Artist 我儘ラキア

EP 『WAGAMAMARAKIA』

Tracklist
01. SURVIVE
02. Letting Go
03. New World
04. One
05. Like The Stars
06. Ambivalent

デビュー当時はコアなシャウトにFワードを連呼していたBring Me The Horizonのフロントマン=オリヴァー・サイクスは、2019年に発表した6thアルバム『amo』に伴うインタビューの中で、「今のロックはクソ、ラップ/ヒップホップこそロックでありパンクだ」と発言するや否や2秒で炎上した。例えば、古くは韓国メタル界いや韓国音楽界のレジェンド=ソテジことソテジワアイドゥルから現在までのK-POPとラップは切っても切れない関係だったけど、それと同じように【メタル】と【ヒップホップ】と【K-POP】は全て繋がっている事を証明したのが『amo』だった。

EP 『WAGAMAMARAKIA』

Tracklist
01. SURVIVE
02. Letting Go
03. New World
04. One
05. Like The Stars
06. Ambivalent
「皆さんこんばんわ、稲川淳二です。実は昨年、アメリカの次世代メタルバンド=Code Orangeと出会ってからというもの、ずっと私の背後にオレンジの亡霊が取り憑いているようなヤ~な気配がしてまして、これは大霊界からのサインなのかなぁ~と閃いた。昨年末の有馬記念でもオレンジ帽のサラキアが飛んでくる気配をビンビンに感じて、私の狙っている本命馬と一緒に馬券を買っていざレースに挑んだんだ。そしてゴール前、予想通りオレンジ帽のサラキアとフィエールマンが突っ込んできて「ッシャアッ!」と芸能人格付けのGACKTばりにガッツポーズしたのもつかの間、妙に変だなぁ~って。だっておかしいじゃない。大霊界のお告げ通りにオレンジ帽のサラキアが突っ込んできたのに、私の本命馬は未だにゴール板を通過していない。うわぁ~イヤだなぁ~怖いなぁ~って。その数秒後、私の本命馬がノッソリとゴール板を通過したのを見た瞬間・・・私ねぇ、気づいちゃった」
「あぁ、あたし15万負けたんだって」

デビュー当時はコアなシャウトにFワードを連呼していたBring Me The Horizonのフロントマン=オリヴァー・サイクスは、2019年に発表した6thアルバム『amo』に伴うインタビューの中で、「今のロックはクソ、ラップ/ヒップホップこそロックでありパンクだ」と発言するや否や2秒で炎上した。例えば、古くは韓国メタル界いや韓国音楽界のレジェンド=ソテジことソテジワアイドゥルから現在までのK-POPとラップは切っても切れない関係だったけど、それと同じように【メタル】と【ヒップホップ】と【K-POP】は全て繋がっている事を証明したのが『amo』だった。
先に補足しておくと、我儘ラキアの個人的な認知度って「名前だけは知ってた程度」で、だから音源もこれまで一度も聴いたことがなかった。じゃあ何故このタイミングで、2021年の年明け早々に聴いているのか?その理由をざっくりと一言で言ってしまえば「引力」としか他に形容しようがなくて、それは全て昨年末の「有馬記念のサラキアは買えた」に繋がってくる話でもある。競馬のグランプリレースである有馬記念が「世相を反映するレース」だとするなら、それは同時に「未来を予言するレース」でもあるんじゃあないか?その伏線として、つまり「オレンジ枠」だからサラキアは買えた僕が、年明け早々に我儘ラキアを聴いている「未来」を無意識のうちに予知していたから説。
