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墓っ地・ざ・ろっく!

ネージュ

春ねむり - 春火燎原

Artist 春ねむり
no title

Album 『春火燎原』
aaass

Tracklist
01. sanctum sanctorum
02. Déconstruction
03. あなたを離さないで
04. ゆめをみている(déconstructed)
05. zzz #sn1572
06. 春火燎原
08. パンドーラー
09. iconostasis
10. シスター with Sisters
11. そうぞうする
12. Bang
13. Heart of Gold
14. 春雷
15. zzz #arabesque
16. Old Fashioned
17. 森が燃えているのは
18. Kick in the World(déconstructed)
19. 祈りだけがある
21. omega et alpha

春ねむりといえば、自分の中で2020年作のEPLOVETHEISM以降は存在感が薄くて、というより新曲(シングル)や今年のSXSWでロシアの活動家プッシー・ライオットと共演した話などのザックリとした情報は耳に入っていたけど、個人的に彼女の音楽ってシングルの単体で聴くよりもアルバムのまとまったフォーマットで聴きたいアーティストっていうイメージがあるので、今の今まで詳細な近影は知らぬ存ぜぬの状態だったのも確か。逆に言えば、このように曲の数が出揃ってからようやく音源を聴く気が起きる、昨今の大ストリーミング時代にそぐわない古い体質の人間なので、フルアルバムとしては2018年作の1stアルバム『春と修羅』以来となる、今作の2ndアルバム『春火燎原』にて久々に春ねむりの音楽と再会を果たした。がしかし、いざ蓋を開けてみるとまさかの全21曲でトータル一時間超えは流石に想定外。しかし、シングルを掻い摘んで咀嚼する現代のストリーミング時代の価値観も旧来のアルバム/パッケージ時代の価値観すらも超えた、ある種の「覚悟」が込められた作品である事の裏返しだと解釈したら俄然期待度が増したのも事実。

本作はコロナ禍の真っ只中に制作され、満を持して発表に漕ぎ着けた作品とのこと。それよりも、1stアルバムやEPの中で春ねむりが詠っている歌詞の内容と、いわゆる「コロナ以降」の世界で今まさに巻き起こっている出来事がシンクロしている偶合の話はさておき、彼女はデビュー当初から一貫して「生と死」を最大のテーマに、自身の革新性を孕んだユニークな音楽を介して地上に生きる全ての「生命」と真摯に向き合い、一貫して「祈り(Pray)」を捧げてきたアーティストだ。そして今まさに、イジメにより自ら命を絶つ10代やパワハラにより命を投げ出す大人が後を絶たない時代に、そして2022年2月24日に弾かれたミサイルの“トリガー”すなわち戦争(開戦)の合図が世界中に鳴り響いたこの現代において、理不尽な暴力に晒され命の灯火を消された者、もしくは一部の資本家および権力者が作為的に作り出した戦場で人の命のみならず動物の命も軽々しく愚弄され、一日また一日と日常的に命が消えゆくこのクソサイテーな世界の中心で愛を叫び、灼熱の魂を焦がす春ねむりの言霊が「祈り」に変わり、ある種の鎮魂歌(レクイエム)として本作『春火燎原』の中に宿している。これは、あらゆる「生命」の気高さを歌う「人間讃歌」であると。

冒頭の#1“sanctum sanctorum”からして、EPLOVETHEISMの最後に収録された“りんごのうた”にも引用された讃美歌アメイジング・グレイスの「祈り」を地続き的に引き継ぐような、教会に鳴り響くパイプオルガンと聖歌隊による神聖なクワイアを背に、修道女たちが命の灯火を両手に祈りの行進を促すオープニングに相応しい曲で、それこそ『春と修羅』の元ネタである宮沢賢治と同じようにキリスト教的な救済信仰を掲げることで、人種や宗教の垣根を超えた寛容の精神をこの『春火燎原』の入り口として啓示する。その流れを汲む#2“Déconstruction”では、まるでフランス革命における21世紀の「民衆を導く自由の女神」、すなわち気高い勇気を持った現代におけるライオットガールの象徴的存在として先陣を切り、聖者のマーチングバンドを従えながらキリスト最期の地であるゴルゴダの丘に凱旋し、そして宇多田ヒカル『BADモード』ばりのFワードを発しながら聖地にレインボーフラッグを突き立てる。

