Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2019年02月

IZ*ONE 『好きと言わせたい』

Artist IZ*ONE
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Album 『好きと言わせたい』
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Tracklist
01. 好きと言わせたい
02. ケンチャナヨ
03. ご機嫌サヨナラ(タイプA) 猫になりたい(タイプB)

Mステ出演を日本デビューからほんの一週間たらずで実現させた、過去に類を見ない“規格外”の大型新人として話題の日韓合同ガールズグループIZ*ONE。日本デビュー前にも関わらず、昨年末のFNS歌謡祭で日本の地上波デビューからのCDTV出演、AbemaTVの特集、そして満を持して二月の日本デビューからたった数日でMステ出演を決めるという、まさに“規格外”の存在感と可憐さで“IZ*ONEの波という名のビッグウェーブ”に乗って日本のメディアを蹂躙しているIZ*ONE。そんな怒涛の勢いで日韓双方で活動する彼女たちの裏で暗躍している人物こそ、いわゆるAKSの創設者である“アッキー”こと秋元康に他ならなかった。

ちょっと面白かったのは、昨年の大晦日=紅白歌合戦の日にBTSのレビュー記事の中で、東京五輪と五輪の役員である秋元康をちょっとだけ煽ってみたら、それがあたかも何かの“サイン”でもあったかのように、年明け早々にJOC会長の五輪招致賄賂疑惑からのNGTまほほん事件という二つの爆弾が連続自爆テロのごとく起爆したのは(“ブラックメタル・テロリスト”ことデンゼル・カリーの仕業かな?)、偶然にしては出来過ぎというか、紅白からK-POPを締め出すどころか逆にAKBGが紅白から締め出し食らいそうな神7展開クソ最高過ぎて笑ったんですけど、そもそも“日本一ダサい男”がトップにいるアイドルって「どんなもん?」って聞かれたら「そんなもん」としか答えようがなくて、これら一連のBTSを超える大炎上となった今回の騒動は、まもなく日本デビューを控えるIZ*ONEの追い風となるか・・・?

何が驚いたって、2018年の秋に韓国でデビューしたIZ*ONEが日本デビューするタイミングで、(ほとんどの日本のウィズワン(ファンの呼称)が年明けの2月頃だと予想する中)まさかのFNS歌謡祭で日本の地上波に初登場からの韓国デビュー曲の“La Vie en Rose”を韓国語で披露したのがファーストインパクトで、その前に登場したAKBのパフォーマンスを見て「宮脇お前AKBのセンターだったのか・・・」ってなったのが実質1発目の衝撃だったのは内緒。そして何よりも驚いたのが、西野七瀬や白石麻衣、そして齋藤飛鳥擁する乃木坂メンバーやナントカねる擁する欅坂メンバーらのAKBGの各選抜メンバーとウォニョン宮脇らのIZ*ONEメンバーが一堂に集結した、その名もIZ4648の“必然性”とかいうコラボソングを披露したのがあまりにも衝撃的過ぎてた。何が衝撃的だったかって、勿論そのコラボ曲がトンデモないクソ曲だったというもう何発目の衝撃かも分からない衝撃もそうなんだけど、そんなことよりもIZ*ONEが完全にAKBGの一員として扱われている事の衝撃で、これには日本のウィズワンも衝撃を超える動揺を受けたに違いない。でも確かに、確かにIZ*ONEを輩出した韓国のオーディション番組「PRODUCE 48」自体、AKSの秋元康がガッツリ関わってる案件であることは重々承知してたけど、正直ここまでAKBGの“身内”として、つまりAKBの“支店”として取り扱われるなんて思ってもみなかったから、「え、マジで・・・?」みたいな戸惑いがハンパない。しかもまだ日本デビュー前なのにも関わらず、この破格の待遇はちょっと“規格外”の定義を超越し過ぎてて怖いし、もうわかんねえ。でも何かわからんが「IZ*ONEすげえ・・・」というより「秋元康の権力すげえ・・・」ってなったのも事実。だって乃木坂の西野とか踊りながら「こいつらどこの馬の骨やねん・・・はよ乃木坂卒業してぇ・・・」みたいな顔してたしw

ここまで全て“アッキー”こと秋元康の掌の上で踊らされてる感ハンパなくて、だってFNS歌謡祭でデビュー曲の“La Vie en Rose”をわざわざ韓国語で歌わせたのって、秋元康プロデュースの日本語曲である“好きになっちゃうだろう?”が韓国の音楽番組で放送禁止されたことに対するアッキーなりの皮肉としか思えなくて、ましてやアッキーの力がなきゃどこの馬の骨か分からないアイドルが日本デビュー1週間足らずでMステなんか出れるわけないし、ましてやBTSの騒動や日韓の政治的な対立が激化する状況で強引にIZ*ONEをMステにねじ込んだのは、過去の件でアッキーと因縁のあるBTSに対する当てつけ、あるいは皮肉なんだろう。とにかく、昨年から水面下で行われている日韓双方の政界と芸能界を巻き込んだ泥沼の攻防クソ面白過ぎるし、少なからずもうウィズワンはアッキーに対して頭が上がらない。まさか日本デビュー間もなくアッキーの手駒にされるなんて・・・誰だよ秋元康のことを「日本一ダサい男」なんて言った奴。秋元康は間違いなく「日本一カッコいい男」だぜッ!

そんな“アッキー”こと秋元康全面プロデュースのもと、日韓合同ガールズグループのIZ*ONEは満を持してユニバーサル・ミュージック傘下のEMIから日本デビュー曲となる“好きと言わせたい”をリリースした(広義の意味でIZ*ONEスティーヴン・ウィルソンがレーベルメイトと想像したら笑える)。で、公開されたアー写とジャケ写を見たら真っ先に「す、すごくAKBっぽいです・・・」ってなった。


もう何度目の衝撃かもわからない。改めて全てが“規格外”だと。確かに、AKBGの支店だから頭の中では分かっちゃあいたけど、いざ日本デビュー曲となる“好きと言わせたい”を聴いてみたら完全にAKBGの新曲と言われても信じちゃうレベルのJ-POPというよりAKBソングで、韓国デビュー曲の“La Vie en Rose”と比較するとそれはそれは一目瞭然で、トラックの違い、メロディの違い、サビの違い、各パートの違い、ダンスの違い他、何から何まで違う。なんだろう、韓国で活動する曲=K-POPと日本で活動する曲=AKB仕様のアイドルソングで完全に棲み分けしていくんだなって。

