感しかなくて、そのバブルのように股おっぴろげるほどド派手なギタープレイと今にもピチピチのボディコンからズリ落ちそうなおっぱいに釘付けになりながら、時には「あれ?つうかもうニップレス見えてね?あれ乳首?」みたいな感じで終始ちゃんまいのおっぱいを凝視していたチェリーボーイ。すると僕はある一つの答えに気づいた。それはちゃんまいのおっぱいは絶対に柔らかいということ。
【ベッド・イン】
1. ♂×♀×ポーカーゲーム
2. Conscious〜闘う女たち〜
3. CO・CO・ROグラデーション
4. GOLDの快感
5. 男はアイツだけじゃない
6. 限界LOVERS
7. C調び〜なす!
ベッド・インのファンは性徒諸君と呼ばれ、伝説のディスコ「ジュリアナ東京」でお馴染みの扇子、いわゆるジュリ扇を振って応援するスタイルだ。そのMCも見た目に寄って個性的で、バブル時代に流行ったバブル用語を駆使して下ネタを連発していくスタイルで会場の笑いを誘った。この日、ベッド・インがヤッた曲の中で気に入ったのは”CO・CO・ROグラデーション”で、6曲目にSHOW-YAの名曲”限界LOVERS”を披露した頃にはまるで気分はバブル全盛のジュリアナ東京だった。これがバブルのオイニーかと。
満を持して、最後は本日の【冥途の日】を主催したBAND-MAIDの出番だ。例のオープニングSEとともにメンバーが登場。依然、フロアは身動きが取れないほどの状態、ふとさっきの女の子の方に目をやると、なんとその子は最前までたどり着いていた。さすが女研究員、度胸あんなぁとか思いながら、それを横目にBAND-MAIDは一曲目から”the non-fiction days”でブチ上げる。その後も新作から”CLANG”から”Carry on living”、そしてBAND-MAIDを代表する名曲”REAL EXISTENCE”から”alone”まで一気に突き進むと、会場の熱気は最高レベルに達する。しかし、次の”Choose me”の曲の途中とあるアクシデントが起きる。その頃には、僕は圧縮もあって初めにいた場所から若干上手寄りに、2列目から3列目あたりまで流されていた。僕から見て左の最前で何やら異変があったみたいで、その方向に目をやると、そこにはさっきの最前にいた女研究員が明らかに気分悪そうにうつ向いていた。すると、その女研究員のそばにいた恐らくストライプス柄のシャツを着た黒縁メガネの中年男性が、その女研究員を気遣って圧縮から身を守るように圧縮ガードしてて、間髪入れずにステージで歌っている彩ちゃんもその異変に気づくと、直ぐにマネージャーのなすきゅんをジェスチャーで呼び寄せて、そして最後はなすきゅんが見事に最前の女研究員を救い出した。この異変に気づいてから救出までのスピードは流れ作業のようにスムーズだった。なすきゅん抱いて///
女研究員のその後が心配ではあるが、一先ず”Choose me”を終えると、お給仕でお馴染みの小鳩ミクによるスーパードキドキデブッポタイムが始まった。いつものコール&レスポンスが終わると、彩ちゃんがさっきの救出劇について言及し、つまり最前の付近のご主人様が女の子を守ってあげていたという主旨だ。小鳩はそれに反応して、最前付近のご主人様の顔を一人ひとり感謝の声をかけながら見て回って、もちろん3列目にいた僕も小鳩と目がガッツリ合ったんだけど、さっきの救出劇を間近で見ている僕は「いやいや、3列目の人間が最前列の女の子をどうやって守るんだよ頭野口かよ」とか思って、しかし小鳩は何を思ったのか自分の左隣にいるおっさんにマイクを向けはじめて、小鳩は「どこから来たんですっぽ?」と聞くと、そのおっさんは「東京!」と答え、今度は小鳩が「誰を目当てにきたんだっぽ?」と聞くと、そのおっさんは「BAND-MAID!」と回答して場の雰囲気を盛り上げたのだが、しかし僕だけは違った。「いやいやいやいや、そのおっさんは何もしてねぇから。むしろ最前に圧縮をかけていた女研究員の加害者だろ」と。正直、自分もBAND-MAIDが始まってからずっと「左のおっさんうぜえな」と思ってたくらいで、まさかその加害者のおっさんに対してあたかもヒーローインタビューのような扱いをするなんて、なんだろう、小鳩って本当に「間の悪い女」だなって。何度も言うけど、女研究員を助けたのはストライプス柄のシャツを着た黒縁メガネの中年男性です。俺、間近でその現場見てるから。たぶん彩ちゃんも見てるから。
