Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

スイス

Zeal & Ardor - Zeal & Ardor

Artist Zeal & Ardor
A-5023972-1473962146-2678

Album 『Zeal & Ardor』
a0216729942_16

Tracklist
01. Zeal & Ardor
02. Run
03. Death To The Holy
04. Emersion
06. Erase
07. Bow
08. Feed The Machine
09. I Caught You
10. Church Burns
11. Götterdämmerung
12. Hold Your Head Low
13. J-M-B
14. A-H-I-L

ヘヴィメタルのジャンル、それこそアヴァンギャルドなメタルも含めてメタルのサブジャンルは数知れず、このニューヨークを拠点に活動するスイス出身のマニュエル・ギャノーによるブラックメタルプロジェクト、その名もZeal & Ardorがやってる音楽は、長きにわたるメタル史においても過去類を見ない“アヴァンギャルド”の概念を超越(transcendental)したエクストリームミュージックで、約4年ぶりとなるRun The Jewels風のジャケを模した表題作の『Zeal & Ardor』がゴイゴイスーな件について。

時にファンクやゴスペルに代表される70年代のソウル・ミュージックの影響を受けたブルースシンガー、時に北欧ヴァイキングの白人至上主義のブラックメタラー扮するマニュエル・ギャノーの荒涼感溢れる金切り声が織りなす、例えるなら雷猫ことサンダーキャットの音楽を遺伝子操作してブラックメタル化させたような、それこそメタル(悪魔)側とソウル(天使)側が混沌(ケイオス)と愛情的なパッションをもってバトゥーキするかのようなサウンドは、(これは彼が永世中立国として知られるスイス生まれという出自が関係しているのかは不明だが)1950~60年代にアフリカ系アメリカ人がゴスペルとブルースを合わせて発展させたブラック・ミュージックを象徴する大衆音楽のソウル・ミュージックと、それこそ正統派メタルバンドIced Earthのジョン・シェイファーをはじめ、2021年の「アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件」の際にも取り沙汰された白人至上主義のネオナチ系ヴァイキング/ブラック・メタラーの指名手配犯を排出しているメタルの中でもアングラなブラックメタルという、確かに“色”的には同じ“ブラック”だが思想信条的には相反する二つの対照的な音楽ジャンルを融合させている。その人種間の対立やイザコザを超えた先にある存在同士が対面して、円状の輪(ホーダ)を描きながらキング牧師さながらの“音の対話”すなわち“讃歌”を重ねに重ねる、その光景はまるで音楽界の異種格闘技戦のような、そして「水と油」すなわち「白と黒」の関係性をメタする二つのジャンルが異なる文化や特性をリスペクトしながら、互いに対角線上で支え合う表裏一体型の音楽として成立(異文化交流)させている超越的な音楽、それこそが真の意味で「自由」を司る音楽である。これはもうブラックミュージックとブラック(ホワイト)メタルによる愛のJogo(ジョーゴ)だ!

この表題作の一体何が凄いって、一見ただのRun The Jewelsの表題作のオマージュと見せかけた、現代の社会問題である人種間の対立のように白と黒を配色した対照的なアートワークにも大きな意味とメタファーが組み込まれている点。ご存知のとおり、Run The Jewelsといえば黒人ラッパーと白人ラッパーの二人組ヒップホップユニットである。ただでさえ本作の『Zeal & Ardor』における【ブラックミュージック×ブラックメタル】はもとより、Fear Factoryばりのインダストリアルメタルやエレクトロニカなどの様々な要素がある中で、唯一取り入れられていないジャンルのラップ/ヒップホップの存在を示唆するメタ的な要素を裏設定というかビジュアル面として採用することで、止まない雨のように終わらない白人と黒人の対立を永世中立(神様視点)の立場から痛烈に皮肉っている。マニュエルは決して黒人と白人の争いに文字通り「黒」付けようってんじゃなく、あくまでもJogo(ジョーゴ)という名の対話によって怒りと暴力の連鎖を断ち切らんとしている。

