Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2019年08月

【8/19】Bring Me The Horizon@新木場スタジオコースト

『俺ィ=HYDEに本気出しすぎてBMTHの途中で逝く日本一ダサい男』

なんだろう、結論から言ってしまうと→ここ最近のリアル生活の“厄祓い”を兼ねてBMTHのライブに行ったら、まさかの俺ィこそ“厄”そのものだったという・・・よくあるオチ。その数日後、リアルの世界で久々にガチ恋した小倉唯似のポスト・ヤンキー女に奇跡的に再会して“普通の堕落した人間の愛”を『amo』という名の“愛の弾丸”に込めて撃ち込んだら見事にフラれるという・・・それもよくあるオチ

はじめに、俺ィがBMTHの『amo』のレビューで書いたことって“伏線”という名の“繋がり”で、毎年の如くその年の年間BESTの1位って伏線というかサイン的な何かを張り巡らせるように、それも無意識のうちに書いているとこがあって(勿論、その伏線を回収するしないも俺ィ次第なのだけど)、じゃあ今年2019年を象徴する一枚で、そして10年代を締めくくる『amo』に仕込まれた伏線ってなんだろう?

このレビュー、初っ端から某都市伝説芸人リスペクトな陰毛論ネタで始まってるのが全てで、まず“第一の伏線”は日本のビジュアル系バンドJanne Da Arcのキーボーディスト=kiyoと、そのkiyo似のデブことBMTHのギタリスト=リー・マリアと『ちびまる子ちゃん』のブー太郎を共振させ、その“第一の伏線”は『amo』を象徴する名曲“Mother Tounge”とかつて名を馳せたUKバンドLostprophetsのフロントマン=イアン・ワトキンスのやらかしとJanne Da Arcのベーシスト=粥のやらかし、その数週間後に“ジャンヌ解散”という衝撃的な伏線を回収してみせた。それと同時に、このレビューの中で“ロリペドクソ野郎”と煽った結果、この半年間で日本とアメリカで一体ナニが起こったかは知らんけど(なんか急にピザ食いたくなってきた)、その話題の事件に関係する著名な人物の中に(ana_themaと繋がりのある)あのスティーヴン・ホーキング博士も例の島に訪れていたという噂もあって、もしそれが事実だとしたら俺の界隈的な意味でもショッキングな話だし、そして何よりも『amo』のレビューに書いた“グライムスそっちのけでダフト・パンクとチャーチズとana_themaが宇宙の果てでスティーヴン・ホーキング博士と出会ってヨロピクしちゃった”の伏線回収し過ぎててちょっと怖すぎるんですけど。それはともあれ、少なくともロストプロフェッツの“ロリペドクソ野郎”は自分のanaに携帯を隠して刑務所の中に持ち込もうとしていたのは確かです、これだけは事実です(遂に堕ちるところまで堕ちた感)。この案件は、昨今より耳にする事が多くなった“フェイクニュース”や陰毛論が実際に起こりうる可能性を示した案件であり、これじゃあ『amo』じゃなくて『Inmo』じゃねーかwというツッコミはさて置き、要するに俺ィが書いた『amo』のレビューはスティーヴン・ウィルソンの『To the Bone』のレビューに地続きで繋がってる話なんだよね。

そのレビューの中で、俺ィは「BMTHのオリィはスティーヴン・ウィルソンの正統後継者である」と冗談交じりに書いた。それじゃあ『amo』と地続きで繋がっているSWの『To the Bone』のレビューで俺ィは“誰”と“誰”を共振させたのか?それこそ「スティーヴン・ウィルソン=小島秀夫監督=荒木飛呂彦説」だった。もう何が言いたいのかわかる人もいるかと思うけど、BMTH御一行が今回の来日で日本に到着してまず真っ先に足を運んだ場所、それが『メタルギア』シリーズの小島秀夫監督率いるコジマプロダクションであり、そこでBMTHメンバーが小島監督にサイン入りの『amo』を手渡した瞬間こそ、他ならぬ“第二の伏線”回収だった。それというのも、BMTHの3rdアルバム『Sempiternal』に“Shadow Moses”という曲があって、まずこの“シャドーモセス”というタイトルがMGS1の舞台となる島と同じ名前で(例の島かな?)、そのMVもMGS1と全く同じ吹雪で覆われた演出的からももはや確信犯だし、更にこの曲のイントロSEにMGS1の某曲が逆再生で引用されているという噂もあったりと、これだけの証拠を揃えて“Shadow Moses”の元ネタがMGSじゃなかったら逆に怖いというか、そもそもイギリスの野郎が5人もいてMGSを知らないんだとしたら、それはもう“イギリス人エアプ”みたいなもんで、よって今回の『メタルギア』シリーズの生みの親である小島秀夫監督とBMTHの“引力”という名の“繋がり”は必然であり(互いに“ソニー”繋がりでもある)、双方のファンとして素直に喜ばしい出来事だった。

