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コムアイ

チャーチズが水曜日のカンパネラのコムアイとコラボした”私の頭の中から”を公開!

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先日開催されたフジロックで、ホワイトステージのトリに相応しい圧倒的なライブを披露したチャーチズが、水曜日のカンパネラコムアイをフィーチャーした新曲”Out Of My Head(私の頭の中から)”をリリースした件について。

ご存知、チャーチズの3rdアルバムLove is Deadは、過去最高にローレン・メイベリーという一人の”めんどくせぇ女”もといフェミニストのデスメタルばりの不満不平を謳ったエゴい作品で、そのグラスゴーを代表するフェミニストローレンと日本の音楽界を代表するフェミニストことコムアイの奇跡の邂逅が実現、でもこんなんおっかな過ぎて聴けねぇわ・・・。

驚いたのは、今回のコラボをオファーしたのが(どうせコムアイ側だろうと思ったら)まさかのローレン側と聞いて、だてに意識高い系フェミニストやってないなというか、この極東のJ-POP事情の理解度の高さに舌を巻くるというか、日本国内でその手の強いメッセージ性とユニークな音楽性を併せ持つ水曜日のカンパネラコムアイに、自分と同じフェミニストとしてのフィーリングを感じた末の必然的なコラボと言える。しっかし、この国の女議員が「LGBTは生産性がない」と発言したり、某医大の「女子受験者を一律減点」などの差別問題が注目されている絶妙なタイミングで、この日英フェミニストによる怒りのコラボ曲が発表されるとか・・・もはや狙ってやってる確信犯としか思えなくて、兎に角おっかねぇですw

つい最近、あのグライムスがK-POPとコラボして話題を呼んだが、今回のコラボはそっちの文脈で語る方がシックリくるかもしれない。勿論、グライムスチャーチズ、どちらが日本人好みか?とか、どちらがJ-POP的でどちらがK-POP的であるのか?とか、それはわざわざ答えるまでもない質問だろう。それでも例外はあって、例えば”一応はK-POP”Dreamcatcherは2ndミニアルバム『悪夢・Escape the ERA』”あの星”という曲でチャーチズをリスペクトしている。そういった意味では、ドリキャは限りなくJ-POPに近いK-POPと言えるのかもしれない。マジあざといわぁ→



歌詞は”川崎とグラスゴー”、”忌野清志郎とデヴィッド・ボウイ”、”枝豆とフィッシュ&チップス”、そして「SNSウォーキング・オブ・デッド!」など、コムアイならではの(しかし的確に今の時代を捉えた)ユニークな日本語歌詞と『Love is Dead』の延長線上にあるエゴい英詞が、国境を超えて、そして人種を超えてクロスオーバーしていく様は、まさに「時代」を感じさせる。

この曲は新作の『Love is Dead』と同時期に制作されたとのことで、音のアレンジ自体は新作の延長線上にある王道チャーチズのシンセ・ポップを展開している。これはフジロックのパフォーマンスを見ても思ったのだけど、新しくサポート・ドラムが加入したことでライブでも俄然バンド・サウンドっぽいグルーヴ感マシマシになってて、このコラボ曲でもドラムのビートが全体のリズムを形成する中核としてその存在感を発揮しており、つまり「ロックバンド化したチャーチズ」として、また新たな一面を覗かせるような一曲となっている。普段のチャーチズとちょっと違うなというか、ちょっと新鮮に感じたのは、ローレンAnd when you figure it out!!と怒りをブチ撒けるサビの後のI need out of my, out of my, out of my headと繰り返すコーラスの部分で、ここの脱力系のファミニンな雰囲気だけノルウェーのAURORAっぽいなって。これAURORAフジロック出演フラグ立ったな・・・。

MVはアニメーション作家の山元隼一監督によるもの。しかしコムアイ出世したなぁ...!

Spotifyで水曜日のカンパネラの新曲「贏政」を聴いた

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つい最近というか、ようやく『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生も激推ししている漫画『キングダム』を読み始めて、流石に天下の漫画将軍の荒木飛呂彦が推すだけあってメチャクチャ面白くて、皮肉にも飛呂彦が現在連載しているジョジョ8部『ジョジョリオン』とは比べ物にならないくらいの面白さで、何を隠そう、その『キングダム』を題材にしたリアル脱出ゲーム「ある大戦場からの脱出」の主題歌として書き下ろされた、サブカルクソ女コムアイ擁する水曜日のカンパネラの新曲「贏政」がすこぶるカッコイイという話。ここ最近の水曜日のカンパネラといえば、今年の初めにメジャー1stフルアルバムを出して武道館ライブを成功させた事で久しいが、正直そのフルアルバムよりもこの新曲のが面白くね?っつー話。

