ぼく稲川VR淳二
「えー本日私はですねぇ、名古屋県は豊橋市に来ています」
ぼく稲川VR淳二
「と言うのはですねぇ、ここ徳川家康ゆかりの地である豊橋には、1853年のペリー来航時にペリーが徳川幕府への手土産として一人のメイドをこの地に残したという、そんな嘘かホントかわからない逸話があることで有名でしてね」
ぼく稲川VR淳二
「しかし、ペリーの無理難題な要求に激怒した徳川幕府はですねぇ、その手土産のメイドを惨殺したっていう恐ろしい話があるんですよ」
ぼく稲川VR淳二
「その無残にも惨殺されたメイドの怨念とでも言いましょうかねぇ、そのメイドの『呪い』が徳川ゆかりの地に降り掛かった、この豊橋という地には、そんな言い伝えが密かに今でも残ってるんですねぇ」
「えー本日私はですねぇ、名古屋県は豊橋市に来ています」ぼく稲川VR淳二
「と言うのはですねぇ、ここ徳川家康ゆかりの地である豊橋には、1853年のペリー来航時にペリーが徳川幕府への手土産として一人のメイドをこの地に残したという、そんな嘘かホントかわからない逸話があることで有名でしてね」 ぼく稲川VR淳二
「しかし、ペリーの無理難題な要求に激怒した徳川幕府はですねぇ、その手土産のメイドを惨殺したっていう恐ろしい話があるんですよ」 ぼく稲川VR淳二
「その無残にも惨殺されたメイドの怨念とでも言いましょうかねぇ、そのメイドの『呪い』が徳川ゆかりの地に降り掛かった、この豊橋という地には、そんな言い伝えが密かに今でも残ってるんですねぇ」 ぼく稲川VR淳二
「その嘘かマコトかわからない都市伝説の真相を確かめに、私ははるばる豊橋にやって来たというわけです」 ぼく稲川VR淳二
「そんでもって、夜な夜なメイドの格好をした幽霊が現れるっていう豊橋clubKNOTとかいうライブハウスがここです」 
ぼく稲川VR淳二
「うわぁっ!入り口に近づいただけでもの凄い寒気というか、見てくださいこの鳥肌。やだな~怖いな~」 ぼく稲川VR淳二
「しかし中は至って普通のライブハウスといった感じですねぇ。ざっと見積もってキャパは150~200人くらいですか。意外にも広いです。」 ぼく稲川VR淳二
「あぁ、ちなみに今日はパンクイベントの『PUNK AROUND THE WORLD VOL.78』が開催されている日でして、ちょうどオープニングアクトが登場する時間ですが・・・あっ、来ました来ました」 ぼく稲川VR淳二
「うわぁっ!ボーカルが腕に入れ墨してるぅ!だめだだめだだめだ。こいつだめだ。こいつ怖い。こいつ危ない。」ぼく稲川VR淳二
「噂によるとですねぇ、そろそろメイド姿の霊が出没するという時間帯ですが・・・」 ぼく稲川VR淳二
「うわぁっ!でました!メイドのバンドです!しかも五人!うわうわうわ、よく見れば五人の内の二人は黒っぽい衣装でメイドっぽくないですが、それはともかくもの凄い激しい音を奏でています!まるでメイドの怨念が音霊となって現れてるようです!」 ???
「萌え萌え!キュンキュン!」ぼく稲川VR淳二
「うわぁっ!呪われるぅ!やだな~怖いな~...というよりイタいな~...だっておかしいじゃない、推定アラサー付近のいい年した女がメイド服のコスプレして「くるっぽ~」とか「萌え萌え!キュンキュン!」とか言い出すんだもん。だめだだめだだめだ。こいつだめだ。こいつ怖い。こいつ危ない。」 ぼく稲川VR淳二
「しかしこのメイド、喋る他にもギターも弾くんですねぇ・・・おや?妙に変だなぁ・・・?私ねぇ、ナニかおかしいと思って、下手側のメイドの手元をジ~~ッと、念入りにジ~~~ッと見てて、そしたら私ねぇ、気づいちゃったんですよ」 
「あぁ、こいつが妖怪当て振り鳩女だって」
そもそも、パンク系の対バンイベントにBAND-MAIDって、誰もがただの客寄せパンダならぬ客寄せメイドだって思うかもしれないが、それは全くの勘違いで、実はインディ時代のバンメってめちゃくちゃパンクっぽいことやってて、だから今回のパンクイベントで一番気になる所はセットリストで、「パンク」のイベントだけあってインディ時代の『New Beginning』縛りのセトリでくるのか、はたまた5月からのツアーを想定して新曲多めでくるのか、でもそれだと「パンクのイベント」に出る立場としてどうなの?みたいな所はあるのだけど、結果から言ってしまえば、「パンク?何それおいしいの?」みたいな新曲+代表曲を織り交ぜた全10曲を披露した。
【3/5】 BAND-MAID
セットリスト
01. REAL EXISTENCE
02. Don’t let me down
03. Don't you tell ME
04. Unfair game
