元Shadows Fallのヴォーカル、フィリップを擁するUSAマサチューセッツ州出身のメタルコア・メロディックデス・メタルバンドALL THAT REMAINSの4th「Overcome」を紹介。
1. Before The Damned ☆☆☆☆☆
ダダダダダっとスリリングなはじまりから、ズンズンヘヴィなリフとデスいグロウルで重々しく進み、メロディアスなクリーンヴォーカルで歌うサビがキャッチーなオープニングメタルコアチューン。怪しさ漂うクラシカルなツインギターのハーモニーも良い。
2. Two Weeks ☆☆☆☆☆
正統派メタルリフと全編エモーショナルなクリーンヴォーカルで展開する曲で、メロディアス且つエモーショナルで、All That Remains初の試み?的な曲。メロディック且つクラシカルなツインギターソロも良い。普通のポップ・ロック好きにも聴かせられるレベル。
3. Undone ☆☆☆☆☆
Shadows Fallっぽいはじまりから、KalmahのHoly Symphony Of Warっぽいアグレッシヴなリフで展開する曲で、メロウなクリーンヴォーカルとスクリームをチェンジしながら歌う。アグレッシヴにシャウトするフィリップが印象的。メロディアスなラインが美しいツインギターソロもグット。
4. Forever In Your Hands ☆☆☆☆☆
プログレッシヴなはじまりからミドルテンポに進み、クリーンヴォーカルで歌うサビがバラードっぽくエモーショナルでキャッチーなナンバー。メロウなギターソロも良い。
5. Chiron ☆☆☆☆☆
ダイナミックで劇的なはじまりから、メロディックなツインギターと共に突っ走りはじめ、グロウルなデスボイスとメロデスなザクザクリフで進み、クリーンヴォーカルで歌うパートはザクザクな鋭いリフと泣きのリフで展開する曲。アコースティックギターのメランコリーなパートからドラマティックに繋がるクラシカルな泣きのツインギターソロは1番の聴き所。
6. Days Without ☆☆☆
メロディックでクラシカルなツインギターが炸裂するイントロから、アグレッシヴなグロウルとスクリームで勢い良く進み、メロウなクリーンヴォーカルで歌うサビへ展開する。ツインギターのハモリがたまらないギターソロも印象的。アルバム全体通して聴くと地味に感じる曲かも。
7. A Song For The Hopeless ☆☆☆☆☆
アコギの美しいメロと泣きのギターが絡み合うイントロから悶絶モノの曲で、アコースティックにクリーンヴォーカルでエモーショナルにゆったり進み、アグレッシヴなグロウルとザクザクなアグレッシヴなリフで激しく展開し、急にスピードを上げてアグレッシヴ且つメロディックに疾走するサビがたまらない曲。激と静の展開のギャップが素晴らしい。ツインギターのテクニカルでメロディックなハモリが良いソロもグット。
8. Do Not Obey ☆☆☆☆☆
アップテンポかつアグレッシヴに進み、クリーンヴォーカルでアップテンポに「ドゥーナドゥーナラノベー!!」と歌うパートがポップとも言えそうなキャッチーで新鮮な曲。これも普通のロック・ポップ好きに聴かせられるレベル。
9. Relinquish ☆☆☆☆
前作のThis Callingのイントロを彷彿とさせる「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」というスクリームからはじまり、怒涛な勢いでブルータルに展開するアグレッシヴな曲。ダーキーなキーボードのメロディもグット。メロディアスでクラシカルなギターソロも良いっす。
10. Overcome ☆☆☆☆☆
アグレッシヴなリフと共に勢い良く豪快に突っ走る曲で、クリーンヴォーカルでスピーディなテンポで歌うちょいとエモーショナルなサビがグットなタイトルナンバー。クラシカルなツインギターソロも良い。個人的にアルバムの中で1番好きな曲。
11. Believe In Nothing ☆☆☆☆
Nevermoreのカヴァー。ちょいとメロウになってる。
