Artist Slipknot

Album 『We Are Not Your Kind』

Tracklist
10年代の終わりを前にして、ふと「10年代の“メタルバンド総合ランキング1位”って一体どのバンドだろう?」って考えた時に、まず真っ先にNo. 1候補に挙がったのがスウェーデンのメシュガーに他ならなくて、それを証明する最大の根拠としてあるのが、13年ぶり(厳密に言えば4,868日ぶり)となるアルバムを発表したTOOLの『Fear Inoculum』が、この10年代の終わりに“10年代の音”=“メシュガーの音”を総括するような実質“ポスト・メシュガー”と言っても過言じゃない傑作を出してきた事で、もしメシュガーの影響がなければ“イェンス・ボグレンのマブダチ”こと歌姫テイラー・スウィフトとの米ビルボードチャートの首位争いに敗れていたかもしれないと考えたら、そんな元フィジカルモンスターバンドTOOL=ギタリストのアダム・ジョーンズに多大な影響を与えちゃってるメシュガーは、まぎれもなく10年代のメタルを象徴するバンドの一つであり、それこそ“10年代メタル総合ランキング1位”と断言しても不満を述べるメタラーは誰一人としていないはず。しかし、そんなメタル殿堂入り不可避のメシュガーに唯一対抗できるメタルバンドが世界で1組だけ存在する。それがフランス出身のGojiraだ。このGojiraがいかに“10年代のメタル”を象徴する“10年代メタル総合ランキング1位”に相応しいメタルバンドなのか?その理由を各界隈の著名人が証言してくれた。

Album 『We Are Not Your Kind』

Tracklist
01. Insert Coin
02. Unsainted
03. Birth Of The Cruel
04. Death Because Of Death
05. Nero Forte
06. Critical Darling
07. Liar's Funeral
08. Red Flag
09. What's Next
10. Spiders
11. Orphan
12. My Pain
13. Not Long For This World
14. Solway Firth
10年代の終わりを前にして、ふと「10年代の“メタルバンド総合ランキング1位”って一体どのバンドだろう?」って考えた時に、まず真っ先にNo. 1候補に挙がったのがスウェーデンのメシュガーに他ならなくて、それを証明する最大の根拠としてあるのが、13年ぶり(厳密に言えば4,868日ぶり)となるアルバムを発表したTOOLの『Fear Inoculum』が、この10年代の終わりに“10年代の音”=“メシュガーの音”を総括するような実質“ポスト・メシュガー”と言っても過言じゃない傑作を出してきた事で、もしメシュガーの影響がなければ“イェンス・ボグレンのマブダチ”こと歌姫テイラー・スウィフトとの米ビルボードチャートの首位争いに敗れていたかもしれないと考えたら、そんな元フィジカルモンスターバンドTOOL=ギタリストのアダム・ジョーンズに多大な影響を与えちゃってるメシュガーは、まぎれもなく10年代のメタルを象徴するバンドの一つであり、それこそ“10年代メタル総合ランキング1位”と断言しても不満を述べるメタラーは誰一人としていないはず。しかし、そんなメタル殿堂入り不可避のメシュガーに唯一対抗できるメタルバンドが世界で1組だけ存在する。それがフランス出身のGojiraだ。このGojiraがいかに“10年代のメタル”を象徴する“10年代メタル総合ランキング1位”に相応しいメタルバンドなのか?その理由を各界隈の著名人が証言してくれた。
- 証言その1 ローレン・メイベリー(チャーチズ)