05. LOOK AT ME
06. secret My lips
07. the non-fiction days
08. FREEDOM
09. YOLO
10. alone
02. Don’t let me down
03. Don't you tell ME
04. Unfair game
05. LOOK AT ME
06. secret My lips
07. the non-fiction days
08. FREEDOM
09. YOLO
10. alone
まずはステージの幕が開くと、ちょっとシャレたSEを挟んで、メタリカをはじめ80年代のスラッシュ・メタル顔負けのオープニングのリフが鳴り響き、「バンメの曲にこんなリフあったっけ?」と思ったら、まさかの二番手としてバンメンバーが登場。正直、バンメの出番は三番手だと勝手に思い込んでたから、まさかの二番手で驚いた。そして、彩姫さんの「お給仕はじめます」の決めゼリフを皮切りに、まずは自己紹介がてら”REAL EXISTENCE”とパンクスの反応も上々な”Don’t let me down”というインディ時代に培ったバンメのパンク精神をブチかまし、「これは初期縛りのセトリか?」と思ったのも束の間、続いて新譜から”Don't you tell ME”から、シングル『YOLO』のカップリング曲の”Unfair game”のイントロの「ハァッ!?」ってSEが聞こえてきた時は「え、マジか」って声が漏れた。この曲をライブで演るとは全く想像してなくて不意を突かれたというか、この曲はやっぱり彩姫さんのパンチの効いた歌が凄くハマってるし、あと歌波の不気味なリフと超絶ギターソロがヤバ過ぎた。で、コテコテのハードロック曲の”LOOK AT ME”から、再び新譜のクライマックスを飾る曲であり個人的にもオキニの”secret My lips”を、ここで、このタイミングでやっちゃうんだって、再び私は虚を突かれた思いがした。この曲はちょっとDjentっぽいモダンさがあって、音源では彩姫さんのエコーがかった序盤のボーカルが晴れる瞬間の気持ちよさがサイコーにエモーショナルな曲だ。でもやっぱり、この曲のイメージって傑作だった新譜のラストを飾る、つまり「ライブでも最後に聴きたい曲」みたいなイメージが自分にはあったから、いやこれは最後にやってナンボだろってなった。逆に”YOLO”を出し惜しみし過ぎじゃねーかと思ったけど、でもそれだけ大事な曲ってことなんだろうなって、今回のセトリの曲順を見て感じた。で、名曲の”the non-fiction days”の後に当て振り鳩女のMCという名の”おまじないタイム”が入って、客のパンクスと「萌え萌え!キュンキュン!」の掛け合いしだして素で「なんだこいつ・・・」ってなったし、その当て振り鳩女のMCを彩姫さんが「忘れて」とクールにアシラってから始まる、個人的にバンメの曲で一番再生回数が多い”FREEDOM”は単純にアガった。この曲の彩姫さんクソカッコイイからマジで。
正直、個人的にはあくまでも5月10日から始まるワンマンツアーに標準を合わせていて、でも5月は未来過ぎるということで、そのワンマン前にザックリとしたイメージでも知っておくのも悪くないと、どうやら3月に名古屋県は豊橋市でパンクイベントに出演すると聞いて速攻でチケを取って、この度は約一時間かけて豊橋まで足を運んだ次第だ。決して、「彩姫さんを一日でも早くこの目で見たい」という下僕的な下心ではなく、あくまでもバンメの全体的なイメージ像を少しでも知っておきたいという至極真っ当な理由だ。と言ってみても、それこそ「バンメを知らない稲川淳二」みたいなキャラ設定で挑むつもりが、いざ生彩姫さんを目の前にして見ると流石に素でテンション上がったし、何よりも楽器隊の安定感に溢れたパフォーマンスに驚かされた。
自分はフロアの後方から、しかし彩姫さんが真正面にくる立ち位置からまったりとライブを見させてもらったのだけど、ぼく下僕が彩姫さんに対して懸念を感じていた「ハスキーボイスはニッチ」に対する回答は、ライブでは全くと言っていいほど「ハスキーさ」はないし、むしろライブだと低域が強調されたイメージも薄くて、逆に高域までしっかりと声が出てて普通に上手かった。それなりにフィジカルとメンタルと歌唱力を必要とされる音楽性だけに、鬼ごっついバンド・サウンドに彩姫さんの声が埋もれてしまわないかと心配してたけど、全然そんなことはなかった。というより、楽器隊が彩姫さんに対して相当気を使ってるというか、楽器隊の優しさを垣間見た気がした。それは音圧的な意味でも同じだ。とにかく、僕はなんて余計な心配をしていたんだと自分を恥じた。確かに、初めの数曲は声が安定しないパートも所々あったけど、「YOLO」カップリング曲の”Unfair game”から急速に安定感が増していった。なんだろう、あらためて彩姫さんに調教されたい願望が強くなった。その「安定感」で言えば、MISAと茜のリズム隊の安定感、特に茜のドラミングはちょっと尋常じゃない巧さだった。なんだろう、「特別に意識せずとも茜のドラムは常にそこに存在する」みたいな安心感が凄かった。
下僕達の天敵である当て振り鳩女は、MCの時は一人で目立ってるけど、曲になるととたんに空気みたいに目立たなくなる。そもそも歌ってる時よりもMCの時の方が声量あって笑う。つうか、小鳩ミク一人でMCやって一人だけ自己紹介するって逆にスゲーっつーか、そんなバンド今まで見たことなかった。だから強烈な闇を感じたわ。あと最初のMCで今年一番テンションが高いとか言い出して、こいつ危険ドラッグでもやってんじゃねーかって、いやそこはパンクだけに「当て振りダイブ」しろよってツッコんだ。でも流石にワンマンでは彩姫さんのMCあるよね?というか、頑なに小鳩ミク以外にMCさせない理由ってなんだ?他のガルバンとの差別化?ミステリアスなキャラ付け?それともただ小鳩ミクがMCの独占権を取得してるから?まぁ、小鳩ミクのユルいMCもいいけど、メンバーのMCからバンドの内情を知ることができたりするから、そろそろ他のメンバーがどんな考えでやってるとか、ライブの意気込みだとか、そういった内面的な部分をもっと出していくべき時期なんじゃあないかって。要するに、MCの部分にもバンメのウリである「ギャップ萌え」に対するこだわりが欲しい。だって普通に歌波のMCとか聞きたくない?
この日のBAND-MAIDは二番手の登場で、一番手のOAを務めた地元豊橋のバンドであるsolid red styleは、やけに気のいいボーカルのあんちゃんが煽り上手で、バンメの前に会場をいい具合に温めてくれた。バンメを挟んで、三番手は名古屋出身のスリーピースバンドENTHで、どうやらギターの子が豊橋出身で今日のライブにも親族が観に来てて、だからかやけに気合の入ったギターをブチ鳴らしてた。あと童貞臭いギタボのキモロンゲが「くるっぽ~」をネタにしてた。音は良質なメロコアだった。そして、本イベントのトリを飾るのはNAMBA69で、ご存じハイスタの難波さん率いるジャパニーズ・パンク界のレジェンドだ。と言いながらも、自分の中でNAMBA69って「名前は聞いたことある」くらいの知識しかなくて、でも本当にパンク・ロックが好きなんだなってのが十二分に伝わってくるクソアツいパフォーマンスを、それこそ「パンクとはナニか」と、言わば「パンクの真髄」とやらを見せつけられたライブだった。中でも客のパンクスをステージに上げて、逆に難波さんがフロアに降りて演奏し始めた時は「これがパンクや!」としか他に言いようがないブッ飛んだ光景だった。いくら初期のバンメがパンクっぽいと言ってみても、やっぱり本職でパンクロックやってる人らにはパンクスに対する煽り方を含めて敵わない。
そのNAMBA69は、4月5日にミニアルバム「HEROES」をリリースするとのことで、今日のライブでお披露目された2つの新曲も、一曲はデスボイス入りの鬼ごっついハードコアチューンで、もう一曲はスカを取り入れたスカダンス推奨曲で、どっちも激しくノレるキラーチューンだった。なお、ギターの人が加入して初の作品らしく、特に一曲目はメタル/ハードコア担当である彼の音楽的嗜好がより強く出ていた。あとMCでバンメと楽屋が一緒だったらしく、バンメの着替えの時に気を使った話とか、素直に羨ましかった。今のメイドってそんなサービスしてんのかよ!
今日のバンメのライブを見たら俄然5月のワンマンが楽しみになったし、今回のガチパンク勢との対バンはバンメにとっても大きなプラスになったに違いない。でも散々、1月にアルバムをリリースして5月にツアーとか遅すぎだろって思ってたけど、小鳩ミクがワンマンツアーの宣伝の時に「5月10はメイドの日っぽ~」みたいなこと言ってて、妙に納得したような納得しないような・・・。つうか、豊橋の駅前にメイド喫茶があって笑った。小鳩ミクの次の就職先かな? つうか、豊橋ってもはや名古屋県じゃなくて浜松っつーか静岡だよなって。あと、あの彩姫さんが「トヨハシ~!」ってクソ田舎の地名を口にした瞬間は間違いなくこの日最大の「ギャップ萌え」だったわ。この二ヶ月後に「ナゴヤ~!」って大田舎の地名を口にする彩姫さんを想像しただけで夜も眠れない。だからワンマンは前方狙っていきたい。良番こいこいこいこい。こいつだめだ。こいつ怖い。こいつ危ない。