MCを終えると”FREEDOM”を続ける。なんだろう、BiSとの対バンでSCRAMBLESが提供したこの名曲を演るというエモさに感極まりながらも、ここでまたしても驚くべき事が起きる。4月の【宣告】ツアーファイナルのZepp東京では、この曲の間奏部分で彩ちゃんが最前の柵に立ってオーディエンスを煽りまくるという、それこそJanne Da Arcが城ホールで行った伝説のライブを再現するかのような演出で、後日その瞬間に彩ちゃんが男と恋人つなぎしてたと知って嫉妬で2秒で吐いたのが記憶に新しい。さすがに今日はワンマンじゃないし、女性専用エリアもないから彩ちゃんがヴァンパイア化する演出は無いかな?とある意味で安心しきっていた。来たる曲間奏の時、彩ちゃんがヒールを脱ぎはじめ、この瞬間「まさか・・・くるのか?」と思った瞬間、彩ちゃんが最前の柵まで来て誰と恋人つなぎしようか物色し始める。僕は一生懸命右方向に腕を伸ばすものの、選ばれたのは他のご主人様で、つまり間近で彩ちゃんとご主人様が恋人つなぎする瞬間を見た僕は、嫉妬で「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!)」って感じで内なるものが溢れ出した。そんなことより、とにかく彩ちゃんがもう目と鼻の先にいることに非現実感が凄くて、それこそもう右手を伸ばせば彩ちゃんに右腕に触れることができるレベルの距離だ。その瞬間は色んな事が頭をよぎった。「彩ちゃんに触れてみるか?」とか「いやいや、彩ぴょんがに対してそんなおこがましいことなんかできない」とか、「どうする?どうする?どうするよ俺!」とばかり自分の中にあるあらゆる選択枠のせめぎ合いが凄くて、その時はアドレナリンのせいかめちゃくちゃ時間が長く感じて、しかしずっと時間が停止しているはずもなく、彩ぴょんはそのままステージへと戻ってから再びヒールを履く姿に猛烈なフェティッシュを感じてしまった(実はETのあいつみたいに人差し指でチョコンと彩ぴょんの右腕に触れちゃったのは内緒)。
【BAND-MAID】
1. the non-fiction days
2. CLANG
3. Carry on living
4. REAL EXISTENCE
5. alone
6. Choose me
7. FREEDOM
8. DICE
9. DOMINATION
つうか、彩ぴょんと他のご主人様が恋人つなぎする所を目と鼻の先の距離で見せつけられるとか・・・なんだこの究極のドMプレイ。いや、ガチで彩ぴょんと恋人つなぎできる可能性があっただけにかなり悔しいわ・・・。そうだ!未だにレビューを書いてないBAND-MAIDの2ndアルバム『WORLD DOMINATHION』は、お給仕で僕が彩ぴょんと恋人つなぎできた時に記念で書くことにしよう!よし決めた!次に彩ちゃんと恋人つなぎする奴は一体誰だ!?
そこから”DICE”を終えると彩ぴょんが「ラスト~!」と叫んで”DOMINATION”を披露。「え?早くね?まだ10曲もやってなくね?」と思いきや、”DOMINATION”が終わると小鳩がBAND-MAIDはアンコールがないから、そのまま対バン相手のBiSとベッド・インを呼んでコラボすると宣言すると、会場は大盛り上がり。
まずはベッド・インの2人が登場すると「サンクスモニカ~」と挨拶。小鳩が「今日のライブはどうだったか」と聞くと、ベッド・インの2人は「ABCDEい気持ち~」と答える。すると今度は小鳩がBAND-MAIDの印象を聞くとベッド・インの2人は手の淫乱な動きとともに「ゴイスーテクニシャン~」と答え。その「テクニシャン」のくだりが歌波に飛び火すると歌波は照れて「シャイガールなのねえ」と2人にメンゴされる。そのまま更に下ネタを続けて、そして小鳩はジュリ扇を持ち上がら、彩ぴょんを除くBAND-MAIDとベッド・インによる”男はアイツだけじゃない”を披露する。ベッド・インが退場する際にはMISAがちゃんまいのおっぱいをモミモミしてた。やっぱり柔らかかった?
