Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

激情

██████ 『Demo』 レビュー

Artist ██████
██████

EP Demo
Demo

Tracklist
01.
02.
03. Ⅲ
04. Ⅳ

【██████】・・・「NEXT-Deafheavenはコイツらだ!」と巷で噂されている、2011年にチェコはプルゼニで結成された五人組、その名も██████、またの名をnicのEPデモ音源をさっそく聴いてみた結果→「なるほどな・・・」と、単刀直入に言えば俺たちファッションサブカル系男子のアイドルことデフヘヴン直系のポストブラックやってて、自身のFBページでも好きなバンドだと公言しているベルギーのAmenraをはじめ、NeurosisやUKのLight bearerらの暗黒ポストメタル勢の影響下にある、寂寥感を煽るダークアンビエントなATMSフィールドを形成しながら、ロシアのNamatjiraやUSのThe Saddest Landscapeを連想させる陰鬱な狂気が込められたリアルスクリーモ系のヴァイオレンスな激情HCに、いわゆるポストロッキンなアプローチを加えたBlackgazeを主なスタイルとしている。

【デフヘヴンの再来】・・・オープニングを飾る#1は、イントロからソビエト連邦のNamatjiraを彷彿とさせる内相的なメロディが幽玄かつ陰惨なムードを漂わせ、序盤はポストロッキンなアプローチを垣間見せながらポストHC/スクリーモ調で進展し、そしてバンドの中心人物のミハルによるデフへのジョージ・クラーク顔負けの「ママアアアアアアアアアアア!!オモチャカッテカッテエエエエエエエエエ!!カッテクレナキャ...イヤアアアアアアアアアアアアアアア!!」とばかり、まるで子供が母親にオモチャを強請るも無視されその場で地団駄を踏む光景が浮かび上がるワガママなダダコネ系スクリームを、扇情感を煽るトレモロリフとともに粗暴なブラストに乗せて雄々しくも勇壮な佇まいで激走していく中盤以降の激情的な展開は、まさしくRoads To Judah期のデフヘヴンを彷彿とさせ、続く#2もイントロからトレモロリフを乱用して暴走するブラゲで、中盤にポストメタル然とした轟音パートで一息置いてから再びブルータルに激走していく。この二曲を聴くだけで、ボーカルの距離感や曲の緩急の効かせ方まで、あらゆる場面からデビュー当初のデフへをリスペクトしているのがよ~くわかる。少し大袈裟だが、この#1~#2の流れは、デフへの『ユダ王国への道』から#1”Violet”~#2”Language Games”の再来と言っても過言じゃあない(さすがに盛りすぎ)。

【デフヘヴンとの違い】・・・ここで、彼らがリスペクトしているデフヘヴンとの違いを挙げるとするならば→それは#3を聴けば分かるように、先ほど記したAmenraNeurosisらの暗黒スラッジ/ポストメタル勢からの影響を露骨に表現するドゥーミーな幕開けで始まり、そして中盤から突如ギターを細かくスリ潰したような音と共に渦々しい荒涼感をまき散らしながら暴走し始める、前半と後半で緩急を効かせた構成となっている。ラストの#4は、#1に通じる陰鬱なメロディをフューチャーしたインストかと思いきや、後半からギターによるノイズ地獄の中で狂気を叫ぶスクリームがこだまし続ける。ここまで全4曲トータル約25分、わかりやすく言えば→デフへの『ユダ王国への道』が東欧特有の漆黒を身にまとい、同時にコンパクトサイズになったような作品だ。全体を通して、時にメランコリックに、時にepicッ!!に、なかなかのメロディセンスを発揮している。

【未知数】・・・今年、デフヘヴンのサンベイザーが各有力メディアの年間BESTを独占するほどの高評価を得た一つの理由として→やはり自らの音楽的ルーツであるマイブラ直系のシューゲイザーに大きく踏み込んだからであって、ではトリプルギターを擁するこの██████のメンバーに、デフへの頭脳でありアニヲタ系ギタリストことKerry McCoy並みのシューゲイザーに対する素養はあるか?と聞かれたら、少なくともこのデモを聴く限りでは→「う~ん、この未知数」としか答えようがない。しかし、今のファッションブラック化したデフへとの差別化を図るためにも、このデモ版のように、デフへのEPおよび1stフル『ユダ王国への道』の正統派ポストブラック路線を受け継ぐという手も全然アリだと思う。