そのビジュアル面のみならず、本作における楽曲にも人種間の対立を煽る、もとい皮肉るようなギミックが組み込まれている。さしずめ「天使と悪魔のバトゥーキ」、あるいは白(魔術)と黒(魔術)によるスピ(リチュアル)な呪術廻戦さながらの対話の幕開けを飾る表題曲であり“Zeal & Ardor”の名を関する#1からして、CoLの新譜じゃないけどコード・オレンジ的なインダストリアルメタルとソウルミュージックの交わりを示すと、その“Death To The Holy”というタイトルどおりにデス/ブラックメタル=悪魔的な感情とソウルフル=愛情的な感情が「愛と死のバトゥーキ」を繰り広げる#3、一転してチップチューン的な電子音とParannoul界隈やViolet Coldに代表されるアングラ系Blackgazeを連想させる激情サウンドがバトゥーキする#4“Emersion”、中でも筆頭すべき#10“Church Burns”ではジミヘンに代表される黒人が生み出した古典的なブルースと白人至上主義およびキリスト教原理主義が今なお根強く残るアメリカ南部の白人を発祥とするカントリーという歴史的に相容れない二つのジャンルが融合した男臭いサザンロックを演じることで、東海岸のニューヨーカーであるマニュエル・ギャノーShinedownのブレント・スミスばりに泥臭いアメリカンロックを歌い上げる皮肉と、それこそ南北戦争という過去の歴史をメタしたバトゥーキを実現させている。

また#12“Hold Your Head Low”では、日本のSSW岡田拓郎もビックリの本場のブルース然としたクラシックなギターワークと現代メタルを象徴するDeafheavenもビックリのデプレッシブなブラックゲイズの激情的な対話を実現させ、その数々の「そうはならんやろ」とツッコミ不可避のポストブラック界における多様性をも咀嚼するマニュエル・ギャノーのリベラリズムと音楽的な審美眼の高さに脱帽する。一転してエルトン・ジョン的なピアノが炸裂するパンキッシュなノリとフュージョンがバトゥーキする#13“J-M-B”、アルバムのアウトロの役割を担うインストの#14“A-H-I-L”まで、とにかく本作は音楽的なトレンドのみならず、昨今の現代メタルシーンにおける気鋭のエンジニアと名高いウィル・パットニー案件である事からも、細部にわたって徹底して隙がなさすぎてビビる。そして何より、出身や肌(スキン)の色も含めてあらゆる意味で彼にしかできない人種の多様性への理解と愛(LOVE)に泣く。

ヴァイキングの北欧神話に傾倒するネオナチを題材とした映画『SKIN/スキン』にも白人至上主義者がヘヴィメタルを嗜んでいる描写が(さも当然のように)あるが、その白人至上主義者(KKK)というヘヴィメタルの歴史における負の象徴、それらの忌避すべき存在すらも彼は肯定というよりは包摂と寛容の愛でもてなさんとしている。それこそドナルド・トランプの台頭をはじめ、現代社会においてヘヴィメタル好き=白人至上主義者と結び付けられかねない状況下にあるのも事実で、またサブジャンル含めた全てのメタルが世間から否定的に見られる可能性に晒されているメタラーこそレイシズムの思想を積極的に否定すべき立場にあると。事実、いくら否定したところでヘヴィメタルと白人至上主義の関係性や歴史がリセットされるわけでもないし、何よりIced Earthのジョン・シェイファーの件はそれを象徴している。

【ブラックミュージック×ブラックメタル】のバトゥーキ←素の状態でわけわかんねぇ事やってるのにも関わらず、そのアヴァンギャルドな土台から更にイマドキのトレンディなサウンドをゴチャ混ぜにするという、あまりに異質で異常な音楽性をはじめ、ブラックメタルならではの金切り声とゴスペルならではのソウルフルな歌声を使い分ける、その今まで出会ったことのない、かつ誰も真似できないオリジナリティとアイデンティティに満ち溢れた本作は、よりエクストリームでオルタナティブなアヴァンギャルドメタルとして、前作よりもギュッと身が締まった印象。正直、聴きながらずっとダイアン津田と中西ばりに「ゴイゴイゴイゴイゴイゴイゴイスー!」としかならんかった。とにかく、何故このような音楽をやるに至ったのか気になりすぎる...と思ったら、どうやらこのユニークなアイデアの起源は4chanだった模様。そんな皮肉めいたオチを最後に、これを聴きいて皆んなで一緒にブラックサンダー咥えながらバトゥーキしようぜ!

