Artist Evanescence
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Album 『Evanescence』
evanescence

Track List
2 Made of Stone
3 The Change
4 My Heart Is Broken
5 The Other Side
6 Erase This
7 Lost In Paradise
8 Sick
9 End of the Dream
10 Oceans
11 Never Go Back
12 Swimming Home

Bonus Tracks
13 New Way To Bleed
14 Say You Will
15 Disappear
16 Secret Door

約5年ぶりとなる待望かそれとも今さらか新作をリリースした、俺たちのパケ詐欺嬢王ことエイミー・リー姐さん率いるEvanescence『S/T』なんだけど、巷では名盤1st
Fallen』の頃のノリノリなエヴァネが帰ってきた、とかなんとか言われてる本作品、一概に”帰ってきた”と言うてみても、1stや2ndみたいなヤンデレ系ゴシック・ホラー的な陰のある内向きで耽美な世界観は皆無に近くて、1stシングルの”What You Want”を聴けば分かるように、まず一番にポップでモダンなアプローチが強く感じられる作風で、可憐に舞い踊るピアノの音色や壮大に盛るストリングスやニカアレンジを惜しげもなく大胆に擁したシンプルで分かりやすい”実にロック”な曲調、その”分かりやすさ”はVoエイミーの歌い方の変化にも言える事で、1stの時のようなタイトな歌い方ではなく、元エヴァネのGtベン・ムーディの新バンドWe Are The FallenのVoカイリーを彷彿とさせる、力一杯に伸びのあるトーンで(エイミーみたく...)ムッチリと太ましいエモーションを込めて歌うスタイルを中心に展開する姿はまさしく1stの再来を思わせる。が、しかし1stの時のような、まさしく”沈んでいく・・・”かのような儚くも艶やかでありながら力強さと潤いを持ち合わせた、あの無二の歌声は”帰ってはいない”。そのように進化した”エイミー第三形態”がテンション高めに抑揚を効かせて歌いまくってるお陰で、サビがサビらしくダイナミックそしてキャッチーに盛り上がり、楽曲全体がありのままダイレクトに耳へと飛び込んでくる、実にバンドサウンド然としたラウドな臨場感はまるで2ndの地味~なモヤモヤを吹き飛ばすかのような開き直りっぷり。で、本作の結論から言うてしまうと、曲の雰囲気や音の質感や歌メロ、Gリフやアレンジ面等の全てにおいて名盤1stには遠く及ばないものの、バラエティがありながらも地味な曲の連続だった2ndよりは間違いなくブヒれます。つうか、この言わば”アニソンスタイル”こそ本来のエヴァネでしょ、と。もし噂にあったニカ路線や2ndの地味~な流れを踏襲してたら間違いなく終わってたと思うから、今回の1stへの回帰は最良の選択だったと思うよ。まぁ、どの方向性に進むにしろ賛否はあっただろうけど、Evanescence=Fallen』への回帰はまさしくセルフタイトルに込められた意味であり、それを俺たちは理解ッするわけです。それはまさしく、We Are The Fallenじゃあなく、EvanescenceこそがEvanescenceだという強い意思表明でもあるんだ。そしてなんだかんだ、エイミーが存在してこそのエヴァというのを強く思い知らされた一枚で、やっぱこの人ロック歌ってナンボな人だなぁと、あらためて。

 1st信者からの視点→兎に角このアルバム、謳い文句として”1st回帰”とか言われてるけど、1stブヒィ
ィィィ信者のオイラからすれば完全に別物にしか聴こえなくて、もしも”Evanescence=Fallen』”とするならば本作にその”エヴァネらしさ”っつーのは皆無だし、エヴァネらしさがどうこう以前に本作はメインストリーム向けのポップなモダン・ヘヴィロックとして楽しむべきなのかも。確かにエイミーのキャッチーな歌メロは1st寄りなんだけど、ギターの質感&重みやリフ回しは完全に2ndの流れを汲んでいて、その全てを強引にポップにモダンナイズして完成したのが本作、みたいな。その”モダン化”の象徴となる、1stや2ndにはなかった#6や#11でのモダンなリフを擁したエバネっぽくない曲を聴くと、Within Temptationの新作The Unforgivingを想起せたりして結構新鮮だったり。
 結局のところ『Fallen』の何がスゴイって、
メジャー臭すぎない程よいマイナー臭さやゴスヲタッキーな世界観、ドラム&ギターの気持良すぎる音の質感からエイミーの歌やGリフから何まで、全ての条件が揃ったまさに”オルタナティブ・ヘヴィ”の理想系であり、特に”あのキザミ”を擁した名曲”My Last Breath”が書けるって時点で”持ってる”アルバムなんだが、まぁとにかく全てのパートが完璧だったわけだ。正直言うてエイミーの歌よりベンのギターとロッキーのドラムが主役だったでしょ、というか完全にエイミーの存在食ってたよね、って。本作では逆に食われてるがw
 
