山口県岩国市生まれのマシュー・キイチ擁する、USA産、新世代ヘヴィメタルバンドTRIVIUMの約2年振りとなる4作目「Shogun」を紹介。



1. Kirisute Gomen                ☆☆☆☆☆
アコギの音色から妖怪・怪談的な怪しく奇怪なメロディではじまり、スラッシーでブルータルなアグレッション放つリフで勢い良くオープニングキリステゴメンナンバー。スクリームとデスヴォイスのアグレッシヴなヴォーカルラインもブルータルですわー。急激と言っていいほどいきなり入るメロディアスなサビも良い。このサビは詐欺や騙しあい映画のクライマックスシーンでの、してやったり的な展開の時の音楽でも使えそう、なんとなく。妖怪・怪談的な雰囲気で弾きまくる怪しいツインギターソロもグット。この曲は、なんと言っても「キーリーステーゴーメン!!」のパートが1番印象的だ。


2. Torn Between Scylla And Charybdis   ☆☆☆☆
メロディアスな正統派リフではじまり、ヘヴィでチョイとブルータルなチョイと複雑なリフでミッドテンポに進み、メロウなサビへ展開する曲。ドリームシアターっぽい怒涛な中盤からメロウなギターソロへ繋がるインストパートも良いです。その後のブラックでデスいパートも強烈だ。


3. Down From The Sky             ☆☆☆☆☆
ドラマティックなイントロからザクザクなリフでミッドテンポに一定のリズムで進み、デロデロベロベロとしたヘヴィなリフとスクリームでアグレッシヴに展開した後、メロディアスでキャッチーなヴォーカルとメロディアスなギターラインが印象的なサビへ繋がる曲。


4. Into The Mouth of Hell We March     ☆☆☆☆☆
メロディアスでキャッチーなイントロから、メタルコアなリフとメイデン風味でメロディアスな正統派リフで進み、
日本受けしそうなアップテンポでキャッチーなサビがたまらない正統派ヘヴィメタルナンバー。サビの裏で聴こえるギターリフもメイデン的で印象に残る。怪談・妖怪チックに弾きまくるギターソロも良いし、ソロの締めはメタルコアバンドAnteriorバリに弾きまくるツインギターソロを聴かせる。


5. Throes Of Perdition              ☆☆☆☆☆
チロチロっとメロウなハモリからパワフルかつヘヴィでダイナミックにはじまり、怪しいkeyのメロディアレンジをしながらミッドテンポに進み、メロディアスなサビへ展開する、重くダークなナンバー。中盤のアグレッシヴにスクリームするパートも強烈で、その後に入るギターソロもミッドテンポながらも聴き応えある。


6. Insurrection                   ☆☆☆☆☆
スラッシーに突っ走るアグレッシヴな曲で、正統派リフで展開するメロウなパートとギャップが良い。デス・ブラック・ブルータルの色がヴォーカルとギター共に強い中盤のパートが非常に強烈だ。その後にクラシカルな入りを見せるギターソロも良い。


7. The Calamity                  ☆☆☆☆
ミッドテンポにダークな雰囲気で進み、メロウで怪しいサビへ繋がるブルータルなナンバー。


8. He Who Spawned The Furies        ☆☆☆☆☆
ダークでブラックなコーラスが印象的で、Triviumらしい奇怪で哀愁を含んだサビが良い感じのミッドテンポのダークで重いナンバー。中盤のアグレッシヴなデスヴォイスとザクザクスラッシーなリフで豪快に展開するパートもたまらない。ザクザクとメタリカっぽい切り込みを聴かせる終わり方もグット。


9. Of Prometheus And The Crucifix      ☆☆☆☆☆
ダイナミックなはじまりから、正統派リフとスラッシーなリフでアップテンポに進み、哀愁を含んだメロウなサビが印象的な勢いのあるナンバー。ザクザク切り刻むスラッシーなリフでアグレッシヴに展開する中盤からメロディックかつスリリングに弾きまくるギターソロへ繋がるインストパートも良い。


10. Like Callisto To A Star In Heaven     ☆☆☆☆
ミッドテンポのはじまりから、勢い良くアグレッシヴに突っ走り始める曲で、スクリームとデスヴォイスで豪快に進み、メロウなサビへミッドテンポに展開する。


11. Shogun                      ☆☆☆☆☆
約12分あるドラマティックな大作ナンバー。ダークでスローなイントロからはじまる曲で、1曲目のKirisute Gomenのイントロのメロディを使った泣きのサビが印象的。中盤の超ロマンティックなギターソロも強烈な印象を残す。その後アグレッシヴなスクリームとデスヴォイスで豪快に進み、ツインギターソロのハモリを聴かせる。最後まで飽きさせない展開を見せる。



