Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

レビュー (Y)

YUKIKA 『timeabout,』

Artist YUKIKA
Yukika-timeabout-concept-photo-profile

mini album 『timeabout,』
81984629_1617695311273_1_600x600

Tracklist
01. Leap forward (Intro)
02. Insomnia
03. Love Month
04. TIME TRAVEL
05. Secret
06. PUNG!

韓国で活躍中のYUKIKAが所属事務所との契約を終了したと知った時は素直に残念だった。というのも、昨年その事務所からリリースされたデビューアルバムとなる『Soul Lady』は、昨今海外のインフルエンサーをキッカケに世界中でバズった松原みきの“真夜中のドア”を皮切りに、再び世界的に注目され始めている80年代の日本でブームを起こしたシティ・ポップ、そのステレオタイプもいいとこのシティ・ポップのコンセプトが貫かれた作品で、現に自分も『Soul Lady』に影響されてつい最近まで出勤前にシティ・ポップ界を代表する竹内まりやの名曲“プラスティック・ラブ”を毎朝リピートして、まるで気分は昭和のOLとばかりに自分の中でプチ・シティ・ポップブームが巻き起こっていた。


そんなYUKIKAの前所属事務所での最後の仕事というのが、若手二大俳優の浜辺美波()と吉沢亮が出演する「ロッテガーナチョコレート」のCMソングってのが驚きで、このCMソングは日本の作曲家を迎えた80年代テイスト溢れる“日本語詞”の楽曲だった。しかし、この曲を聴いて改めて「やっぱりYUKIKAは韓国のクリエイターと仕事すべき」と思ったのも事実(この音源は正規リリースされていない模様)。というか、あの浜辺美波()が出てるCMソングに大抜擢されるって普通に考えたら凄いことだと思う。もちろん、明治ではなくロッテのCMってのが韓国で活動するYUKIKAが抜擢される理由として、十分に納得できる話ではあるけど。ちなみに、このCMに関して僕は浜辺美波のチラリと映る足裏にしか興味ない模様w

その大仕事を最後に、前事務所を退所したYUKIKAは、過去に一緒に働いていた元マネージャーが設立した新事務所と新たに契約を結び、前作の『Soul Lady』から約8ヶ月ぶりとなる1stミニアルバムの『TIMEABOUT,』でカムバックするに至る。そのようにして新たなる船出を選んだYUKIKAだが、しかし一方で『Soul Lady』時代のシティ・ポップ路線は一体どうなるの?という率直な疑問が浮かび上がったのも事実で、伝説の1stフルアルバム『Soul Lady』を傑作たらしめる最大の要因となった、K-POPガールズグループ=LOONA(今月の少女)文脈のMonoTreeESTiなどのプロデューサーやクリエイターとの関係が絶たれてしまった事に一抹の不安を憶えたのもまた事実。

オープニングSEの#1“Leap forward”からして、前作『Soul Lady』の延長線上にある古き良きシティ・ポップサウンドを展開、そして星空のように綺羅びやかで幻夢的なシンセを駆使したリード曲となる#2“Insomnia”を耳にすれば、さっきまでの不安は単なる杞憂に過ぎなかった事を思い知らされる。90年代のJ-POPを想起させるキラキラシンセをフィーチャーした、記念すべき新体制初となるファーストシングルの#3“Love Month”は、段階的に怒涛に叩き込まれるフックを効かせたアッパーなサビが底抜けに気持ちいいシティ・ポップチューンで、これまたフックに富んだノスタルジックなメロディが炸裂する#4“TIME TRAVEL”、その傍らK-POPガールズグループ系のバブルガムなメロディをフィーチャーした#5“Secret”、ラストはシットリ系の#6“PUNG!”まで、なんだろう、確かにアレンジは前作『Soul Lady』の名残を感じさせる部分が大半で、十分その延長線上にあるものとして聴けなくはないんだけど、しかしそれ以上にあくまでも再出発を果たしたYUKIKAという一人のソロアーティスト、その等身大の彼女にフォーカスした作品となっている。