そもそもの話、“俺ィの感性”自体が小島秀夫監督と荒木飛呂彦の「恐るべき子供達計画」により生まれた“子供”だと仮定すると、ある意味でこの2人は俺ィの実質的な“親”と言っても過言じゃあないわけです。そんな小島監督といえば、今回BMTHとズッ友写真を撮る前に『amo』にもゲスト参加しているイーロン・マスクもといグライムスやチャーチズのローレン・メイベリーともズッ友おじさんであり、俺ィがネットの電脳世界で書いた『amo』のレビューという名の“伏線”を、リアルの世界で一つに繋げて見せたのが俺ィの実質“親”だったのはちょっと面白い。そして『amo』のレビューのコンセプトとして“繋がり”を連呼しているのも小島秀夫監督の最新作『デス・ストランディング』の影響に他ならなくて、あのレビューはその『デス・ストランディング』の物語へと直結して繋がる話で(俺ィは既に予約済み)(なお通常版)、そうなんだよね、“日本の俺ィ”である僕が掲げた『amo』の裏テーマこそ『デススト』の主人公=“サム・ポーター・ブリッジス”として、ジャンル別に分断された音楽の世界を一つに繋げる事だったんだよね。ちょっと皮肉だなと思ったのは、小島監督が『メタルギア』シリーズから離れた途端、『デススト』のトレーラー音楽にフィンランドのチェロ・メタルバンド=アポカリプティカの“Path”を起用したり、ここ最近の監督の趣味嗜好が“メタル”方面に寄ってきたのも全てBMTHと出会う伏線だったのかもしれない。余談だけど、新海誠監督の『君の名は。』にもMGSネタが登場しているのも“繋がっている”感あって、新作の『デス・ストランディング』は“小島秀夫なりの君の名は。”的な側面を持つ作品になると予想。

そういえば、小島監督といえば映画『ドライブ』や『ネオン・デーモン』でお馴染みのニコラス・ウェンディング・レフン監督のamazonオリジナル映画ドラマ『Too Old Too Die Young』に(遂にゲーム内だけに留まらず)リアルの実写作品で友情出演してて笑ったんですけど(その監督出演シーンが日本のヤクザがコリアンマフィアの指を日本刀で切り落とすシーンなのがなんとも風刺の効いた皮肉で最高w)、このドラマ観てて思ったのが主演のマイルズ・テラーってBMTHのオリィにちょっと似てるなってこと。なんだろう、例えるなら“速水もこみちと速水イマイチ”ならぬ、オリィ・イマイチがマイルズ・テラーみたいなw そう言った意味でも、小島秀夫監督は『amo』の伏線を全部全部ぜーーーーーんぶ回収してくれた気がして、BMTHファンとして、“A HIDEO KOJIMA GAME”ファンとして、そして“俺ィの感性”を生み出した親として本当に頭が上がらない。勿論、これができるのって日本でも世界でも小島監督ただ1人だからね。しかし、ここ数年で小島監督って人間国宝級の、少なくとも東京パラリンピックのポスター制作に携わる荒木飛呂彦と並ぶ日本一のクリエイターになったよなって。


この『amo』がどれだけヤバいアルバムなのか?それはBMTHが来日する直前に発表した“sugar honey ice & tea”のMVを見てもわかる。さっきの“シャドーモセス”の件にしても、オリィをはじめとしたBMTHメンバーって“ただのオタク”で、このMVにも日本のアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』を皮切りに、隠し要素としてのドラミちゃん、そして最後に『らき☆すた』のキャラクターが登場する。もちろん“日本の俺ィ”である僕は、当時ニコ生で放送していた『らき☆すた』をリアルタイムで完走するほどのアニオタで、そこでもオリィと俺ィの綿密な伏線と“繋がり”があって(オリィ=俺ィ説)、それを踏まえた上で改めて『amo』のレビューを見てもらえれば、このアルバムがいかに「シャレにならない もう笑えないアルバム」なのかわかってもらえると思う。

あとオリィは今年のサマソニで漫画『バトルロワイヤル』の相馬光子のヌッコロシーンがプリントされた謎のTシャツ着てて笑った。サマソニの配信映像を観てて思ったのは、ロストプロフェッツの“ロリペドクソ野郎”がムショで自分のアナルに携帯をブチ込んでいた一方で、今年のサマソニでスタジアム級のモンスターバンドとして優勝パフォーマンスを披露したていたオリィ、一体どこで差がついた?ってこと。しかし、メインステージのじゃないのにダンサー引き連れたガチのセット組んできてるあたり、今回の来日に対する意気込みというか気の入りようが他とダンチで、次にサマソニ出る頃には間違いなくリンキンの後釜としてメイン張ってると思う。結局、『amo』って“そういうアルバム”であって、それ以上でもそれ以下でもない。ロックというジャンルに飽きて聴かなくなった奴ら、元からロックなんて興味ない奴ら、もはやJ-POP好きな奴らも引っくるめて全部引っ張ってくるアルバムなんだよね。

