Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2021年11月

Cynic - Ascension Codes

Artist Cynic
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Album 『Ascension Codes』
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Tracklist
1. Mu-54*
2. The Winged Ones
3. A'-va432
4. Elements and their Inhabitants
5. Ha-144
6. Mythical Serpents
7. Sha48*
8. 6th Dimensional Archetype
9. DNA Activation Template
10. Shar-216
11. Architects of Consciousness
12. DA'z-a86.4
13. Aurora
14. DU-*61.714285...
15. In a Multiverse Where Atoms Sing
16. A'jha108
18. Ec-ka72

なんだろう、今のCynicほど闇が深いバンドってなかなかお目にかかれない気がする。というのも、2014年に発表された前作の3rdアルバム『Kindly Bent to Free Us』以降、彼らの不仲説がにわかに囁かれ始めると、間もなくしてDEATHのドラマーでもありCynicの創始メンバーであるショーン・レイナートが脱退、そして2020年の初めに原因不明の事故で亡くなると、その数カ月後、同年の12月にベーシストであるショーン・マローンが亡くなったという信じられないような訃報が舞い込んでくる。正直、その時は「ん?ショーンってもっと前に亡くなったよな?これが噂のマンデラエフェクトか!?」と思いきや、“ショーン”は“ショーン”でも「もう一人のショーン」であるベースのショーン・マローンが亡くなったとの事で、シンプルに「同年に同名の二人のメンバーが亡くなるって、そんな事ある?」としか思えないような不幸というか、以前から不仲説が囁かれていた事を考えると余計に闇が深すぎてシャレにならない、もう笑えないってなった。

・・・そんなわけなんで、これから僕が書くCynicの約7年ぶりとなる4thアルバム『Ascension Codes』に関してのレビューは正統な評価ではないので信用しないでください。何故なら、もし批判的な文章を書いたら最後、フロントマンのポール・マスヴィダルもとい何者かによってインド密教の魔術で消されかねないというか、単純に命の危険に晒されたくないのでw

ポール・マスヴィダルの脳ミソ

ポール・マスヴィダルの頭脳と題して当時作った上記のクソコラ画像を見ながら前作の『Kindly Bent to Free Us』を振り返ってみると(これ何の画像だっけ?みたいなのもいくつかあるw)、少し言い方は悪いけどフォロワーのScale the Summitからのパクリや、近年のOpethPorcupine Tree『Fear Of A Blank Planet』からパクりまくった平凡なプログレで、それこそデビュー当時の『Focus』や奇跡の復活作となった『Traced in Air』のような(シシ)神がかり的な(シシ)神通力がまるで感じられない、パクリ魔のポッピーもビックリの駄作だった。

そんな、フォロワーからパクるという最低最悪の駄作から7年、鮮烈なデビューから解散、奇跡の再結成から不仲説、そしてカミングアウトからダブル・ショーンの死という、この長きにわたるメタル史においてその名を深く刻むであろう壮絶なバンド人生を歩んできたバンドの頭脳であるポール・マスヴィダルが放つ本作の『Ascension Codes』は、それこそタイトル通り人類を高次元の存在にアセンションする“コード”を打ち込むような、死(DEATH)を乗り越えるのでなく死(DEATH)をも超越する神や宗教における信仰すらないディストピアな精神世界を築き上げている。

本作におけるディストピア的な世界観を司る、曲タイトルが数字や記号で表記されたインタールード的な短い間奏からもわかるように、Cynicならではというかポールの特異な趣味嗜好が垣間見れるスピリチュアルなアンビエント~ニューエイジの自然崇拝、そのネイチャー的思想と民俗学的なオリエンタリズムが織りなす音響意識からは、他ならぬ名作ゲー『ニーア・オートマタ』のポスト・アポカリプティックな世界観に直結、および美しいサウンドトラックと共振するような、それはまるで地上に送り込まれた人間型アンドロイド(ヒューマノイド)と異星人が製造した機械生命体が争う傍らで、絶滅を逃れた人類はいかにアセンションするか?を思考に思考を重ねる、そんな『三体』の劉慈欣もビックリのSFチックな物語をイメージさせる。それこそ、復活作でリアル『もののけ姫』のシシ神様を地上に降臨させるも、人類が調子に乗ってパクりまくったら滅亡の危機に瀕し、そして地上にはムチムチのバイオロイドと機械兵器しか存在しなくなったディストピアみたいな。つまり、立て続けにメンバー二人を喪ったポールの喪失感が本作の世界観およびコンセプトの根っこの部分にあると言える。


デスメタルとジャズ/フュージョンを組み合わせた先駆者であり革新的な存在、そのパクリカスとは一線を画す真のオリジネイターとして、もはやニーチェばりに深淵を覗き説くかのような思慮深きプログレッシブ・ミュージックは、その世界観を構成する青葉市子ばりのアンビエント/ニューエイジの音響空間の中で著しい相乗効果をもたらしている。中でも、例えるなら巨匠キューブリックの名作SF映画『2001年宇宙の旅』における人工知能(AI)の先駆けであるHAL、あるいは『ニーア・オートマタ』におけるポッド153やポッド042を連想させるボカロSEの#9“DNA Activation Template”をはじめ、中盤のハイライトを飾る“Architects of Consciousness”は2ndアルバム『Traced in Air』をアセンションさせたような曲で、終盤のハイライトを飾るトラッピーなハイハットを刻む“Diamond Light Body”も近未来型バイオロイドのCynicを20年代仕様の高次元にアセンションプリーズさせた結果と言える。とにかく、最初から最後まで一貫して意識的(Consciousness)な思考をもって高次元へとエボリューションしてマトリックス状態(瞑想状態)に陥ること請け合いの、それこそTOCANAの女編集長がハマりそうなほどスピった作風となっている。確かに、ショーンの二人が欠けた状態であるはずの本作のが前作よりもCynicらしいという、何ともヒニックもとい皮肉な事態になってるのはアレっちゃアレだが、少なくとも僕が断言できるのは「前作は超えている」の一言だけです。それこそパクリマクリスティの前作は一体なんだったんだ?ってくらいに、あくまでCynicの体を成して曲が書けている事に驚かされた。ともあれ、冒頭でも言ったように信用しなくて結構ですけど、忖度なしに傑作ですこれ。

本作のスピった世界観を通して20年以降に現実世界で起こった悲劇的な出来事を解釈するならば、それこそダブル・ショーンの二人は亡くなったのではなくアセンショーンして高次元の存在に上昇しただけと考えたら、なんだろう少しばかり悲しみが癒えるというか、(普段から胡散臭いカルト的存在としてバカにしてるけど)たまにはスピってみるのも悪くないなって。

Blackwater Holylight - SILENCE/MOTION

Artist Blackwater Holylight
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Album 『SILENCE/MOTION』
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Tracklist
01. Delusional
02. Who The Hell
04. Falling Faster
05. MDIII
07. Every Corner

近年のヘヴィミュージック界におけるマストアイテムの一つとして挙げられるのが、他ならぬ女性SSWのEmma Ruth Rundleとヘヴィミュージック界の帝王ことThouのコラボアルバム『May Our Chambers Be Full』である。このオレゴンはポートランド出身のガールズロックバンド、Blackwater Holylightの約2年ぶりとなる通算三作目『SILENCE/MOTION』は、持ち前のキング・クリムゾンに代表される70年代のプログレッシブ・ロックをはじめ伝統的なクラシックロックに対するリスペクトが込められた、ガルバンらしからぬヴィンテージ臭とストーナー気質に溢れたネオ・サイケデリックなドゥームロックはそのままに、まさに昨今の金字塔と呼べる名盤『May Our Chambers Be Full』にチューニングを合わせてきたかのような作風となっている。

というのも、本作にはThouのブライアン・ファンクやInter Armaのマイク・パパロがゲストボーカルとして参加、そしてバンド史上初となる外部プロデューサーとして同郷ポートランドのブラックメタルバンド=מזמור(Mizmor)A.L.N.を迎えて制作され、そういったガワの面でも過去イチでヘヴィかつエクストリーミーな楽曲的強度を著しく高めている。


それこそ、Thouのブライアンによる猟奇的な咆哮とバンドの中心人物であるアリソン(Ba,Vo)の慈悲に溢れた歌声、その『美女と野獣』あるいは『天使と悪魔』が織りなす魅惑のハーモニーからして名盤『May Our Chambers Be Full』をフラッシュバックさせる#1“Delusional”を皮切りに、界隈の重鎮チェルシー・ウルフ姐さんリスペクトな呪詛を唱えるかのごとし歌声とプログレ風のミニマルなシンセやメロトロンがゆらり揺らめくガールズ版キング・クリムゾンな#2“Who The Hell”、アコースティックなフォークソングから始まって徐々にメロトロンやストリングス、まるで黒魔術を詠唱するかの如くブラックメタル然としたトレモロ・リフを交えながらプログレスに展開する表題曲の#3“Silence/Motion”、言うなれば初期のWarpaintが70年代にタイプトリップしたかのようなドリーミーでミニマルなスロウコア、と見せかけて後半からオサレな転調を織り交ぜた俄然プログレスな楽曲構成も彼女らのインテリジェンスな非凡さを印象付ける#4“Falling Faster”、テキサスのTrue Widowを連想させるドリーム・ポップ/シューゲイザー風の希望に溢れた前向きでポップなアレンジが施された#6“Around You”は、まさに「光(Holylight)」「闇(Blackwater)」が表裏一体化しているバンド名の「光(Holylight)」側を司るような一曲となっている。

そしてアルバムのエンディングを飾る、Inter Armaのマイク・パパロの悪魔的な咆哮をフィーチャーした曲で、本作において音響意識の高いプロダクション含めて完全にプログレッシブ・ロックの領域に片足のみならず両足突っ込んじゃった事を示唆する#8“Every Corner”まで、それこそバンド名はもとより『SILENCE/MOTION』という表題が意味する「静(SILENCE)」「動(MOTION)」のコントラストとメリハリを効かせた、そのプログレ然としたダイナミックな展開力に脱帽すること請け合いの一枚と言える。

MØL - Diorama

Artist MØL
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Album 『Diorama』
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Tracklist
01. Fraktur
03. Serf
05. Redacted
06. Itinerari
07. Tvesind
08. Diorama

UKを代表する気鋭のインディーズレーベル、Holy Loar Recordsの創始者であるアレックス・フィッツパトリックがやらかした結果、レーベルに所属する気鋭の才能を持つ数多くのバンドが路頭に迷う事となったわけなんだけど、このデンマーク出身の新世代メタルバンドであるMØLもHoly Loarを背負って立つ有望株だったのは確かで、しかし奇遇にも悲運に見舞われたこのタイミングで(代表が新レーベルのAtomic Fireを立ち上げた)業界最大手のNuclear Blastに引き抜かれたのは何の因果か。しかし、本作を聴き終えた今思えば、結果的に新作をリリースするタイミングで半ば不可抗力的に引き抜かれたのは彼らにとって非常に幸運であり好都合な出来事だったのかもしれない。

そんな、フィッツパトリックに見出され鳴り物入りでHoly Loar Recordsからリリースされた1stアルバムJORDから約3年ぶりとなる2ndアルバム『Diorama』は、ヘヴィミュージック界を代表する重鎮テッド・ジェンセンをエンジニアに迎え、その楽曲自体も元レーベルおよびフィッツパトリックの趣味嗜好であるAlcestDeafheavenの影響下にあるブラックゲイズ~ポストメタル、あるいは新世代メタル界のホープとしての“らしさ”を前作から正統に引き継ぎつつも、まるでフィッツパトリックから喧嘩を吹っかけられたBFMVの新譜BFMVに加勢するかの如し、それこそフィッツパトリックへの手向けとしてMØLなりの「ご愁傷様」のお気持ちが込められた、心機一転そんな著しく洗練されたメジャー感を打ち出したエクストリーミーなサウンド、そのワンランク上の強度の高さからは確かな正当進化を伺わせる。