前作の『Soul Lady』では、当時のシティ・ポップに故意に寄せた昭和感に溢れた歌い方だったり、ステレオタイプの楽曲アレンジだったりしたけど、このミニアルバムにおけるYUKIKAはより自然な歌い方というか、同時に本来のYUKIKAの持ち味を活かす楽曲アレンジに重きを置いているというか、とにかく前作と大きく違うところは「YUKIKAを中心に動いている」ということ。前作のようなシティ・ポップというイチ音楽ジャンルにフォーカスした作品ではなく、それこそ「歌手だけでなく女優としてもマルチに幅広く活躍させたい」という新所属事務所の思惑とYUKIKAに対する期待感が如実に現れたような、あくまでも“YUKIKAを中心”とした一枚となっている。事実、このままシティ・ポップ路線一本で行ったところで、いずれ頭打ちになることは目に見えているので、わりと早い段階でシティ・ポップのステレオタイプから脱却できたのは、今後の彼女にとっても結果的に良かったと言える一連の行動と選択だと思う。もちろん、その個性や楽曲/アルバムのコンセプトという点では、“シティ・ポップ”という世界的なリバイバルブームを狡猾に狙い撃ちした『Soul Lady』のが断然上であるのも確かだし、その辺りのYUKIKAを象徴するアイコニックな作品とのギャップをどう埋め、どう打開していくのかが今後の課題となってくると思う。

洋楽メインストリームのトレンドを取り入れている、女優に歌手とマルチに活躍する先輩のIUと、一方でブームが一周回ってリバイバルを起こしているシティ・ポップをコンセプトとするYUKIKA、そのメロディ、そのプロダクション、そのアレンジ、どれをとっても違うその2つのトレンドを昇華し、同じK-POPの枠組みとして聴かせるKポならではの面白さ、また魅力の一つであることを再認識させる。

YUKIKA 『SOUL LADY』

Artist YUKIKA
202007212

Album 『SOUL LADY』
27_0102_01

Tracklist
01. From HND to GMP
02. I FEEL LOVE
05. A Day For Love
06. pit-a-pet
07. Cherries Jubiles
08. I Need A Friend
09. SHADE
10. All flights are delayed
11. NEON 1989

80年代シティポップのコンピアルバム『Pacific Breeze~』や、80〜90年代の日本の環境音楽のコンピアルバム『Kankyō Ongaku~』が海外レーベルからリリースされた出来事をはじめ、世界的に「日本の音楽」に対する再評価の流れが著しい昨今。このたび韓国から1stアルバムの『SOUL LADY』をリリースしたYUKIKAこと静岡県浜松出身の寺本來可は、日本ではティーン向けのファッション雑誌『ニコラ』で専属モデルデビューし、モデル業の傍らで声優としてアニメやゲームに出演していた経歴の持ち主。で、後に韓国のテレビドラマ版『IDOLM@STER.KR』のReal Girls Projectの唯一の日本人メンバーとして抜擢され、その活躍が実って2019年の2月に韓国でソロ歌手デビュー。そして先日、待望の1stアルバムを発表した。

K-POPといえば、EDMやHIPHOPをはじめとするUSメインストリームの影響下にある音楽性を主な特徴としているイメージあるけど、このYUKIKAは日本生まれだけあって、昨今海外の音楽好きの間でムーブメントを起こしている(「(海外の音楽を発展させた)日本独自の音楽」とされる)80年代のシティポップをバックグラウンドとしたサウンドを大きな特徴としている。正直、このアルバムを聴いた瞬間、ちょっと前に個人的にK-POPで推しているLOONAが日本デビューをアナウンスするティザー映像がYoutubeにアップされた時のコメント欄に英語で書いてあった「シティポップやってくれ今月の少女!」というようなニュアンスのLOONAペン=俺もといOrbitのコメントを思い出して「やられた...」と白旗あげた。そうだよね、Kポが一種のリバイバルブーム的な世界的トレンドとなっているシティポップに触手をのばさない訳がなかった。皮肉にも、この音楽を発展させた日本からではなく、常に世界中の音楽のトレンドにアンテナを張っているK-POP界隈からから出たのは必然と言えるのかもしれない。

本来なら2019年の夏に日本デビューする予定だったLOONAは、結局同年には日本デビューせずに、今年に入ってからユニバーサルジャパンから日本デビューが内定して4月のKCONにも出演予定だったが、それも某コロナの影響で全て白紙になってしまうという不運。必然的に日本デビューを知らせるティザー動画のコメントにあった「シティポップやってくれ今月の少女!」というオービット(LOONAファンの呼称)からの切実な願いは遠のき、しかもそのシティポップネタもYUKIKAに先取りされてしまうという不運の連鎖・・・。更に、悲運にもこのYUKIKAの1stアルバム『SOUL LADY』がシティポップ全盛の音が約40年近い時を経て蘇るかのような王道シティポップで、日本デビューしたら間違いなくシティポップを日本向けの楽曲として戦略的に組み込んでいたであろうLOONAにとっては最大の不運としか言いようがない(全部コロナのせい)。


楽曲のクレジットを見てもわかるように、作曲陣はK-POP界隈でもお馴染みのライターが起用されているのだけど、実はその中に驚くべき事実があったのだ。それというのも、本作の表題曲をはじめほぼ全ての楽曲のメインライターとしてクレジットされたMonoTreeという名前に僕は見覚えがあった。何を隠そう、MonoTreeといえばLOONAの楽曲も手がける韓国気鋭の作曲家集団である。・・・そう、すでにLOONAと直接関係するサウンドPをフォローしているという、しかも表題曲の“SOUL LADY”のMVはLOONATWICEのMVでもお馴染みの映像集団Digipediが、極めつけにはLOONAの仕掛け人であり元音楽批評家のジェイデン・ジョンもプロデュースとして参加しているって・・・ちょっと待って、それなんてLOONA・・・?ヘタしたらLOONAの日本デビュー用にストックしていたシティポップをYUKIKAに提供してしまっていたらと想像しただけで(流石にそれはないか)(というより試作をここで披露した?)、兎にも角にもこんな大きな所にも今月の少女にとって最悪の不幸が訪れていたなんて・・・。もうやめたげて・・・もうこれ以上、可愛い可愛い今月の少女ちゃんたちを苦しめないで・・・。

てっきりシティポップやってK-POPファンのド肝抜いてくるのはLOONAだと信じ切っていた自分からすると、一足先に、しかも静岡生まれのYUKIKAにここまで本格的なシティポップリバイバルやられちゃうと、さっきまでの「やられた・・・」みたいな悔しい気持ちも全て本作の圧倒的な完成度の前に霞んでしまうのも事実。

オープニングを飾る#1“From HND to GMP”の日本の羽田空港(HND)の日本語アナウンスから韓国の金浦国際空港(GMP)へと飛行機が離陸するSEからして、寺本來可が海を渡り新天地の韓国でYUKIKAとしてデビューする未来を暗示する。それは「夢」の始まりだった。シティポップといえば都会的な華やかさを演出するブラスセクションだが、(そこまでド派手でないにしろ)いかにもソレっぽいトランペットやシンセ、ファンキーでオシャンティなカッティングギター、それらの80年代シティポップの王道中の王道を司るギミックで構成された「This is CITY POP」な幕開けを飾る#2“I FEEL LOVE”、韓国でその才能を見出された寺本來可は韓国の都市ソウルで“ソウル女子YUKIKA”として新しく生まれ変わる、まるで気分は80年代に一世を風靡したマハラジャのディスコクイーンなダンスポップの#3“SOUL LADY”、シティポップ界のレジェンド山下達郎“いつか”を連想させる豪勢なゴスペル風のコーラスを駆使したしっとり系の曲調にKポならではのラップを織り込んでくる一種の“K-POPなりのシティポップ”な#4“Yesterday”、R&B系バラードの#5“A Day For Love”、本作の主要楽曲の中では唯一の例外と言っていいシティポップとは対照的なイマドキなトラックをフィーチャーした#6“pit-a-pet”YUKIKAの“歌”をフィーチャーした#7“Cherries Jubiles”、西海岸の匂いを運んでくるようなAORを背にオッパとYUKIKAが携帯での会話SEがインストながらノスタルジックな雰囲気アリアリで泣ける#8“I Need A Friend”、その流れから場面が韓国ドラマ『悲しき恋歌』みたいなトラウマ系韓流ドラマのワンシーンに切り替わり、もはやテレサ・テン顔負けの昭和歌謡ばりに哀愁だだ漏れの#9“SHADE”、再び場面は韓国の空港に切り替わると、同じ“夏に映える音楽”という意味では現代のシティポップと解釈できなくもないローファイ・ヒップホップならではの倦怠感溢れる雰囲気と、女で独り海を渡った寺本來可「どうしよっかな・・・」という漠然とした不安をため息ながらに吐き捨てる感傷的なエモさが絶妙にマッチするインストの#10“All flights are delayed”、そして本作のハイライトでありクライマックスを飾るシングル曲の#11“NEON 1989”は、まだ都市が都市らしかった眩いくらいのネオンが夜をバブリーに照らし出していた“あの時代”の都市の記憶を呼び起こす。