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この曲のタイトル「贏政」は、漫画『キングダム』でもお馴染み、中国春秋時代に中華統一を志す31代目の秦王「贏政」の名を冠したもので、やはり注目スべきはその歌詞で、戦国七雄風にたなびく それが春秋時代」という戦国時代の中で、西の方の秦の国31代目の秦王「贏政」王になるっていつかは中華統一したいと(エラい軽いノリで)贏政の偉大なる『野望』『夢』を描き出すキングダムの物語を詞にしている。もっとも水カンらしくてユニークなのは、みんな大好き秦国六大将軍の王騎の右腕ことさんがファルファルと敵をなぎ払ったと思ったら、今度は羌瘣が呼吸を整えてトーンタンタンと空中を舞ったりと、漫画『キングダム』に登場するキャラの「シンボル」とも呼べる擬音を歌詞に織り交ぜながら、群雄割拠蠢く戦場のド迫力な臨場感をユニークな歌詞で表現していく。大袈裟じゃなしに、この曲の歌詞だけで『キングダム』が一体どんな漫画なのかが分かってしまうほど。

当然、この僕がただそれだけのためにわざわざ記事にするわけがなくて、この曲の更なる面白さは歌詞以外の所にあって、それは全編に渡って鳴り響く環境音楽やエレクトロニカを織り交ぜた、東洋思想や神秘主義を取り入れた70年代のニューエイジ(New Age)を彷彿させるトラックである。海外ではエンヤハンス・ジマー、国内を代表するニューエイジ系アーティストといえば喜多郎久石譲が一般的であるが、この曲を聴いてまず頭に浮かんだのが、他ならぬカナダが生んだ奇才デヴィン・タウンゼンド「サブカル期」でお馴染みのアルバム『気』”kawaii”が収録された『Ghost』で、それらの作品およびアーティストとこの「贏政」に共通するのは、秘境の地にある瑞々しい幻水がトロピカルに弾け飛ぶようなサブカル系アートポップ的な、中華風のスピリチュアルでピースフルなアンビエント/ニューエイジ的なアトモスフィアである。要するに、メタル界を代表するサブカルクソヤ野郎と日本を代表するサブカルクソ女の邂逅は、正直かなり面白いよねっていう話。まぁ、こんな音楽にも精通するデヴィンがただ変態なだけというか、それはコムアイも似たようなもんと思えば何ら不思議ではない。そもそも、その辺の一種の宗教的な音楽とコムアイの思想的な面での相性はグンバツであることから、必然的に「いい曲」になる事は目に見えていた。

ミニマル・ミュージックや環境音楽およびヒーリング・ミュージックを織り交ぜた幕開けから、まるで小鳥のさえずりが聞こえてきそうな神秘的な自然感を醸し出しつつ、その中盤以降まさに馬が中華の大地を駆けていくようなドラムビートで徐々にスピード感を増していく姿は、それこそ天下の大将軍を夢見る『キングダム』の主人公であり飛信隊のの如し。その戦国の世を駆けるを陰ながら見守るのが、エンヤさながらの「戦場の女神」的な存在感を放つコムアイだ。正直、ラップらしきことやってないコムアイのがマトモ説あるくらい、この手の曲を水曜日のカンパネラにやらせたら右に出る者はいないと再確認させる。だから、僕みたいにずっと気になってはいたけど漫画『キングダム』をまだ読めていないという人は、是非ともこの「贏政」Spotifyで聴きながら読むと俄然ファルファルとトーンタンタンが捗るのでオヌヌメです。

MONDO GROSSO 『何度でも新しく生まれる』

Artist MONDO GROSSO
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Album 『何度でも新しく生まれる』
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Tracklist

01. TIME [Vocal:bird]
02. 春はトワに目覚める (Ver.2) [Vocal:UA]
03. ラビリンス (Album Mix) [Vocal:満島ひかり]
04. 迷子のアストゥルナウタ [Vocal:INO hidefumi]
05. 惑星タントラ[Vocal:齋藤飛鳥 ( 乃木坂46)]
06. SOLITARY [Vocal::大和田慧]
07. ERASER [Vocal:二神アンヌ]
08. SEE YOU AGAIN [Vocal:Kick a Show]
09. late night blue [Vocal:YUKA (moumoon)]
10. GOLD [Vocal:下重かおり]
11. 応答せよ[Vocal:やくしまるえつこ]

90年代に京都から世界を股にかけて活躍した、滋賀県は大津市出身の大沢伸一率いるMONDO GROSSOが約14年ぶりに放つ新作、その名も『何度でも新しく生まれる』は、女優の満島ひかりや乃木坂46の齋藤飛鳥などの豪華ボーカル陣を迎え、自身初となる「全曲日本語ボーカル」をコンセプトに掲げた作品となっている。



90年代から現代までの間に、日本の音楽シーンはもとより、世界の音楽シーンおよび音楽リスナーを取り巻く環境は一変した。まず環境面では、Spotifyをはじめとした音楽ストリーミングサービスの台頭、それに伴い「CDの時代」は終わりを迎え、もはやCDという媒体の存在価値は握手券以下に成り下がった。国内の音楽シーンでは、90年代の渋谷系を受け継いだサブカルクソ女の台頭、アイドルシーンの活性化、そして現代の日本語ラップ全盛時代まで、これらの日本の音楽シーンおよび音楽を取り巻く環境、そのあらゆる流動的な「変化」大沢伸一はどのように解釈し、それに対する答えをMONDO GROSSOはどのようにして導き出したのであろうか?