Sybreed 『God Is An Automaton』 レビュー

Artist Sybreed
Sybreed

Album 『God Is An Automaton』
God Is An Automaton

Track List
01. Posthuman Manifesto
02. No Wisdom Brings Solace
03. The Line Of Least Resistance
04. Red Nova Ignition
05. God Is An Automaton
07. Downfall Inc.
08. Challenger
09. A Radiant Daybreak
10. Into The Blackest Light
11. Destruction And Bliss

スイスはジュネーブ出身の四人組、Sybreedの約二年半ぶり通算四作目『God Is An Automaton』なんだけど、2009年にリリースした前作の3rdThe Pulse Of Awakeningは、その年の俺的BESTに入っても可笑しくないレベルの(単に入れ忘れただけなんだけど)、それほど俺のツボにハマった傑作だった。で、本作品はその前作みたいな”Fear Factoryのフォロワー”というイメージはかなり薄くなって、そのFF直系のノリノリなインダストリアル/グルーヴ・メタル感が減退した代わりに、メシュガニキライクなマスい数字をガガガガガガと細かく刻むdjentリフを軸にした幾分モダンなサウンドへと変化した、つまり過去最高に”djent”界隈を強く意識した作風となっている。このバンドの大きな特徴であり武器であるVoダンによるV系バリにネッチョリした歌メロのナルシスト度は間違いなく前作のが上だが、しかし今回は中心人物であるドロップ(Gt,Programming)によるキッレキレなリフとバリエーションが増したエレクトロニカとのギトギトした混ざり具合は前作の比じゃないくらい、冷徹なほどに超Cool。つまりダンの歌メロが主導権を握っていた前作とは違い、今回はドロップ主導の作品といった印象。で、リフからモダンなアプローチが伺える#1、グルーヴィなリフで複雑にゴリ押す#2、前作の名曲” Doomsday Party ”直系の歌って踊れるノッリノリなインダストリアルナンバーの#3” The Line Of Least Resistance ”までの頭三曲でツカミはOK。そしてリフリフアンドリフで畳み掛ける#5や#6や#7などの”聴かせる”タイプの曲からは前作とは一線を画した、著しい成長を感じさせる。#8はシングルVerと比べるとドゥンドゥンな勢いがなくなって、全体的にタイトな感じになってる。個人的にはシングルVerのが好きかも。で、約10分ある大作の#11” Destruction And Bliss ”では珍しくGソロを交えながらリフリフアンドリフの連続で緊張感がハンパない。という流れで、あからさまな捨て曲はないし、その完成度は前作以上と言えそう。個人的な趣味嗜好をもって語ると、複雑になり過ぎずあくまでもポップな”ノリ重視”で、緩急を効かせたリズムがクセになる前作的な作風のが好きだが、”djentへの熱い想い”が嫌でも伝わってくる本作の内容も悪くない。つまるところ、ナルシズムを極めた新宿2丁目ライクな前作ほどのインパクトはないし、個人的な趣味嗜好でもヲタ臭い前作のが好きだけども~それでもここまで質の高い曲を豊富に取り揃えてくるあたり、やっぱこの人らスゲーです。Djent嗜好の高い人は間違いなく前作よりも気に入ると思う。

God Is An Automaton
God Is An Automaton
posted with amazlet at 12.10.09
Sybreed
Listenable Records (2012-10-02)
売り上げランキング: 5212

Eluveitie 『Helvetios』 レビュー

Artist Eluveitie
Eluveitie

Album 『Helvetios』
Helvetios

Track List
01. Prologue
02. Helvetios
03. Luxtos
04. Home
05. Santonian Shores
06. Scorched Earth
07. Meet The Enemy
08. Neverland
10. Havoc
11. The Uprising
12. Hope
13. The Siege
14. Alesia
15. Tullianum
16. Uxellodunon
17. Epilogue

