Artist Children Of Bodom
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Album 『Hexed』
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Tracklist
03. Glass Houses
05. Kick In The Spleen
07. Hexed
08. Relapse (The Nature Of My Crime)
09. Say Never Look Back
10. Soon Departed
11. Knuckleduster

日本のメタル・メディア界のキングとして、近年のメタルシーンに対する懸念を述べるとすれば、それはメロデス四天王=In Flames,Children Of Bodom,Arch Enemy,Soilwork,あるいはDark Tranquillityを加えた“メロデス5強”のうちの過半数がメタル最王手レーベル=Nuclear Blastに取り込まれたのは、メタルシーンの先細り感を暗示するかのようで、言うなれば東京(=Nuclear Blast)一極集中からの地方(=アングラ)衰退からの国家(=メタル)衰退へと進んでいく懸念である。そんな、揶揄的な表現で例えるなら“メタル界の中央政府”ことNuclear Blastさんなんですが、近頃では若手バンドの青田買いからベテランバンドの囲い込みに精を出し、そして遂にはLOVEBITESANTHEMなどのジャパメタ勢にも触手を伸ばし始める始末で、依然その中央政府としての強大な権力を誇示し続けている(ちょっと前までNBっつーとネタレーベルみたいなイメージだったのが今やメタルの総本山だからね)

このChildren Of Bodomも2013年作の“白鎌”こと『Halo Of Blood』を期に、デビューからの付き合いだったSpinefarmからNuclear Blastへとレーベルを移した当事者であり、ボドムといえばSpinefarm時代の晩年は“酒鎌”こと『Blooddrunk』オリーブ鎌こと『Relentless Reckless Forever』というメタル三大駄作に名を連ねるレベルの駄作を発表し大量のファン離れを起こした。この事態にアレキシも流石にマズイと思ったのか、心機一転NBへと移籍して発表された2013年作の白鎌と2015年作の黄鎌ことI Worship Chaosは、まず白鎌ではフランスのGojira、次作の黄鎌ではMeshuggahをはじめDjentなどの10年代のメタルを象徴するエクストリーム勢やイマドキのモダン・ヘヴィネス勢からの影響を取り入れ、チルボドの“ドン底”と呼ぶべき末期状態からの脱却=復調の兆し、つまり“ファッキン・サノバビッチの精神”を取り戻しつつあった。しかし“Bodom is Back”感には程遠いものだったのも事実。これをフィンランド1のギター小僧であるアレキシ・ライホの尖りに尖がった才能を良くも悪くも好き勝手に表現してきたSpinefarm時代からNBへと移籍して丸くなった=落ち着いたとマイナスに受け取るか、それとも“酒鎌”〜“オリーブ鎌の地獄(ハデス)のようなアル中状態から抜け出すために、NBという名の“メタル本願寺”“メタルの御朱印”を頂戴してハゲキシのオデコにピタッと貼ることで安定したメタルが聴ける“保証”を得たとプラスに受け取るか、正直ちょっとしたジレンマがないと言えば嘘になる。

いわゆるメロデス四天王あるいはメロデス5強がメタルの入り口と言っても過言じゃあない、そんな現日本のメタル・メディア界のキング”の立場から、このたびチルボドNuclear Blastへ移籍して三作目、前作の黄鎌から約4年ぶり通算10作目の節目となる紫鎌ことHexedを恐る恐る聴いてみたら、幕開けを飾る“この道”ことThis Roadを再生した瞬間からラストのKnuckledusterまでボドム史上最高にキザミまくってて、かつボドム史上最高にヘヴィ=“俺たちのボドム”=“Bodom is Back”感あって泣いた。もはやキザんでない曲がないくらいにはキザミ全部。なにこの最高なやつ・・・。