おいら、エヴァネの1st『Fallen』を語る時には必ずKatatoniaの『The Great Cold Distance』 の名前を出さないと気が済まないんだが、俺の感性からすればエヴァネの1stに最も近い感性を持つアルバムがKataの『TGCD』で、これぞ感性のひかれ合いだと勝手に思ってるわけです。でっていう。
 
 ベタにシングル向けの『うぉっちゅうぉっちゅうぉん!
な#1What You Want”と#3”The Change”、個人的にシングル曲よりも好きな#2”Made of Stone”と#4”My Heart Is Broken”と#6”Erase This”と#11”Never Go Back”を筆頭としたハードな楽曲を中心とする流れの中で、1stの名曲バラード”My Immortal”を彷彿とさせるドラマティックな#7”Lost In Paradise”や締めを飾るに相応しい#12”Swimming Home”も確かな存在感を示している。#1~#4までの流れとツカミは完璧で(#3の中盤とかWe Are The Fallenっぽい)、#8~#10は言うてしまえば捨て曲だけど、それ以降の#11と#12で再び盛り返すといった感じ。シングル曲は言わずもがなに良いんだけど、それ以上に#2#4#6#11はグッと来た。特に#6は聴きこむ内にジワジワと良さが分かった裏の名曲で、心躍る可憐なピアノで始まり、そしてクライマックスでモダンなGリフと共にエイミーが息切れ寸前まで声を伸ばして歌う『ラアアアアアアアアアアアアアアアアアイ゛ィッ!って所が超絶エピック過ぎてマジでブヒれる。この#6のラスト、特に『イ゛ィッ!』って部分は本作最大のブヒりポイントで、もっと言うとラスト前の『erase my mind』って所の”my mind↑↑↑”の声のトーンもブヒりポイント。『for me』=ふぉぁんみぃぃぃ~って所もブヒィ・・・兎に角この曲は凄んでるブヒィ・・・。正直こんなepicッ!な曲がエヴァで聴けるとは思わんかったから尚更ブヒった。ボートラで気に入ったのは#15の”Disappear”で、”あのキザミ”の精神を感じるリフやエイミーのリズミックな歌が印象的。他は”まぁ、ボートラ扱いだよね”って感じ。しかし・・・ピアノをポロンポロン♪鳴らして~ヘヴィなギターを置いて~エイミーの歌~っつーお決まりのパターン=”シンプルな曲調”というのが本作の基本スタイルなんで、となるとどうしても”一本調子”というネガティヴな印象が付きまとうのはご愛嬌。言うても及第点は越えた曲ばかりなんで大して気にはならないハズ。結局2ndシングルは#4に決まったらしいけど、案外#5もシングルになりそうな曲調というかビデオにしやすそうだなと思った、あのノリが。

 ・・・というわけで、
1stから約8年・・・メンバーの脱退やら活動停止など色々あったにも関わらずビルボード初登場一位は流石としか言いようがなく、なにわともあれ目出度いリリースです。1st信者の俺がまさかここまで聴ける内容だとは思ってなかったし、ここまでリピートするとは思わなんだでこれは嬉しい誤算だった。これでわかった、やっぱおいら、エヴァネの音楽好きなんだなぁって。こりゃまさかのBEST行きかも。とりあえず2月はよ。最後に質問・・・お前らのブヒりパートはどこだった?

     
『うぉっちゅうぉっちゅうぉん!』
B

Evanescence
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