Artist Evanescence

Album 『The Bitter Truth』

Tracklist
「We Are The Fallenとは一体何だったのか?」・・・なんて話はさて置き、自分の中にあるEvanescenceの記憶といえば、もうかれこれ10年前にリリースされたセルフタイトルの3rdアルバム『Evanescence』に伴う、2012年に開催された来日公演を観に行ってるくらいには好きだったバンドっちゃ好きなバンドで、しかしまさか、そんなエヴァネというかエイミー・リーを久々に生存確認したのが、あのBring Me the Horizonとのコラボだったのは思いもよらぬ出来事だった。しかも、そのBMTHとのコラボに至る経緯というのが、エヴァネ側のマネージャーが「BMTHとグライムスがコラボした楽曲(Nihilist Blues)はエヴァネのパクリだ!」と訴えを起こそうとしたのを起因に、そのお詫びというじゃないけど、BMTHが2020年に発表した最新EP『Post Human: Survival Horror』の最後に収録された、やけに長いタイトルの曲でエイミーとオリヴァー・サイクスがデュエットする形で示談もとい和解を果たしている。そう考えたら、EPのサイバーパンク的な作風の中、エイミーとのコラボ曲だけ不可解に浮いてるように感じたのは、そういった“もらい事故”じゃないけど意図しない偶発的な出来事による産物、その真相にたどり着いたのはちょっと面白い話ではある。個人的にもっとも面白いのは、約10年前にエヴァネの(恐らく来日公演としては最後)ライブを観に行った僕が、現状最後に観た外タレのライブが2019年のBMTH(最前)だったりするのは、妙な因果を感じなくもなくて俄然面白いなって。
しかし、そのパクリと訴えられかけた「“Nihilist Blues”に似た曲ってエヴァネにあったっけ?ただのイチャモンだろw」とか思いつつも、てっきりオリジナル・アルバム扱いと思ってなくて今まで聴いてこなかった2017年作の4thアルバム『Synthesis』を今このタイミングで聴いてみたら(やっぱり過去曲のオケアレンジが中心)、3rdアルバム『Evanescence』に収録された“Never Go Back”の歌メロがまんま“Nihilist Blues”でグライムスが歌ってる歌メロな事に気づいて(←気づくのおせぇ...)、それがあまりにもモロパクリ案件で「ちょっと待って、これエヴァネが逆にパクってんじゃん・・・え?」と、一瞬頭ン中こんがらがるくらいにはゴリゴリのパクリで笑った。もはや完全にカヴァー曲レベルのパクリで、これは流石に訴えられるわw
約10年前に発表された3rdアルバムの『Evanescence』は、そりゃライブに足を運ぶくらいだから普通に好きなアルバムだし(“My Heart Is Broken”とか普通に名曲だと思うし)、たった今聴いている4thアルバムの『Synthesis』もオーケストラをフィーチャーしたシンフォニック~クラシカルな本格志向の作風で、その後にエヴァネが欧州シンフォニック・メタルを代表するWithin Temptationとツーマンツアーを発表した経緯、それに関する自分の一方的な誤解について、決してエヴァネが落ち目になったからではない事を今このタイミングで知るという申し訳の無さ。さっきのパクリ案件といい、自分の中にある近年エヴァネのイメージが2秒で「最悪」から「最高」に変わった瞬間でもあった。なんだろう、こういった出来事に対する『苦い真実(Bitter Truth)』を知った今思えば、エイミーが日本の和楽器バンドとコラボしたのもきっと大きな意味があるんだ・・・きっとそうに違いない!(←恐らく、というか普通にユニバーサル案件)
これまでエヴァネに対する壮大なる勘違いをしてきた、自分の中にある「都合のいいエヴァネッセンス」=「苦い真実(Bitter Truth)のエヴァネッセンス」のイメージから、ものの2秒で「真実(Truth)のエヴァネッセンス」に変わったこの自分が、今さら約4年ぶりとなる5thアルバム『The Bitter Truth』についてフラットな目線で一体何を書こうと言うのか?っつー話で、少なくとも「全く信用に値しないレビュー」と言う名の懺悔になる事を、読者には今ここで前もってお伝えしておきますw