中立国家スイスは首都ベルン出身の大所帯系ニュー・ウェーブ・オブ・フォーク・メタルバンド、そしてヘルウェティイ族の末裔であるEluveitieの約二年ぶりとなる通算五作目『Helvetios』は、紀元前58年から紀元前51年にかけて巻き起こった『ガリア戦争』を題材にしたコンセプトアルバムということで、全17曲でトータル約一時間という大作となってるんだが、相変わらず本作でも、自身の持ち味であるdt系ヨーテボリ・スタイルをベースにバグパイプやホイッスル、フィドルやハーディ・ガーディやマンドラなどの民族楽器を大胆に取り入れたエクストリーム・パフパフ・ピーヒャラ・ミュージックを展開しており、#1でのナレーションからリコーダーやアコーディオンそしてハンマーダルシマーなどの楽器を駆使したゲスト陣の多彩な演出により、その壮大なスケール感を俄然強めながら、そのコンセプトとなる血肉踊る熱きオトコ達の戦いを、武器の代わりとなる研ぎ澄まされたリフの波状攻撃、勝利の宴を祝うケルト・ミュージックでワイワイガヤガヤ騒ぎながら、今あるEluveitieの全てを全身全霊のパフォーマンスを持って描ききっている。

 フォーク・メタルシーンに衝撃を与え、このジャンルの市民権を正式に得たと言っても過言じゃない1st『Spirit』と2nd『Slania』に続いて、アンナ・マーフィをフューチャーしたアコースティック作の3rdEvocation Iで一段と楽曲の幅を広げた事により、フォーク・メタルという音楽の可能性をも広げる事に成功し、BFMVなどで知られるメジャーなプロデューサーを迎え”キッズ”に狙いを定め始めた前作の4thEverything Remains as It Never Wasで名実共にまた一段上の階段に足を乗せ、そしてこのアー写から滲み出るドヤァ・・・という最早嫌味レベルの自信をもって挑まれた本作品も、まさしく集大成と呼ぶに相応しい実に完成度の高い内容で、ナレーションの#1からタイトルトラックの#2”Helvetios”で勇壮なる戦いの幕開けを漢臭く飾り、ガチヨーテボリな#7”Meet The Enemy”、アンナがボーカルストとして”歌える”という事を証明してみせた新機軸でFlyleaf的な#9”A Rose For Epona”、まさかアンナたんのあんなkawaii声が聴けるなんて・・・思ってもみなかった#13”The Siege”からの#14”Alesia”の流れ、そしてこの壮絶な争いの終止符を打つ最後のエピローグまで、喜怒哀楽の感情を持ってガリアの雄大な大地が織り成す熱き物語を、その歴史に刻み付けるッ!!

 そんなわけで、壮大なコンセプトアルバムであり、アンナの歌をボーカリストとして起用した本作品は、バンド全体のパフォーマンスの底上げを感じさせる実に堅実的な一枚。個人的には#13の存在だけで前作よりも好き。そして俺たちは、ガイウス・ユリウス・カエサルがガリア戦記にて説いた、「ゲルマーニー人は忍耐の育成の為、童貞を神聖視している。30過ぎまで童貞でいるのが真の勇者」というカエサル神の教えを胸に刻み込み、妖精となってこの大空へと羽ばたいていく・・・

     来たッ、見たッ、勝ったッ!!(ババーン!)