なんだろう、“ドラマ仕立て”と言ったら少し大げさかもだけど、冒頭から空港アナウンスSEや親子の会話SEを織り交ぜながら、日本生まれの寺本來可“SOUL LADY”へと生まれ変わっていく心情的な変化を表すように、それこそ韓流ドラマのような喜怒哀楽全開のドタバタ感じゃないけど、アルバムを通して構成のメリハリを効かせた流れが存在するので、可能なことなら聴く側もサブスクのプレイリストでお気に入りの「曲」単位で聴くのではなくて、それこそまだインターネットやSpotifyなどのサブスクが存在しなかった80年代に立ち返って「アルバム」単位で聴いてほしい。流石にネットを使うなとか、当時のようにレコードで聴けとは言わない、聴く環境は好きにしていいけど絶対に「アルバム」単位で聴いてくれ。事実、本作における高いドラマ性は、メイン楽曲を手がけたMonoTreeチーム以外のEsti氏らの作曲(インスト)によるものが大きい。

本作は往年のシティポップを中心としながらも、トラップやローファイ・ヒップホップなど現代音楽におけるトレンドとリバイバル的なトレンドが時を超えてクロスオーバーした現代シティポップであり、同時にシティポップ云々以前にK-POPの一つとして聴かせるフックに富んだキャッチーさを兼ね備えた傑作。もちろん、YUKIKAは全パート韓国語で歌っており、つまりK-POPなのに日本由来のシティポップ、シティポップなのに韓国語という、2つの意味でギャップというか新鮮さが味わえるので、ただのシティポップリバイバルで終わらない所も評価できる。あと空港SEを効果的に使った演出は、日本で活動する韓国人ラッパーMoment Joon「聴くだけで批評になるラップアルバム」こと『Passport & Garcon』をフラッシュバックさせた。ある意味では、日本から韓国に渡ったYUKIKAと韓国から移民として日本にやってきたMoment Joonの立場は似たもの同士なのかもしれない。

往年のシティポップを現代的なシティポップにアップデイトするアーティストって、強いていえば日本の若手だと岡田拓郎くんが代表的かも。確かに、2020年代が始まった今から40年前の1980年代の世界の話なんて「夢」の話でしかないし、もうずっと前からシティポップ再評価の流れがあるあるって耳にしてはいたけど、こうやって実際に日本の岡田くんや韓国のYUKIKAなどの身近なアーティストが現代シティポップをガチでやってる所を見ちゃうと、そら竹内まりや“Plastic Love”も海外でバズるのも納得。

ともあれ、個人的な思いとしてはYUKIKAを全面バックアップしているクリエイターチームがLOONAと全く同じという衝撃的過ぎる展開が今度どのように動いていくのか?逆に、逆にYUKIKA『SOUL LADY』を一つの指標として、まもなく日本デビューが噂される今月の少女が日本向けに一体どんなシティポップを展開してくれるのか?今はそこに俄然期待感と妄想が増していくばかり。もちろん、仕掛け人のジェイデン・ジョンは元より、作曲チームはお馴染みのMonoTreeで、MVもお馴染みのDigipediでお願いしますw

Year Of The Goat 『Angels' Necropolis』 レビュー

Artist Year of the Goat
Year of the Goat

Album 『Angels' Necropolis』
Angels' Necropolis

Track List
1. For The King
2. Angels’ Necropolis
3. Spirits Of Fire
4. A Circle Of Serpents
5. Voice Of A Dragon
6. This Will Be Mine
7. I’ll Die For You
8. Thin Lines Of Broken Hopes

Wolverineのメンバーを筆頭に、スウェ出身のあらゆるバンドのメンバーによって構成された、北欧スウェーデンはエステルイェータランド県ノーショーピング出身の六人組、その名もYear of the Goatの1stフル『Angels' Necropolis』が、めちゃんこカッコイイ件。昨年のデビューEP『Lucem Ferre』が話題を呼んだ彼らの音楽性としては、60s&70sへとタイムスリップしたかのような伝統的なハードロックを基本の世界に、そこへOpethにも通じる北欧然としたクッソメッロい叙情性と”ドゥーム/プログレ/サイケ”ないわゆる”ソレ系”のエッセンスを贅沢にブチ込んだようなスタイルで、ところかしこに鳴り響くメロトロンと常時メッロメロに靡くギター&ストーナー風味のGソロ、そして時にメロウに時に暑苦しく歌い上げる実に味わい深いボーカルがまた絶妙なハーモニーを演出する楽曲が全編に渡って繰り広げられる。溢れんばかりの”男の哀愁”が込められたキャッチーなHRは個人的にツボった。この手のスウェ産のバンドといえばGhostGraveyardが有名なんだが、どうやら本作のレコーディングはそのGhostPG Lostと同じスタジオで製作されたモノらしく、つまりなんかもう聴く前から”良作”が保証されたようなもんで、事実スゲー良作。まず、#1のイントロから笑えるぐらい叙情的なギターがクッソメロディアスなHRを披露してみせ、男の哀愁漂うクサいイントロで始まる10分を超えるタイトルトラックの#2は、ムッサ苦しいボーカル&コーラスとメロトロンがプログレス&サイケに交錯する良曲。哀愁垂れ流し系HRの#3、アップテンポな歌謡曲の#4、再びメロトロン大好きなプログレチューンの#5、続く#6の”This Will Be Mine”のサビの歌い回しなんかは完全に懐かしのHRって感じで(ニヤリ)とせざるを得ない。The Sword的なトリプルギターが印象的な約10分あるラストの#8は終盤のオカルトっぷりがイカす。で要するに、同レーベル(Ván Records)のThe Devil's Bloodと同列に語られる音楽性ではあるが、ソレほどオカルティックな黒魔術的感覚はなくて、このYear of the Goatはあくまでもクラシックなハードロックをベースにした、尚且つクッソメロいのがこのバンドの大きな特徴。なんというか、USのThe SwordやカナダのBlood Ceremonyが北欧生まれだったらこうなる的なイメージ(かなり適当) そんなわけで、この季節に聴く分にはいいが、夏場に聴くにはちょいと暑苦しい感じもするが、それを考慮してもこの手の好き者なら涙ちょちょぎれながら昨年のBESTに入れてそうなぐらいの作品。オススメ。

Angel's Necropolis
Angel's Necropolis
posted with amazlet at 13.01.08
Van Records (2012-12-07)

YNGWIE MALMSTEEN - ODYSSEY レビュー

Odyssey

インギーことYngwie Malmsteen(貴族)の4作目のアルバム「ODYSSEY」を紹介。この時のメンバーはVoジョー・リン・ターナー、ドラム、キーボードはイェンス兄弟。



1曲目 Rising Force              ☆☆☆☆☆

名曲中の名曲。イントロのドラミングからカッコよすぎる!正統派に疾走するストレートなロックチューンだぁ。リフも正統派で良いし、Voジョーの哀愁を含む深い歌声はチョ~カッコイイ!そして貴族のギターとキーボードのソロバトルプレイはスリリングでテクニカルで聴いていて痺れるプレイを聴かせる。全てのカッコ良さが凝縮されているかのような曲だ。


2曲目 Hold On                 ☆☆☆☆

Voジョーの哀愁漂う歌声が見事にマッチしているバラード曲。ギターソロも前半は哀愁に満ちた切なさを感じさせるがソロ後半になるとバラード関係無しにインギーらしい速弾き、弾きまくりのソロプレイを見せ付ける。


3曲目 Heaven Tonight            ☆☆☆☆☆

かなり明るくアップテンポでノリノリでポップ色の強い爽やかな曲。ジョーが歌い上げる歌メロ、サビはとてもキャッチーで聴きやすく気分が明るくなるようだ。ギターソロもシンプルに納まっており良い感じ。