この『The Bitter Truth』というタイトルは、言わずもがなポスト・コロナ禍におけるポスト・トゥルース時代に誰しもが、さっきまでの俺しもが「都合のいい真実」だけを盲信している、つまり某子供探偵の言葉を借りるなら「たった一つの真実」ではない無数の『真実』の中にある「自分にとって都合のいい真実」を薬物依存症者のように摂取する様を「苦い真実(Bitter Truth)」としてメタ的に皮肉った表題と解釈していいだろう。
そもそもの話、過去作の名曲にオーケストラ・アレンジを施した前作の『Synthesis』をオリジナル・アルバムとして勘定するべきなのか問題もあるし、厳密にそれをオリジナル・アルバム=スタジオ・アルバムとして勘定しないとするなら、スタジオ・アルバムとしては3rdアルバムの『Evanescence』から丸々10年のブランクが存在するわけで、正直そのブランクやメンバーチェンジも重なって作品の内容に全く期待していなかった事もあって、流石にエヴァネと言ったら1stアルバム『Fallen』と2ndアルバム『The Open Door』←これらの初期の名作を超えた!なんて、いくら懺悔しろと言われてもそれだけは絶対に懺悔することはないけど、しかし最低限に設定されたハードルは優に超えてきたのは事実。なんだろう、ハッキリ言ってめちゃくちゃいいアルバムですこれ(←全然信用できねぇw)。
本作の何が凄いって、そのポイントを一つ挙げるとするなら、それはヌーメタル界のレジェンド=KoЯnが2019年に発表した『The Nothing』やジョナサン・デイヴィスのソロ作のプログラミングを手掛けたTiago Nunezを迎えている点で、仄かにインダストリアル要素をまとった00年代のヌーメタル回帰じゃないけど、なんだろう90年代ロックを象徴するグランジの名残を受け継いだ2000年代の古き良き洋楽ロックみたいな装いもあって、とにかく色々な意味で懐かしくて泣ける。ちなみに、その本作のキーマンとなるTiago Nunezが参加しているKoЯnの『The Nothing』は、アルバム冒頭のバグパイプを擁したケルティックなイントロからリード曲の“Cold”に繋がるノイジーにヒリついたインダストリアル味溢れる雰囲気とか、一方的にポストブラック界のレジェンド=Altar Of Plagues味を感じて久々にKoЯnのアルバムで刺さったし、また盟友であるDeftonesの名盤『Diamond Eyes』の影響下にあるモダン・ヘヴィネス、そしてそことはかないIN FLAMES味が組み合わさって最高にツボった(←それはパクられw)。

Album 『The Bitter Truth』

Tracklist
01. Artifact/The Turn
02. Broken Pieces Shine
03. The Game Is Over
04. Yeah Right
05. Feeding The Dark
06. Wasted On You
08. Use My Voice
09. Take Cover
10. Far From Heaven
11. Part Of Me
12. Blind Belief
「We Are The Fallenとは一体何だったのか?」・・・なんて話はさて置き、自分の中にあるEvanescenceの記憶といえば、もうかれこれ10年前にリリースされたセルフタイトルの3rdアルバム『Evanescence』に伴う、2012年に開催された来日公演を観に行ってるくらいには好きだったバンドっちゃ好きなバンドで、しかしまさか、そんなエヴァネというかエイミー・リーを久々に生存確認したのが、あのBring Me the Horizonとのコラボだったのは思いもよらぬ出来事だった。しかも、そのBMTHとのコラボに至る経緯というのが、エヴァネ側のマネージャーが「BMTHとグライムスがコラボした楽曲(Nihilist Blues)はエヴァネのパクリだ!」と訴えを起こそうとしたのを起因に、そのお詫びというじゃないけど、BMTHが2020年に発表した最新EP『Post Human: Survival Horror』の最後に収録された、やけに長いタイトルの曲でエイミーとオリヴァー・サイクスがデュエットする形で示談もとい和解を果たしている。そう考えたら、EPのサイバーパンク的な作風の中、エイミーとのコラボ曲だけ不可解に浮いてるように感じたのは、そういった“もらい事故”じゃないけど意図しない偶発的な出来事による産物、その真相にたどり着いたのはちょっと面白い話ではある。個人的にもっとも面白いのは、約10年前にエヴァネの(恐らく来日公演としては最後)ライブを観に行った僕が、現状最後に観た外タレのライブが2019年のBMTH(最前)だったりするのは、妙な因果を感じなくもなくて俄然面白いなって。
