Artist Baroness

Album 『Yellow & Green』

Track List
USはジョージア州サバンナ出身の四人組、Baronessの約三年ぶり通算三作目『Yellow & Green』なんだけど、CD2枚組のボリュームがどうとか以前に、まずはその作風その内容に驚いた。言うなれば、Mastodonの5th『The Hunter』の”市場”を意思した”キャッチー&メジャー”な要素と歴史的名盤の4th『Crack The Skye』の”クラシック&サイケデリック”なスタイルを、バロネス流の考えで解釈し仕立てあげ恋してみました的な感じで、サイケデリックやストーナー、オルタナやアコギ、そしてクラシックなHRテイスト溢れる男臭い歌による叙情的な要素をバロネス流のヘヴィサイケに落とし込んだ結果、今までにないバロネスの創造、新たなる世界を切り開いたバロネスの勇気ある行動に、僕は敬意を表するッ!!ってくらい、アメリカの雄大な大地と情緒が織りなす叙情美を、荒野に立つ”クリント・イーストウッド=空条承太郎”バリのシッブイシッブイ”男の哀愁”に変えて、”イエロー・テンパランスVSハイエロファント・グリーン”とかいうディスク二枚にコンパクトに凝縮した、まるでアメリカ大陸をバスで(時に大クラッシュしながら)横断するかのような(笑えねえ...)、まるでUS産ロードームービーでもあるかのようなビッグスケールで描かれる、そのハードボイルドな”男の世界”に俺たちの♡はウキウキしっぱなしよ。個人的に、丼の5thはドコか”コレジャナイ感”があって受け付けなかった、がしかしソレと全く同じ事をやってるハズの本作には不思議と嫌悪感はなく、むしろ好意的な感情が湧き上がった。丼のアレは無理矢理やらされてる感があったが、ソレみたいな不自然さがコレにはなくて、”NEXT-Baroness”が特に黄色の中で繰り広げる楽曲には、今やMastodonとの立場は逆転したといっても過言じゃあない、バロネスというバンドの確かな実力に裏打ちされた、聞き手に有無を言わすことのない、絶対的な”説得力”がそこにはある。その”説得力”に今回”大変貌”を遂げたバロネスに対しての”納得”というのが生まれるわけだ。つまり『納得』は全てに優先するぜッ!! 正直なところ、今までのバロネスの作品には”丼の亜種”とかいう漠然としたイメージしかなくて、心の底からハマりきれないでいたけど、この新作で初めてバロネスのことを本気で”好き”だと言える。とか言うても、1stや2ndのようなプログレメタル/マス的なテクや己の獣性を剥き出しにする咆哮そしてスラッジー流れの重厚なヘヴィネスは微塵もなくて、男の哀愁を帯びた叙情的なメロディに満ち溢れた、あくまでもクラシックでサイケデリック、オーガニックでキャッチーな作風なんで、賛否両論あるのは至極当然だが、ここまで思い切ったバロネスの覚悟ッ!!と意外ッ!!性は評価すべきトコです。丼のアレが何故ダメで、この黄×緑が何故イイのか、その違いが分かる人にはハッキリと分かりますね。
『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない
まず、黄色盤の方は・・・フワフワとゆったりとしたイントロの#1で始まり、クラシックなHR調の曲で”テーィクマーイボ~~~ンズウェイッ!!”とかいうクッソ暑苦しいくらいにノリノリでつい一緒に歌いたくなるサビがイカす#2”Take My Bones Away”、一転して”男の哀愁”に満ちたキャッチーな歌とメロディに酔いしれる#3”March To The Sea”、とりあえずこの二曲だけでも今回のバロネスの変貌が嫌でも伺える。で、緩やかなメロディがユラリ揺らめくオルタナチューンの#4、フォーキーなアコギが醸し出す温かな郷愁とシミジミとした哀愁が胸に染み入る#5”Twinkler”、スペース×サイケ×70sプログレッシブが交錯したレトロな香り漂う#6”Cocainium”と#7”Back Where I Belong”では深~くてシブ~い叙情的な世界へと誘い、そのユル~い流れからの~トドメは超絶epicッ!!なHRチューンの#8”Sea Lungs”、そしてついつい”男泣き”してしまいそうなほど、クッソシッブイメロディとドリーミーな雰囲気に酔いしれる序盤から徐々にヘヴィサイケ化していく#9”Eula”で第一章の幕を閉じる。