USA産、マサチューセッツ州出身のメタルコアバンドAll That Remainsの4作目。4枚目となる今作「Overcome」は前作「The Fall of Ideals」同様に、若々しいアグレッシヴなメタルをプレイしており、このバンドのキモである、グロウル・スクリーム・クリーンを巧妙に使い分けるヴォーカルのフィリップのヴォーカルパフォーマンスは更に進化・成長を遂げていると、今作を聴いてまず1番印象的に思った。前作より、クリーンヴォーカルの大胆不敵な導入が目立ち、それにより楽曲が凄くメロディック且つキャッチーに仕上がってる。この大胆なクリーンヴォーカルの入れ込み具合は、もうメタルコアやメロディック・デスのというジャンルの壁を大きく飛び越えた、新世代メタル的な存在感を示す好意的な挑戦のようにも受け取れる。個人的に、このクリーンヴォーカルの大胆な投入は大歓迎だったし、実際今作を聴いてみて、このヴォーカルを大胆に取り入れる事に成功したと思う。このかなりエモーショナルと取れるクリーンなヴォーカルパートの変化は、前作のアルバムとの違いを明確に現す重要なポイントになっている。特に2曲目の全編クリーンヴォーカルで歌う曲なんて、エモ・ロックと言っても過言ではないレベル。まぁクリーンヴォーカルを多様することによって、曲がメロメロメロウになるから、3rdまでのアグレッシヴでブルータルなATRが好きだった硬派なメタラーには、好まれない変化・マイナス要素になってしまうかもしれない( ̄_ ̄ i)。あと毎回思うけど、アグレッシヴなスクリームからクリーンヴォーカルへのスムーズな切り替えが、ライブで大変そうだよなぁ^^;今作でこの苦労が更に増えたんじゃないか^^;
このバンドのもう1つのキモである、アグレッシヴでメロディックなツインギター・クラシカルなギターソロのメロディラインも前作同様、もしくは前作を上回る程に耳を突く印象的なギターラインを奏でている。相変わらず表情豊かなツインギターソロのハモリのメロメロメロディアスな感じはたまらないね。しかし、今作はやっぱりフィリップのヴォーカルパフォーマンスの主張が物凄くて、このアグレッシヴなツインギターを押さえ込まんばかりの、魅力的なヴォーカルパートが凄まじいアルバム内容になっている。それほどフィリップの存在感というものが大きく表れたようなアルバムという事。あと前作では、アルバムを通して聴くには辛い印象を個人的に受けていたが、今作ではその心配が一切なかった。あと前作より、リフがアグレッシヴで良いアルバムかも。
エモーショナルなクリーンヴォーカルがキャッチーでメロディアスな2曲目と4曲目、クラシカルなツインギターソロが炸裂する5曲目、曲展開が見事な7曲目、強烈なアグレッションを放つアルバムタイトルナンバーの10曲目が個人的にオススメな曲。とりあえず1曲目から5曲目までの流れがカナリ良い!!あとこのバンドの新基軸的な2曲目も見事にハマっている。アルバム全体的に、メロディアス・キャッチーになったので、何処となしかフィリップが居た古巣のShadows Fallっぽくなったかも。前作の、This CallingやSixみたいな分かりやすいキラーチューンはないかも知れないが、それに変わってもおかしくない、ハイレベルな楽曲が今作では数多く見受けられる。ミッドテンポな曲や勢いある曲とのバランスが良いアルバムでもある。2分台の曲もあるので、アルバム1枚サクッと聴ける快適さもあるのが、非常にありがたい。個人的に、このまま行けば年間アルバムトップ10以内に入ると思う。
今作は、前作を気に入った人も安心して手に取る事ができる安定感のある、そして進化・成長を確実に遂げてきた期待通りのアルバムだ。今度こそ、この新作アルバムを引っさげて、再びCOBとカップリングツアーしたら間違いなくCOBがATRに食われてしまうレベル。メタルコアやメロデス好きには勿論オヌヌメだし、エモ・スクリーモが好きな人にもオススメできそう・・・って言ったらまたちょと違うかもしれないが・・・それほど幅広いジャンルにアピールできる新世代エクストリーム・メタル・アルバムであると個人的に思う。多勢なメタルコア勢の中でも、頭数個分飛びぬけた多大な存在である事は間違いないだろう。
87点
5. ChironのPV http://jp.youtube.com/watch?v=pCkG0jUxdYg
2. Two Weeks http://jp.youtube.com/watch?v=7Bme1qZibYM
4. Forever In Your Hands http://jp.youtube.com/watch?v=9ETXlLO1_Tc
7. A Song For The Hopeless http://jp.youtube.com/watch?v=a0gQzN1E5_k
10. Overcome http://jp.youtube.com/watch?v=pKHY37lgJdI