この日本デビュー曲が発表されるや否や、日本のウィズワンは挙って「クソ曲」だなんだと悪い意味で盛り上がった。勿論、それは韓国デビュー曲“La Vie en Rose”がデビュー曲に相応しいインパクトのある良曲だったからこそ、その反動もあってのこと。その“バラ色の人生”という文字どおり華やかな“La Vie en Rose”と比較すると没個性な、逆に言えばAKBらしいペラペラなトラックとチープなプロダクションで、ハロプロ界隈的に表現すれば“辛気臭い曲”だ。そのハロプロ界隈に精通している人なら分かると思うんだけど、ハロプロで言うところのAKB本店=モー娘。に1番の良曲が行って°C-uteなどの他のグループにボツ曲が回ってくる感覚、つまり「あっ、これモー娘。のボツ曲回してきやがったなつんく♂の野郎」みたいな懐かしい感覚に陥った(デジャブ)。

むしろ「クソ曲」が一周して逆に面白い、逆に。だって、ついさっきまでK-POPアイドルとして華々しく活動していたグループが一転して真逆の辛気臭いJ-POPをやってるというギャップがもう最高に面白い。この壮観なロケーションを背景に辛気臭い曲と辛気臭い衣装で踊るギャップの面白さ、言わば“ガチののK-POPがAKBをやってみた”みたいなドルヲタの妄想レベルのif=“もしも”も現実にやってのけている面白さ。なんだろう、もはやちょっとした着せ替え人形で遊んでる感覚というか、これもうリアルアイマスだろっていう。当然、これまでのようにKポアイドルが日本語で歌ってるのとはワケが違う。例えば、TWICEの日本デビューアルバムやドリキャのAKBの影響下にある“Fly High”みたいなのとは全く意味が違う。もう“そのもの”だし、一方でこれは日韓合同のグローバルなグループならではの醍醐味でもあるというか、つまりKポとJポに完全に割り切って差別化することで、例えば人種が違えば文化も違うように、“良い悪い”よりもその“違い”を楽しむべきアイドルであり、その“違い”を表現できる世界で唯一のガールズグループでもある。そういった部分も、日韓のドルヲタも初めて経験するであろう“規格外”の驚きを提供している。

そこで僕が思い立ったのは、「これってK-POPとJ-POPを比較する上で、めちゃくちゃ適切なサンプルになるな」ってこと。さっきも書いたように、韓国デビュー曲の“La Vie en Rose”と日本デビュー曲の“好きと言わせたい”には大きな“違い”がある。いわゆる洋楽的な流行りの音楽=トレンドを積極的に取り入れたK-POPならではの要素が詰まった“La Vie en Rose”に対して、イントロからまるで気分は荻野目洋子の“ダンシング・ヒーロー”とばかり昭和歌謡テイストのシンセ主体の典型的なJ-POPの“好きと言わせたい”、それら2つの日韓の“ポップス”にはそれぞれ特性や違いがあり、メインストリーム音楽の“トレンド”を抑えたK-POPと“ガラパゴス”のJ-POP、つまり“世界のポップス”を知っているK-POPと“世界のポップス”を知らないJ-POPとのギャップが面白い。


それらの“違い”を示す上で最適な音源が“La Vie en Rose”の2018 MAMAバージョンで、まずニューエイジ風のイントロからやくしまるえつこソロばりのストリングス・アレンジで始まるところから最強で、元々オリジナルがヒップホップのトレンドである“Trap”を応用したポスト-トラップみたいな雰囲気はあったのだけど、このMAMAバージョンのイェナのラップパートは本場のトラップ・ラップ風のアレンジになってて、まさか昨年末のデンゼル・カリーSadistik、そしてBTSのトラップ記事祭りは全てIZ*ONEの伏線だった説あって、正直このリミックス版は正規の音源として出して欲しいくらい、もはやオリジナルよりも好き。結局のところ何が言いたいかって、韓国デビュー曲の“La Vie en Rose”はK-POPベースなので色んなアレンジやリミックスを可能にするフレキシブルさがあるけど、逆に日本デビュー曲の“好きと言わせたい”はAメロ-Bメロ-サビの様式的なJ-POPのコード進行なので曲をフレキシブルに動かすことができない。“La Vie en Rose”って実は“サビらしいサビない”という今の世界のトレンドを抑えた曲でもあって、聞き手が“サビ”として聞いている部分は美メロのリフレインを繰り返すという構成を採用していて、日本人が“サビ”としてイメージする“サビ”のピークって実はユリチェウォンのパートにあって、つまり力強さと美しいリフレインが共存したラビアンと違って、この“好きと言わせたい”は本当に典型的なJ-POPと言える。どちらが曲として優れているかなんて言ったら当然ラビアンに決まってるって結論で終わっちゃうんだけど、今後も韓国活動曲(K-POP)と日本活動曲(J-POP)を交互に発表していく上で、このままずっと日本活動曲よりも韓国活動曲のがエエやん!ってことになってしまわないか、それすなわちJ-POPよりもK-POPのが優れていることへの裏付けにもなってしまわないかと危惧していて、ウィズワンとしては次こそ日本語曲に良曲を回していただけますようにとアッキーにお願いするしかない(とりあえずもう二度とチョコレートミックスとかいうどこの馬の骨かもわからない作曲者を起用するのだけはやめてほしい)とにかく、このラビアンMAMAバージョンを聴いて思ったのは、今後の日本活動曲として相対性理論やくしまつえつこに楽曲提供される可能性を微粒子レベルに感じてしまったということ(えっ)。過去にえつこはももクロや乃木坂の齋藤飛鳥に曲を提供してたりするのでワンチャンある・・・?

トラックの違い、コード進行の違い、ダンスの違い、他様々な違いがある中で、ラップ絶対入れるマンのK-POPではなく“好きと言わせたい”はJ-POPなのでラップはないし、同時に日本語曲の場合は非ネイティブが過半数に倍増することもあって、歌唱力の低いAKBG仕様のソロパートが少ないユニゾン中心になったのは何かと都合がいいのかもしれない。ダンスのフリも完全に日本のアイドルみたいな可愛い系のフリに仕様変更してて、辛気臭い衣装で踊るシーンは寒そうだけど夜間のコートで踊るシーンは普通にカッコいい。相変わらずダンススキルの高さとビジュアルレベルの高さにビビる。逆に言えばメンバーのビジュアルがなきゃ見れたもんじゃないMVでもあって、そういった様々な面でメンバーの素材に助けられている曲でもある。正直、初っ端の破竹のアキレス腱祭りは普通に好き。