しかし、そのパクリと訴えられかけた「“Nihilist Blues”に似た曲ってエヴァネにあったっけ?ただのイチャモンだろw」とか思いつつも、てっきりオリジナル・アルバム扱いと思ってなくて今まで聴いてこなかった2017年作の4thアルバム『Synthesis』を今このタイミングで聴いてみたら(やっぱり過去曲のオケアレンジが中心)、3rdアルバム『Evanescence』に収録された“Never Go Back”の歌メロがまんま“Nihilist Blues”でグライムスが歌ってる歌メロな事に気づいて(←気づくのおせぇ...)、それがあまりにもモロパクリ案件で「ちょっと待って、これエヴァネが逆にパクってんじゃん・・・え?」と、一瞬頭ン中こんがらがるくらいにはゴリゴリのパクリで笑った。もはや完全にカヴァー曲レベルのパクリで、これは流石に訴えられるわw
約10年前に発表された3rdアルバムの『Evanescence』は、そりゃライブに足を運ぶくらいだから普通に好きなアルバムだし(“My Heart Is Broken”とか普通に名曲だと思うし)、たった今聴いている4thアルバムの『Synthesis』もオーケストラをフィーチャーしたシンフォニック~クラシカルな本格志向の作風で、その後にエヴァネが欧州シンフォニック・メタルを代表するWithin Temptationとツーマンツアーを発表した経緯、それに関する自分の一方的な誤解について、決してエヴァネが落ち目になったからではない事を今このタイミングで知るという申し訳の無さ。さっきのパクリ案件といい、自分の中にある近年エヴァネのイメージが2秒で「最悪」から「最高」に変わった瞬間でもあった。なんだろう、こういった出来事に対する『苦い真実(Bitter Truth)』を知った今思えば、エイミーが日本の和楽器バンドとコラボしたのもきっと大きな意味があるんだ・・・きっとそうに違いない!(←恐らく、というか普通にユニバーサル案件)
これまでエヴァネに対する壮大なる勘違いをしてきた、自分の中にある「都合のいいエヴァネッセンス」=「苦い真実(Bitter Truth)のエヴァネッセンス」のイメージから、ものの2秒で「真実(Truth)のエヴァネッセンス」に変わったこの自分が、今さら約4年ぶりとなる5thアルバム『The Bitter Truth』についてフラットな目線で一体何を書こうと言うのか?っつー話で、少なくとも「全く信用に値しないレビュー」と言う名の懺悔になる事を、読者には今ここで前もってお伝えしておきますw
この『The Bitter Truth』というタイトルは、言わずもがなポスト・コロナ禍におけるポスト・トゥルース時代に誰しもが、さっきまでの俺しもが「都合のいい真実」だけを盲信している、つまり某子供探偵の言葉を借りるなら「たった一つの真実」ではない無数の『真実』の中にある「自分にとって都合のいい真実」を薬物依存症者のように摂取する様を「苦い真実(Bitter Truth)」としてメタ的に皮肉った表題と解釈していいだろう。
そもそもの話、過去作の名曲にオーケストラ・アレンジを施した前作の『Synthesis』をオリジナル・アルバムとして勘定するべきなのか問題もあるし、厳密にそれをオリジナル・アルバム=スタジオ・アルバムとして勘定しないとするなら、スタジオ・アルバムとしては3rdアルバムの『Evanescence』から丸々10年のブランクが存在するわけで、正直そのブランクやメンバーチェンジも重なって作品の内容に全く期待していなかった事もあって、流石にエヴァネと言ったら1stアルバム『Fallen』と2ndアルバム『The Open Door』←これらの初期の名作を超えた!なんて、いくら懺悔しろと言われてもそれだけは絶対に懺悔することはないけど、しかし最低限に設定されたハードルは優に超えてきたのは事実。なんだろう、ハッキリ言ってめちゃくちゃいいアルバムですこれ(←全然信用できねぇw)。
本作の何が凄いって、そのポイントを一つ挙げるとするなら、それはヌーメタル界のレジェンド=KoЯnが2019年に発表した『The Nothing』やジョナサン・デイヴィスのソロ作のプログラミングを手掛けたTiago Nunezを迎えている点で、仄かにインダストリアル要素をまとった00年代のヌーメタル回帰じゃないけど、なんだろう90年代ロックを象徴するグランジの名残を受け継いだ2000年代の古き良き洋楽ロックみたいな装いもあって、とにかく色々な意味で懐かしくて泣ける。ちなみに、その本作のキーマンとなるTiago Nunezが参加しているKoЯnの『The Nothing』は、アルバム冒頭のバグパイプを擁したケルティックなイントロからリード曲の“Cold”に繋がるノイジーにヒリついたインダストリアル味溢れる雰囲気とか、一方的にポストブラック界のレジェンド=Altar Of Plagues味を感じて久々にKoЯnのアルバムで刺さったし、また盟友であるDeftonesの名盤『Diamond Eyes』の影響下にあるモダン・ヘヴィネス、そしてそことはかないIN FLAMES味が組み合わさって最高にツボった(←それはパクられw)。
本作の『The Bitter Truth』がKoЯnの『The Nothing』を意識しているのは明白であり、もちろんゴリゴリのヌーメタルあるいはグランジやってるという話ではないけど、少なくともピアノ主体の過去最高にポップな作風だった3rdアルバムよりは、いい意味で病的で堕落した初期のグランジチックな世界観、俗に言うゴシック・メタル的なダークさに回帰している印象。特にエイミーの歌メロに関してはその傾向が顕著に現れており、それこそ名曲“Bring Me To Life”のMV並に底なしの闇にどこまでも“Going Under”していくようなエイミーの「エヴァネらしい」然とした退廃的な歌メロが懐かしくも心地いい。なんだろう、前作ほど歌メロに強引さがなくて比較的丁寧というか。
その「エヴァネらしい」然としたを司るシングルの#3“The Game Is Over”や#4“Yeah Right”を皮切りに、初期作をフラッシュバックさせるダーク&ゴシックでシンプルに「ザ・エヴァネ」な#5“Feeding The Dark”はアルバム曲の中でも隠れた名曲の一つで、エイミー持ち前の繊細かつ大胆な歌声が冴え渡る王道ロックバラードの#6“Wasted On You”、本作のキーマンとなるTiago Nunezのプログラミングとヘヴィなリフが絡み合う#7“Better Without You”、ライブ映えしそうなBMTHばりのシンガロングをフィーチャーした#8“Use My Voice”、それらアルバム中盤の屋台骨となる「らしい」としか形容しがたいシングル3連発を挟んで、インダストリアル志向の強い#9“Take Cover”、壮麗なストリングが舞い散るピアノバラードの#10“Far From Heaven”、そして個人的に本作の中で最も度肝抜かれたというか、もう一つの隠れた名曲として推薦したいのがアルバム終盤を飾る#11“Part Of Me”と#12“Blind Belief”だった。この曲の何が凄いって、それこそDeftonesが最新作『Ohms』の中で示した“20年代のヘヴィネス”の系譜にある現代ポストメタルと共振するヘヴィネスと、前作における“My Heart Is Broken”と同等の立ち位置にあると言っても過言じゃないエイミーの堕ち尽くす歌メロが極みに極まってるのが最高。この辺りでしっかりとKoЯnとDeftones、そしてLinkin Parkラインの同期じゃないけど、今では様々な事情で散り散りとなった「俺たち世代の洋楽」を象徴する、00年代ヘヴィロックシーンの一時代を築いた盟友同士の面影と現代ヘヴィロックのトレンドを抑えてきてるのは、とても10年のブランクがあるようには見えなくて俄然エモいし、そんで最終的には「やっぱエイミー様には敵わねぇや・・・」ってなる。
確かに、本音を言うと(最後の2曲以外は)バンドの音自体は貧弱でつまらなく感じるし、まだ前作のがリフ的な意味でも(初期作とは一線を画す)モダンなメタルとしてゴリゴリ鳴らしてた気がするのも事実(それこそパクられ曲の“Never Go Back”の原曲とか)。もしも全編に渡って終盤のポストメタル路線だったらガチで初期の名作超えてた可能性があっただけに、そこだけは唯一惜しい点かな。とにかく、自分自身そんなつもり微塵もなかったのに、「なんだかんだ自分の中で想像した以上に楽しめたアルバム」だなんだと言ったところで、こんなFAKEレビューなんて誰も信用しちゃあいないと思うのでアレだけど、なんだかんだ10年ぶりに「ライブ観てぇ」と素直に思わせるくらいの底力とシーンにおける確かな存在感を示してくるのは、本当に本当にエイミー様様といった感じ(今となってはパクリ屋のオリヴァー・サイクスにエイミーの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいw)。もうこうなったらデブ豚と一緒に今年のスパソニで来日したらエエんちゃう?





