Artist Gonemage

EP 『Master of Disgust...』

Tracklist
01. Master of Disgust...
02. Mega Toss Into Crypts
03. WarioWare: Possessed Console
04. Demon Head and the Reign of Stench
05. Foul Portal to Delirium

EP 『Master of Disgust...』

Tracklist
01. Master of Disgust...
02. Mega Toss Into Crypts
03. WarioWare: Possessed Console
04. Demon Head and the Reign of Stench
05. Foul Portal to Delirium
いわゆるゲーム音楽とデスメタルのファーストコンタクトで思い出されるのは、ミレニアル世代の青春の一本であるFF10のラストバトルで主人公ティーダの前に立ちはだかるジェクト戦のテーマソング(Otherworld)に他ならなくて、当時その音源が収録されたサントラを買ってリピートしまくってた記憶がある。
テキサスはダラス出身のGalimgim氏による独りDIY音楽プロジェクトことGonemageは、いわゆるゲーム音楽を象徴する8bitのチップチューンとブラックメタルをエクストリーム合体させた音楽性を特徴としており、前作の2ndアルバム『Sudden Deluge』から約六ヶ月ぶりとなる今回のEP『Master of Disgust...』では、満を持してデスメタルとチップチューンをエクストリーム合体させることに成功している。
冒頭からGalimgim氏が手がけたアートワークに刻まれたドット絵ワリオの「Here We Go!!」をはじめとするゲーム内ボイスをサンプリングした表題曲の#1“Master of Disgust...”からして、デスメタルやグラインドコアに精通するエクストリームメタルの暴虐的な殺傷力とサイバネティックスなチップチューンが違和感なく交わっており、正直かなりブルータルなデスメタルに傾倒してて驚いたというか、ゲーム音楽云々以前にデスメタルとして素直に格好良くて反応に困る。なんだろう、例えるならゲームボーイの名作『スーパーマリオランド3 ワリオランド』がバグって裏ステージに突入しちゃった感じの凶悪的な世界観みたいな。
そんなデス/グラインドとして魔改造された凶悪ワリオがプログラムにバグを起こしてゲームボーイ本体をぶっ壊す#3“WarioWare: Possessed Console”を筆頭に、デスラッシュ然とした殺傷力高めな#2“Mega Toss Into Crypts”やサイバーグラインドな#4“Demon Head and the Reign of Stench”、そしてニンテンドーコアらしい和風インストの#5“Foul Portal to Delirium”まで、EPならではの実験性に満ち溢れた、今年のデスメタル界における裏ベストと言っても過言じゃあない一枚。
そんなデス/グラインドとして魔改造された凶悪ワリオがプログラムにバグを起こしてゲームボーイ本体をぶっ壊す#3“WarioWare: Possessed Console”を筆頭に、デスラッシュ然とした殺傷力高めな#2“Mega Toss Into Crypts”やサイバーグラインドな#4“Demon Head and the Reign of Stench”、そしてニンテンドーコアらしい和風インストの#5“Foul Portal to Delirium”まで、EPならではの実験性に満ち溢れた、今年のデスメタル界における裏ベストと言っても過言じゃあない一枚。