Artist BTS(防弾少年団)

Album 『Love Yourself 結 'Answer'』

Tracklist
(CD1)

Album 『Love Yourself 結 'Answer'』

Tracklist
(CD1)
1. Euphoria
2. Trivia 起 : Just Dance
3. Serendipity
4. DNA
5. Dimple
6. Trivia 承 : Love
7. Her
8. Singularity
9. FAKE LOVE
10. The Truth Untold (Feat. Steve Aoki)
11. Trivia 轉 : Seesaw
12. Tear
13. Epiphany
14. I'm Fine
15. IDOL
16. Answer : Love Myself
(CD2)
1. Magic Shop
2. Best Of Me
3. Airplane pt.2
4. Go Go
5. Anpanman
6. MIC Drop
7. DNA (Pedal 2 LA Mix)
8. FAKE LOVE (Rocking Vibe Mix)
9. MIC Drop (Steve Aoki Remix)
Mステ出演中止という名の自らで放った爆弾が防弾服を突き破り、背後からはアーミー(Army)からフレンドリーファイアの弾を撃ち込まれるという、そして日本のメディアを皮切りに、イギリスはBBCやガーディアン紙、しいてはユダヤ人権団体まで飛び火した今回の騒動。世はまさに「BTS包囲網」を敷き始めている。この絶体絶命のピンチをBTSはどう乗り越えるのか?
次回『男ハリー、BTSに喝だッ!!』ご期待下さい。
気を取り直して、今や全米スタジアム公演を成功させ、あのピッチフォークからはワン・ダイレクションの正統な後継者として指名されたボーイズグループBTS(防弾少年団)。暴力根絶を訴えた国連でのスピーチも話題を呼んだ彼らが、今この日本でちょっとした炎上案件によってMステ出演が急遽取り止めとなる騒動が起こった。まるでそれが合図であったかのように、昨今著しく急激に冷え込みつつある日韓関係なんだが、でもおいら、なんとなくこうなることは分かっていたので、ここ最近の記事でDreamcatcherやTWICE、そして日韓合同ガールズグループのIZ*ONEを取り上げて着々と伏線を立ててきたわけです。で、いわゆる“皮肉大好き芸人”としては各方面に対して俄然ニチャア・・・ってなったりならなかったりする今回の炎上案件、そんなことより津田何某をはじめとしたアーミー擁護派と高須院長をはじめとしたネトウヨ一派の泥沼の攻防はまさに“地獄”としか言いようがない光景で、しかし「ここまで計算通り・・・」とシメシメしてるのはBTSと因縁のある秋元康だけ説・・・!
今回の騒動、個人的な意見を述べるとするなら、確かに、確かに擁護はできない、しかし“理解”することはできるんじゃないの?って。この件を擁護できる人物って、それこそBTSのファンであるArmyしかいない。でも何故そうなったのか?何故その結果に行き着いたのか?を、僕たちは擁護できないなりに理解することはできるんじゃあないの?知ることはできるんじゃあないの?って。それこそ歴史的に見ても当事者である日本人こそ、事の発端となったBTSの行動を世界で最も理解できる立場にいるんじゃあないの?って。なんだろう、何か物事が起こったことに対して、真っ向から否定や肯定をするのではなくて、その物事の“その先”=“未来”にある“真実”に向き合うことの大切さ、並びに“知ること”の大事さが今回の件で最も必要とされている考え方なんじゃないかと思った。その考え方こそ、今を生きる日韓双方の国民が持つべき“未来志向”の考え方なんじゃないかって。これを起点に、お互いにそろそろ一歩先の未来に進むべき時なんじゃあないか?