4曲目 Dreaming (Tell Me)          ☆☆☆☆☆

アコギのメロディが悲哀と物悲しさを漂わせる美しいバラード曲。Voジョーにこういうバラードをやらせれば天下一品だ。こんなバラードでも相変わらずのインギー節炸裂しており悲哀が感じられるソロを聴かせる。


5曲目 Bite The Bullet             ☆☆☆

インギー独壇場でギター弾きまくりの短めなインスト曲。


6曲目 Riot In The Dungeons         ☆☆☆☆

イントロからスリリングな雰囲気が良い感じの疾走感のある曲。リフがとても緊張感があってカッコイイねぇ。最初から最後までインギーのギタープレイが冴えていて弾きまくる弾きまくる。インギーとイェンスのソロプレイはスリリングでとても聴き応えがある。


7曲目 Deja Vu                  ☆☆☆☆

全体的に怪しさを感じさせる曲。サビの「Deja Vu」は妙な感じでキャッチーでもある。ズンズンと奇妙なリフもカコイイ。ギターソロプレイもメロディアスで後半展開が変わったりして面白い。


8曲目 Crystall Ball               ☆☆☆☆

ポップな要素が感じられる曲。歌メロ、サビも明るくノリが良くキャッチーだ。クラシカルな色が強い弾きまくるギターソロもカッコイイ。


9曲目 Now Is The Time            ☆☆☆☆☆

この曲もメロディアスなポップ色が感じられる80年代を感じさせる雰囲気を持つ曲だぁ。リフ、歌メロがボンジョビの「Living on a prayer」な雰囲気でボンジョビが歌っていても違和感がないほどキャッチーでメロウな曲だ。爽快感が溢れるギターソロもたまらない~。


10曲目 Faster Than The Speed Of Light ☆☆☆☆☆

シリアスでスリリングなイントロからグット!なスピード感溢れるナンバー。サビもスピーディでカッコ良く個人的に好きだ。インギー→イェンス→インギーと展開するソロプレイもメロディアスにこれでもかとばかりに弾きまくる弾きまくる。このソロはスゴイ!!としか言いようがない。


11曲目 Krakatau                ☆☆☆

前半はスピーディでスリリング、後半はスローでヘヴィに展開、インギーが弾きまくっているダークな雰囲気を持つインスト曲。


12曲目 Memories                ☆☆☆

アルバムの締めとなるアコギオンリーの美しく短いインスト曲。



Yngwie Malmsteenのアルバム中でもトップを争う人気を持つこのアルバム。実際内容は素晴らしく人気がある理由が分かる。曲調はジョーのポップセンスが見事に味となって全体的にメロディアスでキャッチーに仕上がっている。イントロからインパクト大の1曲目は誰もが認めるキラーチューンや!!2曲目と4曲目のバラードは、ジョーの哀愁を含む歌声が見事にマッチしており胸にグッと来る。他の曲も粒が大きくキャッチーで聴きやすい。インギーのギタープレイ、ソロも相変わらず弾きまくりで、時にはメロディアスにテクニカルに聴かせてくれるし、イェンスとのソロバトルもスリリングでとても楽しめる。



アルバム点数 89



3曲目 Heaven TonightのPV http://jp.youtube.com/watch?v=Dp2jNhZWxBM

ジョーカッコエエしインギーの弾き方もおもすれー。


1曲目 Rising Forceが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=un3ycolm5o4

ライブ版 http://jp.youtube.com/watch?v=DPYVa5sviUs

ライブ版 http://jp.youtube.com/watch?v=eC4qhD8BOk0

10曲目 Faster Than The Speed Of Lightが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=pSy5hX6ZPJ4

映像はソニックだぁ。妙にスピード感がマッチしていて良い感じ。



阪神4連勝キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!巨人4連敗キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!!こうなったら巨人が連敗し続けると面白くなりそうだなぁ。そしてヤクルトが勝ち続けると面白くなるなぁ個人的に。阪神は今のうちに勝ち星をこのまま延ばしていってくれー!

メジャー福留偶然で開幕3安打1ホームランキターーーーーーーーーーーー!!!それにしても福留はキレイなスイングするなぁ・・・さすがだ。

記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: