今でも思い出す、約8年前当時まだ十代の学生だった頃、なけなしのお金を叩いて近所の本屋さんで画集第二弾『JOJO A-GO!GO!』を予約して、それから二週間ウッキウキな気分で待ち続けて遂に手にした時の感動を。そんなあの頃と比べて、今は値段もそこまで気にせず物を買える年齢になったのは、素直に喜んでいいものなのか...あらためて自分もオッサンになったなぁ...とシミジミするばかり。まぁ、それはそうとして→『ジョジョ』連載25周年を記念した荒木飛呂彦先生の画集第三弾『ジョジョベラー』(完全限定版)が届いたので、さっそく開封の儀式的なナニかを兼ねて紹介します。

”ヤツ”は特性のダンボールケースに入ってる。重さは約4.3kgあるらしい。
ジョジョベラー

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
ジョジョベラー

豪華ボックスはクッソ分厚くて仄かに高級感を漂わせる。
ジョジョベラー

中身は画集とスタンドブック&ヒストリーブック&ブルーレイ二枚
ジョジョベラー-

スタンドブックの表紙絵が可愛い。そしてクソ分厚い。
ジョジョベラー

スタンドブックの中身はこんな感じ。飛呂彦によるコメントあり。
スタンドブック

ブルーレイにはジョジョ展の様子や飛呂彦の作画インタビューが記録されている。
ジョジョベラー

画集の目玉である描き下ろし。これがホントのオールスターバトル(意味深)
ジョジョベラー

最後に『JOJO A-GO!GO!』との比較。
JOJO A-GO!GO!

・・・と言った感じ。で、画集の内容は6部と7部そして8部がメインで、ジョジョ展の描き下ろしや岸辺露伴とグッチのコラボ絵やムック本の表紙絵などがフルカラーで収録されている。二枚組のブルーレイディスクには、ジョジョ展の原画を老若男女(何人か可愛い子を発見した、という割りとどうでもいい情報)が食い入るように眺める様子やジョジョ展専用スタンド=リモートロマンスによる展内映像、そしてジョジョ25周年を記念して作られたPVや原画スライドショーなどの特典映像が収められたDISC1(59分)、歴代ジョジョ描き下ろしの作画インタビューやカラーイラスト完全記録などが収められたDISC 2(98分)の二枚。
 ディスク1の方には、ジョジョ展に来れなかった人向けに”こんな感じだったんですよぉ”的な映像で、ディスク2の作画インタビューでは「昔の絵は描くのが辛い」とぶっちゃける飛呂彦や、鬼神のような険しい表情でペン入れする飛呂彦、10分や20分という長尺のプログレを聴きながらペン入れする飛呂彦(やっぱジョジョってプログレだわ)、ベタ塗りする飛呂彦、色塗りする飛呂彦、最終調整する飛呂彦、仕上げをする飛呂彦など、ありとあらゆる飛呂彦の表情が収められている。カラーイラスト完全記録は描き下ろしが完成するまでを固定カメラで撮影し、その映像を早回しで日付や時間まで完全記録したやつなんだけど、これがまた”スゴい”としか他に言いようがない。絵画のイラストやファッション雑誌からインスピレーションを得て、書いては直し書いては直しを繰り返しながら、最終的に一枚の絵を仕上げていく飛呂彦の描き姿は只々壮観だし見応えある。岸辺露伴バージョンは完全記録を更に高速早回しで再生した短縮バージョンで、カリカリとかいう露伴仕様の擬音エフェクトに笑う。
 そもそも、僕たちファンというのは、普段は”完成されたジョジョ”を漫画として読んでいるのだけど、このディスク2には”ジョジョが誕生するまでの過程”が収められていて、これらの映像は大変貴重だし、ファンは必見だと思う。ちなみに、ディスク1&2共にCBL的なアンビエント風のチルい音楽がBGMとして使われてて、ディ・モールトATMSな雰囲気を醸し出してる。なんにせよ、ディスク2の存在だけで(完全限定版)を買って良かったと思わせた。
 そして、この『ジョジョベラー』というタイトルが最も相応しいヒストリーブックは、ジョジョ各部を担当した歴代の編集者を”添JO員”として迎え、当時の裏話や初出の情報など様々なインタビューに答えるといった感じの内容で、これがまた興味深い話ばかりで良かった。個人的に、『ジョジョベラー』で一番期待していたのがこのヒストリーブックだったんで、と言ってもまだ全て読んだわけじゃあないから、これからジックリ読んでいきたいと思う。スタンドブックはこれまでのスタンドの全てを、名称不明だったブンブーン一家のスタンド名までも網羅した、まさに完全版の一冊。というわけで、もはや前夜祭にすらならなかったナントカオールスターバトルに落胆した人はこれ(本物)を買おう(提案) というか、俺たち意識高い系ジョジョヲタガチ勢は既に、岸辺露伴は動かないシリーズや年末に始動される『ジョジョニウム』に意識が向いている状態だから...これもまた楽しみにしながら喜んで搾取されます。

『ちょwww露伴ちゃんがAMACYANに!?www』

じょじょじょ!?

 それはそうと、やっぱりというか思ったとおり飛呂彦も朝ドラ『あまちゃん』を観ているらしく、今月のウルジャンに記載された飛呂彦から『あまちゃん』に対する回答を見て、なんというか自分が『あまちゃん』にハマった理由が言葉ではなく心で理解できたような気がした。サンキュー飛呂彦。
 
JOJOVELLER完全限定版 (マルチメディア)
荒木 飛呂彦
集英社 (2013-09-19)