本作に関して一つ驚いたのは、この『春火燎原』についてAlcestのネージュがコメントを出していること。何を隠そう、春ねむりの音楽ってシューゲイザーやノイズロックを孕んだオルタナティブなJ-POPである一方で、いわゆる激情ハードコアやBlackzageと共振するエクストリーミーな側面を内包している。それこそメタラーの自分が春ねむりに魅了されるキッカケとなった2020年作のEPLOVETHEISMは、冒頭のシンフォニックかつオペラティックな壮大過ぎるトラックからして、LGBTQ.Q.のハンターハント・ヘンドリックス率いるブルックリンのLiturgyに肉薄するキリスト教的な文脈およびtranscendentalな超越性を垣間見せたかと思えば、リード曲の“愛よりたしかなものなんてない”では、中間のブラックメタル並のデプレッシブな咆哮を皮切りに、そして最後に表題を叫ぶ「愛よりたしかなものなんてぇ!」における語尾の「てぇ!」の部分は、もはや本家のネージュを超えたんじゃねぇかくらいのベストシャウトを披露していた。とにかく、EPならではの実験的なアプローチと「スクリーマーとしての春ねむり」の爆誕に喜びと興奮を覚えた僕は、春ねむりのシャウトは語尾の歪みというか揺れがネージュの咆哮と全く同じ点に気づき、ポエトリーラッパーを肩書きとする彼女の秘めたシャウトの才能に着目したのだ。でも、春ねむりのシャウトって意図して喉を酷使してガナっているのではなく、あくまで通常の歌唱法と同じ自然現象で発声された、感情表現の延長線上のものとして聞こえるのが真に唯一無二だと思う。

恐らく、カズオ・イシグロの有名小説のタイトルをもじった#3“あなたを離さないで”は、冒頭から『春と修羅』の“せかいをとりかえしておくれ”を想起させるセンセーショナルなポエトリーラップをフィーチャーした春ねむり節全開のビートを刻むノイズポップかと思いきや、一転して春ねむりの剥き出しのコアさを孕んだ咆哮をトリガーに怒涛の転調をキメる、その急転直下な楽曲構成を目の当たりにした瞬間は「えぇ!?」とリアルに声が出た。それこそ先述したネージュ風のシャウトとはひと味違う、アンダーグラウンドシーンのオーガニックなハードコア/パンク精神と共鳴する咆哮にド肝を抜かれるとともに、その咆哮は怒りというよりも歯を食いしばるような咆哮、救えたはずの命を救えなかった後悔(懺悔)から湧き出た超自然的な感情表現というか。ちなみに、最後の「あなたを離さないで」の語尾もしっかりと歪ませている。

『春と修羅』では宮沢賢治の口語詩を引用していたが、今作の表題となる『春火燎原』は四字熟語の「星火燎原」の「星」を“フルアルバム”であることをイコンとして示す「春」にもじった造語となっている。それこそ、春ねむりが宮沢賢治の短編小説『よだかの星』を朗読するインタールードの#5“zzz #sn1572”を挟んで、まさに「スクリーマーとしての春ねむり」を象徴する表題曲の#6“春火燎原”は、彼女が一貫して詠ってきた「生と死」を司るリリックを「命の火を灯せ」とばかりに灼熱の魂を焦がしながら激情する咆哮、そして現代ポストメタルに肉薄する重厚感溢れるサウンドメイクまで、まさに本作の表題を冠するに相応しい組曲となっている。

あの『春と修羅』を初めて耳にした時は、それこそ押見修造の『惡の華』を原作としたアニメの二期の主題歌を担うに相応しい存在であると、また岩井俊二映画と共鳴する内省的な世界観、つまり心の闇を抱えた10代の心音とシンクロする焦燥と激情を孕んだ、歪みのあるギター・ノイズを軸とした(神聖かまってちゃんに代表される)サブカル的な音楽性で思い起こされるのは、昨年のBandcamp界隈を賑わせたサブカルムーブメントの立役者であり、岩井俊二の青春映画『リリィ・シュシュのすべて』をサンプリングしたParannoulの存在に他ならない。その曲名からして『春と修羅』の“ゆめをみよう”のリリックと文脈的に繋がる曲で、同時に思春期のノスタルジーと黒歴史(トラウマ)を孕んだ自傷作用を誘発する、Parannoulの“White Ceiling”顔負けのサンプリング術を垣間見せる#7“セブンス・ヘブン”から、続く#8“パンドーラー”におけるいわゆる“ぶっ壊れローファイメンタル”と共鳴するグリッチ/ノイズ然としたハードコアな演出面に関しても、それこそ『惡の華』の主人公・春日高男みたいに学校の教室や会社のオフィスで孤独な疎外感を抱えたアンタッチャブルな者たちと価値観を共有し、救済を与えるかのような楽曲と言える。すなわち、これは昨今のアンダーグラウンドシーンにおけるサブカルムーブメントの真の源流が春ねむりにある事実を暗に示唆している。

その昨今のサブカルムーブメントのシーンを形作った原型と言っても過言ではない、の子率いる神聖かまってちゃんをはじめ、同インターネット世代の水曜日のカンパネラDAOKOと比肩する春ねむりが生み落すトラックメイクの凄みたらしめるは、この『春火燎原』おいて未来のシーンを担う次世代すなわちZ世代へとバトンを繋がんとしている点←これに尽きる。というのも、ラッパーのSistersを客演に迎えた#10“シスター”を皮切りに、エッジーなギターの歪みを効かせたインダストリアル/90年代グランジ風の#16“Old Fashioned”、そして彼女なりのフェミニズムが内在した#17“森が燃えているのは”において、春ねむりはZ世代を象徴する新興ジャンルであり多様性を表現するハイパーポップの潮流、つまりZ世代の台頭とともに一つ上の世代(Old)の視点から自らの立ち位置を著しくアップデイトするという行為、それこそ水曜日のカンパネラDAOKOがなし得なかった「次世代へとバトンを繋ぐ行為」をいともたやすくやってのけているヤバさ。

要するに、この『春火燎原』において春ねむりは、Spotifyのプレイリスト「misfits 2.0」にフックアップされているハイパーポップやZillaKamiに代表されるトラップ・メタル文脈との邂逅を果たしちゃってるんですね。現に、本作には外部の共同プロデュースとしてZ世代のハイパーポップアーティストで知られるウ山あまねを迎えている点からもそれは明白で、そのハイパーポップを司るAlice Glass顔負けのオートチューンやヒップホップおよびトラップのビートを咀嚼した洋楽的なトラックメイクはもとより、持ち前のポエトリーラップとは一線を画した本格志向のラップに挑戦している点も本作のポイントと言える。もとより、現代のライオットガールとしての彼女の立ち位置とハイパーポップの文脈ってニアリーイコールみたいなもんで、もしかしてもしかすると次に(反体制を掲げるロシアのユニットIC3PEAKやレインボーカラーを象徴するヤングブラッドと共演済みの)Bring Me the Horizonとコラボするに相応しいのは、(同じく今年のSXSWに出演した)日本のハイパーポップを代表するZ世代の4s4kiではなくこの春ねむりなのかもしれない。

「今の今」の出来事がダイレクトに歌詞に描かれている#4“ゆめをみている(déconstructed)”やシングルの#12“Bang”を筆頭に、春ねむりならではのリリックの強度、そのリリックの説得力が悲しいかな日に日に増しに増す過酷な「今」を生きる現代人からすると、この『春火燎原』における彼女は表現者としてのパフォーマンス/スキルがあまりに真摯に迫り過ぎて、軽い気持ちで聴けないほど重く突き刺さる「痛み」と(思春期の黒歴史を抱えた人間だけがわかる)厨二病的な「痛い」の二つの「痛み」が否応なしに五臓六腑に響き渡る。正直、ここまで変な冷や汗をかくほど、いい意味で背筋が凍る音楽ってなかなか巡り会えるもんじゃないと思う。それぐらいリリックの重みが尋常じゃないってことだけど。

一見、本作はリアルタイムの世界情勢と皮肉にもシンクロするヘヴィなリリックに比重が偏った作品と思いがちだが、実はそれ以上に音楽的な部分もネクストステージにアップデイトさせている。坂本龍一や久石譲に精通するクラシカルな美意識を内包しつつも、あくまでシューゲイザーやノイズロックを経由したギターロック的なポエトリーラップだった過去作に対して、この『春火燎原』では『春と修羅』で培った強固なアイデンティティとEPならではの特定のジャンルにとらわれない実験的なソングライティングを両立させながらも、それこそ春ねむり自身のラップや咆哮(シャウト)などの歌唱法の変化に象徴されるように、繊細な感情と粗暴な感情が複雑に入り乱れた表現力の著しい高まりと、音楽的に著しく現代音楽のトレンドであるヒップホップに傾倒しているキライ、しかし結果として春ねむりが創り出す強靭なリリックと現代のパンク精神を宿したヒップホップという名のロックンロールが備えた強いメッセージ性は、否応なしにシンクロ率100%を記録している。また、よりハードコアでアンダーグラウンドなプロダクションが言葉の生々しさを際立たせ、俄然ヒップホップというジャンルとしての強度を高めている。