以下のツイートは、デブ豚ことDeftones主催のフェスでゴジラとローレン・メイベリー擁するチャーチズが共演すること(その出演順=格付け)に対して、メタル界一の問題児で知られるHatebreedのジェイミー・ジャスタが苦言を呈したディスツイートに対するローレンのリプライで、その反論ツイートには「ウチな、地元のグラスゴーでゴジラのライブ観たことあんねん」という実質“ローレン・メイベリーはメタル”説を本人が実証するかのような一文が記されていて、あの小島秀夫監督の新作『デス・ストランディング』のエンディング曲に抜擢された“テラスハウス芸人”、もといチャーチズの大天使がゴジラのライブでヘドバンしてる光景を想像(妄想)しただけで萌え死んだ。僕はゴジラのライブを観ているローレンたそを観たい。
I saw Gojira in Glasgow years ago and have seen Deftones three times so was excited when we got asked to be on the bill. Just because someone plays or listens to “pop music” doesn’t mean they don’t understand or appreciate other things. pic.twitter.com/NXlIQyXu3I
— Lauren Mayberry (@laurenevemay) July 30, 2019
てなわけで、ここでその“ローレン・メイベリーはメタル説”の“必然性”を僕なりに考察していきたいと思う。まずゴジラのライブを観たというローレンの地元スコットランドのグラスゴーって、(恐らく揚げマーズバーが原因で)イギリスの中でも特に平均寿命が短い地域、それすなわちバッリバリのブルーカラー=労働者階級が住む工業地帯である。その一方で“ヘヴィ・メタル”の開祖で知られるブラック・サバスの故郷、つまり“メタルの聖地”であるイギリスのバーミンガムも工業地帯の中心地で、グラスゴーと同じく数多くの労働者階級が生活する工業都市だ。つまり、ローレンはイギリスの階級社会=格差社会におけるフェミニストとしての立場は元より、古くは産業革命により目覚ましい発展から著しい衰退を遂げた地元グラスゴーとメタルの聖地バーミンガム、その2つの都市の歴史的な背景やヘヴィな土地柄および地域性的なものにシンパシーを感じているからこそ、被差別音楽ジャンルのメタルに対する偏見が皆無なんじゃねぇかって。そう考えたら、もしかしたらローレンって“世界一信用できるメタラー”なんじゃねぇかって(ローレンマジ愛す)。
面白いのは、主催のDeftonesも10年代の始まりを飾る2010年作の『Diamond Eyes』で盟友TOOLと同じようにいち早く“ポスト・メシュガー”な音を取り入れたバンドの一つで、そんなメシュガーに長年『恋の予感』を抱き続けてきた10年代のデブ豚が、自身が主催するフェスにメシュガーではなくゴジラを招待したのは、もちろんメシュガーは音楽的にもビジュアル的にも硬派なイメージを貫く必要があるので、チャーチズをはじめ他ジャンルのアーティストと共演なんて“もってのほか”だから仕方がない面も少なからずある一方で、ゴジラの面々は他ジャンルとの異種格闘技戦にも積極的に参加する柔軟なフレキシブルさがある。その音楽性についても、4thアルバム『The Way of All Flesh』までは欧州のモンスターバンドとしてその名を轟かせていたが、転機となったのは数多くの大物メタルバンドを輩出している大手ロードランナーに移籍した5thアルバム『L'enfant sauvage』で、それこそUSメタルコア界の神ことLamb of God的な“コア”っぽい新機軸を打ち出し、欧州のみならずUS市場をも飲み込んで一気に世界的なギガモンスターバンドへと駆け上がっていった。その柔軟な動きを可能にするバンドの柱=デュプランティエ兄弟のしたたかなインテリジェンスはメタル界屈指と言える。
- 証言その2 マイルズ・ケネディ(Alter Bridge)