しっかし、このタイミングでBTSが所属する事務所が謝罪にも近い声明を発表したことで、逆にその回答として日本はBTSを紅白に出さざるを得なくなった。というか、こうなったらもう絶対に出さなきゃいけない、というか今回の騒動の“落とし所”は“そこ”しかないです。この騒動によりBTSが今年2018年の紅白に出場する可能性は途絶えたが、その一方でTWICEは2年連続の紅白出場を決めたのは好材料でもあって、騒動により紅白出場の悪影響が一番懸念された TWICEが無事当確して紅白のK-POP締め出しを回避できたのは本当に良かった(姐さんマジ姐さん)。何故なら、これで来年の紅白にBTSとIZ*ONEがKポ枠として出演する可能性、その未来を繋いだわけだから。というわけなんで、NHKは今からスケジュール調整頼むな〜。
結局のところ、僕がこのBTSについて書きたいことはただ一つ。それが「韓国でロックが主流じゃないのは、BTSが韓国音楽史上最もロックだからなんじゃねぇか説」だ。
その説について書く前に、この平成も終わりを告げようとしている時代に、耳にタコができるくらい聞いたのが“ロックは死んだ”というフレーズ、それに対して当事者であるロックバンドが口を揃えて語る言葉が“いま一番ロックしているのはラップ/ヒップホップ”であるということ。僕自身、その言葉を痛感する出来事が数年前に起こった。それこそ、他ならぬシアトルのメンへラッパーSadistikの亡き父へと捧げるアルバムを聴いたときの衝撃ったらなくて、一体ナニが衝撃だったかって、初っ端から「え、ラップにこんなギターリフ入れていいのかよ!?」とか「え、リフだけじゃなくギターソロとかありなん!?」とか、「この曲もはやリンキンパークかよ!?」とか「こんなにトリップホップみたいな女性ボーカル使いまくっていいのかよ!?それもう実質ラップ版マッシブアタックじゃん!」とか、とにかくこれまで自分の中にあった「父ちゃん母ちゃんマジ感謝」みたいな“ラップ”のイメージを根底から覆すような作品で、同時に自分の中にある音楽についての価値観すら変えてしまうほどの衝撃だった。まさに「いま一番ロックしているのはラップ」だと。
再び話をBTSに戻して、何を隠そう、本来なら今年の紅白歌合戦で歌うはずだった“FAKE LOVE”を初めて聴いた時、初っ端からBTS一のイケメンVの「春日井サーサー」という空耳とともに、バッキング・ギターのアルペジオとアブストラクトなヒップ・ホップ然としたトラックが、それこそSadistikの曲を聴いた時と全く同じデジャブを感じたのは言うまでもなくて、からのボーカル担当ジンとジミンの一気にブチあげるバチクソエモいサビ、そのバッキングで鳴り響くA Perfect Circleのビリー・ハワーデル顔負けの空間表現(ATMSフィールド)を発揮するギターのリフレイン、そしてラップ担当でありリーダーのRMとジェイホープとシュガによる本場の黒人ラップリスペクトなラップとトラップ・ミュージックに精通するオルタナティブなトラックで構成されている。なんだろう、この曲の凄さって、K-POPならではのブチ抜いてくるエモさとUSメインストリームのトレンドであるトラップ・ラップ、そして“ロックは死んだ”時代のギターの居場所を再提示するかのような、つまり“いま一番ロックしているラップ”と自らのアイデンティティである韓国語を駆使したK-POPがクロスオーバーした、もはや”俺の感性”をピンズドで狙って書いた曲なんじゃねえかってくらい、正直ここまで完璧なポップスって少なくとJ-POPには存在しないんじゃねえかくらいの名曲だ(MV版の間奏とかX JAPAN味あってすき)。もはやSadistikの地続きで聴けちゃう最高にロックなヒップホップであり、イントロからサビのバッキングまでギターをフルに使いまくった、まさに“ギターを必要とするポップス”で、この一曲だけでBTSがいかに“ロック”なボーイ・バンドなのかを指し示している。
結局、ロック目線でしか見れないのは許して欲しいのだけど、ともかく今ってポップスの中にあるギターが最もロックな時代なんじゃねえか説あって、この曲でBTSがやってる事ってまさにそれを再認識させる事案でもあって、でもこれが今の時代におけるギターの正しい使い方なんですね。なんだろう、APCの新譜を聴いた時は「これからの時代のギターはプログレの中で生き続ける」と思ったけど、BTSやSadistikを聴いたら「これからのギターはポップスおよびラップの中で生き続ける」んだなって。とにかく、過激派Armyのせいで何かと話題になるBTSなんですが、ロック好きから見たBTSはロックバンド以外のナニモノでもなくて、少なくとも日本のクソみたいな邦ロックなんかより全然ロックしてます。
さすがにビルボード1位を取るだけあって、BTSの音楽ってUSメインストリームのポップスを完コピしてるのは散々知られていることだけど、それこそカルヴィン・ハリスやマシュメロをはじめとした世界的なDJに追従するメインストリームのポップ・ミュージックの王道、そのド真ん中をブチ抜いている。この世界で、アメリカで今何が流行っているのか?そのトレンドを的確に分析するKポのサーチ力の高さは日本人こそ見習うべき所でもあって、もっともBTSが凄いのは英語で歌ってアメリカ進出に失敗した宇多田ヒカルと違って、BTSとして唯一のオリジナリティであり韓国人としてのアイデンティティである韓国語で世界に打って出て見事に成功しているところだ。おいら、人が持つ最大のアイデンティティって血や遺伝子(DNA)ではなくて、その人が話す言語/言葉こそ人の最たるアイデンティティだと思っていて、このBTSは韓国語を自らのアイデンティティとして、歌詞の内容も今の鬱屈した韓国社会で抑圧された若者の想いを代弁し、韓国国内はもとより世界中の若者から共感を得ている。
さっきも少し書いたけど、BTSの音楽ってR &Bやダンスポップをルーツの一つとしていて、その中でもトラップ・ラップはBTSの音楽には欠かせない要素としてあって、例えば“FAKE LOVE”で聴けるジェイホープのラップなんかはほぼほぼトラップ界でお馴染みのヤング・サグをリスペクトしてて、実はSadistikもここ最近のアルバムでトラップ・ラップらしきことやってて、それこそトラップ界の重鎮トラヴィス・スコットは言わずもがな、フューチャーや2019年に来日公演を控えているマイアミの新星デンゼル・カリーを経由してBTSとSadistikを共振させる俺すごい。そういった意味でも、このBTSのアルバムほど(トラヴィス・スコットやフューチャーが参加した)カルヴィン・ハリスの昨年の新譜とここまで韻が踏める“新時代のポップス”を称するに相応しいアルバムって他にないと思う。事実、BTSは“IDOL”という曲で女性ラッパーニッキー・ミナージュとコラボしている。ちなみに、今作のディスク2に“アンパンマン”とかいう「アンパンマーーン!!」って歌う曲があって、そのネタっぽい曲でもトラップやっててこいつらマジサイコーw
じゃあ、じゃあJ-POPでトラップっぽいことやったのって誰かおる?って思い返してみたらおった。おいら、相対性理論の『天声ジングル』って“やくりまるえつこなりのヒップホップ”だと思ってやまなくて、そのアルバムって相対性理論史上最高にJ-POP感があったのだけど、実はそのアルバムに収録された“弁天様はスピリチュア”とかいう曲でトラップっぽいことやってて、しかも“FLASHBACK”とかいう曲のトラックもほぼほぼヒップホップ以外のナニモノでもなくて、こうやって半ば強引にBTSとSadistikと相対性理論を共振させる俺すごいとか思いながら、こんなところにも顔を出してくる今の相対性理論って相当すごいなって。まあ、単にやくしまるえつこも“いま一番ロックしているのはラップ”ってのを知ってる人なんだろうね。
BTSはミッキー・ミナージュだけに止まらず、日系人DJとして世界的に名を馳せるスティーヴ・アオキともコラボしていて、おいら、実は東京五輪が決まって開会式に誰を出すべきかの問いの答えがスティーヴ・アオキで、なぜスティーヴ・アオキなのか?ってのはNetflixのドキュメンタリーを見ればわかるはずなのに、椎名林檎をはじめとした五輪関係者からはスティーヴ・アオキの“ス”の字も出てこなくてダメだこりゃってなった記憶がある。あっ、椎名林檎も所詮はネトウヨおばさんでしかないんだなって。なんだろう、とりあえずアオキ出しときゃ五輪の開会式は成功するし、逆にアオキ出さなきゃ開会式は失敗するレベルのキーマンだと思ってる人物で、そんなアオキとコラボするBTSってやっぱ“わかってる”なって。そもそも曲タイトルに”FAKE”や”LOVE”や”Truth”という2018年を司るキーワードを使ってる時点で信頼しかない。そもそも阪神タイガース贔屓な時点で推せる。
アーミーのお陰で色々と話題に欠かさないBTSだけど、結局のところ“曲がいい”に尽きるわけです。そもそも一曲目の“Euphoria”からギターの音で始まってるのが全てで、幕開けに相応しいソフト目なEDMのアプローチとジンとジョングクのエモいコーラス・ワーク、そして隙あらばトラップの顔を覗かせるDJ界隈直径のメインストリームド真ん中のポップスブチ抜きソングで、この曲聴いてちょっと思ったのは、WACKのEMPiREはこの曲みたいなソフトEDM路線に行った方が売れるなって思ったけど、肝心の渡辺と松隈のサゲチンコンビはそのことに全く気づいていないという悪夢(エンパぜってー売れねえ)。
一転して今度はR&B調の中でジェイホープとRMのラップが光るダンス・ポップチューンの#2”Trivia 起 : Just Dance”、アコギを中心にキーボードやシンセの美メロをフィーチャーしたジミンのソロバラード曲の#3”Serendipity”、再び北風小僧の寒太郎的な颯爽としたアレンジが印象的なアッパーDJ系の#4”DNA”、いわゆる「K-POP、チャーチズ好きすぎ問題」をここでも再認させるエレクトロ・ポップチューンの#5”Dimple”、大々的にトラップ・ラップをフィーチャーした#6”Trivia 承 : Love”、ベースと鍵盤が織りなすジャズい雰囲気がオシャンティなVのソロバラード曲の#8”Singularity”、スティーヴ・アオキをフィーチャリングしたラブバラードの#10”The Truth Untold”、女性ボーカルや90sのemoっぽい西海岸系のギターが最高にオシャいシュガのソロ曲の#11”Trivia 轉 : Seesaw”、ラップ面の三人が本場のヒップホップに追従するバッキバキのラップを吐き散らす#12”Tear”、BTSにしては珍しく韓国ドラマの主題歌に起用されてそうなストリングスをフィーチャーした歌謡曲でジンのソロ曲の#13”Epiphany”、再びトラップ・ラップ的かつエレクトロ・ポップ的な#14”I'm Fine”、今や”IDOL”といえばBiSではなくBTSに取って代わられた感のある、ニッキー・ミナージュとのコラボでもお馴染みの#15”IDOL”、未来へ向かって前向きな希望に満ち溢れた#16”Answer : Love Myself”まで、決して”ただのポップス”に陥らない豊富なアレンジと、ボーイズグループのトップに相応しい各メンバーの圧倒的なスキルとポテンシャルによってもたらされた楽曲陣は、あらゆる意味で2018年を象徴する、ここまでギターの使い方を知ってるポップスは他にないってくらい文句なしの名盤です。何度も言うけど、これで来年の紅白でBTSが”FAKE LOVE”歌ってるとこ観ながら俺すごいしたいのでNHKさんヨロシクです。ちなみに、ディスク2に収録されている“DNA”や“FAKE LOVE”のロックMIXも普通にカッコいいです。
つうか、これでDIR EN GREYがアジアツアーの一環で韓国でライブやって”VINUSHKA”演ったら面白いなって。薫くん頼むわ。つうか、オメーらそれくらいやれよって感じw
一転して今度はR&B調の中でジェイホープとRMのラップが光るダンス・ポップチューンの#2”Trivia 起 : Just Dance”、アコギを中心にキーボードやシンセの美メロをフィーチャーしたジミンのソロバラード曲の#3”Serendipity”、再び北風小僧の寒太郎的な颯爽としたアレンジが印象的なアッパーDJ系の#4”DNA”、いわゆる「K-POP、チャーチズ好きすぎ問題」をここでも再認させるエレクトロ・ポップチューンの#5”Dimple”、大々的にトラップ・ラップをフィーチャーした#6”Trivia 承 : Love”、ベースと鍵盤が織りなすジャズい雰囲気がオシャンティなVのソロバラード曲の#8”Singularity”、スティーヴ・アオキをフィーチャリングしたラブバラードの#10”The Truth Untold”、女性ボーカルや90sのemoっぽい西海岸系のギターが最高にオシャいシュガのソロ曲の#11”Trivia 轉 : Seesaw”、ラップ面の三人が本場のヒップホップに追従するバッキバキのラップを吐き散らす#12”Tear”、BTSにしては珍しく韓国ドラマの主題歌に起用されてそうなストリングスをフィーチャーした歌謡曲でジンのソロ曲の#13”Epiphany”、再びトラップ・ラップ的かつエレクトロ・ポップ的な#14”I'm Fine”、今や”IDOL”といえばBiSではなくBTSに取って代わられた感のある、ニッキー・ミナージュとのコラボでもお馴染みの#15”IDOL”、未来へ向かって前向きな希望に満ち溢れた#16”Answer : Love Myself”まで、決して”ただのポップス”に陥らない豊富なアレンジと、ボーイズグループのトップに相応しい各メンバーの圧倒的なスキルとポテンシャルによってもたらされた楽曲陣は、あらゆる意味で2018年を象徴する、ここまでギターの使い方を知ってるポップスは他にないってくらい文句なしの名盤です。何度も言うけど、これで来年の紅白でBTSが”FAKE LOVE”歌ってるとこ観ながら俺すごいしたいのでNHKさんヨロシクです。ちなみに、ディスク2に収録されている“DNA”や“FAKE LOVE”のロックMIXも普通にカッコいいです。
つうか、これでDIR EN GREYがアジアツアーの一環で韓国でライブやって”VINUSHKA”演ったら面白いなって。薫くん頼むわ。つうか、オメーらそれくらいやれよって感じw
結論「BTSはメタル」