そして遂にBAND-MAIDとBiSの邂逅が実現する。小鳩の呼びかけと共にBiSメンが登場する。早々にペリが「BAND-MAIDを聴いてます」とか(ホントかよ?)、今度はキカとアヤプリが「彩姫さんに踏またいです」とか言い始める。で、小鳩は一緒に踊るかと思いきや一緒に見ていたいからと言う理由でステージから退場してしまう。いやいやいや、そこは伝説の地下アイドルとしての意地を見せろよ野口。彩ちゃんが”FREEDOM”で逆ダイブしてんだから、BiSと野口もダイブくらいしろよ。それこそ元ダイブアイドルのBiSのプー・ルイにダイブの仕方教えてもらえよ。って思ったら既にプー・ルイBiSから脱退してんじゃん。プー・カスは野口にダイブの仕方教えるという最後の仕事を終えてからBiS辞めろよ・・・。何がユーチューバーだよ・・・。ホント使えねぇなプー・カスの野郎・・・。え?なに?今度はビリー・アイドルだって?
で、歌波の曲タイトルコールで”WHOLE LOTTA LOVE”を披露する。するとラスサビの前に彩ちゃんが登場して、BiSと一緒に歌って最後は戦隊モノみたいなクソカッコイイ決めポーズで終わって、もうなんか訳がわらなくて語彙力失ったわ。正直、対バンだけでも感無量みたいなところあるのに、バックバンドにBAND-MAIDを従えたBiSが見れるんて、もはや夢を超えたコラボで何も言えねえってなった。なんかもう彩ちゃんがBiSメンと一緒になってBiSの曲を歌っているその光景が、もはやヲタクの妄想の域すら超えててしばらく頭の中が整理できなかった。「俺なんでBAND-MAIDの対バンイベントでBiS観てるんだっけ・・・」みたいな。
曲が終わると彩ちゃんが「誰が踏まれたいって?言ってみ?」からのキカとアヤプリが「踏んでください!」と言いながら床に寝そべって、その流れで歌波も床に寝そべりだしてコントかよって笑った。結局、アヤプリとキカが彩ちゃんのピンヒールでケツをグリグリ踏まれたけど、正直かなり痛そうだったけど、同時に羨ましくもなった。つうか、つうかアヤプリが先日のビバラポップで本家鈴木愛理とツーショするという夢を叶えたその数日後に、今度は「闇堕ちした鈴木愛理」にピンヒールでケツを踏まれる展開とか胸熱過ぎて笑うだろ。BAND-MAIDの【宣告】ツアーファイナルにも来ていたキカはまだしも、まさかのアヤプリも彩ちゃんに踏まれたいと志願したのは、アヤプリも潜在意識の中で彩ちゃんの中にあるダークサイドの「鈴木愛理」を感じ取った説。まぁ、それは冗談として、マジな話をすると、このキカとアヤプリの体を張った行為って、今日のライブを見に来てた関係者席の第三回合宿オーデの合格者に対して、「これがBiSや」と、後輩に向けた先輩なりのエールだったんじゃないかって。そう考えたら、さっきまでコイツラのことをBiSのマガイモノと思っていた自分が恥ずかしくなと同時に、なんだろう「これがBiSだって、こいつら正真正銘のBiSだって、BiSはこいつらのもんだって」なった。
正直、今のBiSってBiS史上最も面白いBiSなんじゃないかって。何故なら、今のBiSってBiS史上初めて「プー・ルイのいないBiS」をやってる子たちなわけで、つまり本当の意味で「新生BiS」の歴史を作り上げてる子たちなわけで。そんな、今の新生BiSを愚弄するマネージャーの渡辺こそ彩ちゃんのピンヒールに踏まれるべき案件だろ。つうか、今日って渡辺来てたの?
正直、これ色んな意味で映像化してほしいくらい今年最高の対バンイベントだったし、でも一期一会のライブで完結するからこそ良いんだろうなとも思う。改めて、もはや自分の中で今日の目玉はBAND-MAIDじゃなくてBiSだったってのもあって、その元研究員である僕に数年越しにBiSと再開させてくれてBAND-MAIDには本当に感謝の言葉しかない。いや感動を通り越して「こんなんあえりえん」としか言葉にできない。それぐらい奇跡の対バンだった。もちろん、女研究員がアクシデントに見舞われたのは残念な事だったけどね。でも彼女がBiSのファン(女研究員)であるなら尚さら、彼女を7月のお嬢様限定ライブに無料で招待すべきだと思うし、マネージャーのなすきゅんが自腹でキャッシュバックすべき案件だと思う(つうか、渡辺が払うべきだろ)。なすきゅんはその子の顔見てると思うからね。
・・・以上、これが5月10日の【冥途の日 】に起こった「真実」です。信じるか信じないかは・・・