Artist Kero Kero Bonito

EP 『TOTEP』

Tracklist
01. The One True Path
02. Only Acting
03. You Know How It Is
04. Cinema
先行公開されたシングル”Only Acting”は、トラックメイカーのジェイミーとガスによる2人のイギリス野郎のナードセンスが炸裂した、グリッチホップやUS産ノイズ・ポップや某ライザップ、そしてDeath Gripsなどのバンド要素やエクスペリメンタルな要素をクロスオーバーさせた、これまでのKKBにはない全く新しい「楽しいサウンド」を繰り広げていた。

EP 『TOTEP』

Tracklist
01. The One True Path
02. Only Acting
03. You Know How It Is
04. Cinema
先行公開されたシングル”Only Acting”は、トラックメイカーのジェイミーとガスによる2人のイギリス野郎のナードセンスが炸裂した、グリッチホップやUS産ノイズ・ポップや某ライザップ、そしてDeath Gripsなどのバンド要素やエクスペリメンタルな要素をクロスオーバーさせた、これまでのKKBにはない全く新しい「楽しいサウンド」を繰り広げていた。
このEP『TOTEP』は、シングルの”Only Acting”が提示した全く新しいKKBサウンドの始まりを予感させる、それこそ昨今のジャパニーズ・アイドルの潮流である「バンド体制」に便乗するように(そなの?)、その名も「ケロケロバンド」を結成している。まずはサラが紅一点ボーカル、ガスがドラム兼プロデューサー、ジェイミーがベース、そしてサポートのジェームスがギターの4人編成だ。
1stアルバムの頃のJKが大学受験に失敗してヤサグレたFラン学生になった感じの#1”The One True Path”で幕を開け、中でも筆頭すべきは3曲目の”You Know How It Is”と4曲目の”Cinema”という約2分の曲で、前者ではCultsやマイブラ直系のkawaii_シューゲ・ポップを繰り広げ、後者はドリーム・ポップ系のギターのリバーブを効かせた、AORあるいはシティ・ポップ的なムードに特化した曲で、このフェードアウトの仕方を見て「2分じゃ短すぎる!もっと聴きたい!」って思っちゃった人は、もう既にKKBの術中にハマっちゃってる。ここまで器用にあらゆるジャンルやバンドのエレメンツを咀嚼、いいとこ取りするその類まれなるセンスには脱帽しかない。様々なエレメンツをしっかりとKKBらしい楽しいサウンドに昇華しているのが凄い。なんにせよ、ありとあらゆる面で1stアルバムとは一線を画している。
1stアルバムの頃のJKが大学受験に失敗してヤサグレたFラン学生になった感じの#1”The One True Path”で幕を開け、中でも筆頭すべきは3曲目の”You Know How It Is”と4曲目の”Cinema”という約2分の曲で、前者ではCultsやマイブラ直系のkawaii_シューゲ・ポップを繰り広げ、後者はドリーム・ポップ系のギターのリバーブを効かせた、AORあるいはシティ・ポップ的なムードに特化した曲で、このフェードアウトの仕方を見て「2分じゃ短すぎる!もっと聴きたい!」って思っちゃった人は、もう既にKKBの術中にハマっちゃってる。ここまで器用にあらゆるジャンルやバンドのエレメンツを咀嚼、いいとこ取りするその類まれなるセンスには脱帽しかない。様々なエレメンツをしっかりとKKBらしい楽しいサウンドに昇華しているのが凄い。なんにせよ、ありとあらゆる面で1stアルバムとは一線を画している。
このEPを聴いたら、次作の2ndフルアルバムはこの「バンド路線」になることが容易に想像できる。でも、この本職のバンドを凌ぐクオリティの曲を聴かされたら、「もうバンドでもなんでも好きにしてくれ!」としか言えないはず。それぐらい、ちょっと想像した以上の才能とオルタナティブなセンスに驚きっぱなしだった。クソナードとか言ってゴメン。ヘタしたらローレン・メイベリー率いるチャーチズ捲くるくらいバズるかも。もしそうなったら二度と日本語で歌わなくなりそうだけど。なんだろう、逆輸入が一周回って逆輸入されるみたいな、未だかつてない前代未聞のことをやろうとしてるのかもしれない。