大沢氏がインタビューでもともとMINMIちゃんと一緒に別のシンガー用に作った曲が基になってると語る、過去に(思春期に「90年代」~を通過した世代の人間なら一度は耳にしたことがある)”LIFE”というCMソングでコラボした女性シンガーbirdとの再タッグが実現した1曲目の”TIME”から、大沢氏の艶めかしくセクシャルにウネるベースラインを中心に、ギターの音を靡かせるような音響的な表現やjジャズいドラム、ピアノやパーカッションなどの生音をフィーチャーした、もはや「らしい」としか言いようがないグルーヴィなバンド・サウンドと、MINMIとの共作だと瞬時に分かるR&B系J-POP然としたbirdのシットリしたキャッチャーなボーカルが、夕暮れ時のメランコリックな時間に誘うかのような世界観を構築し、ここだけ「90年代」で「時」が止まっているかのような、そんな「90年代」の「あの頃」が帰ってくるような情緒溢れる曲で、特にワン ツー スリー「時」を刻む「90年代」特有のダサクサいギミックから、転調してリズムチェンジする展開の気持ちよさとカッコ良さったらない。結果的に、この曲が今作で最も「バンド」してる曲でもある。

2009年作の”光”というUAをフィーチャリングした曲が「日本語ボーカル」に挑戦し始めるキッカケとなったMONDO GROSSOが、再びUAを迎えた2曲目の”春はトワに目覚める”は、1曲目の生音主体のグルーヴィなバンド・サウンドから一転して、オシャンティなクラブで流れていてもおかしくないような、数多くのプロデュース/リミックスを手がける、それこそ「90年代」の「おしゃれ音楽」を代表する大沢氏ならではのミニマル・テクノを繰り広げ、全体的に上海ハニーというかオリエンタルなメロディをフィーチャーした、映画『ブレードランナー』のようなレトロとモダンが融合したレトロフューチャーな世界観は、海外のサブカルクソ女界のアイコンであるGrimesを彷彿させる。これらの1曲目と2曲目から垣間見せる、まるで国境と国境の壁を取り払うような、そのジャンルレスでボーダレスなサウンド・アプローチは、まさしく「MONDO GROSSOMONDO GROSSOたる所以」と言える。

今年に入ってからの満島ひかりちゃんは、「ナニか」が吹っ切れたのか本当に「アクティブ」だ。「日本版ファーゴ」でお馴染みとなった今年放送のドラマ『カルテット』では、椎名林檎提供曲の主題歌で女優松たか子とのデュエットを披露し、そして4月に発表されたMONDO GROSSOの約14年ぶりとなる新曲の”ラビリンス”を歌う謎の人物が実は女優の満島ひかりだと判明し、その数日後・・・まるで図ったように戸川純の歌手活動35周年を記念したVampilliaとのコラボアルバムわたしが鳴こうホトトギスに対するコメントを発表したのだ。これは個人的な話になるが、それに触発された僕は、満島ひかりがヒロインを務める園子温監督の映画『愛のむきだし』を数年ぶりに見返して、からの園子温監督のサイン入りポスターに当選するという、偶然にしては奇妙な「繋がり」を感じさせる出来事があった。つまり、それら一連の出来事からなる伏線回収、その総仕上げがこの度のMONDO GROSSOとの邂逅であり、それ即ち「女優 満島ひかり」「原点」である「音楽」の世界に舞い戻ってきた歴史的瞬間でもあった。面白いのは、MONDO GROSSO「14年ぶりとなる新作に対して、フォルダー5では短パンキャラで売っていた満島ひかりが、今度は「女優」として「16年ぶりにMステの舞台に帰ってきたところで、大沢氏とともに「袖に腕を通さないタイプ」の衣装を身にまといステージに上がった満島ひかりちゃんは、なんだかとても緊張した様子で、しかし間奏パートでの「不思議な踊り」だけはバッチリ決まっていた。もっとも面白いのは、満島ひかりちゃんがコメントした戸川純 with VampilliaMONDO GROSSOが揃ってフジロック'17に出演することが決まっていて、僕はMステ出演が発表される前に書いたわたしが鳴こうホトトギスの時点では、「(満島ひかりがフジロックにサプライズ出演する可能性について)それだけはありえない」的なことを書いたけど、こうやって実際にMステに出て「不思議な踊り」を披露している満島ひかりちゃんを観たら、「(今年のフジロック出演は)満更でもないかもしれない」と考えを改めざるをえなかった。



初めてこのMVを観た時、僕は「あっ、遂にコムアイ降ろし始まったな」って思った。いわゆる「ワンカット撮影」と言えば、最近では2015年のアカデミー賞【作品賞】を受賞した映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でもお馴染みの撮影技術だが、この満島ひかりちゃんが夜の香港をワンカットで踊り歩くMVは、今年最も話題を呼んだ「アカデミー賞【作品賞取り損ね映画」こと『ララランド』の振付補でありダンサーのジリアン・メイヤーズが振付・ダンスを監修している。面白いというか、ちょっと皮肉だなって思ったのは、水曜日のカンパネラコムアイは過去に映画『ララランド』をディスるような発言をツイッターで発信してて、その映画にもキャストとして出演していたジリアン監修の振り付けを満島ひかりちゃんが、いかにも水曜日のカンパネラ的なトラックをバックに、いかにも水曜日のカンパネラコムアイ的なダンスをフィーチャーしたMV・・・本職の「女優」にこれやられたら、もう「女優気取り」コムアイの立場ねーじゃんってホント笑ったわ。もっとも、「満島ひかり大好き芸人」であり「皮肉大好き芸人」でもある僕がこの件を更に皮肉るなら、Fack共謀罪とかツイートして「リベラルごっこ」してる今のイキったコムアイに対して、法案可決された「共謀罪」が早速適用されて、体制側が雇った女エージェント役の満島ひかりMONDO GROSSOと組んで刺客としてコムアイの前に現れた、実にドラマ的な演出および展開だ。なんつーか、これはもう満島ちゃんが主演している江戸川乱歩のドラマシリーズで役者対決するしかないな。もちろん満島ひかりちゃんは明智小五郎役で、そんでコムアイ怪人二十面相



この曲は、シングルのミックスとアルバムのミックスでまた微妙に違いがあって面白い。シングル版の”ラビリンス”は、そのハウス・ミュージック的なトラックを中心としたアトモスフィアと満島ひかりちゃんの透明感ある歌声との「一体感」みたいなのがあって、それこそ水曜日のカンパネラ”千利休”みたいな、良くも悪くも平坦でチープなB級感が魅力的に感じる部分もあった。しかしアルバム版では、より無機的でドラスティックな立体感のあるミックスで、シングルの浮遊感のある空間表現を担っていたアトモスフィアがまるっと消えて、その代わりにシングルのアコースティック版並に満島ひかりの歌声をド真ん中にフォーカスしたミックスで、かつストリングスとピアノの音がより上質に洗練されたのもあって、つまり水カンっぽいB級感はないし、シングルのような「一体感」こそないが、より底のないバブミの深さにどこまでも堕ちていくような、そして無限にループしていくようなミニマルな感覚が強調されており、いい意味で子供っぽいシングルに比べて、アルバムでは他の楽曲の雰囲気に引っ張られたのか俄然大人っぽい印象を与える。それこそ、昔の水カン今の水カンみたいな差がある。とは言え、これはただ単にハイレゾで聴いたからかもしれないが、確かにハイレゾで聴く満島ひかりちゃんの歌声はブレスがハッキリと聴こえるくらい最高だし、それもあってか、どうしても満島ひかりちゃんの芯のある歌が全体のトラックを引っ張っていくイメージに行き着いてしまう。それくらいバブいしマブい。



今思うと、昨年の11月に水曜日のカンパネラのライブを観ておいて本当に良かった。ライブ中にコムアイがフロアに降りてきて自分の真横を通り過ぎて行ったのを思い出して今でも笑う。何を隠そう、僕は2016年作のUMAの時に、そのMVにおけるコムアイグライムスという国内と海外を代表するサブカルクソ女のダンス対決に注目した。このGrimes”REALiTi(現実)”は、上海やシンガポールをはじめ、日本では東京と大阪、そして名古屋を舞台に撮影されたオリエンタルなMVで、これには「名古屋飛ばしをしないグライムスはチョ~kawaii」と賞賛された。しかしなぜ今、コムアイグライムスなのか?その理由が、男性ボーカルの猪野秀史を迎えた4曲目の”迷子のアストゥルナウタ”のアレンジからして、Grimesの1stアルバムを彷彿させるシンセ・ポップやってるところで、ここまで聴いてて面白いのは、2,3,4曲目までの全ての曲の裏にグライムスが潜んでいることで、つまりコムアイもリスペクトしている世界的なサブカルクソ女のグライムスをも利用して、完全に水曜日のカンパネラの息の根を止めにかかっててクソ笑う。



ここまで「アダルト」な雰囲気が支配する今作の中で、一際異質でイマドキの現代っ子な存在感を放つ乃木坂46齋藤飛鳥を迎えた5曲目の”惑星タントラ”は、イントロからシューゲイザー/ドリーム・ポップ的なギターの音響的な浮遊感を内包したATMSフィールドの中で、現代社会という名の「イマ」を生きる若者の苦悩を迷宮のごとし複雑に紡ぎ出す、ティカ・αなる謎の人物による言葉遊びを駆使した文学少女兼リケジョな歌詞を、アイドル界屈指のサブカルクソ女で知られる齋藤飛鳥がいい意味で青臭い歌声をもってセンチメンタルに表現する。そして僕らは、中盤のラップパートをはじめ、この独特な歌詞世界に対して猛烈なデジャブを憶える。ちょっと面白いのは、「90年代」から「イマ」までの音楽を取り巻く環境の変化、そしてCDの価値を握手券以下にした張本人でありアイドルシーンを代表する乃木坂46のメンバーを歌い手として起用することの皮肉ったらなくて、しかしこの辺は大沢伸一という音楽家が持つ「流動性」、その真髄を体現している気がしてならなかった。