Helvetios - Limited edition
Helvetios - Limited edition
posted with amazlet at 12.03.04
Eluveitie
Nuclear Blast (2012-02-13)
売り上げランキング: 1677

SYBREED 「The Pulse Of Awakening」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
スイス産のインダストリアル・メタルバンドの4人組み、SYBREED の約2年振りの3作目「The Pulse Of Awakening」を紹介。


01. Nomenklatura                ★★★★☆
02. A.E.O.N.                    ★★★★☆
03. Doomsday Party               ★★★★★
04. Human Black Box              ★★★★★
05. KillJoy                     ★★★★
06. I Am Ultraviolence             ★★★★☆
07. Electronegative               ★★★★
08. In The Cold Light              ★★★★
09. Lucifer Effect                ★★★★
10. Love Like Blood [Killing Joke cover]  ★★★★★
11. Meridian A.D.                 ★★★★
12. From Zero To Nothing           ★★★★


国内盤がリリースされたという事で、IN FLAMES とのツアー経験もあるスイスのインダストリアル・メタルバンドの4人組、Sybreedの3作目「The Pulse Of Awakening」を聴いてみたんだけど、これが予想以上に素晴らしい出来でビックリ。
音楽性は、FEAR FACTORYMeshuggah タイプの激音グルーブ・メタルサウンドを基盤に、そこへキーボードの音やピコピコしたエレクトロニカやサイバーな電子音やゴスチックな要素を追加した、ロマンティックな「近未来型メタル」をやってるんだけど、このバンドはアグレッシブなデス声と日本のV系にも通じるナヨり系クリーン・ボイスを使い分ける、イケメンボーカリストベンジャミンの存在が大きなポイントになってて、その全体的なサウンドの世界観というのが、個人的にツボにはまった。特にナヨり系クリーンボイスのフレーズのメロディが印象に残りやすいというか、フックがしっかりとあってクセになるんだよなぁ。このVo聴いてると一緒にナヨりたくなっちゃう不思議・・・!!、、、国産でBlood Stain Child っていうバンドが居るけど、それっぽいV系メタル的な部分を感じさせるかも、このSybreedは。海外のバンドで近いのでは、デンマーク産のMnemicRaunchy とかやね。僕的に、スイスのバンドっつーとEluveitie のイメージしかないけど、こんなスゲーバンドが存在したとわねぇ。これからはスイスのバンド=Sybreedってなっても可笑しくないかもなー。

サイバーなエレクトロニカが効果的な1曲目の「Nomenklatura」から、ロマンティックにナヨるヴォーカルがクセになる。2の「A.E.O.N.」は、ブラッキーなブルータル・パートとスピード感を出しながら展開するクリーン・パートとの対比がカッコよく、若干ゴシックな雰囲気もあるインダストリアル・メタルナンバー。3の「Doomsday Party」は、ピコピコしたエレクトロニカとRAMMSTEIN的なオマージュを織り交ぜながら展開する、ノリノリに踊れちゃうアップテンポなキラー・ナンバー。4の「Human Black Box」は、妙なフックを感じさせるサイバーチックなナヨりクリーン・ボーカルがツボ過ぎる。5の「KillJoy」は、比較的シンプルかつ大人しめな曲で、エロいっつーかセクスィなネットリとした雰囲気が印象的。6の「I Am Ultraviolence」は、初っ端からブラストでアグレッシブに爆走する曲で、Meshuggah的なグルーブ・メタルっぽい。7の「Electronegative」は、ノリやすいテンポとMeshuggah的なグルーブの組み合わせが良い、というか「エレクトロネガティブ」っつーナルいタイトルが良いw8の「In The Cold Light」は、これまでの曲とは一味違い、サイバー&エレクトロニカの音をメインにゆったりと展開する大人しい曲。9の「Lucifer Effect」は、スケールのデカイ壮大なストリングスを全面に押し出した曲で、中盤のMeshuggahっぽい所もポイント。クリーン・ボイスが入るパートもエロス~な感じがして、もの凄くイイアクセントになってる。10の「Love Like Blood」は、 Killing Jokeっていうアーティストのカバー曲。これがまたすこぶる良いカバーで、個人的にドツボです。11の「Meridian A.D.」は、イントロから激しくヘヴィ、そして壮大な曲で、独特の世界観が良い。12の「From Zero To Nothing」は、約10分ある長尺で、全体的にアトモスフィアーな雰囲気が印象的。
という感じで、捨て曲はないし、全曲に味があって最初から最後まで飽きずに楽しめた。けど、トータル時間が若干長くて気になるかも?それ以外は完璧だと思う。次のアルバムが超楽しみ、、、その前に1st,2ndをチェックしなければー。

という事で、今無性に「ナヨりて~~!!」って人に特にオススメできるし・・・(笑)、メロデス好きにもイケる秀作ですよコレ。ゴシック好きにもイケちゃうかも!?メイデンのブルースっぽい人が居る2ndのジャケより、本作のジャケのがSybreedの音楽性と合っててクールでカッコイイ。とにかく、素直に「アタリ」と呼べるアルバムですな(・∀・)


8.0 / 10

ザ・パルス・オヴ・アウェイクニング
サイブリード
Spiritual Beast (2010-03-24)
売り上げランキング: 54600

ELUVEITIE 「Everything Remains As It Never Was」


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
スイスを代表するケルティック/フォーク・メタルバンド、ELUVEITIE の約1年振りとなる4作目「Everything Remains As It Never Was」を紹介。


01. Otherworld                    ★★★
02. Everything Remains As It Never Was   ★★★★★
03. Thousandfold                   ★★★★
04. Nil                         ★★★★☆
05. The Essence Of Ashes            ★★★☆
06. Isara                        ★★★★
07. Kingdom Come Undone            ★★★★★
08. Quoth The Raven                ★★★☆
09. (Do)Minion                    ★★★★☆
10. Setlon                       ★★★★
11. Sempiternal Embers              ★★★★
12. Lugdūnon                     ★★★★
13. The Liminal Passage             ★★★☆


昨年リリースされた、全編アコースティックアルバムの前作「Evocation I - The Arcane Dominion」から約1年振りの新作「Everything Remains As It Never Was」なんだけど、本作は「俺達のELUVEITIEが帰ってキターーーー」と言わせんばかりの、前作とは一転してELUVEITIEらしいアルバムになってます。

ELUVEITIEといえば、Dark Tranquillity タイプのイエテボリ・メタルをベースに、ピーヒャラ♪ピーヒャララ♪♪とケルティックかつフォーキーなメロディを乗せて展開する、「ニューウェーブ・オブ・フォーク・メタル」な音楽性をしてるわけなんだけど、通算4作目にあたる本作でも、その「今のDark TranquillityよりDark Tranquillityしてる」サウンドは健在で、今作のプロデューサーにはBullet For My Valentine 等を手掛けた人が担当してるらしく、モダンな音質や楽曲に関してもBFMVのような「聴き易さ」に重点が置かれている印象が強く、そのせいか1stや2ndの頃のようなゴリゴリとしたアグレッションやヘヴィな重みは一歩減退した感があるし、本作のフォーキーなメロディの質に関しても、1stや2ndと比較すると、「ただピーヒャラピーヒャラ鳴ってるだけ」に感じてしまう、耳に残りずらいメロが多いといったネガティブな印象も正直あったりします。が、一方の、dtタイプのイエテボリ・リフは相変わらず冴えててカッコイイんで、その辺は心配ご無用。メタルコア+ジャーマン・メタル臭いクワイヤが特徴的な5曲目の「The Essence Of Ashes」は意外と新鮮に聴ける。2曲目のタイトルトラック「Everything Remains As It Never Was」や5曲目や8曲目や12曲目では、ハーディ・ガーディという弦楽器担当のAnna MurphyをVoにフューチャーした曲があったりと、確実に前作からの流れを汲んだ「本作」だと言えそう。残念なのは、終盤ちょっとダレ気味になっちゃう所。かのトラヴィス・スミス氏が手掛けたジャケはイイ感じ~。

なんだかんだ、1stや2ndと比べると若干劣る部分が目立つんだけど、それでもやっぱり「ELUVEITIEらしさ」をしっかりと持ってるアルバムなんで、個人的にはdtの新作より好きかもしれないなー。、、、いや、やっぱ同じくらいかな。


7.5 / 10


エブリシング・リメインズ
エルヴェイティ
ハウリング・ブル・エンター (2010-06-09)
売り上げランキング: 70635
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: