Artist Soreption

Album 『Jord』

Tracklist
その「(さしずめ)テクデス化したPTH」とでも称すべき、Soreptionならではのモダンなテクデスは本作の4thアルバム『Jord』でも不変で、前作の3rdアルバム『Monument Of The End』を若手のモダンなメタルバンドを数多く有するSumerian Recordsからリリースしたその意外性に裏打ちされたモダンさと、界隈のレジェンドであるカニコーやクリプトプシーに認知されているOSDMならではの暴虐性が調和したエクストリーミーなサウンドは一聴の価値あり。

Album 『Jord』

Tracklist
01. The Artificial North
02. The Forever Born
03. Prophet
04. Each Death More Hollow
05. A Story Never Told
06. The Chasm
07. The Nether Realm's Machinery
08. Död Jord
いわゆるテクデスと聞いて一般的?にイメージするものといえば、直訳的に言ってしまえば楽器隊のバカテクなスキルを惜しげも無く発揮したデスメタルだと思われるが、2005年にスウェーデンはスンズヴァルで結成されたSoreptionは、それこそ一般的にイメージされるようなテクデスとは一線を画す、誤解を恐れずに言うと「ポップなテクデス」、あるいは「楽しいテクデス」という新ジャンルを開拓している気鋭のデスメタルバンドだ。
確かに、「ポップ」という表現は語弊を生むかもしれない。しかし、「ポップ」という言葉を用いたくなるほどに彼らのスタイルは、複雑な変拍子や緩急を効かせた転調で構築されたテクデスらしい楽曲を基調としながらも、一方でバチクソにタイトでリズミックかつトリッキーに刻むリフ回しをはじめ、コンセプトを司るSFライクなミステリアスなカーニバリズムを内包したアレンジに関しても、カナダを代表する「ポップ」なテクニカルメタルバンドことProtest The Heroの初期を彷彿とさせる。それもそのはず、本作は2021年に脱退したギタリストの代わりに、カナダのテクデスコアバンドArchspireのギタリストをはじめ、多数のゲストギタリストやキーボーディストの協力のもと完成にこぎ着けた作品であり、あらゆる面で過去作とは一線を画す一枚となっている。
その「(さしずめ)テクデス化したPTH」とでも称すべき、Soreptionならではのモダンなテクデスは本作の4thアルバム『Jord』でも不変で、前作の3rdアルバム『Monument Of The End』を若手のモダンなメタルバンドを数多く有するSumerian Recordsからリリースしたその意外性に裏打ちされたモダンさと、界隈のレジェンドであるカニコーやクリプトプシーに認知されているOSDMならではの暴虐性が調和したエクストリーミーなサウンドは一聴の価値あり。