それ以降も、大和田慧を迎えてリミックス風のアレンジを効かせた#6”SOLITARY”AMPSのボーカリストで知られる二神アンヌ”シンデレラ”として迎えた#7”ERASER”、再び男性ボーカルのKick a Showを迎えた「90年代」のポンキッキーズ的な郷愁を憶える#8”SEE YOU AGAIN”moumoonYUKAをフィーチャーした打ち込み主体の#9”late night blue”、そして下重かおりなる「主婦」の歌には聴こえない美声をフィーチャーした#10”GOLD”を最後に、ここで僕は再生を止めた。だから僕は、このアルバムを最後まで聴きたくなかったんだ。だって最後に「アイツ」が待ち構えてるやんと。アラサー女特有のドス黒い闇がドヤ顔で仁王立ちしてんだもん。

僕らは、女優界屈指のサブカルクソ女こと満島ひかりとアイドル界屈指のサブカルクソ女である齋藤飛鳥、現代のサブカルクソ女界を取り仕切るコムアイと世界的なサブカルクソ女であるグライムスの存在を認識していながらも、僕らはただ一人、日本が誇るサブカルクソ女の存在を視界の中で確かに認識しながらも、しかし頑なにその存在を認めようとはしなかった。今作の「裏設定」としてある、現代サブカルクソ女達による「コムアイ降ろし」、それは決して「共謀罪」を利用した体制側の陰謀ではなかったのだ。今作における「水カン包囲網」を考案した首謀者は、他ならぬサブカルクソ女界最強の女であり、11曲目の”応答せよ”を大沢氏とともに共作した謎の人物ティカ・αこと相対性理論やくしまるえつこによる指示だったのだ。

過去に菅野よう子など様々なアーティストとのコラボ作品を発表してきたやくしまるえつこが、このタイミングで引かれ合ったのが大沢伸一率いるMONDO GROSSOだった。それこそ初期のMONDO GROSSO菅野よう子はジャズ周辺に精通する音楽スタイル的にも互いに共振し合う存在だ。とは言え、今回の大沢伸一やくしまるえつこの邂逅は、紛れもなく相対性理論の2015年作のアルバム天声ジングルがあってのことで、このアルバムというのは、今流行りのラップムーブメントを的確に捉えた「えつこなりのヒップホップ」であり、それこそ「えつこなりの日本語ラップ」だった。つうか、えつこ大沢氏の邂逅よりも、えつこエイベックスの邂逅のほうが『意外性』高くね?って感じるけど、それはともかくとして、実は大沢伸一は今の若者に大人気のラッパーぼくのりりっくぼうよみに強く影響を与えてたりと、だから今回の引かれ合いは意外でもなんでもない邂逅であって、それよりも「コムアイ潰し」のために満島ひかりちゃんとやくしまるえつこが邂逅してしまったことの方がヤバいし、もうなんかコエーわ。現代サブカル界の頂点に立ってイキってるコムアイを、満島ひかりやくしまるえつことかいうレジェンドサブカルクソ女がシメにきてる構図怖すぎだろ・・・。もうなんか【やくしまるえつこ×満島ひかり】=【みつしまるえつこ名義でシン・対性理論という名でバンド組んでアルバム出して欲しいわ。ゼッテー売れる。少なくとも、インタビューを見ると大沢氏は今回えつことのコラボにご満悦なようで、近い将来に再タッグが実現しそうなんで俄然期待して待ちたい。

あらためて、MONDO GROSSO『何度でも新しく生まれる』相対性理論天声ジングルには共振する部分が多くて驚かされる。このアルバムのナニが凄く怖いって、いわゆる「初期の相対性理論回帰」で初期のファンを釣っておきながら、そいつらを実験の材料として【SRAP細胞】の謎を解き明かし、母親である小保方晴子の無念を果たしているところで、特に打ち込みをフィーチャーした6曲目の”弁天様はスピリチュア”以降は、そのエイフェックス・ツイン顔負けの「実験的」な傾向が著しく強くなり、中でも”おやすみ地球”はこの『何度でも新しく生まれる』と共振する部分が多く、あらためて天声ジングルの凄さや怖さを再確認させられた。そんなえつこが参加した”応答せよ”は、GrouperJulianna Barwickを連想させるアンビエント・ポップをバックに、えつこがソロアルバムの『Flying Tentacles』で習得したエスペラント語を駆使して人類に語りかける、まさに天声ジングルな幕開けから、全体的にピアノやシンセをフィーチャーしながらゆるふわな感じに展開するこの曲だけは、ほぼえつこソロみたいな感じになってて笑うし、ある意味で『天声ジングル』の延長線上にある楽曲と言える。とにかく、いわゆる「日本一のジョジョヲタ」である僕が認める唯一の女オタだけあって、えつこ怖すぎるわホント。

正直、こんなにも面白くて笑えるアルバムってなかなか出会えないと思うし、それをMONDO GROSSOが14年ぶりにやっちゃう不思議さ。イタリア語で「大きな世界」を意味するMONDO GROSSOなりに「90年代」以降の日本の音楽シーンおよび世界の音楽シーンを総括するような、それこそ「90年代」と「イマ」を音楽という名のワームホールの中で紡ぎ合わせた、紛れもなく今世紀最大のJ-POPアルバムだ。そして、このアルバムの裏で秘密裏に行われているのが「女たちの戦い」であり、これはもう世界的のサブカルクソ女代表のグライムス、現代サブカルクソ女代表のコムアイ、女優界代表の満島ひかり、アイドル界代表の齋藤飛鳥、そして伝説のサブカルクソ女であるやくしまるえつこによる「シン・サブカルクソ女」の称号を賭けた頂上決戦だ。僕は”ラビリンス”の歌い手が満島ひかりだと知った時→「どうせなら満島ちゃん主演でMV撮ってほしい」という願望が本当に実現したと思ったら、まさかこんな面白い裏の演出が仕込んであるなて思っても見なかった。今年、もう何回満島ひかりちゃんに振り回されて惚れ直したかわからないけど、いわゆる「満島ひかり大好き芸人」としてはこんなに嬉しいことはないし、なんかもう満島ひかりちゃんから何度でも新しく生まれたいと思っちゃったんだからしょうがない。

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Kero Kero Bonito 『Bonito Generation』

Artist Kero Kero Bonito
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Album 『Bonito Generation』
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Tracklist
01. Waking Up
02. Heard A Song
03. Graduation
04. Fish Bowl
05. Big City
06. Break
08. Try Me
09. Paintbrush
11. Picture This
12. Hey Parents

この一際目を引くジャケを初めて目にした時に→「妙に日本人っぽい雰囲気あるけど、なんだこれ」みたいな好奇心から始まり、そしてたどり着いたのは、日英ミックスのサラ・ミドリ・ペリーとロンドン郊外出身のジェイミーとガスによる三人トリオ、その名もKero Kero Bonito(ケロケロボニト)の1stアルバム『Bonito Generation』だった。つうか、ケロケロボニトゴーゴーペンギンで韻踏める。

さっそくアルバムを再生してみたら、そこにはどこかで聴いたことあるような、しかし全てが新しくもあるような新感覚なサブカルミュージックを展開していた。相対性理論以降の新世代ラッパーDAOKO水曜日のカンパネラをはじめとした渋谷系のシティ・ポップ、そしてきゃりーぱみゅぱみゅPerfume中田ヤスタカ界隈にも精通する、イマドキのサブカルクソ女界への刺客としてイギリスから送り込まれたのが...いや、これはむしろ日本のサブカルチャーが海外に与えた影響が形となって生まれた音楽、その答え=Answerがこのケロケロボニトだ。

ケロケロボニトの大きな魅力でありウリの一つに、日本語と英語を織り交ぜた歌詞という独自のスタイルがあって、さすがにボーカルのサラが日英ミックスだけあって、ハリウッド映画に出てくるようなカタコトの日本語ではなくほぼネイティブの発音だから違和感はないし、その日本語と英語の組み合わせや日英ミックスならではの会話風のセンスがグンバツで、とにかく言葉遊びのリズムと繋ぎを自然に聴かせる。日本語パートだけを聴くと本当にイマドキ流行りの日本のサブカルクソ女そのものだし、それが英語パートに切り替わると普通のティーン・エイジャー向けの青春ポップスに様変わりするギャップがまず面白いし、とにかく一度聴いてしまえば、まるで名作リズムダンスゲーム『パラッパラッパー』ばりにコミカルでファニーな世界観と、その摩訶不思議でkawaiiケロケロワールドの虜になってしまうこと請け合いだ。
 

JKの朝は早い。目覚まし代わりのアブストラクトなトラックを合図に、「ふあ~クソネミ」と愚痴りながら体を「Wake Up!!」させて鏡を見たらJKと体が入れ替わってて、考える暇もないのでとりあえず”Waking Up”し始める幕開けから、「パワーアップして戻ってきたぜ 無敵のヒーロー、それがボニト」という感じで自己紹介がてら摩訶不思議なケロケロワールドへと聴き手を誘う。『パラッパラッパー』風のコミカルなSEやJKラップを織り交ぜながら、初期相対性理論を彷彿とさせるサブカルな脱力感がクセになる超絶ポップでキュートなエレクトロ/シンセ・ポップの”Heard A Song”、続く”Graduation”の「先生、みんな、さようなら先生、みんな、さようなら先生、みんな、さようなら、耳の中で卒業」という現実逃避サイコーな日本語パートとか「おいおい3776かよ」ってなるくらいロリ系アイドルにも精通する振り幅を垣間見せたり、でもって”Fish Bowl”のメインコーラスなんかマイラバのakkoかよってくらい謎の癒し効果を発揮するし、そしてPerfume”Magic of Love”が始まったかと勘違いするくらいシティ・ポップ然としたノスタルジックなイントロから日本語歌詞まで超絶ポップでキャッチーに展開する”Big City”まで進むと、「ハッ!?まさか「ケロケロボニト」の「ケロケロ」は広島出身のPerfumeをリスペクトして名付けられた・・・?」という衝撃の事実に辿り着く。
 