USA産、メタルコア、新世代の正統派ヘヴィメタルバンドTRIVIUMの4作目。「将軍」という思い切ったネタにも程があるだろぅ^^;的なタイトルを付けてきた今作では、シングルになった曲を聴く通り、キイチコリィのアグレッシヴなスクリーム・デスヴォイスが復活しており、個人的に「2ndと3rdをミックスしたようなアルバムになるかなぁ」と思いきや、意外にも意外や、今作「Shogun」ではデス・ブラック・ブルータルなグロウルでアグレッシヴな色合いが、これまでのTriviumの作品の中で1番強いアルバムになった。今作と同じく、スクリームとデスヴォイスが使われていた2ndの「Ascendancy」よりもアグレッシヴなんだなコレが。もちろん事前に、マイスペなどで聴けた曲を聴いていれば分かるが(特にInto The Mouth Of Hell We MarchDown From The Sky)、3rdの頃のメロディアス・キャッチーさや、何処となしか哀愁を含んだ北欧的な歌メロも2ndを彷彿とさせる曲があったが、しかしそれ以外の曲を聴くと、今作での印象を決定付けるそのデス・ブラック・ブルータルのアグレッシヴな要素が強い曲が多くアルバム全体から感じられた。特に7曲目から10曲目にかけての曲が、デスい要素が強く見受けられた。メロディアスなパートはよりメロディアスに、アグレッシヴなパートはよりアグレッシヴに突き詰めてきたアルバムのようにも思う。アグレッシヴな要素が1番強い所は、やっぱり中盤のインストパートに色濃く出ているし、リフに関してもそれは言えるし、デス・ブラック・ブルータルな要素は、キイチコリィのヴォーカルパートのアレンジにも現れている。聴いて思ったが、今作は中盤のインストパートに力が入ってる作品のようにも感じた。アグレッシヴな要素が強いせいか、1回聴くだけでは良さが分かりずらいかもだが、それは聴き込むことによって自然と解消されるだろう。というか聴けば聴くほど味が出てくるアルバムかも?地味な曲でも、聴いていく内にいつの間にかハマっている曲が多かった。3rdのキャッチー・メロディアスさや分かりやすさを今作に望む人が聴くと、イマイチピンと来ないかも知れないし、良い曲とそうでない曲、分かりやすい曲とそうでない曲との差がハッキリしているアルバムでもある。インパクトのある曲は過去のアルバムの方が多いかもしれないが、聴き所は過去のアルバムに負けず劣らずで、アグレッシヴなサウンドが好きな人は直ぐに気に入ると思う。

キリステゴメンがオープニングナンバーで、ラストの曲が将軍・・・この将軍のサビはキリステゴメンのイントロのメロディが使われている。この始まりと終わりの締りがしっかりしてるので、なんとな~くコンセプトアルバムっぽくも個人的に感じた。そのコンセプト的な雰囲気にしても、これまでのアルバム以上に、1曲目から最後まで一気に聴かせてくれるアルバムかな。前作みたいにダレすに最後まで聴けるし。曲数的にも。さっきも言ったが7~10曲目の曲はチョイと地味かも。その4曲の中では、哀愁のあるヴォーカルが印象的な9曲目が1番好きだ。アルバムの雰囲気は、何処となしか日本的というか、怪談・妖怪チックで奇妙・奇怪な雰囲気がアルバム全体から感じられた。ギターソロに関しては、相変わらず若々しく弾きまくっている。チョイとピロい印象だが。

メロディアスな曲、デス・ブラック・ブルータルな曲、とヴァラエティ豊かな、決してヌルくない、溢れんばかりのアグレッションが濃い作品で、2ndと3rdの良いトコ取りして、更に今作でしか味わえないアグレッシヴなデスい要素を絶妙にミックスしたような印象で、どちらのアルバムに近いかと問われると、全体的に見て、2ndに近いと感じた。2ndと3rdの間にあるアルバムって感じ。しかし、2nd、3rdとはまた全然違ったアルバムなので、どのアルバムに近いとか遠いとか、そういう馬鹿な質問はしてはいけないかも。何がともあれ、またTriviumの新鮮で新しいアルバムとして楽しめる。てか21?22歳くらいでこんなアルバムを作れるなんて・・・マジハンパないっすわ^^;

同じく、この時期にアルバムをリリースしたメタルコア、新世代ヘヴィメタルバンド、All That Remainsの新譜がポップ・メロディアス・キャッチーになり、このTriviumの新譜がデス・ブラック・ブルータルでアグレッシヴな要素が強いアルバムを作ってきた事で、この将来を期待されるメタルコア、新世代ヘヴィメタルバンド2組の方向性が真逆と言っていいほどの道筋を辿っているのも、非常に面白い展開になった(^ε^)♪個人的に予想したのは、All That Remainsがデス・ブラック・ブルータルを強めたゴリゴリのメタルアルバムを作ってくると思ってたので、まさかTriviumの方がデス・ブラック・ブルータルの色を強めたゴリゴリでアグレッシヴなメタルアルバムを作ってくるとは夢にも思わなかったなぁ(´∀`)なのでマイスペで聴けたメロディアスな曲から、アルバムの内容を予想したのが大きな間違いで、良い意味で肩透かしを食らったアルバムだ。All That RemainsTrivium、この2組の新譜の評価が今後どうなるか非常に楽しみだし、見物である。

てな感じで今作は、安定感のある力作だと思うのでオススメですし、数少ない新世代メタルバンドの中でも頭一個分抜け出した存在であると感じた作品です。



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3. Down From The SkyのPV http://www.youtube.com/watch?v=EApnhO2OIrw


1. Kirisute Gomen http://www.youtube.com/watch?v=pYKNm4qMJTc

4. Into The Mouth of Hell We March http://www.youtube.com/watch?v=b3ccl8fIloo

6. Insurrection http://www.youtube.com/watch?v=sctHHumA7PY