USが誇るプログレッシブ・レジェンド CYNIC の2008年にリリースされた奇跡の復活作「Traced In Air」から約2年振りとなるEP「Re-Traced」を紹介。
01. Space
02. Evolutionary
03. King
04. Integral
05. Wheels Within Wheels
2008年にリリースされた2nd「Traced In Air」で奇跡の復活を遂げた CynicのEP「Re-Traced」なんですが、本作はその名のタイトル通り、2ndに収録されている曲を新しい解釈とアレンジで再構築&曲名を短縮して再収録したのと、完全新曲となる”Wheels Within Wheels”が収められたアルバムです。
新しいアレンジが加えられた曲を聴いてみて感じたのは、これは・・・スペース・ロック?ポスト・ロック?ジャズ・ロック?エクスペリメンタル・ロック?プログレッシブ・ロック?アトモスフェリック・ロック?・・・例えるならそんな印象で、主にアンビエントやエレクトロニカ、4曲目ではアコースティックなアレンジがなされており、2ndのようなプログレ/テクニカル・メタルの要素を含んだ曲は新曲の”Wheels Within Wheels”だけで、その曲以外の「メタル度は皆無」に近い内容となっています。もちろん、本作は様々な「~ロック」なアプローチが強い作品ですから、ギター&ボーカル(グロウル)担当のTymon Kruidenierのデス声も一切存在しないです。この辺から見ても、「硬派なメタラー」からは毛嫌いされそうというか、賛否両論が巻き起こりそうな予感。
やはり本作の目玉となる完全新曲”Wheels Within Wheels”は、2nd「Traced In Air」に収録されていても全く違和感がない テクニカル/プログレ・メタル曲で、そのクオリティーのほどは、「エモ」寄りの2ndが好きな人なら難なく気に入るであろう佳曲です。この曲だけでも今作を聴く価値が十分にあると思います。あると思います!!
曲について少し書くと、1曲目の”Space”は”The Space For This”が原曲で、アンビエンス効果とピコピコ系エレクトロニカが全面に施された、タイトル通りのスペーシーな曲。2曲目の”Evolutionary”は”Evolutionary Sleeper”が原曲で、Porcupine Tree的な柔らかくもシリアスな雰囲気があるアンビエントな曲。3曲目の”King”は”King of Those Who Know”が原曲で、スペーシーなポスト・ロックっつー感覚で聴ける。4曲目の”Integral”は”Integral Birth”が原曲で、Opethを想起させるアコギや鍵盤や女性ボーカルの味付けでクールに聴かせる曲。新曲の”Wheels Within Wheels”は、2ndの雰囲気を完全に踏襲した曲で、そりゃあもうエモいの何のって(もちろん褒め言葉)。兎に角、素晴らしい曲です。が、高音が強く効き過ぎているボコーダーが唯一マイナスに感じる点。
という事で、主にポスト・ロック寄りの音楽が好きな人にオススメなのと、KATATONIA のいわゆる「Bサイド」と呼ばれる曲を好む人や、初期のPorcupine Tree が好きな人にもオススメできそうなアルバムなんじゃないかなーって。そういう感覚を持ったEPでした。つまりは、その手のバンドが超スキーな「僕好み」の作品だという事です。
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