日本語ラップメインの”Break”、悪夢にうなされているかのような初っ端の「やめろぉ(棒)」から出オチで笑える”Lipslap”水曜日のカンパネラリスペクトなバキバキでウィンウィンなビートを刻むトラックが聴きどころで、”Try Me”の日本語パートも3776を彷彿とさせるし、オール日本語で展開する”Paintbrush”、再びPerfumeリスペクトな超絶ポップチューンの”Trampoline”の「信じればいい↑↑んだよ~」には「グリーンだよ~!!」返ししたくなるし、「放課後のプリクラ しゃめとってじどりして おくってかえしてとこして」というSNS時代のJKワードを駆使して最後のJK生活を満喫する”Picture This”、そして「ずっと子供でいたいのに」というJKの切実な願いが篭った”Hey Parents”を最後に、無事に卒業証書が授与される。

再び「Wake Up!!」してDayDreamから朝、目覚めるとなぜか涙を流していた。恐る恐る鏡の前に立つと、冴えない中年おっさんの姿に逆戻りしていた。そう、さっきまでのDreamは、JKボニトと体が入れ替わってJK気分で華やかな学園生活を疑似体験する変態おじさん妄想だったのだ。人生の悩みとは無縁の、クソポジティブな「JK」とかいう無敵人間の超絶ハッピーな学園生活、そして卒業までの前向きなメッセージとJKワードを盛り込んだ歌詞をゆるかわなJKラップでチェケラ!!と刻む、それこそパリピならぬパリポ(パーリー・ポップス)あるいは「JKポップ」としか他に例えようがないケロケロワールド炸裂ッ!

一見、サラのぐうかわラップやボーカル面や歌い回しに耳が行きがちだが、実はジェイミーとガスの二人のトラックメーカーによるサウンドもなかなか面白い。一応ジャンルとしては、それこそChvrchesみたいなエレクトロポップ/シンセ・ポップ主体の、良くも悪くもティーン・エイジャー向けに振り切ったポップでキャッチーな青春パリポ(パーリー・ポップス)だが、JKボニトの学園生活を色鮮やかに彩るゆるカワ系のトラックは、一部ではバブルガム・ポップとも呼ばれているが、プレティーンやティーン・エイジャー向けだからといって決して侮るなかれ、そのトラックは実に個性的かつユニークだし、聴いていて素直に楽しい気分にさせてくれる。

この手の音楽って日本独自の音楽というか、あっても日本がブッチギリで強いと思ってたけど、まさかPerfumeのフォロワーが海外から出てくるなて夢にも思わなかったというか、もしこのケロケロボニトが海外で受けたら日本のサブカルクソ女が海外進出するにあたっての間口がグッと広がる可能性だって大いにあるし、つまりボニトが海外でどれだけ受け入れられるかによって、果たして日本のサブカルチャーはどれだけ海外で受け入れられてるのか?その一種の指標にもなると思うし、それこそきゃりーぱみゅぱみゅやパフュームの「海外人気」とやらにも俄然『説得力』が増すってもんです。むしろ逆に、逆にケロケロボニトの登場が日本サブカルクソ女界隈にどのような影響を及ぼすのか?今から楽しみでしょうがない。

これプロデュースやマーケティング次第では日本のキッズやティーンにもバカウケすると思うし、上手くいけばMステ出演もワンチャンあると思うよ。で、「いいこと思いついた、おいコムアイ、ボニト日本に連れてこいよ」と思ったら、既にコムアイとボニトは2015年のSWSWで共演してて、しかもツーショットチェキも撮ってて笑った。しかもそのツイートにさり気なくShiggy Jr.池田智子が絡んでるのがクソウケる。確かに、考えてみるとShiggy Jr.も一種のバブルガム・ポップの日本代表だなって。とにかく、待望の1stフルアルバムがリリースされたことで、きっと日本のサブカルクソ女界隈との絡みも増えてくるだろうし、個人的な期待というか要望としては中田ヤスタカから楽曲提供プリーズみたいな、それかチャーチズのサポートで来日プリーズみたいな。とにかく、このケロケロワールドが織りなす摩訶不思議なVR感覚を沢山の人に体感してほしいし、これはもはや僕たちが待ち望んでいた、JK生活を疑似体験できる一種のVRミュージックだ。
 
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【11/16】 『水曜日のカンパネラ・ワンマンライブツアー2016 ~SUPERMAN~』@Zepp Nagoya