その生命力溢れる神がかり的な流れから、本作のハイライトを飾る「déconstructed=脱構造」という哲学的な言葉を掲げた#18“Kick in the World(déconstructed)”は、その言葉の意味を示す「古い構造を破壊し新たな構造を生成する」が如く、東宝のゴジラあるいはランチを求める井之頭五郎もしくは『進撃の巨人』の主人公エレン・イェーガー顔負けの歪んだ思想をもって、「Kick in the World!!」と咆哮しながら地ならしを発動して地上の生命を蹂躙していく、それこそ春ねむりの音楽を司る「破壊と創造」を繰り返すハードコア/パンク精神に溢れた曲となっている。続く#19“祈りだけがある”では、この世に怨みつらみを残して死んでいった亡者たちのうめき声、すなわち「声なき声」の代弁者である春ねむりは、今だ成仏できずにいる亡者の木霊を背負ってる人、背負い過ぎている人として、この『春火燎原』に言霊として込めた「祈りの儀式」によって彼ら魑魅魍魎の魂を浄化し、そして天国へと送り出す。その「祈り」は決してセンセーショナルな訴え方ではなく、それはもはや悟りに近い祈りなのかもしれない。

谷川俊太郎の詩集「生きる」から詩を引用した曲で、都合のいい命なんて一つもないと、徹底して「生きる」ことを肯定し、全面的に生命の美しさを肯定する#20“生きる”、その詩集「生きる」の一節にある「鳥ははばたくということ」を示唆する小鳥のさえずりや八咫烏の鳴き声を録音したインタールードの#21“omega et alpha”は、それこそ映画『ドント・ルック・アップ』の皮肉なラストシーンを想起させるような、まるで地ならしにより地上の生命と人類同士の争いが消え無人となった地球に真の平和が訪れ、ニューエイジの思想を掲げた春ねむりがアダムとイヴの如く『復活』、そして「命」の灯火を再点火し新たな神話が始まる・・・みたいな、そんな皮肉な見方ができるのも彼女のニヒリズムならでは。

この『春火燎原』に伴うアーティスト写真やアートワークから考察できるのは、今年のアカデミー賞を賑わせた濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』における「生と死」の狭間をメタする渚の上に立って(走って)死者と対面し「痛み」を共有する、その霊的な原理を用いて音楽の世界で表現しているのが春ねむりなのかもしれない、ということ。そういった意味でも、2022年の「今」こそ聴かれなきゃいけない作品だと思うし、2022年の年間BESTが確定している宇多田ヒカル『BADモード』を超える唯一の可能性を孕んだ日本人アーティストの音楽と言えるのかもしれない。そして、ここ数年の間に当ブログで取り上げてきたサブカル文脈とZ世代を紡ぎ出す、その文脈から現在のBMTHにも繋がる伏線回収から、ハイパーポップはもとよりヒップホップやトラップメタルとのシンクロ、近々で言うと「東京の山田花子(Z世代)」ことmoreruやイスラム教徒であり文芸誌「文芸思潮」の第17回現代詩賞の佳作を受賞している試金氏のParvāneの存在まで、ありとあらゆる文脈を全てひっくるめて音楽の歴史そのものを更新するかのような、もはや今年の2月24日に戦争の引き金を「Bang!!」と弾いたのも全て「計画通り」だったとしか思えない完全究極体伏線回収アルバムだ・・・!

Lantlôs 『Melting Sun』

Artist Lantlôs
Lantlôs

Album 『Melting Sun』
Melting Sun

Tracklist
01. Melting Sun I: Azure Chimes
02. Melting Sun II: Cherry Quartz
03. Melting Sun III: Aquamarine Towers
04. Melting Sun IV: Jade Fields
05. Melting Sun V: Oneironaut
06. Melting Sun VI: Golden Mind

ぼく「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ラントロス君「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ぼく「よっしゃ!NEXT-ALCESTはLantlôsとWoods of Desolationの一騎打ちや!」 

ラントロス君「よっしゃ!アルセストに習って俺たちもシューゲイザー化や!」

ぼく「えっ」
ラントロス君「えっ」 

・・・ドイツはレーダ=ヴィーデンブリュック出身のマルチミュージシャンMarkus Siegenhort通称Herbst氏によるポストブラックプロジェクト、Lantlôsの約二年ぶり通算四作目『Melting Sun』は、ほぼこんな感じ。近頃は兄弟分のアルセストが新作のシェルターで”脱ポストブラック”宣言をし、ポストブラック界隈が騒然とする中で、そのアルセストの跡目争いの最有力として推薦されたのが、このラントロスやOG産のWoods of Desolationだった。で、まずWoDが3rdの『As the Stars』で先手を打ったが、そのあまりにもガチ”NEXT-ALCEST”な内容に日和ったのか、このラントロスは今作で大きくシューゲイザー方面に振り切っている。まぁ、その”変化”はアルセストのネージュが脱退した事をはじめ、Herbst氏がLíamを放置して新たにLowCityRainなるソロ・プロジェクトを立ち上げた時点で、こうなる事はあながち予想できなくもなかった。

このラントロスの名が一躍有名になるキッカケとなったのが、アルセストのネージュが加入してリリースされた2ndアルバムの.neonだ。このアルバムは、言うなれば今は亡きAmesoeursもしくはAlcestをデプレ系ブラックメタルに振り切ったような、刹那的かつ退廃的な、激情的でありながらも荒涼感に満ち溢れた、それこそポストブラック界の歴史に名を残すほどの傑作だった。しかし、今作のオープニングを飾る#1”Azure Chimes”を耳にして、まず何食わぬ顔でクリーンボイスを披露してみせるHerbst氏に度肝を抜かれ、そしてレジェンドのIsisや同郷のThe OceanIntronautJesuらのPost-Metal勢やDoomgaze勢を連想させる、スラッジーな轟音ヘヴィネスと魅惑のダイナミズムが織りなす超絶ドリーミーなサウンドスケープ、その美轟音の渦に飲み込まれた僕は、まるでフランスのサイケデリックアニメ『ファンタスティック・プラネット』ばりのアートワークのように、「アッダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」とかいう奇声を発しながら、色々な意味で涙を抑えることができなかった。本来、彼らの持ち味であったジャジーでアンニュイでダーティな空間形成は皆無に近く、もはや2ndの頃のラントロスと今のラントロスは別物と言い切っていい。つまり、前作の3rdアッガンペーから既に、いわゆる”ポスト化”が著しく音に現れていたが、その流れが確信的なモノへと変わった結果、その答えこそ今作の『Melting Sun』なんだろう。しっかし、この作風の変化すらもアルセストの後追いというか、デジャブ感を与える所は、ある意味でアルセストの正統な後継者と呼べるのかもしれない。

しっかし、昨年かのDEAFHEVEANサンベイザー【シューゲイザー×ブラックメタル】の新たなる形を音楽シーンへと掲示し、その煽りを受けてその手のジャンルの本家本元アルセストまでも、しまいには兄弟分のラントロスまでも日和ってシューゲイザー化してしまったのは些か考えもので、今のポストブラック界隈にはこの嫌な流れを断ち切る新星が求められている気がしないでもないが...さてさて。
 
Melting Sun (Deluxe Edition)
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【4/14】 いいにおいのするALCEST Japan Tour 2014 名古屋編@池下CLUB UPSET

  僕、アルセストォォォォォ!!

・・・というわけで、本日(4/14)はフランスのレジェンドALCESTの来日公演、待ちに待った名古屋公演の日だ。当日から二日前に発券したのはいいけど、整理番号15番って・・・嫌な予感。しかも前回と同じハコでやるんだろうと思っていたら、今回は池下にあるCLUB UPSETでやるらしい・・・ん?

       池下CLUB UPSET...
                デフヘヴン...
観客が20人以下...
                             伝説の名古屋公演...
   実質、自分が最前...

           うっ、頭が・・・ 

という謎の体調不良に見舞われたため、実は当日の6時位までは行くのやめようかと考えてたんだけど、最終的に行かなきゃ(使命感)という神からの啓示を受けたので、なんだかんだで結局行くことにした。で、会場のある池下には7時40分くらいに到着。チケ受付にて”目当てのバンドは?”の問に「アルセスト(震え声)」という意味深なやり取りを終えて、いざ会場に入ってみると、そこにはフロアの中心であ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!と愛を叫ぶ謎の生命体の姿を確認。(おいおい、さっそく頭のおかしい客いるじゃん、勘弁してくれ・・・)と思ってよく見たらVampilliaのボーカルだった。(コイツら相変わらずぶっ飛んでんな...)とか思いながら、それを尻目に自分は→(あれ?真部は?デトックスは?えっ、サボり?ゴラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!真部ええええええええええええええええ!!)ってなった。で、まぁ時間が時間だし、この曲で最後かな?と思った矢先に、まさかの名曲”endless summer”のイントロのピアノが流れだし、キター!と思ったのも束の間→「ん?でも語り部のツジノリコいないけど誰が歌うの?(あっ、察し...)」。ツジノリコに替わって→ボーカルの天パクソ野郎もといpossession mongoloidが「子供の頃のコンプレックスは天然パーマ」とか「だから小学校六年間は帽子かぶってた」とか、そして「雨の日は休んだ」というオチに会場爆笑。これはもうライブじゃなくて完全に音楽漫談だったね。しかし最後は気を取り直して普通に曲を披露して終わった。ライブが終わるとベースのmicci the mistakeが物販で最新作の『the divine move』を必死に売りさばいていた。その新作『the divine move』がなかなかの内容で、「ヴァンピリアってネタバンドじゃなかったんだ!」って少し見直したけど、しかし今回のライブを観たら「やっぱこいつら永遠のネタバンドだわ」ってなった。もうなんか吉本新喜劇と契約したらいんじゃねーかって。絶対人気出ると思うわ。

【加藤良三、Alcestの読み方をアルセストに統一】・・・さて、遂に本公演の目玉であるアルセストの登場だ。アルセストを観るのは前回の公演から約二年ぶり。様々な界隈で物議をかもしだした最新作『シェルター』のオープニングを飾るSEの”Wings”が流れ始めると同時にステージが幕を開ける。そして現代のナポレオンことネージュとドラマーのヴィンターハルター氏、そしてライブメンバーのゼロの使い魔と元Peste NoireのIndria Sarayが天使のように舞い降りてきた。相変わらず、このお兄ちゃんたちやる音楽ジャンル間違えてんじゃないの?ってツッコみたくなる可愛いビジュアルのギャップ萌え、ネージュもそうだけど特にゼロ氏のクソガリ体型にクソ萌えた(実際ネージュよりもゼロ氏の女々しくて女々しくて辛すぎる激萌えパフォーマンスに釘付けだった)。その流れで”Opale”を披露。立て続けに3rd『Les voyages de l'âme』からポストメタル感を押し出した轟音が心地よい”Summer's Glory”、新作の『シェルター』から”L'éveil des muses”、今はもう聴くことがなくなったネージュの絶叫が堪能できる”Là où naissent les couleurs nouvelles”を披露。そして今回の公演で一番聴きたかった『シェルター』から、リリカルに時を刻んでいくような”Voix Sereines”のクライマックスでは、(こ...これがアルセの最後のノイズ!このノイズを最期にアルセはアルセストに進化を遂げるんだ...)という謎の覚悟をもって聴かせてもらた。事実、最高としか言いようがなかった。その流れで表題曲の”Shelter”、「これはヴァンピリアに送る曲だよ」というネージュのMCから3rdのリードトラックの”Autre Temps”、「次はソフトな曲だよ」というネージュのMCから2ndの”Sur L'Océan Couleur de Fer”、その流れで同作いやアルセストの名曲”Percées de lumière”、そして本編ラストに名曲中の名曲”Souvenirs d'un autre monde”、アンコールには新作『シェルター』のクライマックスを飾る”Délivrance”を披露し、ネージュという名の聖人は名古屋という名の聖地(意味深)に、ALCESTの文字を美しきノイズと共に刻み込んでいた。特に”Délivrance”の美しすぎるコーラス音源を流しながら、メンバーが一人づつ退場してく演出は見事だと思ったし、それこそ最後を飾るに相応しい感動的なシーンだった。これがホントの神降ろし(髪下ろし)ってかぁ~?お後が宜しいようで。

セットリスト
OPSE:Wings
1.Opale
2.Summer's Glory
3.L'éveil des muses
4.Là où naissent les couleurs nouvelles
5.Voix Sereines
6.Shelter
7.Autre Temps
8.Sur L'Océan Couleur de Fer
9.Percées de lumière
10.Souvenirs d'un autre monde
EN
11.Délivrance

【アルセ派 VS, アルセスト派】・・・このセットリストを見ればわかるように、初期のアルセから今のアルセストまで万遍なく曲を披露し(初期のブラゲ感とここ最近のドリーム・ポップ感)、つまりアルセストの全てが詰まったとても充実した内容だった。けれども、やはり3rd『Les voyages de l'âme』からの曲が少し多めで、その3rdを引っさげた初来日ツアーを観ている身からすると、正直なところ3rdの曲に対して妙な食傷感を感じなくもなかった。と言っても、やっぱり名曲の”Percées de lumière””Souvenirs d'un autre monde”を聴いちゃうと「やっぱり初期のアルセがナンバーワン!」って思っちゃうんだからしょうがない。そして実際にライブで体感すると、いかに初期のアルセがブラゲ然としていて、ここ最近のアルセストがいかにドリーム・ポップ化していっているのかが顕著に感じる事ができた。ライブが始まった当初はあまり音は良くなかったけれど、曲数を重ねるに連れて徐々に良くなっていった印象。特に”Souvenirs d'un autre monde”の美しすぎるノイズには『神』を見たね。あと”Percées de lumière”で聴けるようなネージュの絶叫は今だ健在で、この辺はOpethのミカエルとは対照的だな・・・と思った。(あっ、この人叫ぶのやめた人ではないんだな)って、妙な安心感あった(いいとものタモリ感)。この日は仕事疲れも相まって、後半から特に”Sur L'Océan Couleur de Fer”以降は完全に淫夢という名のフェアリーランドの世界だったね。

【伝説の名古屋公演】・・・アルセ派かアルセスト派もしくは寺セスト派で謎の論争が巻き起こっている近頃のALCEST界隈だが、そんな人達もこのライブという名の黄金体験を体感してしまえば、いかに自分たちがクダラナイことで言い争っているのかが分かると思う。そんな綺麗事言っといてなんだが→ここで名案なんだけど、アルセと表記する人は初期派で、アルセストと表記する人は近年派という風に区別したらいいんじゃないか、って(対立煽り)。そんな冗談はさて置き→あらためて、名古屋飛ばしをしないネージュは人間の鑑だった!←そんな事は言わずもがな、まるで神々が舞い降りてくるかのような素晴らしいパフォーマンスで、それこそ終始いいにおいがフロアに充満するライブでした。まぁ、セトリに不満はなくもなかったけど、なんにしても二年ぶりに観てもやはりイイもんはイイ、それに尽きます。さすがに前回の初来日公演並とはいかないけど、フロアにほどほどにゆとりができるくらい、観客は盛って60人位は入ってた気がする。正直、月曜日の名古屋でこの入りは健闘したほうなんじゃあないか?よく知らんけど。しかしこうなってくると、次は来月に行われるデフヘヴンの来日公演に話が移ってくるわけで・・・前回の伝説の名古屋公演を超える最高(最低)記録を打ち出せるか?今から気になって夜も眠れない。楽しみだなぁ(ゲス顔)

フライヤー

ALCEST 『Les voyages de l'âme』 レビュー

Artist Alcest
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Album  『Les voyages de l'âme』 
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Track List
02. Là où naissent les couleurs nouvelles
03. Les voyages de l'âme
04. Nous sommes l'emeraude
05. Beings Of Light
06. Faiseurs de mondes
07. Havens
08. Summer's Glory

メタル界のナポレオンこと、フランスの貴公子ネージュ率いるフレンチ・シューゲーザーバンドALCESTの約2年ぶりとなる通算三作目『Les voyages de l'âme』なんだけど、”ポスト・シューゲイザー・ブラック”と称されるジャンルを一躍轟かせた2007年のデビュー作『Souvenirs d'un autre monde』であらゆる界隈に衝撃を与え、続いてブラック・メタル特有の黒い成分を大きく飲み込んだ前作の2ndÉcailles de luneをリリース、そして待望の最新作となる本作の作風としては・・・まずは1stシングル”Autre Temps”を耳にした瞬間に『俺たちのアルセが帰ってきたーーーーーーーーーーーーーーーーッ!』・・・と、こんな状態になると思うんだけど、その曲限定で言うたら、ロリコン遊牧民の日常をリアルに疑似体験させる1stの頃の”アルセらしいアルセ”に回帰しているように聴こえる。が、決して1stの焼き直しなんかではなくて、童話のようなストーリー性に満ちた2ndの幻夢世界を経由してからの、その夢物語から目覚めた先に待ち受ける、虹色に光り輝く鳳凰が色鮮やかな翼を大きく広げ”Next-黄金体験”という名の桃源郷へと羽ばたいていく神々しい姿を、よりドラマティックに、よりシネマティックに描き写す、その真のノスタルジアの心を持つ神の姿に、俺たちの灼熱の魂は熱く昂揚し続け、最後は極上のカタルシスへと到達する・・・。で、要するに1stと2ndの美味しい所を合わせ持ちつつも、これまで以上に歌モノ化したネージュの吐息を中心に、甘酸っぱい泣きメロや神々しいエピックな美メロをプログレ的に(直接的な意味ではない)かつド派手な昂揚感を放ちながら、抒情詩的なノスタルジアを追い求めていく。その”メタルに有りがち”なベタでクサい、言わばDeafheavenばりに力強く激情的にそして大胆不敵な”あざとい”展開には、如何にしてアルセというバンドが”メタル”という界隈に立ち位置を定めているのかを、改めて俺たちに理解ッさせる。しかし、そのような”メタル”的な精神性を高めているせいか、1stや2ndにはあった”凄み”や”繊細さ”というのが感じづらくなっているのも確かで、1stのような究極の癒し系メランコリアや2ndのような夢と現実を行き来する極端なメリハリを彼らに期待した部分もあったせいか、多少なりの肩透かしがないわけではなかった。悪く言えばどっち付かずで中途半端な印象なんだけど、単純な話、グッとくるメロディが過去作と比べて少ない、、、って言うたらそれまでの話だったりするんだけど。まぁ、この辺の解釈、個々の感じ方によって本作への評価が分かれそうな気がする。残念ではあるが、現時点では”2012年度BESTッ!!”とは自信を持って、ましてやドヤ顔で言うことなんてできないキリッ。少々大袈裟だが、ネージュの才能にも限りが見えてきた、と感じる人も中には居そう。俺たちのアルセが”ダサいメタル”なんかに落ちぶれてしまった・・・という具合にね。当然至極、このネガティヴな一意見は過去の名盤と比較してみての話で、これ単体で聴けばそりゃーもうネージュ氏マンセーですわ。ネージュ!(おーさ)ネージュ!(おーさ)ネージュ!(おーさ)。そのネージュの歌についてなんだが、本作ではかなりポップな歌い方で、1stと2ndの頃は内省的な薄暗さを纏った歌を披露していたが、本作ではまるで躁状態に入ったネージュが常に幸せそうに囁いている感じ。で、#2と#6で聴けるLantlôsの新作並に感情的かつ感傷的に激昂する絶叫がこれまた激しく胸を打つ。今風のドゥーム×シューゲな激しいリフが主体の曲はLes Discretsさんチックでもある。

 本作を象徴するかのような、ドラマティックかつシネマティックなストーリー性とネージュの民謡調の歌が美しきメランコリアを産み落とす#1”Autre Temps”、泣きメロとヘヴィなシューゲリフを交錯させながら、ネージュの激昂や疾走パートを交錯させながらプログレッシブに展開する#2”Là où naissent les couleurs nouvelles”、ひたすら泣きまくりのタイトルトラック#3”Les voyages de l'âme”、そして#6”Faiseurs de mondes”では、リリカルに展開してから~躁状態で激情しながら疾走する実にエピックなクライマックスにはデフヘヴンに匹敵する感情の高なりと魂の解放感を得る事ができる。これらの曲から分かることは、いつになく感情の起伏が激しい楽曲が多いという所で、特に#6なんかは”メタル”以外何者でもない超絶エピックな曲。だがしかし、#4や#5などは、今までのアルセ基準で考えると少しパンチが弱いというか、”捨て曲”扱いになっちゃうんじゃねーかと。初期の面影を残す#8はなかなか。

 ・・・というわけで、名盤1stや2ndのような穏やかに安らかに聴かせるリスニング・ミュージックというよりは、過去最高にノリノリ&epicッ!に聴かせる、そして何よりも”メタル”の精神を強く宿らせた本作品も、今年の目玉の1つとして聴き逃しは許されない絶対的マストな一枚。個人的には、1st>>>2nd>3rdの順の評価だけども、オススメ。

B

Les Voyages De L'ame - Limited digipack
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Lantlôs 『Agape』 レビュー

Artist Lantlôs
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Album 『Agape』
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Track List
01. Intrauterin
02. Bliss
03. Bloody Lips And Paper Skin
04. You Feel Like Memories
05. Eribo - I Collect The Stars
 
ドイツ出身のハーベスト氏とAlcestネージュ君による二人ポストブラック、Lantlôsの約一年ぶりの通算三作目『Agape』なんだけど、ネージュ氏が加入しての前作.neonといえば、USBMのDeafheavenバリの荒涼感を撒き散らすBlackgaze界の良作だったけど、その年の2010年度BESTにも入れたネオンと本作品を比較してみると、Atmosphericな荒涼感とブラック然としたトレモロ・リフやブラストを多用していた前作とは違い、クッキリとした音の重厚感が増したDoom/Post-Metal/Post-Rock寄りのセンスが強く光る作風となってて、オープニングを飾る#1”Intrauterin”からして、絶望感に打ちのめされるドゥーミーでドッヘヴィな轟音と怖いぐらいに怒り狂っているネージュ君の絶叫が聞き手に深い深いディープな感情を呼び起こし、一方で俄然ポストロックライクな儚さがチョチョ切れる、まるで”生命のさえずり”の如し静パートとの対比が凄まじい、言わば”破滅と創世”、”地獄と天国”の世界を同時に体験させ、前作のムードを踏襲した#2”Bliss”はロマンティックかつジャジーな味わいを見せる静パートとドゥーミーなアプローチを効かせたBkackgazeで、Jesuにも通じるポストメタル特有のグルーヴィを発揮する#3”Bloody Lips And Paper Skin”、#3の和やかなムードからジャジーな渋みに酔いしれる#4”You Feel Like Memories”からの#5”Eribo - I Collect The Stars”も胸キュンな曲でラストを儚げに〆る。という感じで、トータル約35分ってのに物足りなさを感じるかもだが、前作とは一味違ったサウンドやネージュ君しか創り得ないその品性がタップリと凝縮された本作品、いやはや流石というか、その辺のポストブラックとの格の違いを見せつけられた感じです。・・・というわけで、いわゆる(Post)ブラックっぽさは前作のがあるけども、(Post)メタル寄りのアプローチで展開する本作も前作同様に高いクオリティなんでオススメ。

B

Agape
Agape
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