個人的に、ここ最近のスラッシュ・メタルというか“キザミ”案件で印象的だったアルバムといえば、昨年初来日公演を果たした新世代メタルを代表するPower Trip『Nightmare Logic』ボドム同じくミッコ・カルミラ案件のLOVEBITESのEP『Battle Against Damnation』の2枚だ。前者のPower Tripならまだしも、(同じNB所属だからって同じカルミラ案件だからって)後者のLOVEBITESに影響されたわけではないとは思うけど、初っ端の“この道”からシャープでソリッドな“キザミ”の意識を聴き手に植え付け、いわゆる黄金のキザミ”に今作の中で最も近い#3“Glass Houses”を皮切りに、インテリハゲらしくミドルでスローなキザミセンスが光る#10“Soon Departed”など、中でもデスラッシュ風のボドム史上最高のキザミ指数を誇る#5“Kick In The Spleen”は今作のハイライトで、この曲の筆頭すべき点はキーボードソロのバッキング・リフで、もはやヤンネの残り数少ない貴重な髪の毛全部その紫鎌でキザミ尽くすんじゃねぇかくらい、国内屈指のキザミ鑑定士”である俺ィ目線で評価すると、この曲のソロパートのバッキング・リフが今作における“キザミのピーク”=“キング・オブ・キザミ”の称号を与えたい。

とにかく全編に渡って様々な切れ込み、深さ、重さで、かつ様々なバリエーション、様々な速度(BPM)でキザミまくっていて、とにかく“キザミ”に対する尋常じゃないほどの意識の高さがもう本当に凄い。なんだろう、前々作の白鎌Gojira愛に目覚めたのが功を奏したのか、(#11のMachine Headっぽい所も踏まえて)そのスラッシュ・メタルの潮流がココで最高の結末を迎えた感じ。なんだろう、過去の栄光と挫折、アレキシ自身がキンバリー・ゴスの元ダンナであること、そのキンバリー・ゴスと一緒にSinergyとかいう伝説のバンドを組んでいたこと、そしてキンバリーと別れてからの『悪夢』の日々まで、酸い思い出も甘い思い出も何もかも全て思い出しちゃった感じ。ありそうでなかったボドムのスラッシュ化バンザイ。アレキシマジ愛してる


その“ありそうでなかったボドムのスラッシュ化”の要因は、酒鎌を煽りすぎて脱退した呑んだくれローペ爺に代わってex-Northerのギタリストのダニエルを新メンとして迎え入れた影響なのか、それともメタル本願寺”から授かった“メタルの御朱印”をオデコに貼ったお陰でハゲキシが柔軟な考え方になったからかは知らんけど、少なくともボドム節全開のリード曲である#2Under Grass And Cloverのギラッギラにギラついたリフを見る限りリフメイカーとしての才能は全く衰えていないのがわかるし、紫鎌のキモである“キザミ”に関してもキザミ鑑定士の俺ィが認めざるを得ない文句なしに一級品の“キザミ”だし、正直アレキシがここまで器用にキザめるギターリストだと思ってなかったから、これ聴いてやっぱアレキシ天才だわって再確認した。しかし#2のMV見たけど流石にアレキシも老けたな・・・もはや魔女みたくなってるやん・・・。

序盤から中盤まで一気に畳みかけるような“キザミ”にナニを毛を刈り取られながら「あぁ~ニュー・ボドムのソリッド感たまんねぇ~」ってなりつつ、一方でその名の通りチルドレンボドムを底まで落としたヘヴィなミドルチューンを織り交ぜつつ、そしてその極めつけとなる表題曲の“Hexed”は近年最高のメロデスと呼んでも過言じゃあない、某首痛いおじさんになるくらいヘドバン不可避のキラーチューンには、もう泣きながら「ボドムイズバック・・・」言うたもんね。

確かに、確かに良くも悪くも「こんなの(俺の知ってる)ボドムじゃない!」と感じる人もいるかもだけど、言ってもNBに移ってからでは間違いなく1番の傑作だし、初期=全盛期の名盤と名高い青鎌緑鎌赤鎌と比べても相違ない完成度の高さ。要するに紫鎌ボドム史上最強。というか10年代の終りに、バンドとしても10作目の節目に完全復活とかカッコ良すぎて泣いた。黒歴史時代にメロデス四天王で最弱と揶揄されたボドムが再び“キング”に返り咲いた感あって泣いた。そんな“俺たちのボドム”を復活させてくれてありがとうニュークリアブラスト...フォーエバーニュークリアブラスト!もう誰もニュークリアブラストには逆らうな!

これ単独来日あったら行っちゃうヤツでしょ。やべぇ、ハゲキシがキザんでる姿チョー見てぇ・・・。ぜってーカッケーやつだ・・・。皆んなで一緒に「へックス!」ってシンガロングしたい!だからもし来日公演が実現して例の曲を演奏した際には・・・童貞メタラーはこう叫べッ!

ファッキン

サノヴァァ゛ァ゛゛ァ゛

ビィィィィィィィッチ!!


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