先日、滋賀県は長浜市の市役所が職員募集のPRのため、【ジョジョ】と【ヘヴィメタル】を融合させた楽曲と映像も全て職員の手作りによるMVがTVやネットニュースに取り上げられ大きな話題を呼んだ。昨今、アニメ化の影響もあり世界中にファンベースを拡大している漫画『ジョジョの奇妙な冒険』だが、奇しくも長浜市の職員と同じ発想で【ジョジョ】と【ヘヴィメタル】を融合させちゃったのが、サンフランシスコはベイエリア出身の“オタクコア”バンド、その名もLucrecia(ルクレツィア)である。
それこそ長浜市職員リスペクトな、冒頭の“ジョジョ立ち”からして出落ち感満載のMVだが、そのタイトルが“Sleeping Slaves Of Fate”すなわちジョジョ5部のエピローグの“眠れる奴隷”である事からもわかるように、恐らくジョジョ5部アニメを観てジョジョラーに目覚めてしまった人たちと推測できる。このMV内には、他にもジョジョを象徴する日本語仕様の“擬音”を使ったエフェクトやジョジョ5部仕様の短く折れたスタンドの矢の小道具、そしてスキあらばクソシュールなジョジョ立ちブッ込んできたりと、とにかく彼らの溢れんばかりのジョジョ愛に満ちたMVとなっている。が、そのネタ感満載のMVに反して楽曲の内容は、まずイントロのSIAM SHADEの“1/3の純情な感情”感はさて置き、いわゆるDjentを経由した西海岸系インストというかPolyphia系をルーツとするテック・メタルに、プライベート(FBやインスタ参照)でもゴリゴリのコスプレイヤーであるピンク髪のジャッキー・グラバーによるエグいシャウトとクリーンボイスの使い分けと、相方であるデスボ担当とのツインボーカルによって繰り広げられる、(それこそPoppyやDestiny Potatoみたいな)思いのほか本気度の高い“オタクコア”に感心させられたのもつかの間、ジョジョ5部エピローグのラストシーンをオマージュしたMVのラストで爆笑した。というか逆に、(失礼だけど)このMVで笑わないやついるの?
なんだろう、リアルニート視点からすると、先ほどの職員採用PRのMVを見たら「絶対に長浜市では働きたくないでござる」ってなった冗談はさて置き、そんな長浜市は元よりこのLucreciaは、間もなくフルアルバムとなる『Meyneth』をリリースするとの事で、是非ともジョジョとメタルが好きな人は聴いて応援してあげてほしい。調べてみるとメンバーは(当然だけど)日本のサブカルチャーが好きみたいなので(とにかくジョジョが好きらしいw)、是非とも来日して日本を舞台にしたMVを撮影したり、あるいは日本のラウドル(kawaiicore)勢と対バンなんかしたら面白そう(呼び屋急募)。だから今すぐに長浜市はLucreciaとコラボ=業務提携して(コラボ曲なんか作っちゃったりして)(全員職員として採用しちゃったりなんかして)町おこしすべきでしょw