【iPhoneの広告塔】・・・確かに、デフヘヴンが2010年に最初のデモをリリースした時と状況が似てなくもないというか、当時のデフへは本当に”知る人ぞ知る”って感じだったけど、まさかその数年後にiPhoneの広告塔にまで成り上がるなんて・・・あのデモがリリースされた時点では誰も想像してなかったと思う。いや、さすがにデフへ並のアイドルを目指すには少しハードルが高いかもしれないが、事実誰一人として今のデフへを取り巻く状況を想像し得なかったわけだから、この██████も将来ナニが起こるかわからない。しかも、どうやら過去にRussian CirclesDeafheavenと一緒に対バンしてるとの事なんで、既にその将来性は折り紙つき、そのポテンシャルは未知数だ。実際、曲も当然ながら音も劣悪で完成されていないデモ音源でこの内容なら、フルは相当期待できるんじゃあないか?要するに→いつデフへみたいに化けるか全く予測できないから、今の内にツバつけとけよ~、というわけですw
 

Deafheaven 『Sunbather』 レビュー

Artist Deafheaven
deafheaven

Album Sunbather
Sunbather

Track List
01. Dream House
02. Irresistible
03. Sunbather
04. Please Remember
05. Vertigo
06. Windows
07. The Pecan Tree

Sunbather=【ファッションサブカル系男子

昨年、奇跡の来日公演を果たした、ゲルマン風大型巨人ジョージ・クラークとアニヲタ系ギタリストケリー・マッコイによるUSはサンフランシスコ出身のUSBM、Deafheavenの約二年ぶり通算二作目『Sunbather』なんだけど、2011年作の1stフルRoads To Judahで衝撃的なデビューを飾り、一気にこの手のポストブラック界隈およびヒップスター・ミュージック界の貴公子的な地位まで成り上がった彼らだが、本作はその伝説的な1stを超えるか超えないか...そんな期待と不安が入り混じりながら、プロデューサーには前作同様にJack Shirley氏を、#4には界隈の始皇帝ネージュをゲストとして迎えた最新作。で、オープニングを飾る#1”Dream House”を耳にすれば理解ッできるように、元デフへのニック・バセット率いるWhirrの傑作EPDistressor直系の淡く甘美な【ATMSフィールド】を展開しつつブラビでブッ飛ばしまくる1stとは一味違い、(ここはいつも通り)Voジョージのワガママ絶叫を搭載したブラビで1st以上にカッ飛ばしながら、まるで津波のように何重もの束となって波状攻撃の如く襲いかかる轟音ノイズ、(なんか夏っぽいスゲー夏っぽい...)感じのリア充大学生オーラに満ち溢れたヌクぃ美メロ、そしてモグワイやGY!BE直系のポストロック成分をダイレクトにクロスオーヴァーさせた、それこそブルックリン出身のLiturgyを彷彿とさせる常に躁状態の超絶epicッ!!で至極至幸なサウンドスケープ、その超ハイブリッドな音エネルギーをズキュゥゥゥンと体全身に浴びて心の真底からグワアアアアアアアアアアアアアア!!っと湧き上がる謎の勇壮感と昂揚感そして開放感・・・これには流石のピッチフォークすなわちピッチフォーカーもアヘ顔デフヘヴン状態で→(やっべw 1stの時に乗り遅れたから今度こそマンセーしてドヤ顔で通ぶっちゃおwww)とキョロ充に。そしてお次のインスト”Irresistible”であからさまに北欧系ポストロック大好きアピールしてくる辺り、やっぱデフへの音のルーツって”ブラック”ではなくてソッチ系なのン?と再認識させる。確かに、Voジョージのスクリーモ大好き♥なダダコネ系スクリームや、あざといぐらい激情系/刹那系ハードコア大好き♥な激しくエモーティヴなメロディを聴く限りでは、無骨さと粗暴さを兼ね備えた、それこそ”初期衝動”が込められたイイ意味で荒削りな作風だった1stRoads To Judahのような”ブラックゲイズ”然とした荒涼感や混沌とした退廃的な世界観は気薄となり、今回はEnvyDefeaterなどの激情系スクリーモ/ポストHC/ポストメタル/ポストロック的な意識を高め(今作は音からしてスクリーモっぽいというか、EP『Libertine Dissolves』寄りの乾いたような質感)、そして実にヒップスターらしい”ブラック(ゲイ)ズム”が過去最高に発揮された結果→言うなれば”意識高い系オサレ男子”が集うサークル【青春ブラックメタル】やってる、というわけ。なんつーか、こんなにスクリーモっぽかったっけ?って思うほどエモいっつーかラヴい。で、フロントマンのジョージがそのアツいキモチ、アツいエモーションを激エモな歌詞に乗せて、(ブラックではなく)エモ/スクリーモの立ち位置からすなわちLoveを叫んでいる。そしてAlcestのネージュが語り役で参加してる#4”Please Remember”、いわゆる【俺の界隈】【ATMS自治区】に棲む住人なら絶頂必須のタンビでユウゲンな「ATMSフィールド全開ッ!!」のイントロからスデに名曲の匂いを放つ約15分の大作”Vertigo”では、AgallochさんスキーなGソロや1stを思わせるドスの利いたジョージの歌声をもって、おぼろげに蠢く『黒』い渦に聴き手を引きずり込む。で、露骨にGY!BEリスペクトな#6、そしてEP譲りの暴虐性を垣間見せる#7”The Pecan Tree”の中盤からのあまりにも美し過ぎるピアノを聴いたら、何かわからんがフト気づいたら謎の多幸感に包まれていた・・・。ここまで全7曲トータル約1時間、兎にも角にもキモティィィイ!!轟音ノイズを頭から洪水を浴びるようにザッバーン!!とブッカケられたような、何とも言えないようなセクシャルでハラスメントな気分にさせる。そう、それはまるでジョゼフ・ゴードン=レヴィット君主演の映画『ミステリアス・スキン』を観ているかのような錯覚を憶えるほど(歌詞カードなんかモロにそんな雰囲気)。冗談じゃなしにマジで超ラヴいんですけどこれ。もはやある意味”ラヴ・メタル”だな、って。あと全体的にポストメタル特有の間の取り方だったり、まさかのGソロだったり、単純に音のバリエーションが広がった感ある。