『ジオラマ』を冠する本作の幕開けを飾る#1“Fraktur”からして、Alcest『Kodama』Esben and the Witchを連想させるUKオルタナ気質に溢れた幻想的なオープニングから、Deafheavenのジョージ・クラークリスペクトな金切り声を皮切りに、バンドの出自がホーリーシーもといホーリーロアーであることを裏付けるようなカチコミ不可避の超絶エピックな洗練されたメロディ、そしてアウトロの音響意識までもDFHVNの正統後継者を襲名すれば、DFHVN『シン・バミューダ』の影響下にあるブラストビート全開のブラゲを軸としつつイーサリアルなクリーンパートを織り込んだ#2“Photophobic”および#3“Serf”、皮肉にもレーベルメイトとなったDark Tranquillityのミカエル・スタンネもビックリの、ヒマワリ畑が目の前一面に広がる超絶エピックなリフレインを響かせる#4“Vestige”、DFHVN普通の堕落した人間の愛における“Worthless Animal”から一部引用した#5“Redacted”、さしずめ“サンフランシスコ・ネイティブ”ならぬ“スカンディナヴィア・ネイティブ”として覚醒した北欧ならではの叙情的なメロディセンスを垣間見せる#6“Itinerari”および#7“Tvesind”、そして女性ボーカルをフィーチャーしたドラマティックなポストロックを展開する表題曲の#8“Diorama”は本作のハイライトで、改めてDFHVNが今年リリースしたInfinite Graniteにおいて脱メタルしたこのタイミングで、その大きな穴を埋めるようにフォロワーのMØLDFHVN化の著しい作品を発表するという神展開。とにかく、前作比で著しく上下の奥行きと立体感を増した楽曲面での内的要因と不可抗力(ホーリーシー)による外的要因、その全てにおいてタイミングの良さとバンドの「運」も含め極めて高い完成度を誇る、そして「やっぱりニュークリアブラストがナンバーワン!」と唸ること請け合いの1枚。

Grand Cadaver - Into The Maw Of Death

Artist Grand Cadaver
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Album 『Into The Maw Of Death』
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Tracklist
01. Disanimated
02. Soul Infestation
03. World Mausoleum
04. Grim Eternal
05. Reign Through Fire
06. Into The Maw Of Death
07. Empire Of Lies
08. Malevolent Fate
09. Manifest Insanity
10. Cold Dead Light

ex-In Flamesのギタリスト=イェスパー・ストロムブラードやDark Tranquillityのミカエル・スタンネをはじめ、メタルシーンの一時代を築いた北欧メロデス界のスターが一同に集結した“シン・フレイムス”ことThe Halo Effectしかり、ex-KATATONIADaniel Liljekvist率いるこのGrand Cadaverしかり、最近のミカエル・スタンネって一時期の同ミカエルことOpethのミカエル・オーカーフェルトを彷彿とさせる積極的な動きを見せていて、それこそThe Halo Effect発起と同じタイミングでex-KATATONIAのダニエルをフックアップしたバンドを同軸で展開してくれるとか、とにかく僕の人生におけるBESTドラマーの一人でもあるダニエルをミカエル自身を経由して古き良きメロデス界のレジェンドと繋がるのは流石にエモ過ぎるし、人によってはシン・フレイムスよりも興奮する夢の共演なんじゃねぇか説まである。

シン・フレイムスのThe Halo Effectがほぼほぼ近年dtの系譜にあるメロデスだったのに対し、このGrand Cadaverのスタイルはミカエル・スタンネの歌唱法も含めてex-KATATONIAのダニエルが所属するDisruptedや、KATATONIAのヨナス・レンクスや同ミカエル・オーカーフェルトが在籍していたBloodbathを彷彿とさせるクラスト/D-BEAT混じりのオールドスクールなスウェディッシュ・デスメタルを展開している印象。相変わらず、それこそ『Into The Maw Of Death』というタイトルからもダニエルは相も変わらずデスメタルに執着しているようで、当然そのドラムプレイもKATATONIA時代のものとは一線を画すものではあるが、(これはDisruptedでも思ったけど)ダニエルがそれで満足しているのならそれでいいです。何故なら、全盛期KATATONIAのドラミングは日本のガルバンであるTridentのナギサが受け継いでいるからw

とは言え、(ミカエルの歌唱法も含めて)少なくともシン・フレイムスよりはデスメタルとして聴く分には悪くないので、The Halo Effectがまんまdtで期待はずれに感じた人は是非ともこっちを聴いて欲しいし、当然ミカエルはその反応を見越してそれぞれ棲み分けできるスタイルにしたんだと思う。まぁ、両方聴けばいいだけの話なんだけどね。

Bullet for My Valentine - Bullet for My Valentine

Artist Bullet for My Valentine
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Album 『Bullet for My Valentine』
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Tracklist
02. Knives
03. My Reverie
04. No Happy Ever After
05. Can't Escape The Waves
06. Bastards
09. Paralysed
10. Death By A Thousand Cuts

おいら、BFMVって初期(1st,2nd)の頃は(いつぞやのサマソニでお馬鹿チョップ!お馬鹿チョップ!してるくらい)普通に好きだったバンドで、しかし2010年作の3rdアルバム『Fever』から徐々に筋肉ダルビッシュもとい筋肉ダルマット化して雲行きが怪しくなり、そして次作の4thアルバム『Temper Temper』というメタル史上最悪のクソみたいな駄作で完全にバンドから離れた側の人間なんだけど、それ以降に自分の中でBFMVの存在を意識した出来事を思い返してみると、それこそフロントマンのマット・タックによる老害メタルを煽るような炎上発言に対して、気鋭のレーベルHoly Roar Recordsの創始者アレックス・フィッツパトリックが抗議の声明を発表したホーリーシー事件に他ならなかった。その明確な伏線を経て、昨年にフィッツパトリックが二人の女性(実は三人とも言われている)に性的暴行を加えたとして告発されたことで、その不毛な争いはフィッツパトリックの予想だにしない自爆によりマット・タックに軍配が上がった模様。


まぁ、そんな冗談はさて置き、単刀直入に『Bullet for My Valentine』というバンド名をセルフタイトルとして冠する本作は、初期作の名曲を一部サンプリングしたラジオSEから幕を開ける#1“Parasite”からして、初期のメタルコア時代をフラッシュバックさせるスクリームを皮切りに、まるでフィッツパトリックから喧嘩を売られたマットのお返しのお言葉のご愁傷さまをメタするようなE(xplicit)ワード全開のリリックを、ザックザクに刻み込むスラッシーでソリッドなリフに乗せた「BFMV is Back...」と呼ぶに相応しいエクストリームメタルとなっている。

で、ポストメタル~グルーヴメタルラインの重厚感溢れるヘヴィネスを叩き込む#2、ヌーメタルばりにウネるようなグルーヴィなリフ回しを軸とした#3、中盤以降にBFMVらしからぬプログレッシブなキレのある展開を垣間見せる#4、強度の高いヘヴィネスでエクストリームに組み立てていく#6、グルーヴメタル路線の#7,#8、スラッシュメタル回帰の#9、本作の集大成を飾る#10まで、冒頭の「過去」をフラッシュバックさせるラジオSEがメタするように、(確かに、前作の『Gravity』はまんま「BMTHごっこ」「イギリス人には『Giri / Haji』の文化がないのか?」と思った)近作と比べると、正直かなり初期のヒョロガリエモ路線もといメタル路線に回帰している印象。とは言っても、本作のプロデューサーは近二作でもお馴染みのCarl Bownが担当しているので、もちろん完全に初期型というわけではなく比較的グルーヴメタル志向の強度マシマシの1枚となっている。
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