まず「このバンド(Alter Bridge)ってNapalmみたいなコテコテの欧州メタルレーベルに所属するようなバンドだったっけ・・・?」って割と驚いた話はさて置き、このUSハードロックバンドのフロントマン=マイルズ・ケネディもゴジラについて「現代で最も重要なメタルバンド」とつい最近のインタビューで証言していて、更には彼らが2019年に発表した6thアルバム『Walk The Sky』に収録された“Native Son”のリフは、まさにゴジラを聴いている最中に書いた紛れもなくゴジラに影響された曲と発言している。事実、そのリフはもはやエクストリーム・メタルに精通するヘヴィなリフで、「え、Alter Bridgeってこんなヘヴィな音も出すんだ」みたいに感心したと同時に、コテコテのメタルレーベルから新作をリリースした謎にも至極納得がいった。このように、ゴジラのようなエクストリーム系のバンドとは少し逸れたハードロック系のバンドにもガッツリ影響を与えている事からも、ゴジラの音楽性、その魅力はメシュガーと並んでメタル界随一と言える。
- 証言その3 Djent界代表TesseracT
10年代のメタルシーンを語る上で欠かせないのが“Djent”なる“メシュガーの産物”、そういった意味では“ポスト・メシュガー”と呼べるバンドが大量生産された時代とも言える。しかし、Djentの生みの親であるメシュガーは「ジェントみたいな粗悪品を生み出しちゃってサーセンw」的な立場を取っている。そのように、Djentって生みの親であるメシュガーが自責の念を表明するほど、根っからの“メシュガーの音”の系譜にあるメタルのサブジャンルなんだけど、とはいえDjentを代表するUKのTesseracTは親のメシュガーと同等レベルに影響を受けているのがゴジラに他ならなくて、特に彼らを代表する“Deception Pt 2”はゴジラの名曲“The Art of Dying”の影響下にあるのがその証拠だ。
- 証言その4 新世代メタル代表Vein
そのゴジラ史上最高の名曲“The Art of Dying”がメタルシーンに与えた影響は計り知れず、その中でもボストンハードコアをルーツとする新世代メタルのVeinのデビュー作にもその名曲のカバー曲かと錯覚するレベルの曲があって、俄然面白いのはその次の曲がメシュガーっぽいという・・・これぞまさに“10年代のメタル”を象徴する二大バンドが産んだ新世代メタルといった感じで微笑ましい。そして同じく、10年代の新世代メタルを代表するバンドと言っていいDeafheavenも3rdアルバム『シン・バミューダ』の中でスラッシュ・メタル然としたソリッドな“キザミ”を取り入れ、中でも4曲目の“Come Back”はゴジラに影響受けてんじゃねぇかぐらいのヘヴィネスが印象的な曲だ。US市場をも飲み込んだゴジラは、あのピッチフォークも認めるデフヘヴンやハードコア寄りのアンダーグランドな若手バンドにも幅広く影響を与えている。その世代を超えて受け継がれるゴジラのメタル精神は、メシュガーを退けて“10年代メタル総合ランキング1位”に推薦されるには十分過ぎる理由だ。
- 証言その5 Mastodonの“キザミ”
ゴジラと最もよく比較されるバンドがUS中世代メタルを代表するMastodonで、某グリーンピース大好き芸人もといクジラ大好き芸人でも知られるゴジラは、そのエクストリーミーな音楽性的にもクジラ大好き芸人的にもマストドンに色々とパクられ・・・もとい影響を与えまくっている。例として挙げると、メタル界の歴史的名盤とされる2009年作の『Crack The Skye』は“キザミ王”であるTOOLの影響ではなく、たった一年前後の作品ながらゴジラの2008年作の4thアルバム『The Way of All Flesh』と激しく共鳴する、いわゆるポスト・スラッシュをルーツとする“黄金のキザミアルバム”だという説が今では主流となっている。新世代メタルのみならず中世代メタルの丼にも真似されるゴジラ is God・・・。
- 証言その6 Slipknotの最新作『We Are Not Your Kind』