むしろシングルよりもカップリング曲の“猫になりたい”“ご機嫌サヨナラ”のが良いんじゃねえか説。シングルのタイプAとタイプBの両盤に収録されている”ケンチャナヨ”はメンバー全員参加曲だけど、カップリング曲は10人超えのアイドルグループにありがちなグループ分けユニットで、タイプBに収録された“猫になりたい”は宮脇と奈子の日本メンバー中心にユリとミンジュとイェナの5人、タイプAに収録された“ご機嫌サヨナラ”はウォニョンさんとユジンのSTARSHIP勢とウンビとチェウォンのウリム勢、OH MY GIRLと同じ事務所のチェヨン、そしてカンちゃんと本田の7人の韓国メンバー中心の曲となっている。”猫になりたい”はシティ・ポップ的なまったりした曲調でMVも猫みたいなキャワいいフリ、一方の“ご機嫌サヨナラ”はいわゆるティーン・ポップ的な曲でMVもCGを駆使した可愛さに特化してて、後者のMVは全員のビジュアルが限界突破してて泣いた。地味にチェヨンが1番ハマってる曲なんじゃねえか説。

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『IZ*ONE VS. 日本デビュー戦』

ここでIZ*ONEの日本デビューを記念し、『IZ*ONE VS. 日本デビュー戦』と題しまして、12人のメンバーをサッカーのフォーメーションに例えてみた。

IZ*ONEの対日本デビュー戦

サッカーにおいてフォーメーションは試合の勝敗を分ける非常に大きな戦術の一つだ。僕が採用したフォーメーションは、いわゆる4-2-3-1システム呼ばれるもので、このシステムは先のワールドカップで優勝したフランス代表や日本代表もこのシステムを採用している。この4-2-3-1のシステムは、サッカーの代表チームは元より欧州やプレミアリーグのトップクラブも選択枠の一つとして必ず採用しているほど言わば王道のシステムだ。このシステムの特徴としては、やはり“バランスの良さ”にある。それと同じくしてIZ*ONEもバランスのいいガールズ・グループであることから、攻守の面でピッチをバランスよく埋めるという点で、今回この王道的なシステムを採用するに至った。

まずワントップは満場一致、IZ*ONEでセンターフォワードを担うウォニョンさん。このシステムでのワントップは、例えば日本代表での大迫勇也のプレースタイルを分析すれば分かるように、常に厳しいマークが予想されるポジションであり、主にポストプレーを中心に時には潰れ役もやらなきゃいけない、精神面でもフィジカル面でもキツい仕事を引き受けなきゃならない、シンプルにハードワークが求められるポジションだ。しかし日本デビュー戦で“勝利”を収めるためには、IZ*ONEのエース兼センターであるウォニョンさんの活躍は必要不可欠である。

このシステムでの1番の“点取り屋”は誰になるのか?それが二列目トップ下のチェウォン、右サイドハーフのユリと左サイドハーフのユジンだ。日本デビュー戦ではセンターFWのウォニョンさんではなく、トップ下のチェウォンを中心とした二列目の活躍が予想される。主な戦術イメージとして、まずチェウォンはトップ下というよりはウォニョンさん“シャドー”としての役割を担ってもらいたい。いわゆる“1.5列目”と表現されるこのシャドーあるいはシャドー・ストライカーというのは、その名のとおりシャドー(影)として、つまりセンターFWのウォニョンさんの大きな(影)に隠れてゴールを狙う第2のストライカーである。日本デビュー戦では、センター兼フォワードのウォニョンさんよりも“シャドー”役のチェウォンの方が“点取り屋”として機能すると思っていて、実際に“好きと言わせたい”に伴うハイタッチ会の売れ行きが韓国メンバーの中ではチェウォンが一番人気してると聞いて凄く安心したというか、この日本でチェウォンが人気しなかったら日本デビュー戦は絶対に勝てないと思ってたら本当に良かった。こう見えてチェウォンって歌/ダンス/ビジュアル面を足した総合力の高さではIZ*ONE1と言っても過言じゃあないので、まさにセンターの裏にいる影の実力者的なシャドーポジションがシックリくる。もはや自分の中でチェウォン“K-POP界の鈴木愛理”だと思ってる。

IZ*ONEのイヤモニ、ソニーのIER-M9かM7説(なおユニバーサル)
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この4-2-3-1システムのオフェンス面での特徴として、サイドハーフとサイドバックの攻撃参加が必須条件としてあって、まず右サイドハーフのユリにはその小柄さを活かしてトップ下のチェウォンと影分身で相手を惑わす連携プレーで得点を奪ってほしい。そして左サイドハーフのユジンは、将来的に同事務所でセンターのウォニョンさんを超える“IZ*ONE1の逸材”だと個人的に思っているので、日本デビュー戦のユジンはボランチのイェナの積極的なドリブルからの縦パスからソン・フンミンばりにインに切り込んで強烈なミドルをお見舞いしてほしい。正直、日本デビュー戦はこの“未完の大砲”であるユジンの活躍が試合の勝敗を分ける大きな鍵を握っている。だから今後の日本戦では、パッと見桐谷美玲味のあるユジンをティーン誌の専属モデルに起用して、そのバーターにチェウォンウォニョンさんを起用する方針で各出版社にはお願いしたい。

中盤のボランチは2枚。攻撃的ボランチのイェナと守備的ボランチのウンビだ。この4-2-3-1システムでのイェナは、IZ*ONE1のムードメーカーとして積極的な動きで中盤の高い位置から相手のボールを奪ってショートカウンターに繋げる攻撃面での活躍を期待したい。最年長であるウンビには、主にディフェンスラインとの連携を中心とした守備面とチーム全体の統制(キャプテンシー)を期待したいのと、あとはやっぱり右サイドバックのカンちゃんの介護をお願いしたい(なお、逆に介護される模様)

トップ下のチェウォンとボランチのウンビは事務所が同じウリムエンターテインメント所属で、実はこのチームの前線の攻撃陣と中盤を繋ぐセンターライン=“ウリムライン”こそIZ*ONEの生命線なんじゃあないかと思っていて、この中盤の“ウリムライン”が機能して初めて4-2-3-1システムが柔軟に連携すると言っても過言じゃあない。この“ウリムライン”がまともに機能しなきゃこのチームは中盤スカスカの連携ボロボロで日本デビュー戦は間違いなく敗戦に終わってしまう。それくらい、このチームは攻撃の面(歌)でも守備の面(ダンス)でもチェウォンとウンビのウリム勢に依存している。だからウィズワンには、今後の日本戦を観戦する一つの楽しみ方として、この“ウリムライン”を意識してピッチを見ると俄然面白いかもしれない。



この4-2-3-1システムでのサイドバックは積極的な攻撃参加が不可避で、まず左サイドバックの奈子にはインテル長友ならぬインテル奈子としてボール奪取からのサイドから一気に前線に駆け上がって、インテル長友ばりの丸太のような太く短い足から繰り出される鋭いクロスでセンターフォワードのウォニョンさんが頭で合わせるスピーディな攻撃を期待したい。右サイドバックのカンちゃんは・・・えーっと、監督の推しメンなのでセーフ(おい)。そんなカンちゃんといえば、AbemaTVの特集に出演した時にカンちゃんがドランクドラゴンの塚地にスイーツを「ア~ン」する推し的に辛い展開になったけど、それを直前で阻止したザキヤマナイス。そんな塚地も実はカンちゃん推しで、そもそも塚地といえばずっと前にAbemaTVで放送してただーりおの『オタカレ』っていう番組に“K-POP好き”として出演するくらい筋金入りのKポオタで、要するにそんな塚地もユーチューバーのあゆたびも俺もカンちゃん推しという、なんだろう日本のKポ通に推されるカンちゃんって、やっぱり人を惹きつける謎の魅力と天性の才能の持ち主なんじゃねえかって。だからカンちゃんのASMR企画はよ。

この4-2-3-1システムは、基本的に縦に速いスピーディな動きとそれを可能にするスタミナとフィジカルが要求されるため攻撃にはめっぽい強い。事実、このIZ*ONEはかなり攻撃的なチームなので、どうしても攻撃面より守備面を不安視されるキライがある。そこで、IZ*ONEのゴールを守る最後の砦としてセンターバックにIZ*ONE1のフィジカルを持つチェヨンと常に冷静沈着なミンジュの二枚看板を起用することで鉄壁のディフェンスラインを築く。この2人が最終ラインにいる安心感ったらなくて、少なからずゴールキーパーの本田が最も信頼を置く2人なのは確か。このチームで最も不安なポジションはそのゴールキーパーの本田で、試合中に自分の丸い顔をボールと間違えてキャッチしないか心配でしょうがない(失点不可避)。

・・・ん?誰か一人足りなくねって?当然、これだけ幅広い個性的なタレントを豊富に取り揃えた11人のメンバーを指揮するには、それ相応の監督の統率力が必要だ。その監督としての役割を担うのが、他ならぬAKBのセンター?らしい宮脇咲良だ。これだけ個性的なタレント、例えばチェヨンウォニョンさんウンビのようなコテコテのKポタイプも在籍すれば、逆にチェウォンのような良い意味でKポっぽくないむしろ日本のアイドルに近いタイプの万能型もいれば、一方でK-POP以前にアイドルっぽくないポンコツアニオタのカンちゃんタイプも同居するグループはこのIZ*ONEだけだ(ここの運営マジ信頼できる)。そんな個性バッラバラなチームを一つにまとめる役目が監督の宮脇で、例えばウォニョンさんが日本デビュー戦で人気のチェウォンよりも多くゴールできなかった場合、ウォニョンさんがブチギレてチェウォンや他のメンバーとの対立が生まれやしないか、そのメンバー間の複雑な友好関係を潤滑油となって円滑な関係に導いていくのが宮脇監督の仕事だ。結局、IZ*ONEが日本でブレイクするもしないも全て宮脇監督次第なのかもしれない。でも宮脇咲良って薩摩の女なので、こう見えてしたたかでスマートな性格してそうだから多少は信頼できそう。(でも“IZ*ONEのセンター”を背負える人ってウォニョンさんただ1人しかいないのも事実で、なんだかんだ叫んだってウォニョンさんIZ*ONEで一番凄いです。それだけウォニョンさんは“背負ってる人”なんですね)

(み、宮脇さんなんなんすかこれ・・・)
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ちょっと面白い妄想なのは、もしNGT事件の余波でAKBGが今年の紅白出演自粛して、その代りに“隠れAKBG”のIZ*ONEが紅白に出るんじゃねぇかって。日本デビューから2秒でMステ実現させたとなるとガチで今年の紅白出場も全然ありえる。でも、ここまで大々的にIZ*ONEがAKBGの支店として扱われるとなると、(確かにAKSの権力がバックに付いている事の強みはもうウィズワンも重々承知してるけど)NGTまほほん事件によって今のAKBGとか本当に“イメージサイアク”なので、IZ*ONEとしてはなるべく他のAKBGと絡まずにアッキーが持つ芸能界の権力だけは好きなだけ利用していきたいところ。むしろ先のNGT事件はAKBGの代わりにIZ*ONEを紅白に出すためにアッキーが身を挺して後押ししてくれたのかもしれない。それこそ指原が「私たちAKBGは今年の紅白を辞退します!私は同じHKTの宮脇と奈子がいるIZ*ONEの紅白出場を応援します!」みたいな声明文を出してくれたら指原マジリスペクトするわ。それがダメなら指原は二度と宮脇と奈子に関わらないでくれ頼む。それくらい今のAKBGって“イメージサイアク”だから。宮脇も奈子も本田もIZ*ONEとして活動するうちは「ウチらAKBGじゃありませんよ?」みたいな顔しといたほうがいい。

冗談じゃなしに紅白の話、そもそも日本デビュー前から塚地と絡んでる時点で紅白の“サイン”みたいなもんで、その紅白への大きな一歩としてNHKのコント番組『LIFE!!』に出て塚地扮するイカ大王様とコントするフラグビンビンだし、AbemaTVでザキヤマとの絡みを見る限り日本の芸人との相性やバラエティ適正は思いのほかありそうなので、もう今から『LIFE!!』からの紅白出場を楽しみに待ちたい。でも感度も言ってるけど、IZ*ONEを紅白に出すなら同時にBTSも出すべきだよなNHK?

ここまで書いて日本デビューのSHOWCASEの抽選に外れるというオチ・・・。ちょっと待って、この昨年からの流れはどう考えても当選する流れですやん・・・。前日のデンゼル・カリーのライブと連チャンする気満々だったのに、SHOWCASE落選するわデンゼルの日も仕事だったわで2019年幸先悪過ぎ・・・。確かにタイプAとタイプBの二枚じゃ当選確率低いけど・・・。しかもIZ*ONEが日本のTV番組で紹介されるたびに「同性の女の子に人気!!」って言われてて「あ~はいはいはい!わかりますわかりますわかります!きたきたきたきた!同性から人気アピールあるあるあるある!」ってなった。これはもうマイノリティの救済措置として次の新曲から男限のイベント開くべきだろ・・・だからクソ運営に頼んどいてな宮脇。ホントまだ落選のショックから立ち直れてない。もう怒った、こうなったら今月の少女ことLOONAがもし日本デビューしたらSHOWCASE狙うわ(レコード会社のLOONA争奪戦不可避)。

最後にCDに付いてくる生写真開封するぞ!俺は絶対に推しメンのカンちゃんを引き当てて見せる!オラに力を分けてくれ!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

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カンちゃんキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!

え、本田・・・?

デンゼル・カリーはメタル

Dreamcatcher 『Alone In The City』

Artist Dreamcatcher
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mini album 『Alone In The City』
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僕の血が遺伝子(DNA)レベルで八咫烏の民=悪魔系男子(デビルマン)という(ただ奈良吉野○○村ってだけだろw)オカルティックかつ考古学的な観点から、Dreamcatcherとかいう7人組のK-POPアイドルを考察してみたら、個人的にちょっと面白い”裏設定”がひらめいた。それというのは、まず初めにドリキャの母親的存在って他ならぬキンバリー・ゴスだと思うのだけど、それじゃあ父親は一体誰なのか?それこそ昨年の韓国映画『コクソン』で日本人役=悪魔を演じた國村隼に他ならなかった。その根拠というのは、そもそもドリキャのコンセプトが『悪夢』であること、MVもその韓国ホラー/サスペンス映画的な映像を応用したミステリアスな作風であること、そして何よりも楽曲がK-POPとしては前代未聞のロックやメタル、それ(K-POP)以前にJ-POPやJ-ROCK、そして日本のアニソンに通じる曲調を大きな特徴としていて、つまりドリキャは純血のK-POPではなく、端的に言ってしまえばK-POPとJ-POPのハイブリッド、つまり母親のキンバリー・ゴスと父親の悪魔系日本人である國村隼の間に生まれたハーフと解釈するのが一番シックリくる。しかし、そのキンバリー國村隼の間に一足先に生まれたのが、他でもない子供の頃にリアルに韓国や中国の人に間違えられたこの僕で、つまり僕が生まれた後に7人の小悪魔の妹ちゃんたちが立て続けにポンポンポンッ!!と誕生したのだ。要約すれば、リアル悪魔系日本人のお兄ちゃんである僕が、小悪魔系アイドルと化した生き別れの妹ちゃんたちを日本でブレイクさせるために奔走する物語・・・この中二病全開の”裏設定”めちゃくちゃ面白くないですか?(ハッ、昨年の年間BEST映画の3位に『コクソン』と年間BESTアルバムの3位にtricot『3』を選んだのは、無意識のうちに八咫烏の民として“引力”を感じていたから・・・?)


そんな冗談はさて置き、妹ちゃんたちのJ-POP的あるいは日本的な部分というのは、既に過去のMVの中に”ミステリー・コード”として散りばめられている。例えば、1stミニアルバムのリード曲”Fly high”のMVでは、まずその曲調からして日本のJ-POPというよりアイドルソング的というか、そのスクールアイドル的なコンセプトおよびMVのロケーション的にも某AKBの”言い訳Maby”を彷彿とさせる。それと同時に日本のアニソン、それこそ国民的アニメ『ラブライブ!』的なアプローチもあって、というのも、このMVにおけるジユユヒョンシヨンのビジュアルは明らかに『ラブライブ!サンシャイン!!』の3人組ユニットのGuilty Kissを意識していて、そもそもシヨン津島善子と同じダークブルーの髪色で頭にシニヨン作ってる時点でもはや確信犯過ぎて笑っちゃうんだけど(自称している種族は「悪魔」「小悪魔」「堕天使」とか趣味が小悪魔ファッションの所も)、もっと面白いのは、ジユは赤紫色のロングヘアーで決め顔が困り眉で釣り目が特徴的な桜内梨子に扮していて、キャラ設定でピアノが得意だからMV内でもジユがピアノを弾くシーンがあったりする。決め手は、小原鞠莉のブロンドのセミロングヘアーで頭頂部に三つ編みカチューシャはユヒョンが実際にリアルでする髪型だし、しかも小原鞠莉の好きな音楽はハードロックやパンク(特にインダストリアルメタル)ってのも確信犯的で、もっと面白いのは嫌いな食べ物が納豆とキムチってのが、ドリキャ=日韓ハーフ説に謎の説得力を与える。

hahahaa

そもそもGuilty Kissのコンセプトは”外見重視の”西洋ゴシック”で、クール&スタイリッシュ系で楽曲はロックやメタルを基軸とした中に、エレクトリックな音源をミックスする傾向にある”・・・って、「ちょっと待って、それなんてドリキャのコンセプト?」ってなるし、もうお分かりの通りDreamcatcherの企画ベースが『ラブライブ!サンシャイン!!』Guilty Kissと断言してよくて、ちなみにGuilty Kissのファンネームは”使い魔”を意味する「Familiar(ファミリア)」で、ドリキャのファンネームは「Insomnia(インソムニア)」である。とにかく、こいつらどんだけ『ラブライブ』好きやねんと。

hshshshhs

他にも、ドリキャを代表する名曲”Chase Me”のMVには、何故かJVCのハンディカムを持った謎の男が登場するし、その”Chase Me””GOOD NIGHT”には忍者っぽい衣装だったり、あるいは曲調がジャパメタ的だったり、極めつけには”Full Moon”という日本のアニソンを過去のものにするアニソン界の頂点を極めたような名曲もあったりして、正直ここまで”日本的”なアプローチを持つK-POPは未だかつて存在しなかったんじゃねえかくらい。


ここで改めて、DreamcatcherとかいうK-POPが一体どんなグループなのか?それをユーチューバーのあゆっしって人が分かりやすく紹介してくれている動画があるので、そっちを参考にしてください。僕自身、この紹介動画で初めてドリキャの各メンバーに担当悪夢があることを知ったし、あゆっしはユーチューバー嫌いの僕が本田翼とともに唯一チャンネル登録してるユーチューバーなので、超絶オヌヌメです(というのは嘘で、ホントはナオキマンやASMRのソナちゃんも登録してる)。

Alone In The City

そんな僕の”妹ちゃんたち”ことDreamcatcherが3rdミニアルバム『Alone In The City』をリリースするにあたり、事前に公式側からリリース日までのスケジュールが発表された。第一弾として公開された”ミステリー・コード”、このティザー動画がちょっとした問題となった。映像の内容は、「死の橋」とも呼ばれるほど自殺者が多発する韓国ソウルの中心を横切る漢江にかかる麻浦(マポ)大橋に書かれた、自殺予防のメッセージとともに自殺を伝えるニュース音声が映し出され(個人的にはNetflix『The OA』の冒頭を思い出した)、しかしこのティザー映像が公開されるやいなや、それを観たファンから「自殺を連想させる」などの批判が殺到し、所属事務所のHappy Face Entertainmentことは謝罪文とともにこの動画を削除した。

批判を受けたティザーについて、「あくまで”自殺”ではなく”ストレス”をテーマに表現したかった」と釈明している。ご存知、日本と韓国は世界的にも自殺大国として有名で、最近の韓国の若者は財閥系に入れなかったらチキン屋か自殺かの二択、あるいは日本で就職する若者が増えていると聞く。だからこそ、この手の話題には敏感にならざるを得ないし、だから批判も至極真っ当な意見だし、芸能人という一般人に影響力のある立場からドリキャはその批判を甘んじて受けるしか他になかった。しかし、韓国社会の現状をテーマとして問題提起することは別に悪くないことだと思うし、この手の社会問題や政治問題って韓国映画界が常日頃から辛辣に暴き出していることでもあって、でもそれをアイドルグループがやるのはどうなの?って意見はごもっともなんだけど、でも、でもこのトガニまくった、もといトガりまくった発想こそドリキャの強みだし、お兄ちゃん的にはプチ炎上商法みたいになってて俄然「妹ちゃんたちイイなぁw」って思った。この”タブー”に挑戦していく姿勢も、日本のDIR EN GREYばりの”カテゴライズ不能”のK-POPたる所以だ。

で、この件で改めて気づく事といえば、これまで1stミニアルバムから2ndミニアルバムまで続いた、いわゆる”西洋ゴシック”をテーマにした”アンティーク路線”から一転して、日本と韓国に共通する”自殺”というあまりにも”現実的”すぎる社会問題を取り上げ始めた事についてで、実はそれが今作のタイトル『Alone In The City』にも直に繋がってくる。ドリキャ”自殺”という別の意味で”悪夢”の状態を、日本と韓国に蔓延する現代病とも呼べるAlone=孤独との戦いを、現代のCity=都市の中でどう描き出すのか?妹ちゃんたちの『悪夢』コンセプトは舞台を現代に移して、しかしその『悪夢』というコンセプトはデビューから一貫して変わっていない、依然としてブレてないことが分かる案件でもあった。

そのプチ炎上騒動から3日後の9月10日、予定されていたとおり第二弾のティザービジュアルが公開された。これがまた、お兄ちゃんに数日前の炎上動画を超える衝撃と驚きを与えることとなった。

ok

第二弾のティザーを見た僕お兄ちゃん→「wait(待って)wait(待って)wait(待って)wait(待って)wait(待って)what(何?)what(何?)what(何?)what(何?)what(何?)what(何?)wtf wtf wtf wtf(チョ・マテヨ)」ってなった。まさかの日本ネタ、まさかの渋谷センター街。正直、次の作品どんな感じになるかなー?って、普通に『悪夢』シリーズの続編かなー?とか、でもってタイトルが『Alone In The City』ときて今度は”自殺”映像ときて、流石に本国の3rdミニアルバムと秋の日本デビューは切り離してくるだろうなぁって予想してたら、まさかまさかの日本デビューに向けてガッツリ日本ネタを絡めててマジ焦った。第一弾の炎上動画と関連性がなさすぎる分、余計に不意打ちというか想定外過ぎた。けど、これがタイトルのCity=渋谷という東京の大都会と考察できる部分で、ネオン街とか夜の街って『夢』のように華やかな世界だし、同時にそれは『悪夢』にもなり得る闇の魅力を秘めている。それこそ『龍が如く』の新作のプロモかな?ってくらい、渋谷センター街のネオンが映画『ブレードランナー』っぽいというか、いわゆるサイバーパンクあるいはSF的な輝きを放っている。

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これが集合絵。これは強い。これもう格ゲーのキャラセレクト画面じゃん。絶対強いでしょこれ。全員ラスボス級の二次元オーラが半端ないって。これ韓国初の女V系バンドって言われたら信じるレベル。なんだろう、初めて見た時はファッション的に「カジュアル路線?」って思ったけど、中国メンバーのハンちゃんは完全に『銀魂』の神楽リスペクトなチャイナ仕様だし、そんなことより真ん中のヘアカラーがピンク色の”ボス中のボス”みたいな人のオーラが半端ない。こんなん絶対強いですやん。もはやネフェルピトーの念発してますやん。あるいは、”パルスのファルシのルシがパージでコクーン”でお馴染みのライトニングさんの実写化ですやん。え、何これ、つよいつよいつよい。そのピンク色の右の人も絶対つよい。漫画やアニメで例えるなら、主人公一行を目の前にして真ん中のラスボスが重い腰を上げる前に、右の人が「ちょっと待ちな」って言いながらラスボスの脇から出てきて主人公を瞬殺する流れですわ。ジョジョで言うところのラスボスディオの前にヴァニラ・アイスが登場する展開みたいな(ヘアスタイル&カラー的にも)。しかしホントに『ハンターハンター』が連載再開したかと思ったわ。だってシヨンの雰囲気とか幽白のキャラにいそうだし。もはや冨樫にアー写描いて欲しいレベル。でもワンチャン『龍が如く』に出れるだろこれ。今や『龍が如く』って日本よりもアジアでセールスが狙える人気ゲームなわけで、そんな男臭い『龍が如く』にも「ポリコレの波を!」ということで、韓国メンバーの6人はジングォン派の刺客として、中国メンバーのハンちゃんは亜細亜街の姫として出してくれないかなぁ・・・名越監督(チョ・マテヨ主演の新作買います)。とにかく、ここまで二次元の世界観に振り切った“ぼくがかんがえたさいきょうのけーぽっぷ”ってドリキャしかいない、それくらいビジュアル面で過去最高を更新してて、今はもう『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とかいうラノベの主人公みたいな気分になってる。

----------------------------ここまで昨年の10月に書いた------------------------------

------------------------------ここから今年の2月に書いた--------------------------------


このトレイラー映像、サンフランシスコの砂漠にポツンと佇む未亡人さながらのジユの振り向きざまに降り注ぐエモいピアノとか、完全に全盛期のポンジュノ映画で最高かよってなった。完全にニューエイジ・サスペンスホラーだこれ。ただの宣伝トレイラーじゃなくて、本物の映画のように考察させるビジュアル・コンセプトの強みはドリキャならではで、ワンチャン将来的に韓流ホラー映画の『箪笥』『悪魔を見た』のキム・ジウン監督あたりにMV撮ってもらえるくらい売れたらイイね。


リード曲となるこの“What”は、曲もMVも正直これまでの曲とは雰囲気が少し違うなと感じた。このMV、まず初っ端から日本の某ナントカザイルのナントカトレイン顔負けのフォーメーションダンスにド肝を抜かれ、背景や衣装(ファッション)の面でもこれまでのファンタジックな世界観から一転して都市感というよりレトロフューチャー感のある世界観へと様変わりしている。楽曲面での違いもあって、まずイントロから壮大なホーンと中華メンバーのハンちゃんが在籍する影響か一種のテレサ・テンあるいはドラフォのハーマン・リさながらの中華風の叙情的なギターの旋律で幕を開け、これまでのいい意味でB級感のあった曲調から一転してメジャー感と大衆性を帯びたAメロ〜Bメロ、メインボーカルのシヨンによるLiSAばりの高域を活かしたサビからの2段サビとなるタイトルコールの「What!!What!!What!!」、これらのティザーイメージやMVの“日本的(J-POP的)な要素”、そして一種の昭和歌謡的な日本人に親しみやすいメロディに溢れた楽曲面を紐解いていったらちょっと気づいたことがあって、それが「この曲って韓国版ダンシング・ヒーローなんじゃねえか説」だ。

なんだろう、この曲のコンセプトならびにシヨンが歌うサビの部分が昭和のアイドル荻野目洋子の名曲“ダンシング・ヒーロー”に被って聴こえた。ご存知、荻野目洋子の“ダンシング・ヒーロー”といえば、まだ日本の都市が都市らしかった“あの時代”を象徴する80年代最大のヒット歌謡で、最近では大阪の女子高生による“バブリー・ダンス”をキッカケにリバイバルヒットを生み、その“バブリー・ダンス”が韓国の女性コメディアンが完コピしたことで韓国内でも話題を呼んだ(らしい)。ちなみに、IZ*ONEを輩出した「PRODUCE48」でもAKBメンバーが同曲を使用したパフォーマンスを披露したとかしないとか。そんな、そんな“ザ・バブルの女”みたいなイメージのある荻野目洋子は、時代や元号を超えた今でもDA PUMPやFairiesなどの若手アイドルとのコラボをはじめ、年齢を感じさせない精力的な活動を目にするたびに改めて荻野目洋子のレジェンドっぷりに脱帽する。僕お兄ちゃん自身、子供の頃から父親のカーステから“ダンシング・ヒーロー”を聴いて育った事もあって、またしても“俺の感性”をピンズドで突いてくる妹ちゃんたちマジTT(尊い)。

楽曲面での違和感は、過去作のリード曲を手がけてきたコンポーザーではなくTascoなる人物が手がけているという根本的な理由があるにはあるのだけど、この違和感は決してそれだけが要因ではなくて、これまでのドリキャって良くも悪くもニッチなオタク層の一部に向けたB級感を売りとしていたけど、ここにきて一気にメジャー感マシマシにしてメインストリームの舞台で勝負に出てきたという点。さっきも書いたし音源を聴けば分かるように、もうイントロ〜Aメロ〜Bメロの時点で“売れたい”というドリキャの切実な思いが詰まった曲なんですね。その中でも最も大きな違いをあげるとするなら、それはやはり“サビ”の部分で、これまでのドリキャのリード曲ってどれもフックに富んだ分かりやすい様式的な“サビ”を採用していて、その生命線とも呼べる“サビ”の存在感がそもままドリキャの楽曲の質を測る大多数の部分を占めているんじゃねえかくらい、とにかくドリキャの曲って“サビ”に恵まれた曲が多い。しかし、この“What”の“サビ”ってこれまでの様式的な“サビ”とは一線を画していて、珍しく1番も2番も全てのサビをシヨンが歌っているのだけど、でもこの曲の“本当のサビ”って“その後”のユニゾンパートのタイトルコールの部分で、そこにサビの“ピーク”を持ってきてる説あって、曲のフックもそのタイトルコールに全振りしているので、いわゆる様式的なサビとはまるで違う。この2段階に分けてサビを盛り上げる手法って、同じK-POPでいうところのOH MY GARLの“Closer”っぽくもあって、元々Kポってフレーズを繰り返す曲が多くて、その点ではKポのトレンドを抑えた曲と言える。とにかく、ドリキャの活動曲でこの手法を採用するのは今作が初めてだ。一応、イントロにも「What!!What!!What!!」のタイトルコールがあるけど、サビのユニゾンにはダミの低音があってイントロのユニゾンにはダミの声が入ってないのはちょっと細かいなって(別に普通か)。そんなダミのラップは今回もキレキレ。

こう書くとあたかも全てが変わってしまったようにみえるけど、ドリキャのコンセプトでありアイデンティティでもある“ロック”や“メタル”に精通するバンドサウンドは不変で、確かにソリッドな角を丸く研いだモダンなギターの音作り一つとってみても、ニッチな層だけじゃなくメインストリームの大衆を巻き込みたい制作側の意図を感じる一皮向けたサウンドへと変化しているが、決して売れ線のポップスになったわけじゃなくて、これまでの段階を踏まえた上でドリキャのスタイルが洗練されて正統にブラッシュアップした結果だと言える。サビのドラムとかは過去最高にメタルしてるんじゃないかってくらいメタルならではのダイナミズムを素直にアップデイトしている。単純に、今回は従来のアニソンというよりは日本の昭和歌謡的なイメージ的にも中華風イケメン的にもクサメタルっぽいルーツを感じる。まあ、アニソンか?メタルか?なんて、それは別にどっちでもいいというかどっちでも正解だし、むしろメタルとアニソンの親和性の高さを改めて今の時代に証明する存在として、ドリキャほど適任のグループって他にいないと思うし、このドリキャのK-POPなのにJ-POPでもあると同時にアニソンでもありメタルでもある、このどこにも属さない唯一無二の圧倒的な個性ほんと好き。

実は1番革新的な楽曲面での変化、それが歌割りの部分にあって、さっきもシヨンが荻野目洋子ばりに全てのサビを担っていると書いたように、今回の歌割りにも違和感というかこれまでと明確な違いがある。例えば、前作のリード曲の“YOU AND I”では1番目のサビはサブボーカルのユヒョンが実質メインボーカルを担っていたけど、今回はメインボーカルのシヨンがメインボーカルらしく全てのサビを担当している。それは何故か?これは憶測だが、もし日本デビューの曲が“What”だった場合、つまり「日本語で歌う場合にメンバーの中で1番日本語が堪能なシヨンがサビを歌うことになるから説」だ。


予想どおり、昨年の11月に“What”の日本語版で日本デビューを飾ったDreamcatcherなんですが、ちょっと待って、これもう完全に“韓国版ダンシング・ヒーロー”ですやん・・・。確かに、シヨンがサビを全任していることで、普段はサビ担当のユヒョンがAメロに周り、それにより(1番目は)ハンちゃんの歌割りが「huuuuu~」しかないイビツな状態になってたりするけど、あくまでもサビのピークは「What!!What!!What!!」のユニゾン部分なので、その辺りもこの“What”で日本デビューを飾るには打って付けだし、もはやそこまで計算して歌割りや曲調を考えたのだとしたら、作曲者のTascoとかいうやつ相当凄いなって。あとメンバーの日本語は想像以上に頑張ってたし(ダミの日本語ラップw)、ここまで日本語化しても違和感がないのは、やっぱり“韓国版ダンシング・ヒーロー”的なアプローチが到るところに存在するからなのかも。

ユヒョン

それよりも驚いたのは、日本デビュー盤に収録されたドリキャを代表する名曲“Chase Me”の日本語版が入ってることで、正直この曲を日本語化するのって相当難しいというか、日本語化した姿が全く想像できなかった。例えば、ユヒョンが歌うサビの「タララッタッタッタ」のリズムを非ネイティブが日本語で刻むのって相当な難易度というか、実際に聴く前に頭の中で日本語化してイメージトレーニングしたけど、あまりにも“Chase Me”と日本語の相性が悪すぎて笑ったくらい。で、恐る恐る日本語版を聴いてみたんだけど、イメトレどおりの違和感がハンパなくて案の定笑った。これ聴いたあとに“What”の日本語版聴くと馴染み具合に驚くというか、もはや日本デビューを最優先に制作された曲みたいに感じる。

でも日本盤オリジナル曲の”I Miss You”は、“Chase Me”とは比べ物にならない相当丁寧な日本語で歌ってる印象。というか、やっぱり元からある原曲を日本語化する場合と完全に日本向けに初めから日本語詞で歌う曲は、制作過程から全くの別物として考えるべきだなって。しかし、その”I Miss You”がこれまでのドリキャにはないタイプの、言うなれば広瀬香美の”ロマンスの神様”的なJ-POPナンバーでメチャメチャ良いという話(でもダミの日本語ラップw)。これは“What”よりも曲調も歌詞もアニソン味がある。日本盤オリジナル曲がこれだけ良曲なら次作の日本語曲にも俄然期待できそう。つうか、ジユのAメロからしてあいつ普通に日本語上手だな!地味にスア姐も器用貧乏だな!サビ担当のユヒョンも「Chase Meの日本語版は黒歴史」とばかりの日本語歌唱!

あゆたびの動画から転載

ここまで全部僕お兄ちゃんが書いてきたように、正直ここまで用意周到に伏線を立てて、満を持してデビューしたKポって実は初めてなんじゃねえかって。だってデビュー曲の”Fly high”の時点でAKBやらGuilty Kissを裏設定として、作品の舞台設定やビジュアルに”日本要素”を盛り込んでる時点でもう確信犯ですやん。それこそあゆたびの紹介動画にもあるように、ドリキャのスタートラインが日本でBABYMETALやガールズロックが流行っている所に着想を得て始まったグループなわけで、彼女たちの全ての”ルーツ”が日本にあると言っても過言じゃあないわけです。こうやって日本にいるお兄ちゃんにしか分からない隠し要素としてメッセージを込めてくる妹ちゃんたちホント好き。しかし母親であるキンバリー・ゴスのフィジカルを受け継いだ脳筋バカの僕お兄ちゃんに対して、父親である悪魔系日本人の國村隼のしたたかでスマートな頭の良さを受け継いだ妹ちゃんたちホント好き。まるで今の気分は『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』の主人公だ。

昨年、日本デビューしてニコ生出演とか日本に来まくってたけど、イベント関連はタイミングが合わなくて一つも行けなかった悲しみ。正直、SW来日のタイミングでイベの日程が上手く重なればと思ったけど、見事にすれ違い日程で笑った。それでもネットのインタビューとかちょっと読んでたら、ユヒョンが新海誠の『君の名は。』が好きだったり、他のメンバーは日本のホラー映画が好きだとか、それでいて僕お兄ちゃんが韓国映画好きとか・・・これは兄妹ですわ。

最近ではアイズワンOH MY GIRLを皮切りに、続々と日本デビューを飾るKガールズグループが後を絶たない(ハニの一強ことEXIDが徳間なのウケる)。そんなKポ戦国時代の中で、このDreamcatcherもポニーキャニオンから無事に日本デビューしたわけなんだけど、はっきり言ってその他大勢のグループと同様に”アイズワンの波”=ビッグウェーブに飲み込まれる未来しか見えないのが現状で、当然TWICEみたいに正攻法でやっても売れないのはいくら三流事務所でも分かってるはずだし、ドリキャが日本で売れるにはドリキャ自身が”新しいモデルケース”になる必要がある。そのためには、Kポ勢初となるアニソン主題歌は必須条件だし、からのアニフェス出演も必須だし、そもそもそれができなきゃ君らなんでポニキャにいるの?って話になるし、それやって初めて本当の意味で”日本デビュー”のスタートラインに立ったと言えるんじゃあないか。本命はロックフェス!とか言ってられないね。

・・・よし!こうなったら僕お兄ちゃんが単騎で営業をしかけるしかないのか?!なに!?ユヒョンも大好きな新海誠が新作の『天気の子』を制作発表しただって!?頼む誠!韓国で『天気の子』をプロモーションする際はドリキャを応援団にしてくれ!早くしないと新海誠がIZ*ONEのオタクになってアイズワンに仕事奪われるぞ!あっ!でも推しメンのポンコツアニオタことカンちゃんが喜ぶから別に良いのか!?ええい!お兄ちゃんとしての立場とカンちゃん推しとしての立場で揺れ動く・・・エモいッ!!え、なに!?今度は尾田栄一郎が韓国旅行しただって!?これはアニメ『ワンピース』のOP/EDでK-POP”初”採用するフラグか!?なに!?昨年の日本デビューイベントの会場が実物大ガンダムのいるダイバーシティだって!?これはKポ初となるガンダム主題歌へのフラグか!?なに!?本田翼がユーチューバーデビューしただって!?なら今すぐ本田翼はユヒョンとPUBGで勝負しろ!クソっ!ドリキャが日本で売れないと僕お兄ちゃんが妹ちゃんたちにマポ大橋から海に投げ込まれて、後に腐敗した韓国警察に自殺として処理されてもいいんですか!?え、いいの・・・?
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