Artist Epica

Album 『The Holographic Principle』

Tracklist
Epicaの来日公演って、一昨年に開催されたANATHEMAの2デイズ以上に、それこそKATATONIAが来日する事よりも奇跡的な出来事だと思うんだけど、だってあのLOUD PARKにすら一向に出る気配もなくて、もはやメタルフアンの間では「絶対に来日しないメタルバンド」リストの一つに名前が刻まれてるくらいの、そんな”シモーネたそ”ことオランダの歌姫シモーネ・シモンズ率いるEpicaの初来日が遂に実現するってんだから、なんかもう「やっぱセーソクって神だわ」ってなる。
自分の中にあるEpicaのイメージというか全盛期って、2007年作の3rdアルバム『The Divine Conspiracy』 と、2009年の年間BEST入りを果たした4thアルバム『Design Your Universe』という2つの大傑作で、というのも、Epicaは次作となる5thアルバムの『Requiem for the Indifferent』という、Bullet for My Valentineの『Temper Temper』とMegadethの『Super Collider』と並ぶ【21世紀メタル三大駄作】の一つを生み出してしまう。正直、今でもあんなぐうの音も出ないような傑作を立て続けに放ったバンドが、ナゼあんなデモ音源みたいな言わば未完成品を発表したのか、もはや【メタル七不思議】の一つとしか思えないような出来事だった。紅一点シモーネたその歌メロをはじめ、根本的なソングライティング不足からマーク・ヤンセンのギター・リフやアレンジまで、まともに聴けるパートが一箇所もない駄作を、まさか天下のEpicaが作るなんて想像もしてなかった。しかし、その21世紀のメタルシーンに悪い意味で名を残す駄作の後に発表された、2014年作の6thアルバム『The Quantum Enigma』では、再び3rdや4th=全盛期の頃を彷彿とさせる扇情感マシマシのシンフォニック・メタルへと回帰し、オワコン化したように見えたEpicaは復活の兆しを見せる。そして、『ホログラフィック原理』という今流行りの宇宙ネタをモチーフにした今作の『The Holographic Principle』で、シンフォニック・メタル界の女帝として完全復活を遂げる。
鍵盤奏者コーエン・ヤンセンの実娘である幼女の語り部的な演出を交えてストーリー性マシマシに、まさにイントロからクライマックスなクワイヤをはじめストリングスやホーンをガンガン鳴らしたオープニングSEの#1”Eidola”から、綺羅びやかに弾むキーボードとクワイヤでアッパーに始まる#2”Edge of the Blade”は、ミドルテンポ主体のヘヴィでモダンなリフ、シモーネたその叙情的なサビメロ、そしてマーク・ヤンセンのアグレッシヴなグロウルパートのコントラストを効かせた、実にスタンダードなエピカソングだ。Gojira直系のエクストリームかつプログレッシブ、そして超絶epicッ!!に展開する#4”Universal Death Squad”、シンフォニックなイントロ→シモーネたそとマークの掛け合い→クワイヤパートまで超絶怒涛の宇宙スケールでドラマティックに展開する#5”Divide and Conquer”、壮麗優美なストリングスとシモーネたその美しすぎる歌声が織りなす極上のハーモニーが宇宙銀河の果てまで轟く#7”Once Upon a Nightmare”、再びゴジライクなキザミ系のリフ回しで展開する#8”The Cosmic Algorithm”、その流れを継いでエピカが持つ暴虐的な側面を大胆に曝け出すシンフォブラの#9”Ascension - Dream State Armageddon”、インド発祥の民族楽器シタールを擁したアラビアンナイト風のメロディをフィーチャーした#10”Dancing in a Hurricane”、そして10分超えの大作で表題曲を冠した#12”The Holographic Principle”まで、もちろん全盛期と比較すると多少の差はあるが、それでも一時のスランプからは完全に脱したと言っていい堂々の復活作だ。

確かに、ブルータルなエクストリーム・メタル好きは今作より前作のが良いと感じるかもだが、アレンジの豊富さでは今作に軍配が上がる。とは言え、やっぱり自分の中では3rdと4thのイメージが強いので、この度の来日公演では是非とも3rdと4thの曲を中心としたセトリで、新譜からはチョコットだけ...みたいなセトリでお願いしますw つうか、もうこの際『Design Your Universe』完全再現でw

Album 『The Holographic Principle』

Tracklist
01. Eidola
03. A Phantasmic Parade
04. Universal Death Squad
05. Divide And Conquer
07. Once Upon A Nightmare
08. The Cosmic Algorithm
09. Ascension - Dream State Armageddon
10. Dancing In A Hurricane
11. Tear Down Your Walls
12. The Holographic Principle - A Profound Understanding Of Reality
Epicaの来日公演って、一昨年に開催されたANATHEMAの2デイズ以上に、それこそKATATONIAが来日する事よりも奇跡的な出来事だと思うんだけど、だってあのLOUD PARKにすら一向に出る気配もなくて、もはやメタルフアンの間では「絶対に来日しないメタルバンド」リストの一つに名前が刻まれてるくらいの、そんな”シモーネたそ”ことオランダの歌姫シモーネ・シモンズ率いるEpicaの初来日が遂に実現するってんだから、なんかもう「やっぱセーソクって神だわ」ってなる。
自分の中にあるEpicaのイメージというか全盛期って、2007年作の3rdアルバム『The Divine Conspiracy』 と、2009年の年間BEST入りを果たした4thアルバム『Design Your Universe』という2つの大傑作で、というのも、Epicaは次作となる5thアルバムの『Requiem for the Indifferent』という、Bullet for My Valentineの『Temper Temper』とMegadethの『Super Collider』と並ぶ【21世紀メタル三大駄作】の一つを生み出してしまう。正直、今でもあんなぐうの音も出ないような傑作を立て続けに放ったバンドが、ナゼあんなデモ音源みたいな言わば未完成品を発表したのか、もはや【メタル七不思議】の一つとしか思えないような出来事だった。紅一点シモーネたその歌メロをはじめ、根本的なソングライティング不足からマーク・ヤンセンのギター・リフやアレンジまで、まともに聴けるパートが一箇所もない駄作を、まさか天下のEpicaが作るなんて想像もしてなかった。しかし、その21世紀のメタルシーンに悪い意味で名を残す駄作の後に発表された、2014年作の6thアルバム『The Quantum Enigma』では、再び3rdや4th=全盛期の頃を彷彿とさせる扇情感マシマシのシンフォニック・メタルへと回帰し、オワコン化したように見えたEpicaは復活の兆しを見せる。そして、『ホログラフィック原理』という今流行りの宇宙ネタをモチーフにした今作の『The Holographic Principle』で、シンフォニック・メタル界の女帝として完全復活を遂げる。
鍵盤奏者コーエン・ヤンセンの実娘である幼女の語り部的な演出を交えてストーリー性マシマシに、まさにイントロからクライマックスなクワイヤをはじめストリングスやホーンをガンガン鳴らしたオープニングSEの#1”Eidola”から、綺羅びやかに弾むキーボードとクワイヤでアッパーに始まる#2”Edge of the Blade”は、ミドルテンポ主体のヘヴィでモダンなリフ、シモーネたその叙情的なサビメロ、そしてマーク・ヤンセンのアグレッシヴなグロウルパートのコントラストを効かせた、実にスタンダードなエピカソングだ。Gojira直系のエクストリームかつプログレッシブ、そして超絶epicッ!!に展開する#4”Universal Death Squad”、シンフォニックなイントロ→シモーネたそとマークの掛け合い→クワイヤパートまで超絶怒涛の宇宙スケールでドラマティックに展開する#5”Divide and Conquer”、壮麗優美なストリングスとシモーネたその美しすぎる歌声が織りなす極上のハーモニーが宇宙銀河の果てまで轟く#7”Once Upon a Nightmare”、再びゴジライクなキザミ系のリフ回しで展開する#8”The Cosmic Algorithm”、その流れを継いでエピカが持つ暴虐的な側面を大胆に曝け出すシンフォブラの#9”Ascension - Dream State Armageddon”、インド発祥の民族楽器シタールを擁したアラビアンナイト風のメロディをフィーチャーした#10”Dancing in a Hurricane”、そして10分超えの大作で表題曲を冠した#12”The Holographic Principle”まで、もちろん全盛期と比較すると多少の差はあるが、それでも一時のスランプからは完全に脱したと言っていい堂々の復活作だ。

確かに、ブルータルなエクストリーム・メタル好きは今作より前作のが良いと感じるかもだが、アレンジの豊富さでは今作に軍配が上がる。とは言え、やっぱり自分の中では3rdと4thのイメージが強いので、この度の来日公演では是非とも3rdと4thの曲を中心としたセトリで、新譜からはチョコットだけ...みたいなセトリでお願いしますw つうか、もうこの際『Design Your Universe』完全再現でw
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