再び“第一の伏線”に戻す。俺ィ、それこそ周りの(野球部の)チームメイトがやれバンプだ、やれ湘南乃風だ、やれエルレだ、やれレンジだと騒ぐ中、ひっそり隠れてJanne Da Arcの“ナイフ”を延々リピートしてメンタルを安定させていた筋金入りのジャンナーで、もちろん高校生の頃はラルクよりもジャンヌ派で、それ以前に小学生の頃に『Jealousy』のカセットテープのヨシキの裸体で精通しているV系エリートで、そして覚悟しつつも遂にやってきた今年3月いっぱいのジャンヌ解散の悲報。その悲報から、この10年間ジャンヌ復活を待ち続けてきた俺ィの中で芽生えたやり場のない怒り、その様々な感情その想いをぶつける場所を探し求めていた。そして発表された、ジャンヌのフロントマン=yasuが“神”と崇拝するHYDEの前座出演だった(これは“第一の伏線”が“第三の伏線”に変わる瞬間だった)。俺ィは「ここだ、ここしかない」と思った。ライブ当日、156もといHYDEの姿を見た瞬間に、そのジャンヌに対する想いが、様々な感情が一気に溢れ出した俺ィは「神の名において、“メシア”=『救世主』が“平成サイアクのヴィジュアル系バンド”としてキャリアにピリオドを打ったことをどうかお赦しください」と“神”の前で懺悔した。・・・そう、このBMTHの来日公演における俺ィの真の目的、それは“メタルメディア界のキング”としてでもなく、ましてや“日本の俺ィ”でもなく、ただ1人のジャンナーとしてyasuこと林保徳の魂をこの新木場に召喚し、156もとい“神”の前で“救世主”=ジャンヌダルクが犯した“罪”を告白させ、そして懺悔させる事だったんだ。

「キャーーーーーーー!!156もといハイドーーーーーーー!!今すぐ俺ィのこと抱いてーーーーー!!キャーーーーーー!!ハイドーーーーー!!その水という名の聖水を顔にかけて顔に!キャーーーーーーーー!!ハイドーーーーー!!その水という名のスペルマを口に出して口に!キャーーーーー!!ハイドーーーーーー!!ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」

あの瞬間だけは“俺ィ=林保徳”だった。今回のBMTHの来日公演は、(いま1番ライブが観たいのは小倉唯だという話はさて置き)2019年の最重要案件であり、昨年のスティーヴン・ウィルソン来日公演の“続き”として、そして“人生のピーク”を約一年ぶりに更新するために絶対に観なきゃいけないライブだから、一生加入することはないと思っていたクリマン3A会員になって手に入れたチケ番は200番代。番号順にフロアに入ると5列目まではほぼHYDE目当てのマダムが陣取っていて、俺ィから6列目以降はBMTH勢みたいな。さっきも書いたけど、156もといHYDEの姿が見えた瞬間さすがにテンション上がったというか(なお)、半径5メートル以内に“神”がいるのがちょっと信じられないくらいで、もちろん人生の中で生で見た知名度ランキング断トツで1位が156もといHYDEになったし、流石にV系エリート兼ジャンナーの血が騒がずにいられなかったわ。正直、HYDEソロの楽曲を初めて聴いた感想はNothing=(何もない)んだけど(1曲目はTrapっぽかった?)、曲を一曲も知らないのにまるでHYDEを“神”と拝めてます!とばかりの勢いでノレたのはHYDE自身の求心力以外のナニモノでもない。また、HYDEはMCで(まるでBMTHの前座に決まった時に生じた一部の批判を和らげるように)「また(BMTHが日本に)来てくれるようにお願いするんで〜」と時おり謙虚な姿勢を見せる。もはや日本で知らない人はいない“神”と称される男が、ここまで謙虚に、しかも(噂によると)ノーギャラで前座を受けたらしく、HYDE自身も相当BMTHに惚れ込んで影響受けまくってるのがわかるし、HYDEレベルの日本の音楽界のトップにいる人が完全アウェーの中ここまでストイックな姿勢でいられるのってなかなかできないことだと思う。完全アウェーとか言ってもフロア前方圧縮祭りだしHYDEのダイブもあるし(1メートル先にHYDEがいたけど触れなかった)、そしてHYDEが飲んだペットボトルの水という名の聖水を顔面にBUKKAKEられて、更にペットボトルの水という名のスペルマが口に入った瞬間→「え、ちょっと待って、これってHYDEと間接キスってこと・・・?え、やだ嬉しい///」ってなった(羨ましいか林)。とにかく、日本の俺ィとして以前に1人のジャンナーとして、ジャンヌ解散発表以降どうしようもないただの屍となった僕を156もとい大きな愛で受け止めてくれたHYDEには感謝してもしきれない。しかしジャンヌ復活待ちの10年の間に“日本のメタル・メディア界のキング”になってた“日本の俺ィ”がBMTHの前座で“神”を拝む構図は流石にエモ過ぎるというか、ちょっと出来すぎた面白さだと思う。でも薄々勘づいていたけどね、今日のライブの本命がBMTHじゃなくてHYDEだってことを。あと、ライブ前に懸念された大半がHYDEファンで埋まってる状況では決してなかったし、むしろBMTH勢がHYDEマダムを潰す勢いで圧縮しにきてた。

HYDEの前座が決まったと聞いて思ったのは、「LiSAと林のヤツお忍びで来てんじゃねーの?んなわけねーかw」みたいな、そもそもLiSAとHYDEに繋がりがあるなら、必然的にジャンヌの林もLiSAと実質的な繋がりあるでしょ?って冗談言ってたら、どうやらガチのマジでLiSAが見に来てたらしくて、どうやら関係者席にいたらしい。この夏フェスシーズン真っ只中のクソ忙しい中来てくれたんだと思うと、LiSAマジ愛してる。結局、『amo』のレビューの最後の最後にLiSAの名前を出しているのも全て“意図的”というか“伏線”以外のナニモノでもなくて、ここまで“第一の伏線”〜“第二の伏線”〜“第三の伏線”ときて、それらを一つに繋ぎ合わせる最後のピースとしてのLiSAという名の女神が新木場に現れた。その瞬間、“第四の伏線”として全てが繋がった。ちなみに、LiSAも俺ィも同じZX300使いなのも強引な繋がりを見出せるし、これもう後継機のZX500買うしかねぇなって。もしZX500のLiSAモデルが出たら2秒で乗り換えます。なのでお願いしますスパイダーマンの件で絶賛炎上中のファッキソソニーさん。

「キャーーーーーーー!!オリィーーーーーーー!!今すぐ日本の俺ィのこと抱い・・・シュババババババババババババババ(前回キャンセル分の鬱憤を晴らすためにBMTHガチ勢が走り寄ってくる音)ほげえええええええええええええええええええええ」

このライブで俺ィがBMTHについて語ることはNothing=(何もない)です。まず、このライブの1番の思い出が「LiSAと一緒にシンガロングできたこと」だからね。だって、諸事情によりHYDEのライブで本気出しすぎたのと、HYDE終わった後にHYDE目当てのマダムが減って少しラクになるかと思いきやむしろ更に圧縮エグくなって、この時点で「あ、これはダメかもわからんね」と察した。実際にサマソニと同じバトロアTシャツを着たオリィ他メンバーが登場して“Mantra”で幕を開けると、そっからはもう地獄。一曲が終わるたびに3メートルぐらい後ろに流されて、“Shadow Moses”からの“Mother Tounge”で「もうどうにでもなーれ」とばかり最後の力を振りしぼってシンガロング決めて、そっから“Can You Feel My Heart”の時に後方の柵まで流されきった所で遂に限界がきて(マジ一生分の汗かいたわ)、ライブ途中でフロアから退出するという人生初の経験をした模様(HYDEから流し込まれた聖水数滴じゃBMTHのライブを乗り越えるには少な過ぎた)。その後の事は察してください。オリィがMCで11月の再来日を示唆するような発言をしたことすら知らない時点で、僕の名誉のために本当に察してください。でもフロアから脱出してちょっと落ち着いてから思った、前回の来日がキャンセルになったBMTHが“日本の俺ィ”という名の“厄”をフロア外に追い払って“厄祓い”に成功した、これは即ち今以上にBMTHが日本でビッグになる、それこそリンキン並みに売れる合図なのかもしれない、と。そう考えたら「ククク・・・逆に面白い、逆に(ニチャア)」ってなった。そのBMTHのオリィと日本の俺ィが計画した“売れる儀式”をミスなく成功させるため、俺ィという名の“厄”は二度とフロアに戻ることはなかった。

img_1567225412俺ィ「てか~、てか~、てか~、LINE聞いたらダメなやつなんだっけ」

img_1567226050小倉唯似の女「LINEわぁ・・・(彼氏に)怒られちゃいます♪」

img_1567225607俺ィ「そっかーそっかーそっかー(なにィ!?(CV.ベジータ)イケメン高身長の俺ィがフラれる・・・だと・・・?)」

img_1567226050小倉唯似の女「また近場に寄ったら顔出しますね♫」

img_1567225607俺ィ「えっ、あっ、えっ、うん・・・(そのフォローは余計にヘラるやつや)」

ここでパーソナルな話を聞いて欲しいんですけど、つい先日に久々にリアルの世界でガチ恋した小倉唯似の女にLINE聞きそびれて終わった話の続きで、実はこのライブの2日後に小倉唯似の女が実質俺ィに会いにくるっていう知らせを受けて、「はいきた、これは99パーじゃなくて100パーLINEゲット、それすなわちこの小倉唯似の女もゲット〜はい俺ィすごい〜」とばかり、何故なら「今の俺ィはHYDEという“日本一のモテ男”の“モテ成分”が詰まった聖水およびスペルマを浴びた156HYDEならぬ実質181HYDEの“神”であり、この日のためにオナ禁30日超えのスーパーサイヤ人、あとデフォでイケメン高身長だから(ゴメン盛った)」と余裕ブチかましながら、奇跡的に再会した小倉唯似の女との会話の最後にLINE聞いたらまさかの彼氏持ちだったという、よくあるオチ・・・(普通に会話してるだけでカウパー出てワロタ)。ちょっと待って、これじゃあ俺ィただの“日本一ダサい男”じゃん。今の俺ィの存在価値とかもはや東京湾に浮かぶウンコと同じレベルだろ。しかし断られた瞬間の俺ィの引きつった顔は傑作だったし、それを見かねた年下の女にたしなめられるというかフォローされる俺ィクソダサすぎワロタ・・・。でも薄々感づいてはいたけどね、ピアスのリングの中にリング入れてる女って“つまりはそういうこと”って察してたけども。

全国の女性の皆さんへ、男からLINE聞かれた時にそれを断る場合、()の中に急に男の影が出てくるような感じの断り方ホントやめてくれませんか?しかも近場に寄ったら顔出すって絶対に嘘ですやん・・・(女の嘘とか2秒でわかるし)。もし来たら来たで性懲りもなくメシ誘って撃沈する未来しか見えねぇ〜〜〜〜〜うんこ。これだけ偉そうなこと言っといてBMTHの途中でギブするわ、その2日後にガチ恋女にフラれるわで、もうダメだな俺ィ・・・ダサすぎて泣ける。これもう実質HYDEさんのせいみたいなもんなんで、V系エリートとしてライブ盛り上げたのも査定に加味していただいて、HYDEさんは僕に可愛い女の子紹介してもらっていいですか?ちなみに、今の僕の好みは“ポスト・ヤンキー化した小倉唯”です。そのHYDEのコネで何でか知らんけど、何でか知らんけどGLAYのteruから何でか知らんけど女ユーチューバーのこばしりを紹介される神展開ないですか?ないですか・・・。ハァ・・・これもう実質“平成サイアクのヴィジュアル系バンド”のせいだろ・・・あいつらマジでクソだなw

BMTHさん並びにオリィさんには大変恐縮なのですが、土下座でもなんでもするんで“リベンジ”させてもらっていいですか?今回の単独公演は5年越しのBMTHガチ勢キッズの圧勝で終わったリベンジライブだったから、今度こそ“日本の俺ィ”のリベンジさせてもらっていいですか。でオリィがMCで発言したらしい今年の11月に再来日する話(奇しくも『デススト』発売月に再来日の可能性とか今度はヒデオからデススト日本版を手渡される神展開あるぞこれw)、現段階での噂ではベビメタの前座で来日する可能性があるらしいとのことで、正直ベビメタは先月の単独で観てるので個人的に微妙な案件。それよか、今回の“繋がり”的にもHYDE主催のフェスかなんかで呼んでもらって(co-ヘッドライナーとか)、それこそ今度は演者としてLiSAとBMTH、LiSAとHYDEが共演する姿が見たいじゃん。事実、LiSAにはそれを望む権利があるわけじゃん。そんなLiSAさんには、是非とも暇人ニートの林保徳に楽曲プロデュースという形で仕事を与えていただけたら嬉しいです。そしてLiSAを女版yasuにしよう!ってそれエイルや!(←コラ)

なんだろう、“人生のピーク”から2秒で“人生の逆ピーク”に転げ落ちていく、これを“神展開”と呼ばずして何という。このライブから数日の間に2019年いや10年代のイベントが凝縮されすぎでクソワロタ。この数日でフィジカルバッキバキ、メンタルボッロボロになったわ・・・。ある意味、人生最大のトラウマの一週間だった。しかしまさか『amo』がリアルの世界に食い込んでくるトラウマの作品になるとは思っても見なくて、なんだろう、いい“オチ”がついたなって。さらなる後日談として、つい最近職場の上司に「なんかいい事あった?」って普段聞かれないような事を急にゆあれて、(逆ゥー!逆ゥー!フラれてるから逆ゥー!)ってなったけど、やっぱガチ恋してると雰囲気で他人にもバレるんだなって(めちゃめちゃ恥ずかしいですやん・・・小学生かよ俺は)。そんなわけで、いま人生最高にメンタルボロボロのヘラヘラなので、高校時代と同じようにジャンヌの“ナイフ”を延々リピートして精神落ち着けて、落ち着いたらまたブログの更新再開します。

最後に、ここ最近の一連の流れ、『amo』のレビューにおける“第五の伏線”がLiSAと林のコラボだったらいいなぁって、それに続く“第六の伏線”が“ベビメタ包囲網”の総仕上げとなっていた事を、2019年の最後に“日本のメタルメディア界のキング”であり“日本の俺ィ”が書くのは「ベビメタを終わらせるレビュー」である事を・・・

「あの日の僕たちはまだ知らない。」

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“綺麗なでんぱ組”こと神宿の新曲が熊

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今年のお盆休みこそ、昨年のちょうど今頃に冒頭部だけ書いて結局“意図的”に投げ出したデッヘことdeafheavenのアルバム『普通の堕落した人間の愛』を書き終える!と神に誓うも、いざ書こうとすると推定一万文字を超えるレビューが確定してる事を考えただけで吐き気を催す邪悪に襲われて、結局本作がインスパイアされたグレアム・グリーンの小説『情事の終り』をそれこそ一年ぶりに読んで「やっぱいい話だな」とそれだけで満足したり、それ以外にもリアルの世界で「30超えたからそろそろ自分の生活ルーティン変えなきゃ」と思い始めてて、無論その実現に1番手っ取り早いのが転職で、あと超久々にガチ恋した唇の形と鼻の形が声優の小倉唯にソックリなポスト・ヤンキー女にライン聞きそびれて終わったりとか(これは小倉唯を推せというサインなのか?)、とにかく色々とリアルの世界で落ち着かない日々がこの数ヶ月ずっと続いてて、そんなヘラり気味の俺ィが逃げ込んだ先こそ“アイドル”という名の「現実逃避」だった(定期)。

今年、俺ィの中で一番キテるアイドルって元BiSのレジェンド=りなはむ率いるSY8ERなんだけど、もっと他にキテるアイドルいねーかなーと思って、ずっと前にPassCodeがやってたニコ生の『事故物件に泊まろう』的なホラー企画がやってたから暇だし久々に見ようと思って、ちょうどその回は神宿とかいう初めて聞く名前のアイドルがやってて、その事故物件のドアを開けて入場してきたメンバー見たら「ちょっと待って、全員可愛いですやん・・・」ってなった。しばらくその放送を見てたんだけど、部屋に置いてある(某オカルトコレクターが提供した)いわくつきの人形にも全く動じなかったり(むしろ仲がいい)、とにかく怖そうなそぶりが一切なくて、冷静に考えてみたら女子5人も部屋に集まれば怖くもなんともねぇただの女子会だし、「これ完全に企画倒れですやん・・・というか企画潰し(パスコの3人って大阪人だけあって有能だったんだな)」って思ったけど、丑三つ刻に始めたコックリさんでようやくホラー企画っぽくなって「ありがとうコックリさん!」ってなった。あと羽島めいの怖い話は面白かった。

そんなことより、その数日後の『事故物件に泊まろう』企画に何故かWACK界隈でお馴染みの音楽ライター/インタビュアーの平賀が出ててクソ笑った。「いったい誰得な人選なんだ・・・」ってなったけど、放送の途中に元BiS二期アヤプリが合流してからは一気に俺得案件に変わった。久々に見たアヤプリは、それこそ某メイドの対バン企画で初めて生でアヤプリを見た時は、その数ヶ月後にまさかBiS二期が解散するなんて思ってなくて、正直BiS二期については色々と言いたいことは山ほどあるのだけど、アヤプリには今はただ「お疲れ様」としか。で、久々に見たアヤプリはなんかBiSの頃よりも雰囲気が柔らかくなってて、先日もその放送で告知したニコ生の番組で鈴木愛理と共演しててなんかちょっと嬉しかった。いくらニコ生と言えど、愛理のファンだからという理由だけで実際に本人と共演できる機会なんてそうそうない事だからね。でも今後のアヤプリがどの進路に進むか俄然楽しみになったし、俄然もう俺ィの彼女になるしかないなって(おい)。

話を戻して、神宿って一体なんぞや?って事で、ザックリと説明すると、グループ名の神宿「神宮前」「原宿」を合わせたもので、神宿(KMYD)の頭文字であるK=KWAII(可愛い!) M=MAX(全力!) Y=YELL(応援!) D=DREAM(夢)を届けるため原宿を拠点に活動している5人組のアイドルらしい、というなんだかよく分からないソレだけど、とりあえず後輩が神宮制覇した俺ィすごいっつー事でここは一つ(えっ)。

まずこのグループの1番の魅力って、他のアイドルグループにはない、その女ユーチューバーに居そうなビジュアル面の強さにある。まず赤色担当の一ノ瀬みか「綺麗な未鈴ちゃん」っぽいし、初めて見たニコ生の放送で「この2人顔似てんな」って思ったら本当に姉妹だった青色担当の羽島めい黄色担当の羽島みき、昨年新しく加入した緑色担当の塩見きらは乃木坂46に居そうなキケンなタイプだし、ピンク色担当のデブもといぽっちゃり系の小山ひなは、アイドルとは何かをメンバーの中で1番知ってそうな“アイドルのプロ”っぽい。そんな女ユーチューバーにいそうな雰囲気の五人組、よくよく調べると所属事務所がユーチューバー界隈でお馴染みのUUUMで、レーベルがまさかの(BiS二期および現三期と同じ)日本クラウンというツッコミどころ満載の組み合わせで「ホーリーシー」ってなった(某野口みかが対抗心燃やしてそう)。


いくらビジュアルがteruもといこばしり八田エミリに代表される女ユーチューバーにいそうなイマドキのアイドルだからって、俺ィみたいなアイドル楽曲派を名乗る者としては「曲が良くなきゃ推せない」という宗教上の理由が目の前に立ちはだかる。しかし、先月にリリースされた新曲の“グリズリーに襲われたら❤️”の(神宿のビジュアルが極まり過ぎてる)MVを見たら、今回の“引力”にはそれなりの理由があることに気づいた。まずその曲調を一言で表すなら「綺麗なでんぱ組.inc」で、なんだろう、本家でんぱ組.incが持つ秋葉系ならではの電波感を原宿系のカジュアルな雰囲気に塗り替えたみたいな。しかもこの楽曲の作詞作曲を手がけたのが知る人ぞ知る清竜人で、正直これまでずっと清竜人界隈を避けてきた俺ィがまさかここで清竜人とファーストコンタクト決めるとかちょっと面白い。つうか、全然知らなかったけど竜人ってこんな曲も書けるのかよという率直な感想。特にサビがいい具合に電波感とフックがある。いわゆる“アイドル楽曲派”は、この熊曲(SY8ERで言うところの“サマー”)が出たタイミングでこそ神宿を推すべきタイミングだと思うし、ここで反応を示してこそ真の“アイドル楽曲派”と言えます。

じゃあ次に推しメン誰にしよう?ってなんじゃん。このMVで改めて思うのが、(そのでんぱ組感溢れる楽曲はもとより)神宿「綺麗なでんぱ組.inc」感に一層拍車をかけている存在って、やっぱりでんぱ組未鈴ちゃんと同じ赤色担当の“綺麗な未鈴ちゃん”こと野口みかもとい一ノ瀬みかちゃんにあると思ってて、この“綺麗な未鈴ちゃん”感は素直に面白いし推せる(いつか本家の未鈴ちゃんと絡んでほしい)(次期アシスタントとしてNGCに推薦したい)。この“グリズリーに襲われたら❤️”も(上沼恵美子もビックリの光のおかげで)メンバーみんな可愛く映ってて(見れば見るほど“綺麗な未鈴ちゃん”だなって)、実際にこの曲の歌詞みたいに一ノ瀬ちゃんがグリズリーに襲われたら2秒で駆けつけて死んだフリしますね。何故なら俺ィは映画『グリズリー・マン』を観て「どれだけ人間と仲が良くても熊だけは絶対に信用してはいけない」という教訓があるので。しかも“綺麗な未鈴ちゃん”も先日のサマソニ行ってたらしくて、(ライブ配信じゃなくて)やっぱりサマソニ行けばよかったわ・・・。今や『テラスハウス』のOP曲として使われるまで有名になったチャーチズ=ローレンたそ観たかった・・・。

本家のでんぱ組が曲も見た目も秋葉系なら、この神宿は曲も見た目も原宿系というわかりやすい構図。同じくでんぱ組の後継者狙ってるCY8ERとの対バン期待。そんなこんなでサマソニも行けなかった俺ィは、今年の大本命である明日のBMTHのライブ観て今年の厄祓いしてきたいと思います(全てを“繋げる”ために)。そして“日本の俺ィ”としてブチ上げシンガロングかますぜ!!

Jambinai 『ONDA』

Artist Jambinai
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Album 『ONDA』

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Tracklist
02. Square Wave
03. Event Horizon
04. Sun. Tears. Red
05. In The Woods
06. Small Consolation
07. ONDA Prelude
08. ONDA

これは前にも書いたけど、自分の記憶の中にある“韓国の音楽”っつーと、もう十数年前に高校生の頃にクォン・サンウ主演の韓流ドラマ『悲しき恋歌』をたまたま観たらハマって主題歌入りのサントラを買ったのがなり染めで(この主題歌はマジ名曲)、そんな過去を持つ自分からしたら現代の“韓国の音楽”を代表するBTSTWICE、そしてIZ*ONEをはじめとする“K-POP”が初めての“韓国の音楽”という人はニワカ以外のナニモノでもないんですけど、そんな僕と同じように「K-POPはFAKE(LOVE)だ!」と、まるで「本物の韓国音楽を見せてやる!」と豪語する勢いのバンドがいる、それが2010年に韓国ソウルで結成されたJambinaiだ。


このジャバンノリもといジャムビナイといえば、3年前にThey Keep Silence”のパフォーマンスビデオがアップされるや否や、朝鮮の伝統楽器として知られる管楽器のピリ(觱篥)や擦弦楽器のへグム(奚琴)、中国の琴を改造して生まれたコムンゴ(玄琴)を駆使した、そのエクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽性が瞬く間に巷で話題を呼んだ。これまでにもフランスのヘルフェスを皮切りに、グラストンベリーやSXSWなどの世界的なフェスにもジャンル問わず招待され、更に2016年にはイギリスのインディー・レーベル=ベラ・ユニオンと契約し2ndアルバム『a Hermitage』を発表すると、2018年の平昌オリンピックの閉会式では圧巻のパフォーマンスを披露、今年2019年のコーチェラではK-POPのBLACKPINKとともに韓国音楽の“今”と“伝統”を代表して自国の音楽文化を世界に轟かす事に成功する(日本的にはtricotの韓国ツアーの前座に招待されたのが記憶に新しい)。そして、これまでライブ・サポートだったリズム隊を新たに正式メンバーとして迎え入れ5人組となったJambinaiは、全世界待望の3rdアルバム『ONDA』を(日本ではSWデンゼル・カリーでお馴染みのHostessから)リリースするに至る。

この『ONDA』の幕開けを飾る#1“Sawtooth”から、スコットランドの伝統楽器であるバグパイプで言うところのピリをはじめ持ち前の伝統楽器がケルティックな装いで、それこそエンヤばりにニューエイジな情景が目の前一面に広がるような民俗音楽と、自らが影響を受けたと公言するポストロック界のレジェンド=モグワイ譲りの湿り気のある寂寥感や全てを飲み込まんとする混沌蠢く轟音ノイズ、その伝統的な東洋の民族楽器と西洋の発明品であるギターが時代と国境を超えてバイブスる“静と動”のコントラスト、静寂と喧騒が交錯する重厚なダイナミズムと壮観なスケール感は、例えるならスコットランドの民俗音楽であるケルト音楽に回帰したモグワイのようでもあり、同時に日本のVampillia的な“破壊の美学”を感じさせる。

このジャバンノリもといジャムビナイ、一見すると#1“Sawtooth”のような王道的なポストロック〜ポストメタルを軸にしたイメージ通りのサウンドが主かと思いきや、へグム奏者のキム・ボミによる耽美的な歌声をフィーチャーした#2“Square Wave”では、一転して歪んだギターのリフを前面に押し出しながら女性ボーカルを中心とした叙情的なメロディを、転調を駆使したプログレスでドラマティックな展開美へと落とし込む、これぞまさにメタラー好みの“動き”のある曲構成と“ドラマティックで叙情的”な“メタルの醍醐味”を知ってる人たちに他ならなくて、つまりステレオタイプのポストロックだけじゃなく、それ以上に“メタル”に精通したバンドなのが分かる。

表題の『ONDA(オンダ)』は韓国語で“来る”を意味していて、(これはちょっとタイムリーな話なのだけど)“来る”といえば個人的につい最近邦画ホラーの『来る』を観たんだけど、その映画の終盤のクライマックスに日本全国から霊媒師や朝鮮の祈祷師が集結してドンチキドンチキと悪霊退散するシーンがあって、その場面が國村隼主演の韓国映画『哭声/コクソン』の祈祷シーンを思い出した人も少なくないと思うのだけど(自分もその1人)、その映画哭声/コクソンに登場する似非祈祷師のダンサブルな祈祷シーンのバックで流れていそうな、朝鮮の伝統楽器がお祭り気分の焦燥感を伴いながらカオティックに狂喜乱舞する#3“Event Horizon”。最近では、国民の三分の一がキリスト教を信仰している韓国の映画にしては珍しく、言うなれば“キリスト教徒から見た仏教観”をテーマにしたNetflixオリジナル映画『サバハ』が邦画の『来る』とは比べものにならないくらいの傑作ホラーなのでオヌヌメです(間違いなく2019年のBEST映画の一つ)。

このJambinaiっていうバンド名、実はtoolの曲名=“Jambi”から取ったんじゃねぇか説あって、俄然そう思わざるを得ないのが今作のハイライトを飾る#4“Sun. Tears. Red”で、まず初っ端からtoolの3rdアルバム『Lateralus』から“The Grudge”のウネウネウネる呪術リフを彷彿とさせるGリフと、同曲のメイナード・キーナンオマージュの歌い回しからもう確信犯で(これで確信犯じゃなかったら何)、そのtool的密教ライクな世界観をより妖しく彩る民族楽器とともに、曲が進むにつれてコアっぽい激しさを伴いながら、そして来るクライマックスではまるで日本統治時代の朝鮮独立における“日本帝国主義”に対する“怒り”バンドの中心人物でありギタリスト兼ピリ奏者のイ・イルに憑依したかのような、それこそフランスのポスト・ブラックレジェンド=Alcestのネージュ顔負けの激情的な咆哮から、初期のネ・バブリシャスに匹敵する超絶epicッ!!な怒涛の展開からのカタルシスを見せるあたり、こいつらダテに五輪で演奏してないなというか、toolAlcestが共存するバンドとか今までありそうでなかったというか、なんだろう、伝統だなんだポストロックだなんだって言うけど、むしろ“イマドキのメタル”のド真ん中やってるバンド、その証明以外のナニモノでもないです。あと2018年に発刊された“韓国のメタル”が詳細に記された『デスメタルコリア』を読んでもわかるように、韓国のメタルバンドの“日帝ディス”は韓国のメタルを象徴するアイデンティティの一つでもあって、このジャンビナイはその“韓国のメタル”のド真ん中の王道を貫いているという事実は、(イ・イルによれば)この曲のインスパイア元が“日帝時代の朝鮮独立についてのドキュメンタリー”である事からも明らかだ。

約13分にも及ぶ#5“In The Woods”は、環境汚染に晒された自然、大地、海、日々受け続ける地球の悲痛な叫びを、朝鮮の土着風土に息づく伝統楽器ならではの繊細緻密な表現力をもって、それこそ韓国映画にも通じるエモーショナルな感情表現の豊かさに溢れた“心技体”に染み渡るような美しくも力強いメロディが、“自然災害vs環境汚染”という形で互いに傷つけ合う地球と人間の心をリリカルに優しく紡ぎ出していく、まさに“再生の音楽”である。今度は“ヨンシーinコリア”みたいな、モグワイとともに自らが影響を受けたと公言するアイスランドのポストロックレジェンド=シガーロスをはじめ、北欧ポストロックばりのリリカルな叙情詩を描き出す#6“Small Consolation”は、中国〜朝鮮半島から伝わった日本の雅楽的な雰囲気が味わえる(和楽器バンド笑)。

ここでも「聞けば聞くほどスゲーVampilliaっぽい」という答えに行き着くのだけど、というのも日本のVampilliaもアイスランドと縁のあるバンドだし、同時にAlcestとも深い縁のあるバンドだしで、だからといって“韓国版Vampillia”って表現したらめちゃめちゃチープに感じるからやめた方がいいと思うけど、こうやってポストロック界の2大レジェンドをフォローしつつ、一方で叙情的なメタルの醍醐味だったり、13年ぶりに新作を発表するtoolだったり、Alcestdeafheavenにも精通するイマドキのメタルだったり、そして“韓国のメタル”の王道を行ったりと、音楽的な面でも思想的な面でも出自のバックグラウンドをJambinaiの民俗音楽を介して奏でられるアイデンティティとオリジナリティは説得力に溢れすぎている。捨て曲ないのは当然として、いわゆるK-POPよりも韓国の伝統や真の美意識が感じられる傑作です。勿論、伝統楽器が1番のウリなのだけど、要所で入るギターのフレーズが一々センスフルなのが、このジャムビナイをメタルバンドとして本物たらしめている所以のように思う。

これもう日本のMonoVampilliaあるいtricotとのスリーマンツアー期待していいですか?もし来日公演がないなら、ユーチューバーのあゆたびに頼んでジャムビナイの国内ライブを観に韓国に連れてってもらおっかな?だからあゆたびーーーー!!僕を韓国に連れてってーーーーー!!

Onda
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