そして最後の証言者こそ、他ならぬゴジラのレーベルメイトであり、約5年ぶりとなる6thアルバム『We Are Not Your Kind』を発表したスリップノットだ。(来年、日本でも『ノットフェスジャパン』の開催が決まった)この新作に伴う北米ツアー『KNOTFEST Roadshow』にVolbeatやBehemothなどの怪物と共に怪獣ゴジラも帯同しており、そこでもゴジラの出演順がVolbeatの格下扱いされてて、それによりスリップノットとゴジラとかいう欧州とUSを代表する二大メガモンスターバンドに挟まれる形となったVolbeatが、案の定ライブ中にスリッペキッズから不当な扱いを受けたらしくて軽く同情した(じゃあデブ豚とゴジラに挟まれたチャーチズは・・・ローレンたそは僕が守る!)。それはそうと、USのヌーメタル界を代表するDeftonesとSlipknotに“チャーチズとヴォルビートよりも格下” というナメた扱いを受けるゴジラ、もとい二大ヌーメタ勢と当たり前のように共演するゴジラの“格”は“ベヒーモス以上チャーチズ未満”、もといその“ゴジラ”という名前を世界に普及させた功績を称え、元ネタである本家ゴジラを生んだ東宝が終身名誉賞を与えるべき偉大なレジェンドであることにもはや疑いの余地はない。
ここまで6つの証言を集めてきた理由、それがシングルの#2“Unsainted”のメインリフにゴジラが“コア化”した『L'enfant sauvage』の“Explosia”のキュルゥリフとダブった所にあって(もしかしてイントロのクワイアってヴォルビートと同じハーレム・ゴスペル・クワイアかな?とか、中盤の歌メロがマシへのロブ・フリンっぽいなとか)、珍しくスラッシーなキザミ主体の#5“Nero Forte”もゴジラ感あるし、珍しくメロデスっぽい#14“Solway Firth”とか、これヘタしたら過去一でメタルやってるアルバムなんじゃねぇかって(#10,#12はスティーヴン・ウィルソンっぽい)(コリィが言うにはデヴィッド・ボウイ風らしい)。
実はこのアルバム、ゴジラの他にもう一つ自分の記憶の中でフラッシュバックしたアルバムというか曲があって、それこそDIR EN GREYの8thアルバム『DUM SPIRO SPERO』の“「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨”で、特に6曲目の“Critical Darling”が何というかギターのリフ回しは元より、ラウド~ヘヴィロック系のギターの音作りがほほほぼデロリアンの“「欲巣にDREAMBOX」~”っぽいというだけの話なんだけど(これは#8や#11も)。もちろん、デロリアン自体スリプクノットの影響受けまくってるのは周知の事実だけど、その逆パターンはなかなか珍しくてちょっと面白いなって。そう言った意味では、来年日本で開催されるノッフェスにゴジラとデロリアンが来たら激アツじゃね?って。
実はこのアルバム、ゴジラの他にもう一つ自分の記憶の中でフラッシュバックしたアルバムというか曲があって、それこそDIR EN GREYの8thアルバム『DUM SPIRO SPERO』の“「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨”で、特に6曲目の“Critical Darling”が何というかギターのリフ回しは元より、ラウド~ヘヴィロック系のギターの音作りがほほほぼデロリアンの“「欲巣にDREAMBOX」~”っぽいというだけの話なんだけど(これは#8や#11も)。もちろん、デロリアン自体スリプクノットの影響受けまくってるのは周知の事実だけど、その逆パターンはなかなか珍しくてちょっと面白いなって。そう言った意味では、来年日本で開催されるノッフェスにゴジラとデロリアンが来たら激アツじゃね?って。
このアルバムの出来とか正直どうでもよくて(でも過去一でメタルやってるから普通に好き)、結局のところは「ゴジラすごい」←この一言に尽きる。やっぱりゴジラの凄さを知らずして10年代のメタルは語れない。だから2010年代の終わりに僕がどうしても言いたかったこと、それがゴジラこそ“10年代メタル総合ランキング1位”のバンドだと証明することだった。このトンデモナイ怪獣を前にしたら、スリプクノットもガニキもトオルもデブ豚もデロリアンも全部ガッズィーラより“格下”ですw
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