ここ最近は毎年のように、年始から1月いっぱいまではアイドルソングを聴いて正月ボケした頭ん中を一度リセットする習慣が身についていて、この2021年はPassCodeの3rdアルバムと我儘ラキアのEPを聴いて頭ん中カラっぽにした結果、見事に何も書けなくなった模様(この1月はパスコとラキアのレビューだけで十分、むしろパスコとラキアの2本だけアップする事に大きな意味がある)。それはそうと、この我儘ラキアもパスコと同じく大阪を拠点に活動する四人組のアイドルグループで、例えばPassCodeというアイドルを形成する最大のアイデンティティーがちゆなこと今田夢菜のシャウトにあるとするならば、我儘ラキアを司る最大のアイデンティティーはMIRIのラップであり、シャウトとラップでは方向性は違えど各グループそれぞれに明確な「武器」と呼べるものがある。この我儘ラキアは、BMTHのオリィが炎上する事となった問題発言内の【ラップ/ヒップホップ】をラウド系アイドルに持ち込んだ次世代ハイブリッド系アイドルの最右翼で、それこそPassCodeが「いま最も堅実なアイドル」だとするなら、そのパスコを超える未知の可能性を秘めたアイドルがこの我儘ラキアである。
言葉で語るより先に手っ取り早く我儘ラキアのことを知りたければ、2020年末に発表したセルフタイトルのEP『WAGAMAMARAKIA』のオープニングを飾る“SURVIVE”を聴くことだ。初っ端からいかにもラウドル然としたシンセを乗せた、それこそBMTHの“Shadow Moses”顔負けのコアいヘヴィネスを叩き込むイントロから、ラキアのメインボーカルを担うサイバーパンクな緑髪が目印の星熊南巫はWACK系アイドルを彷彿とさせる息づかいを駆使した感傷的な歌声をもって、世界が混迷しフェイクという名の『惡の華』が咲き乱れる種の生き残りを賭けたサバイバルホラー、そんな一点の曇りもない青い空がオレンジ色に染まった極限の状況下から「逃げたい」と声を漏らす刹那と焦燥が揺れ動く内なる表現力と、その見えない不安と恐怖に立ち向かって「叫べ」と衝動的な感情を解き放つフックに富んだサビを歌い上げる、そんなボーカリストとしての多様性を持つ星熊南巫の存在はバチクソにエモく、そこに星熊の相方であるパッと見モモコグミカンパニーの妹分みたいなラップ担当のMIRIによる「ババババババーン!」とブチ込んでくるキレッキレのイキリラップが絡み合い、そして自称「オレンジの人」こと川崎怜奈と“我儘ラキアのアイドル担当”こと海羽凛が中心のパートでは、北欧メロデス的な単音リフを駆使したメタル然とした攻撃性を垣間見せる。またEDM〜トラッピーなビートを裏で刻んだり、中間にポストロック的なパートを挟んでドラマティックに演出する楽曲構成は「次世代アイドル」を謳うだけあり、それこそBMTHが『amo』で証明した【メタル】と【ヒップホップ】と【K-POP】は全て繋がっている事を裏付けるような曲でもある。とにかく、リード曲(シングル)というかグループ名を冠した表題作の幕開けに相応しい、まるで今年のアイドルシーンを昨年の有馬記念のサラキアばりに人気薄でブチ抜いてくる事を暗示するかのような、我儘ラキアを象徴する要素が凝縮された疾走感溢れるキラーチューンとなっている。
この“SURVIVE”のMVで初めて我儘ラキアの曲を聴いた瞬間、そのモダンな曲調とMVのロケーションも相まって、自分の頭の中であるものがフラッシュバックした。それこそ、初期の某メイドというか、例えるなら“the non-fiction days”あたりのまだモダンなヘヴィロックやってた頃のメイドが脳裏に浮かんだ。それは当時、“the non-fiction days”のMVを観た瞬間にビビッと閃いて、そのMVを延々リピートしてたあの感覚と限りなく近いものだった。もちろん、アイドルグループとバンドでは少し形式に違いはあるけど(小鳩ミクは元地下ドルなので実質似たようなもん)、ラキアのメインボーカルである星熊と相方のMIRIの関係性と、某メイドのメインボーカルである彩姫と相方の小鳩の関係性はやはり重なる部分がある。現時点での星熊は当時まだ青二才だった彩姫レベルと言ったらわかりやすいかもしれない。逆に言えば、それはボーカリストとしてまだ完成していない、つまり更なる上積みを感じさせる将来性に溢れ、いずれは彩姫を超えるポテンシャルを秘めたボーカリストであるという事。少なくとも、現時点ではX JAPANのYOSHIKIの前で“Endless Rain(出山ホームオブハート彩姫Ver.)”を披露していた彩姫は超えている星熊の仄かにハスキー成分を含んだ歌声は、シングルの“SURVIVE”で言うところの「限界で歩き疲れたよ ニゲタイ」のパートに心が完堕ちして「舎弟になりてぇ」と切に思うぐらいには歌いっぷりがカッコいい。まず星熊南巫って名前がカッコいい、名前が。あと性別は違うけど、星熊さんにはボーカリストとしては元より、その“ファッションアイコン”的な存在としてDIR EN GREYの京を目標にしてほしいと思うくらい(自傷はNG)、いわゆる「男が惚れる男」と同じニュアンスで「男が惚れるアイドル」というか、(これは今のパスコもそうだけど)その楽曲は元よりビジュアル的な面でも、一般的なアイドル的な「可愛さ」よりも「カッコ良さ」が優先される次世代アイドルが我儘ラキアなんですね。ともかく、某メイドの一番良かった時期とダブる、言わば「売れる気配」しかない時期特有の雰囲気を漂わせていて、要するに今のラキアの立ち位置=某メイドの初期頃と仮定すると、さてここからどこまで上に行けるのか?その答えが知りたい人は、今すぐ某メイドからラキアに推し変するべきです。
その“SURVIVE”をプロデュースしたマイファスのNobをはじめ、このEPは国産ラウド〜ロックシーンで活躍するバンドマンが楽曲プロデュースを担当しており、ちなみに某メイドと同じポニーキャニオン所属のラウドル系K-POPを代表するDreamcatcherの日本向けシングル“Endless Night”を手がけている元TOTALFATのkubotyが#2“Letting Go”と#5“Like The Stars”のプロデュースを担当しており、前者の#2はまるで「ハロウィンはメロコア」とばかりに某ジャーマンメタル界のレジェンド=Helloweenばりのツインリードのピロピロギターが炸裂する臭メロ全開メロスパー歓喜の曲で、イントロは“メロコア化したイーグルフライフリー” かと思えば、歌メロからは大阪は枚方出身の某“平成最悪のヴィジュアル系バンド”ことジャンヌダルクの“霞ゆく空背にして”を彷彿とさせたり、また(英語歌詞中心だから)どっかの洋楽カバーっぽい雰囲気もあるという、とにかく色んな曲がごちゃ混ぜになった闇鍋感溢れた曲となっている。後者の#5は、これまたポニーキャニオン所属のジャパニーズ・メロコア界のレジェンド=SHAKALABBITSを彷彿とさせるオレンジの人をフィーチャーしたバリバリのメロコアチューン。このように、一概に“ラウド系”と言ってみても、その根底には青春パンクやメロコアの流れを汲んでいる点はパスコも同じだ。
実のところ、我儘ラキアのようなヘヴィメタルやラウドロックをベースとしたアイドルとラップを融合させたラウドルって、K-POPのDreamcatcherが先にやってる事ではあるんですね。もちろん、その【メタル】と【ラップ】と【ダンス】をクロスオーバーさせた、K-POPの原点であり韓国音楽界のレジェンド=ソテジが先駆者として存在する上で。そのソテジは日本のX JAPANの今はなきベーシストであるTAIJIに強い影響を与えている。というか、ソテジのテジはTAIJIと書く点からもモロですね。つまり、ソテジは韓国のみならず日本の音楽業界にも間接的にではあるが影響を与えている偉大なバンドで、それが約30年の時を経て、今ここで日韓ラウドルシーンで繋がるのはわりとマジでエモいし、その日韓ラウドルの架け橋役となっているkuboty、わりとマジで凄い説(そんなソテジの音楽をフィーチャーした韓国産ホラー映画『ザ・コール』はオススメ)。しかし、最近めっきりドリキャについて書かなくなったのに、このタイミングでシレッとフォローするあたり、俺ってちょっと粋な奴じゃないですか?え、そうでもないですか?それはそうと以前、『龍が如く』シリーズの次回作に「ドリキャメンバー出して」みたいな事を書いたら、開発陣にその願いが届いたのかはいざ知らず、『龍が如く7』に登場する韓国系マフィア=コミジュルの女幹部であるソンヒ(紫髪)と、“Endless Night”のMVのジユの髪色が同じなのは果たして偶然だろうか・・・?それとも俺への私信だろうか・・・?(←ただの勘違い野郎)
NOISEMAKERのメンバーが手がけた#3“New World”は、それこそBMTHがグライムスとコラボした“Nihilist Blues”に対するラキアなりの回答であり、BMTHのキーボーディスト=ジョーダン・フィッシュ顔負けのシンセをはじめ、UlverやLiturgy、そしてOranssi Pazuzuらの“王の盾”の系譜を受け継ぐEDM〜トラップラインの「次世代」を予感させるトラックからは、間違った解釈でトラップやってる紅白出場歌手のBABYMETALを煽るようなイキリを感じさせ、この手のK-POPにも通じるダンサブルなサウンドとMIRIによるバッキバキに捲し立てるラップは映えに映えまくる。再びマイファスのNobが手がけ、一転してガールズバンドねごとみたいなオルタナ風のアレンジとピアノを中心としたバラードの#4“One”は、まず何よりも想定外だったのはラキアの中でこの手のJ-POP系バラードに一番映えるのが星熊ではなく“我儘ラキアのアイドル担当”こと海羽凛である事で、少なくともこの曲に限っては星熊の脇にいるのが勿体ないと思わせるくらいにはバラード映えする良い歌声を聴かせる。ちなみに凛ちゃんは宮崎出身とのことで、(オカンが薩摩の女なのに里帰り出産で何故か鹿児島じゃなく宮崎の病院で生まれた自分は凛ちゃんに謎の親近感を抱きつつも)そんな凛ちゃんのちょっとしたシンガーソングライターにいそうな、少し低域寄りの艶のある声質と落ち着いたバラードとの相性がグンバツだし(特に「ゆらゆら揺れ」と「溢れ出す色」あたりは最高)、MIRIのラップじゃない普通の歌声のギャップ萌えもエモいし、その曲調によって適材適所で映えるメンバーが変わるのがこのグループの強みでもあって、逆に言えば星熊とMIRIの「二人だけ」のグループでは決してない、メンバーそれぞれのソロ曲を期待させるレベルの各メンバーのポテンシャルの高さがそれを可能にさせている(ゴリゴリのバラード歌えるアイドルとか俄然推せる)。
そもそも何故このタイミングで我儘ラキアを聴こうと思ったかって、それこそ今作のプロデュース陣の中にCrystal Lakeのギタリスト=YDが参加しているからと言っても過言じゃあなくて、そのYDが手がけた#6“Ambivalent”は、聴く前はCLならではのゴリゴリのトラップ・メタルやってくるかと想像してたら、CLはCLでも海外インスト/マスロック界隈に精通するオシャンティなエクスペリメンタル/スピリチュアル/ニューエイジ的な独特の浮遊感を持つアンビエント・メタル(CLで言うところの“Apollo”的な)、言うなれば“ラウドル化したBMTH”みたいな、とにかく今のBMTHに肉薄するYDの意表をついたアレンジセンスに脱帽する。あとMIRIの独壇場と化す後半のチャラいラップパートもバチクソにカッコいい。
ご覧の通り本EPは、ラウド/パンク/ヒップホップ/オルタナごった煮アルバムで、プロデュース陣に国産ラウドロックを牽引するメンツを迎えているだけあって、我儘ラキアというアイドルグループの概要を知るには打って付けの、それこそ新しい名刺代わりとしてタイトルにグループ名を掲げた意味しか伝わってこない、まさに自分みたいなラキア新規を取り込む入口としての大きな役割を担う一枚となっている。こうなってくると「何やってもラキアになる」、いい意味で節操のない「掴み所のなさ」を今のラキアの強みに変えた本作の功績はあまりに大きい。極端な話、冒頭にも書いた【メタル】【ヒップホップ】【K-POP】その全てが繋がっている話、その解釈を国産ラウドロックに落とし込んだのが我儘ラキアで、例えばベビメタがアイドルの概念を変えた偉大なアイドルならば、この我儘ラキアは「アイドル」と「それ以外」の垣根を超越したアイドル界の真の革命児なのかもしれない。そう言った意味でも、今のBMTHに最も近い精神性を持っているのは、BMTHがコラボしたBABYMETALでもMANTRAカバーしたPassCodeでもMANTRA丸パクリしたLiSAでもなく、在りし日の“洋楽の象徴”だったリンキンパークの正当後継者であるBMTH、その両バンドをリスペクトおよび楽曲をカバーし、オリィのファッションブランド=DROP DEADを身につけている筋金入りのBMTHフリークである星熊南巫率いるこの我儘ラキアなのかもしれない。
何故なら今回のEP、BMTHの『amo』は元より、本日(1月27日)に国内盤CDがリリースされた最新EP『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』ともバリバリに共鳴する作品で、レビューにも書いたけど『amo』ってEDMやトラップ・ラップなどのメインストリームに迎合した一種のK-POPやJ-POPとして聴けちゃうポップスで、そこから日本贔屓が過ぎるEPで実現した日本のアイドルとのコラボからオリィによる星熊インスタフォローという、もはや匂わせどころじゃない必然的な流れが出来上がっていたのも事実。今やBTSとコラボしたホールジーと(その恋人ヤングブラッドとも)コラボしている「メタル界のBTS」と言っても過言ではない近年のBMTHと、本作における我儘ラキアは冗談じゃなしに共振する部分が沢山ある。まずコロナ禍における人類の存続を賭けたサバイバルホラーをコンセプトとする『ポスト・ヒューマン~』と、シングル曲である“SURVIVE”のタイトルは元より歌詞も自然と今の世界的な状況と重なる。また、『amo』におけるEDM〜トラップ〜K-POPのライン上に乗った多様性を示すジャンルレスかつジェンダーフリーな精神性と、従来のアイドル像その固定概念をブチ壊さんとする我儘ラキアの革新性とファッション性のリンクは、オリィにインスタフォローされる理由としては十分過ぎるし、BMTHフリークであるCrystal LakeのYDやDreamcatcher案件のkubotyのみならず、日本が誇るCode Orange Kidsこと福岡出身のPaleduskがアレンジした楽曲(Why?)を持つのも「次世代ハイブリッドアイドル」の証左と言える(Paledusk=Code Orange Kidsである根拠は彼らの最新シングル“WIND BACK”を聴けば一目瞭然)。また、過去にアイドル界のレジェンド=鈴木愛理と某番組で共演していると聞いて俄然「こいつらわかってる感」しかなくて(愛理は同番組でパスコとも共演している)、そんな現代ラウドル界を牽引するパスコとラキアの二強と既に共演済みの鈴木愛理はラウドル界の裏ボス説という冗談はさて置き・・・とにかく、今の国産ラウドロックシーンの“現世代”と“次世代”のトレンドをしたたかに取り込みつつ、今度は自分たちがシーンの中心に駆け上がっていく未来しか見えてなさそうな、そういう運命に我儘ラキアを導いているここのプロデューサーは相当なやり手です。
ちょろっと以前のアルバムを聴いてみたんだけど、EDMは元よりPerfumeばりにピコピコキラキラしたシンセを全面に押し出した、誤解を恐れずにいうとPassCodeの丸パクリもといフォロワーみたいな、というか普通に平地がプロデュースした曲があって驚いた。とにかく、いかにもインディーズなラウドルって感じ(これはこれで悪くない)。しかし、その流れに著しい変化・起点となったのは2020年にリリースされたシングルで、中でもベビメタで言うところの“KARATE”に肉薄するDjent的なモダン・ヘヴィネスをフィーチャーした“rain”(MIRIのポエトリー風ラップも光る)、そしてPaleduskとのコラボが実現した“Why?”、それら2020年に発表したシングルから続くいい血の巡りが目に見えた形として本EPに現れている。このEP、別に“メジャー”と断定するわけじゃないけど、明らかにもっと高みを目指したい貪欲な気持ち、隠しきれない色気がムンムンに漂っている。もちろん、その貪欲な色気は結果的にオリィの星熊インスタフォローに繋がってくる話でもあって、星熊も星熊でリスペクトするオリィにフォローされてビリー・アイリッシュやアシュニコやグライムスに並んだと変に勘違いしたり、それに甘んずることなく、しかし世界的なフォロワーと同列にいる事を自覚して、またそれに恥じない所=テッペンまで辿り着けるように頑張ってほしい。
どれくらい「偶然」が重なれば「必然」に変わるのかは知らんけど、このタイミングで、厳密に言えば年明け早々このEPをリピートしてる最中に、リアルタイムでBMTHのオリヴァー・サイクスが星熊のインスタをフォローするのは流石にビビった(そんな偶然ある?)。またしてもオリィがWelcome to my 俺ィの感性の読者である事を証明してしまったというか、それこそ『amo』のリリース以降は、イギリスのオリィの感性と日本の俺ィの感性がバチバチに共鳴しまくってて、今回の案件も「引力」の一言で片付けられるレベルの話ではない件。そんな風にリアルタイムでネタを提供してくるイギリスのオリィさんに、日本の俺ィからとっておきのネタを提供したい。
ここまでの話は全て忘れてもらってもいいくらい、本当に面白くて本当に怖い話はこれから。改めて、オリヴァー・サイクスにインスタフォローされているメインボーカルの星熊南巫、実は2019年の11月に開催されたBMTHの大阪公演を観に来てたらしいのね。それを知った時、同じくしてその大阪公演を最前で観た日本の俺ィはある事を思い出した。それは開場待ち、まだ整列前にロッカーの付近で待機してる時に、自分の視界内に一際奇抜な髪色をした女が恐らく物販代行らしき人物と何かやり取りしてて、俺ィは「へ〜、こんなサイバーパンクな女ファンもおるんやな〜」みたいに思った断片的な記憶が自分の中にあって、まさかそれって星熊じゃないよな・・・?もしそれが星熊本人だったとしたら、それは流石に完全究極体伏線回収過ぎて怖すぎん?つまり、2021年年明け早々に起きた「引力」の「伏線」が2019年に行われたBMTHの大阪公演の待ち時間にあったと考えたら怖すぎん?もちろん確証はないし、もし単なる人違いなら申し訳ないけど(普通に別人だと思うw)、少なくとも星熊があのライブ会場にいたのは事実らしいので。俄然面白いのは、どうやらその大阪公演にはラキアのメンツだけじゃなくて、Paleduskのメンバーも観にきていたとの話もあって、つまり同年の8月に行われた新木場公演には前座にHYDE、観客席には同年の紅白出場者となるLiSAと翌年の紅白出場者となるBABYMETALが、その東京公演から数ヶ月後の大阪公演では次世代アイドルの我儘ラキアとコード・オレンジ・キッズのPaleduskが観にきていたとか・・・なんだろう、「引力」って怖くね?それよりもラキアのメンバーに自称「オレンジの人」がいんの一番怖くね?
この話を一旦整理すると、昨年末におけるBMTHの『ブラックアルバム』ならぬ『オレンジアルバム』ことEP『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』、からの「有馬記念のサラキア(オレンジ帽)は買えた」、からの我儘(サ)ラキアに至るまでの「オレンジ」の伏線、その全ては2019年に行われたBMTHの来日公演に仕掛けられていた・・・?いやいやいやいや、普通に怖くね?そもそもなんだよ「オレンジの人」って・・・これもうオレンジの人と日本の俺ィが「繋」がらなきゃおかしいレベルの「引力」案件だろ(←ただのドルヲタ脳)。もしや昨年の有馬記念で人気薄のサラキアが外から我儘に突っ込んできたのは、その翌年となる2021年に我儘(サ)ラキアのブレイクを予言するレースでもあった・・・?そして、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が描いた2021年の年賀状のメインカラーもオレンジ。まるで全ての出来事がオレンジに導かれていく、これがホントのサバイバルホラー・・・なんつってw いや冗談じゃなしに、これもう『ポスト・ヒューマン~』シリーズの実質第二弾EPだろ・・・というより、本日(1月27日)発売の国内盤CDリリースの実質番宣だろこれw
この話を一旦整理すると、昨年末におけるBMTHの『ブラックアルバム』ならぬ『オレンジアルバム』ことEP『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』、からの「有馬記念のサラキア(オレンジ帽)は買えた」、からの我儘(サ)ラキアに至るまでの「オレンジ」の伏線、その全ては2019年に行われたBMTHの来日公演に仕掛けられていた・・・?いやいやいやいや、普通に怖くね?そもそもなんだよ「オレンジの人」って・・・これもうオレンジの人と日本の俺ィが「繋」がらなきゃおかしいレベルの「引力」案件だろ(←ただのドルヲタ脳)。もしや昨年の有馬記念で人気薄のサラキアが外から我儘に突っ込んできたのは、その翌年となる2021年に我儘(サ)ラキアのブレイクを予言するレースでもあった・・・?そして、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が描いた2021年の年賀状のメインカラーもオレンジ。まるで全ての出来事がオレンジに導かれていく、これがホントのサバイバルホラー・・・なんつってw いや冗談じゃなしに、これもう『ポスト・ヒューマン~』シリーズの実質第二弾EPだろ・・・というより、本日(1月27日)発売の国内盤CDリリースの実質番宣だろこれw
昨今におけるBMTHのオリヴァー・サイクスを取り巻く、アニソン界の本命馬であるLiSA、アイドル界の本命馬であるBABYMETAL、ラウドル界の本命馬であるPassCode、誰が最もBMTH愛(amo)が大きいのかを競い合う4角関係に「待った!」をかける次世代アイドル界の大本命馬の我儘ラキアが昨年の有馬記念のサラキアばりに我儘に突っ込んできて鼻差で差し切ってゴールイン!最終的にオリィが選んだのは我儘ラキアの星熊南巫というラウドル界のバチェラー完結、と思いきや2秒で取っ組み合いのキャットファイトが始まる模様。こうなったらキャットファイトじゃなくて仲良くコラボすべきじゃね?実際、ベビメタとBMTHがコラボした“キングスレイヤー(王殺し)”に対抗するには、ここは無難にプロデュースはCLのYDか、中穴でヴィジュアル系ラウドロック代表のlynch.の葉月(むしろYDと悠介くんの共演の方に期待)、大穴でメタルコア系バンドマン上がりのAyase(YOASOBI)。ゴリゴリのBMTHフリークであるAyaseがラキアに楽曲提供する理由なんて星熊インスタフォロー案件で十分だし(実は昨年の紅白にはゴリゴリのBMTHフリークが3組も出演していた事実)(紅組と白組の他に一部オレンジ組が混じってた説すき)。んで、“いま最もエモいアイドル”であるPassCodeのちゆなとフィーチャリングして、葉月が監修したちゆなのシャウトとMIRIのラップのバトルパートをブチ込んだラウドル界最強ソングを完成させるしかなくね?もちろん、曲のタイトルは“キングスレイヤー(王殺し)”にちなんで“キングズガード(王の盾)”で、そして『龍が如く』シリーズの次回作の主題歌に決定・・・っと、ダメだダメだダメだ、妄想が捗り過ぎる・・・w (でもLynch.との対バンぐらいは普通にありそう)
正直、年明け早々まだ正月ボケが抜けない状態でこんなオレンジ爆弾投げられても困るわ。結論を言えば、「エモさ」を忘れた在りし日のベビメタは元より、今やドリキャのバックバンドがお似合いの某メイドやWACK系アイドルに飽きた人は今すぐ乗り換えをオススメします。ラウ/ドルヲタでもそうでなくとも、この一年こいつらのこと追いかけてみたら、ちょっとは面白いものが見れるんじゃないの?とハッタリかましたくなるくらい、今のラキアには確かな「エモさ」がある。あの心の底から込み上げてくる刹那い「エモさ」が。それよかイギリスの本家オリィと日本の俺ィがバックアップしててブレイクしなかったら逆に怖くね?逆に。これもう実質サマソニ内定みたいなもんでしょ。逆に、まだサマソニ出てないの?じゃあ本家オリィに代わって日本の俺ィが「予言」します。こいつらサマソニ出ます(←誰でもできる予言w)。いや、でもこれでホントにサマソニ出たらオリィのやつマジでアゲチン過ぎね?これ次のフルアルバム?で跳ねなかったら嘘でしょ。ヘタしたらFソニー・ミュージックからメジャーデビューあるぞこれw