で、緑盤の方は・・・まるでCloudcikerやUSポストメタルを思わせるような、アメリカ西海岸に吹く風を肌で感じるインストの#1で幕を開け、”黄よりもユルくてアダルティなシブさを醸し出す緑”を象徴するかのような#2”Board Up The House”、アコギによるシンミリした哀愁ほとばしるオルタナ曲の#3”Mtns. (The Crown & Anchor)”、もはや60年バリにレトロでオトナの色気全開の雰囲気に飲まれる#4”Foolsong”、#4の流れを汲んだスペーシーな#5、まるでアメリカ西海岸的な”あの情緒”ある景色を脳裏に描写させるほど、Bucketheadバリにキモティアコギインストの#7”Stretchmarker”、黄緑の中で一番激しくそして浮いた存在の#8”The Line Between”、再びッ!!Cloudciker的なアンビエント系インストの#9で夢心地な気分のまま終幕を迎える。そんな感じで、黄(40分)緑(35分)トータル約75分にも関わらず、全てを聞き終えた後、その長旅の疲れを感じさせないほど、むしろ逆に晴れやかな充実感すなわち”『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない”というような一種のカタルシスを得ることができる。特に黄色の方はマジでスゲーです。捨て曲が無いのは言わずもがな、クラシックなハードロックもしくは70sプログレ好きにはドツボにハマること請け合いな楽曲の連続。で、一方の緑の方は、黄色よりユル~い雰囲気で少し大人びた感じの、例えるならBucketheadやHelms AleeもしくはPelicanを彷彿とさせるような、サイケ一辺倒な音世界の中からほとばしる”アメリカ西海岸”臭がこれまたイイッ!!アメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガー
そんなわけで、そこまで思い入れのあるわけでもないバロネスに対して、まさかここまで感動させられるとは思ってもみなかった・・・これは意外ッ!!そして今ッ!!猛烈にライブが観たくなったッ!! それほどまでに、本作『Yellow & Green』でバロネスがやってる音楽というのは、まさしく”俺の界隈”の”音”そのもの、なんだ。これはEnslavedの新作『RIITIIR』でも書いたけど、”脱メタル化”して”プログレ化”した成功例がまた一つ。

Album 『Yellow & Green』

Track List
Disc I
01. Yellow Theme
03. March To The Sea
04. Little Things
05. Twinkler
06. Cocainium
07. Back Where I Belong
08. Sea Lungs
09. Eula
Disc II
01. Green Theme
02. Board Up The House
03. Mtns. (The Crown & Anchor)
04. Foolsong
05. Collapse
06. Psalms Alive
07. Stretchmarker
08. The Line Between
09. If I Forget Thee, Lowcountry
USはジョージア州サバンナ出身の四人組、Baronessの約三年ぶり通算三作目『Yellow & Green』なんだけど、CD2枚組のボリュームがどうとか以前に、まずはその作風その内容に驚いた。言うなれば、Mastodonの5th『The Hunter』の”市場”を意思した”キャッチー&メジャー”な要素と歴史的名盤の4th『Crack The Skye』の”クラシック&サイケデリック”なスタイルを、バロネス流の考えで解釈し仕立てあげ恋してみました的な感じで、サイケデリックやストーナー、オルタナやアコギ、そしてクラシックなHRテイスト溢れる男臭い歌による叙情的な要素をバロネス流のヘヴィサイケに落とし込んだ結果、今までにないバロネスの創造、新たなる世界を切り開いたバロネスの勇気ある行動に、僕は敬意を表するッ!!ってくらい、アメリカの雄大な大地と情緒が織りなす叙情美を、荒野に立つ”クリント・イーストウッド=空条承太郎”バリのシッブイシッブイ”男の哀愁”に変えて、”イエロー・テンパランスVSハイエロファント・グリーン”とかいうディスク二枚にコンパクトに凝縮した、まるでアメリカ大陸をバスで(時に大クラッシュしながら)横断するかのような(笑えねえ...)、まるでUS産ロードームービーでもあるかのようなビッグスケールで描かれる、そのハードボイルドな”男の世界”に俺たちの♡はウキウキしっぱなしよ。個人的に、丼の5thはドコか”コレジャナイ感”があって受け付けなかった、がしかしソレと全く同じ事をやってるハズの本作には不思議と嫌悪感はなく、むしろ好意的な感情が湧き上がった。丼のアレは無理矢理やらされてる感があったが、ソレみたいな不自然さがコレにはなくて、”NEXT-Baroness”が特に黄色の中で繰り広げる楽曲には、今やMastodonとの立場は逆転したといっても過言じゃあない、バロネスというバンドの確かな実力に裏打ちされた、聞き手に有無を言わすことのない、絶対的な”説得力”がそこにはある。その”説得力”に今回”大変貌”を遂げたバロネスに対しての”納得”というのが生まれるわけだ。つまり『納得』は全てに優先するぜッ!! 正直なところ、今までのバロネスの作品には”丼の亜種”とかいう漠然としたイメージしかなくて、心の底からハマりきれないでいたけど、この新作で初めてバロネスのことを本気で”好き”だと言える。とか言うても、1stや2ndのようなプログレメタル/マス的なテクや己の獣性を剥き出しにする咆哮そしてスラッジー流れの重厚なヘヴィネスは微塵もなくて、男の哀愁を帯びた叙情的なメロディに満ち溢れた、あくまでもクラシックでサイケデリック、オーガニックでキャッチーな作風なんで、賛否両論あるのは至極当然だが、ここまで思い切ったバロネスの覚悟ッ!!と意外ッ!!性は評価すべきトコです。丼のアレが何故ダメで、この黄×緑が何故イイのか、その違いが分かる人にはハッキリと分かりますね。
『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない
まず、黄色盤の方は・・・フワフワとゆったりとしたイントロの#1で始まり、クラシックなHR調の曲で”テーィクマーイボ~~~ンズウェイッ!!”とかいうクッソ暑苦しいくらいにノリノリでつい一緒に歌いたくなるサビがイカす#2”Take My Bones Away”、一転して”男の哀愁”に満ちたキャッチーな歌とメロディに酔いしれる#3”March To The Sea”、とりあえずこの二曲だけでも今回のバロネスの変貌が嫌でも伺える。で、緩やかなメロディがユラリ揺らめくオルタナチューンの#4、フォーキーなアコギが醸し出す温かな郷愁とシミジミとした哀愁が胸に染み入る#5”Twinkler”、スペース×サイケ×70sプログレッシブが交錯したレトロな香り漂う#6”Cocainium”と#7”Back Where I Belong”では深~くてシブ~い叙情的な世界へと誘い、そのユル~い流れからの~トドメは超絶epicッ!!なHRチューンの#8”Sea Lungs”、そしてついつい”男泣き”してしまいそうなほど、クッソシッブイメロディとドリーミーな雰囲気に酔いしれる序盤から徐々にヘヴィサイケ化していく#9”Eula”で第一章の幕を閉じる。で、緑盤の方は・・・まるでCloudcikerやUSポストメタルを思わせるような、アメリカ西海岸に吹く風を肌で感じるインストの#1で幕を開け、”黄よりもユルくてアダルティなシブさを醸し出す緑”を象徴するかのような#2”Board Up The House”、アコギによるシンミリした哀愁ほとばしるオルタナ曲の#3”Mtns. (The Crown & Anchor)”、もはや60年バリにレトロでオトナの色気全開の雰囲気に飲まれる#4”Foolsong”、#4の流れを汲んだスペーシーな#5、まるでアメリカ西海岸的な”あの情緒”ある景色を脳裏に描写させるほど、Bucketheadバリにキモティアコギインストの#7”Stretchmarker”、黄緑の中で一番激しくそして浮いた存在の#8”The Line Between”、再びッ!!Cloudciker的なアンビエント系インストの#9で夢心地な気分のまま終幕を迎える。そんな感じで、黄(40分)緑(35分)トータル約75分にも関わらず、全てを聞き終えた後、その長旅の疲れを感じさせないほど、むしろ逆に晴れやかな充実感すなわち”『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない”というような一種のカタルシスを得ることができる。特に黄色の方はマジでスゲーです。捨て曲が無いのは言わずもがな、クラシックなハードロックもしくは70sプログレ好きにはドツボにハマること請け合いな楽曲の連続。で、一方の緑の方は、黄色よりユル~い雰囲気で少し大人びた感じの、例えるならBucketheadやHelms AleeもしくはPelicanを彷彿とさせるような、サイケ一辺倒な音世界の中からほとばしる”アメリカ西海岸”臭がこれまたイイッ!!アメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガー
そんなわけで、そこまで思い入れのあるわけでもないバロネスに対して、まさかここまで感動させられるとは思ってもみなかった・・・これは意外ッ!!そして今ッ!!猛烈にライブが観たくなったッ!! それほどまでに、本作『Yellow & Green』でバロネスがやってる音楽というのは、まさしく”俺の界隈”の”音”そのもの、なんだ。これはEnslavedの新作『RIITIIR』でも書いたけど、”脱メタル化”して”プログレ化”した成功例がまた一つ。
Yellow & Green
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