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個人的に、「いま最もライブが見たいアーティスト」の一つであり、シン・サブカルクソ女界の女王ことコムアイ率いる水曜日のカンパネラが11月16日の水曜日(おは水)にZepp名古屋で行ったワンマンツアーを観てきた。

ここ最近の水曜日のカンパネラといえば、「今が売り時(チャンス)や!!」とばかりMステ出演ブーストを皮切りに、遂には女優デビューまで、今やコムアイの顔を見ない日がないってくらい怒涛のメディア攻勢を仕掛けている。そのMステでも垣間見せた、放送事故一歩手前の奇妙奇天烈な演出が単独ライブでどうなっちゃうのか?一種の怖いもの見たさみたいなのがあって、まさにこのタイミングでのライブツアーは個人的にまたとない機会だった。

まずフロアの入り口から「ナニかヤバい予感」を予感させる。開演すると謎の電波系のSEが鳴り響き、そして直ぐにその「ナニかヤバい予感」が的中することとなった。ステージ上の特殊な形状をしたスクリーンにいわゆる中継カメラ的な演出でコムアイの姿を映し出し、「一体ナニが起こっているんだ!?」と不意を突かれているうちに、2階席にモップを担いだコムアイが登場すると、新曲の”アラジン”のトラックが鳴り響くなか会場は一気にドヨメキだつ。コムアイが2階席から姿を消したと思うと、今度はフロアの入り口から1階に登場し、厳重なボディガードを引き連れながらフロアを練り歩き、そして最後はちょうど自分が観ていた左のスピーカー側へと到着し、涼しげな顔で自分の真横を颯爽と通り過ぎていったコムアイを呆然と見つめながら僕は・・・

「そんなに自由かッ!?」

ってツッコんだ。

その全く予想だにしないコムアイの出オチな登場にド肝を抜かれるというより、むしろ唖然とするしかなかった。それ以降も、その直後の”イエティ”では雪男が担ぎ上げられながらフロアに降臨したり、それと同時に巨大なバルーンというか風船もフロアに投げ込まれたり、”チュパカブラ”では犬神家の逆さ足みたいなんが生えた神輿に乗ったコムアイがフロアを練り歩いたり、更にシャッターチャンスとばかりスマホで写メ推奨したり、最後の”桃太郎”ではきび団子と一緒に味噌投げ始めたり、コムアイがジャイアントバルーンに入ってフロアをゴロンゴロンしたり、なんかもう「う~ん・・・そんなに自由かッ!?」とか何回もツッコミ入れながら、とにかく開演から数十分もしないうちに奇想天外摩訶不思議な水カン・ワールドが終始炸裂しっぱなしで、これはもはや「ライブ」というより一つの「ショー」ではない「アトラクション」だと思ったくらい。

こう大掛かりな演出だけでなく、わりとMCもあっったりして、匂いフェチの話から8×4持ちのガチ勢が登場したのはウケた。あと今回のツアータイトルの「SUPERMAN」は、日本あるいは世界を良くする若い人が現れてほしいという願いが込められた、実にコムアイらしいというか、コムアイの意識の高さを垣間見せるMCだった。あとコムアイが業界の話やどこの事務所が怖いみたいな話を名古屋の伍味酉でしてたとか、なんか間接的に「売れた」アピールしてたけど、それはZepp名古屋ソールドアウトさせてから売れた自慢しろよと思った。実際、今日の客入りは多く見積もって七割の集客だったし、来年の武道館公演の宣伝もしてたけど、その「とりあえず武道館」みたいなノリや新曲音源のスパンの短さから浮き彫りになる質の低下をはじめ、今のカンパネラは少し生き急いでるカンは否めない。どうやら武道館前にはアルバム出す予定とかなんとか。正直、今のカンパネラは少し浮足立ってるカンというか、ここ最近のMステブーストをもってしてもZepp名古屋をソールドアウトにできないという事実と向き合って(名古屋マジ魔境)、もう一度地に足をつけて物事を慎重に捉えるべきなんじゃあないかって。

話を戻して→正直聞きたかった曲というか鬼ヶ島厨的に知ってる曲が半分くらいしかなかったセトリなのにも関わらず、つまり初見でも視覚の演出込みでノリノリに楽しませる懐の深いライブ・パフォーマンス、それこそコムアイが初めのMCで女子供にステージが見えるように配慮させた事に集約するというか、そこに水曜日のカンパネラの将来的な「可能性」が秘められている気がしてならない。だから老若男女問わず、一度くらいは見て損はないライブだと思うし、今のコムアイキテるカンの波に乗れたのは本当に良かった。しっかし、間近で見るとコムアイって本当に貧乳ってレベルじゃねぇぞ。

セットリスト
1.アラジン
2.シャクシャイン
3.ディアブロ
4.イエティ
5.ライト兄弟
6.ナポレオン
7.チュパカブラ
8.ツイッギー
9.ウランちゃん
10.ユタ
11.カメハメハ大王
12.ラー
13.ミツコ
14.ユニコ
15.松尾芭蕉
16.桃太郎
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