「I Love Hipster 私はヒップスターを続けるよ」

 結論として、いわゆる【ファッション・サブカル系男子】として今を生きる俺たち界隈が探し求めていた、【ヒップスター・ミュージック】あらため【オサレ・ミュージック】の究極系がこの『Sunbather』というわけです。もうなんかジャケ絵のオサレなTシャツ着てサンバイザー被って日光浴しながら、極めつけに能年玲奈ちゃんとnkskを推しメンにしてドヤ顔で(ファッション感覚でブラックメタル聴いてるオレかっけええええええええええええええ)すればいいと思うよ。これでキミも立派な【ファッション・サブカル系男子】の一員さッ!とかなんとか言うても、確かに1stを超える体を突き抜けるような”初期衝動”というのはないし、過去最高にポストロッキンなアプローチを強めた作風ではあるが、一筋縄ではいかない予測不可能な曲展開や多彩な表情を見せる音のアレンジなど、あらゆる面で著しい成長を感じさせる、まるでAltar of Plaguesよ、これがファッションブラックだ」と言わんばかりの、あの1stの”衝撃”は決して偶然なんかじゃなかったと、あの来日公演は決して夢なんかじゃなかったんだということを証明するかのような年間BEST確定作品。

俺の界隈の再構築...フェーズⅧ...完了
 
Sunbather
Sunbather
posted with amazlet at 13.06.13
Deafheaven
Deathwish Inc (2013-06-11)
売り上げランキング: 876

The Saddest Landscape 『After The Lights』 レビュー

Artist The Saddest Landscape
The Saddest Landscape

Album 『In Love With The Sound』
In Love With The Sound

Track List
2. This Heals Nothing
3. The Urge For Permanence
4. When Everything Seemed To Matter
5. The Comfort Of Small Defeats
6. Days Of Punched In
7. Desperate Vespers

USはメリーランド州モンゴメリー出身の四人組、The Saddest Landscapeの約二年ぶりとなる二作目『In Love With The Sound』なんだけど、彼らの音楽性としては、昨年に紹介したロシアのNamatjiraにも通じる、パンクにルーツを置くオールドスクール・Hardcoreの精神を宿した、刹那的かつ激情的なリアル・スクリーモをやってのけ、時にカオティックに、時にエモーショナルに、その生々しい”サディズム”な暴力性と叙情味に溢れた繊細なメロディを持って、その悲痛な叫びと静寂の哀しみの鬩ぎ合いにより鋭く研ぎ澄まされた、”むき出し”の感情が音塊となって聞き手にダイレクトに訴えかける、そのありのままのピュアな姿勢に、その無垢で真っ直ぐな志しに、俺たちは高鳴る胸の鼓動を抑えることができない。
 
 そのリアルなハードコア体験は、冷徹なイントロから息を呑む緊張感と殺伐とした雰囲気と刹那的な感情を持って激烈に展開する#1”In Love With The Sound”から始まり、前半と後半に展開が二分した#2と”暴力のむき出し”をテーマとした感情の嵐に飲み込まれる#3、壮麗なヴァイオリンを擁した心安らぐ優美なメロディに胸が張り裂けそうになる名曲の#4”When Everything Seemed To Matter”、90sエモ的な#5、我を忘れ無心に暴れる#6、靭やかなメロディと悲痛な叫びと共に体の内から込み上げる熱き感情を持ってドラマティックに昇天していく#7”Desperate Vespers”まで、ピュアなHCを印象づける威勢のいい前半から、潤いを含んだメロディでemoチックに聴かせる中盤からの~嵐のように燃えたぎる激情を持って劇的に展開していく後半まで、トータル約24分があっという間に過ぎ去っていく(リピート余裕)、その気高くも凛々しい流れには衝動的なナニかを感じざるを得ない。

 そんなわけで、先日紹介したEverything Went Blackとは若干ベクトルが違うUSハードコアだが、よりピュアなHCに近い彼らの生々しくもエモーショナルな激情世界は一聴の価値あり。これもHC好きなら今年のマストだと思うよ。ジャケもいいし。

After the Lights
After the Lights
posted with amazlet at 12.02.19
Saddest Landscape
Topshelf Records (2012-02-14)
売り上げランキング: 87634

Deafheaven 『Roads to Judah』 レビュー

Artist deafheaven


Album
Roads to Judah


Track List
01. Violet
02. Language Games
03. Unrequited
04. Tunnel of Trees

昨年リリースされたDemo”ポスト・ブラック”界隈で大きな話題を呼んだUSはサンフランシスコ出身の5人組、Deafheavenの待望のデビューアルバム『Roads to Judah』が、まさしくこれぞ”ポスト・ブラック”然とした、常に気分が高揚した躁状態が永遠と続く”オトコの激情セカイ”を繰り広げているんでココに紹介。で、そのスタイルとしては、この手の界隈の重鎮であるフランスのAlcestAmesoeurs、UKのFenやUSのWolves in the Throne Room直系のポストロック/シューゲイザー譲りの清流の如し儚くも美しい優雅なメロディ、フロントマンジョージ・クラークのUS生まれらしいハードコア寄りの絶叫ボイス、トレモロ・リフや特にブラストを全面に擁しポートランドの皇帝Agallochさんバリの荒涼世界を創り出す”Blackgaze”パートを切り替えながら展開する、まさに”ポストブラックそのもの”な曲展開をまざまざと披露し、中でも壮大なスケールで描かれる約12分を超える大作#1”Violet”の壮麗なる”泣き”の激情世界に感動してしまったら最後、Rosetta的アトモスフェリックな美空間と凛とした力強いメロディの濁流に只々気分がハジけ飛ぶ#2”Language Games”、人の夢と書いて儚いイントロからシミジミとしてしまう超激情世界の#3”Unrequited”、初っ端からブラック的な暴虐性が露になる場面と美しき静寂のギャップがたまらない#4”Tunnel of Trees”まで、全4曲トータル約38分、その耳がブッ飛びそうになるほど他を寄せ付けない激情音空間の渦に飲み込まれたら最後、最高に『ハイ!』ってやつになれます。全曲名曲だし、その新人離れしたソングライティングや繊細な”美”メロディのセンスには、この界隈の重鎮に勝るとも劣らない質の高さを感じさせます。兎に角、彼らが放つ”激情エネルギー”で新しい発電ができちゃうんじゃないの?って感じの勢いです。えっ。

 この夏に、新作の内容がすこぶる良かったKEN modeと一緒にツアーするらしく、やはりDeafheavenの音の根底には”ハードコア”の精神が確実に宿っているなぁと理解するわけです。なるほど、これがハードコア界からポスト・ブラック界への返答ですか、実に面白いッ。つうか、SXSW2011に参戦してるあたり、若手のホープとしてかなり期待されてるバンドみたいね。まずドラムが鬼過ぎるし。

 てなわけで、USからこの界隈に突如として現われた驚異の新人、このDeafheavenは”ポストブラック界隈/激情ハードコア界隈”の救世主となりうる存在か否か、期待と希望を胸に見守り続けたいですね。これをハードコアと解釈するならば、本作品も今年のHC系の中では一ニを争うほど絶対的マストなアルバムッ。そして今年のBEST候補ッ!!

       美メロの濁流に溺れろ・・・そして死ね・・・

B

Roads to Judah
Roads to Judah
posted with amazlet at 11.06.21
Deafheaven
Deathwish Inc (2011-04-26)
売り上げランキング: 13722

DEFEATER 『Empty Days & Sleepless Nights』 レビュー

Artist Defeater


Album 『Empty Days & Sleepless Nights』


Track List
1. Warm Blood Rush
2. Dear Father
3. Waves Crash, Clouds Roll
4. Empty Glass
5. No Kind of Home
6. White Knuckles
7. Cemetery Walls
8. Quiet the Longing
9. At Peace
10. White Oak Doors
11. But Breathing
12. Brothers
13. I Don't Mind
14. Headstone

2004年にUSはボストンで結成された5人組のメロディック・ハードコアバンド、Defeaterの通算3作目(EP含む)でフルでは約3年ぶりとなる新作『Empty Days & Sleepless Nights』が、めちゃカッコイイ激情ハードコアをやってるんでココに紹介しないわけにはいかない。

 そのサウンドは、フロントマンデレクのガチパンク精神と叙情性をむきだしにする楽器隊で、小僧のごとく鼻水まき散らしながら無我夢中に疾走する若さ漲るエネルギッシュなハードコアに、ひと時の儚さを覗かせる静パートを挟みながら劇的に展開する、キッズ=モダンな感性とオールド精神が絶妙に噛み合った真の激情世界は、”刹那”過ぎるエモーショナルな感情に抑えきれない衝動と胸の高鳴りを憶える。
 洗練されてない、いい意味で”粗削りな勢い”に身を任せたカッ飛びハードコアの前作『Travels』よりもデレクのボーカルと楽器隊の表現力が数段と増し、前作と比べものにならないほど叙情的なメロディを取り入れた”常に激情”しまくってる作風で、その内容も前作と同様に高品質なメロディック・ハードコア作品となっていて、ストレートなメロディックHCから刹那く激情しまくりな曲から泣きのメロディを大切にしたミドルテンポの曲からノリが”ポップ・パンク”みたいな曲まで、着実に前作からの”成長”を感じさせる安心の一枚です。特に#1~#3までの”激情波紋疾走ッ”っぷりがパない。

 このバンド、基本スタイルは真っ直ぐなハードコアをやってるんだが、本作のパート2に当たる#11~#14までは全てアコースティックな曲で構成されてるってんだから、なんとも驚きだ。イメージとしては、前作に収録されてる#6”Prophet In Plain Clothes”の中盤のアコギパートをそののまま曲にした感じ。しかも意外とイイ曲だから困る。特に#12が一番好き。なんかUSのCMに使われてそう。あとなんかボストン生まれっぽい感じが笑。この後半のアコギパートには賛否ありそうだが、見せ場である前半(#1~#5)~中盤(特に#8)までのハードコアな楽曲の出来はスンバラシイんで、その前半と後半のギャップを楽しむのもアリだ。

 というわけで、モダン・ハードコア界の先頭をひた走る彼らDefeaterの新作『Empty Days & Sleepless Nights』は、今年リリースされたハードコア系の中では絶対的マストな好盤です。コォォ・・・

          激情ッ!波紋ッ 疾走ッ!!


8 / 10


Empty Days & Sleepless Nights
Empty Days & Sleepless Nights
posted with amazlet at 11.06.15
Defeater
Bridge Nine Records (2011-03-08)
売り上げランキング: 154029
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: