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墓っ地・ざ・ろっく!

2017年03月

Epica 『The Holographic Principle』

Artist Epica
えp

Album 『The Holographic Principle』
epicaholographiccdofficial

Tracklist

01. Eidola
03. A Phantasmic Parade
04. Universal Death Squad
05. Divide And Conquer
07. Once Upon A Nightmare
08. The Cosmic Algorithm
09. Ascension - Dream State Armageddon
10. Dancing In A Hurricane
11. Tear Down Your Walls
12. The Holographic Principle - A Profound Understanding Of Reality 

Epicaの来日公演って、一昨年に開催されたANATHEMAの2デイズ以上に、それこそKATATONIAが来日する事よりも奇跡的な出来事だと思うんだけど、だってあのLOUD PARKにすら一向に出る気配もなくて、もはやメタルフアンの間では「絶対に来日しないメタルバンド」リストの一つに名前が刻まれてるくらいの、そんな”シモーネたそ”ことオランダの歌姫シモーネ・シモンズ率いるEpicaの初来日が遂に実現するってんだから、なんかもう「やっぱセーソクって神だわ」ってなる。

自分の中にあるEpicaのイメージというか全盛期って、2007年作の3rdアルバム『The Divine Conspiracy』 と、2009年の年間BEST入りを果たした4thアルバムDesign Your Universeという2つの大傑作で、というのも、Epicaは次作となる5thアルバムのRequiem for the Indifferentという、Bullet for My Valentine『Temper Temper』Megadeth『Super Collider』と並ぶ【21世紀メタル三大駄作】の一つを生み出してしまう。正直、今でもあんなぐうの音も出ないような傑作を立て続けに放ったバンドが、ナゼあんなデモ音源みたいな言わば未完成品を発表したのか、もはや【メタル七不思議】の一つとしか思えないような出来事だった。紅一点シモーネたその歌メロをはじめ、根本的なソングライティング不足からマーク・ヤンセンのギター・リフやアレンジまで、まともに聴けるパートが一箇所もない駄作を、まさか天下のEpicaが作るなんて想像もしてなかった。しかし、その21世紀のメタルシーンに悪い意味で名を残す駄作の後に発表された、2014年作の6thアルバム『The Quantum Enigma』では、再び3rdや4th=全盛期の頃を彷彿とさせる扇情感マシマシのシンフォニック・メタルへと回帰し、オワコン化したように見えたEpicaは復活の兆しを見せる。そして、『ホログラフィック原理』という今流行りの宇宙ネタをモチーフにした今作の『The Holographic Principle』で、シンフォニック・メタル界の女帝として完全復活を遂げる。



鍵盤奏者コーエン・ヤンセンの実娘である幼女の語り部的な演出を交えてストーリー性マシマシに、まさにイントロからクライマックスなクワイヤをはじめストリングスやホーンをガンガン鳴らしたオープニングSEの#1”Eidola”から、綺羅びやかに弾むキーボードとクワイヤでアッパーに始まる#2”Edge of the Blade”は、ミドルテンポ主体のヘヴィでモダンなリフ、シモーネたその叙情的なサビメロ、そしてマーク・ヤンセンのアグレッシヴなグロウルパートのコントラストを効かせた、実にスタンダードなエピカソングだ。Gojira直系のエクストリームかつプログレッシブ、そして超絶epicッ!!に展開する#4”Universal Death Squad”、シンフォニックなイントロ→シモーネたそとマークの掛け合い→クワイヤパートまで超絶怒涛の宇宙スケールでドラマティックに展開する#5”Divide and Conquer”、壮麗優美なストリングスとシモーネたその美しすぎる歌声が織りなす極上のハーモニーが宇宙銀河の果てまで轟く#7”Once Upon a Nightmare”、再びゴジライクなキザミ系のリフ回しで展開する#8”The Cosmic Algorithm”、その流れを継いでエピカが持つ暴虐的な側面を大胆に曝け出すシンフォブラの#9”Ascension - Dream State Armageddon”、インド発祥の民族楽器シタールを擁したアラビアンナイト風のメロディをフィーチャーした#10”Dancing in a Hurricane”、そして10分超えの大作で表題曲を冠した#12”The Holographic Principle”まで、もちろん全盛期と比較すると多少の差はあるが、それでも一時のスランプからは完全に脱したと言っていい堂々の復活作だ。

エピカ

確かに、ブルータルなエクストリーム・メタル好きは今作より前作のが良いと感じるかもだが、アレンジの豊富さでは今作に軍配が上がる。とは言え、やっぱり自分の中では3rdと4thのイメージが強いので、この度の来日公演では是非とも3rdと4thの曲を中心としたセトリで、新譜からはチョコットだけ...みたいなセトリでお願いしますw つうか、もうこの際『Design Your Universe』完全再現でw
 

【作戦会議】BAND-MAID初ワンマンお給仕ツアーのチケットを発券した結果【50番代】

bannme

タイトルどおり、5月10日の【メイドの日】を皮切りにスタートする、BAND-MAIDの初ワンマンお給仕ツアーの5月19日に行われる名古屋クワトロのライブの一次抽選予約チケットを発券した結果、50番代だった。これは・・・いや、決して悪くはないが、特別良くもない絶妙な番号を引いてしまった。まずこの番号だと最前はキツイか。現実的に考えると三列目から四列目あたり。しかし、バンメのライブはその辺りが一番激しいせめぎ合いが起こると考えられるので、これはもう覚悟を決めるしかない。作戦としては、とりあえず彩姫さんに最短で近い距離を維持しながらブヒ上がっていくことだ。

このBAND-MAID初となるワンマンライブは、既に東京公演の二箇所はSOLD OUTしており、これは1月に傑作アルバム『Just Bring It』をリリースしたバンメの今の勢いと「キテる」感を裏付けるような出来事でもある。東京は間違いなく追加があると思うけど、名古屋を含めた残りの地方公演もチケットが残り僅かな所ばかりなので、迷ってる人は急いだほうがいいです。しかし、まさか初のワンマンで名古屋クワトロSOLD OUTさせちゃったりなんかしたら、それはいよいよバンメが本格的に「売れる」合図なのかもしれない。ダメだダメだダメだ、このままじゃ当て振り鳩女こと小鳩ミクが更に調子にノッてしまう・・・。
 

【第三回】マーティ・フリードマン、Spotifyを更新する【ブンブン】


今年の1月からスタートした、Spotifyマーティ・フリードマンによるメタルジュークボックス企画の、毎月第4土曜日に更新されるプレイリストが公開された。初回の第一回、前回の第二回に続き、今回は第三回目となる。

前回の選曲は、メタルというジャンルがいかにワールドワイドでグローバルな音楽ジャンルなのか、そして、「雑食メタラー」としてのマーティ・フリードマンを垣間見せるようなプレイリストだった。第三回目となる今回も、初っ端のDecapitated”Spheres of Madness”からProtest the Heroに強く影響を及ぼすほどの元祖テクデスをぶっ込んでくる、もうこの企画でもお馴染みとなった「テクニカルなメタル」が大好きなマーティのブッコミが炸裂する。

今回の選曲の傾向としては、デフ・レパードの”Wasted”から始まり、デンマークのレジェンドVolbeatやOGのAirborne、スウェーデンのゴーストやスピリチュアル・ベガーズをはじめ、メタルというよりはハードロック寄りのバンドの曲を中心にチョイスされている。それと同時に、FFDPDemon HunterMastodonBlack Veil Brides、そしてマーティ激推しネームのDeafheavenA7Xなど、いわゆるNWOAHMと呼ばれるような、それこそ今の「アメリカのメタル」を代表するモダンなバンド勢ウォッチャーとしてのマーティ・フリードマンも健在だ。中でも、A7Xの選曲が新譜からじゃなくて表題作の”Almost Easy”って所がマーティの審美眼、その信頼感を高めている。しかし、一方のマストドンは来週リリースされる新作『Emperor Of Sand』からホカホカの新曲をチョイスしていて、あとデッへは一昨年の『シン・バミューダ』がまだ配信されていない模様(このアルバム出たのもう二年前かよ...)。

国内からは遂にX JAPAN”Born to be free”、そしてこのタイミングでBOOM BOOM SATELLITES”A HUNDRED SUNS”(しかもベスト&リマスター版)をプレイリストに入れてくるマーティって本当に粋な男というか、本当にセーソクの次くらいに信頼できるメタラーだなって心底思った。何度も言うけど先週のねごとのライブ、ガチで感動したから。そして何故か北出菜奈(懐かしい)、そして鉄色クローンXとは(謎)。

今回で第三回目となるメタルジュークボックス企画は、あくまでも個人的にタイムリーに「泣ける、泣かせる」選曲で、相変わらずバラエティ豊かな選曲で最後まで楽しませる、マーティのDJとしての才能そのセンスに感服すること請け合いだ。過去二回と比べると例の「ブッコミ」は少ないかもしれないが、それでも隙きあらばブッ込んでくるので注意が必要です。つうか、そろそろPower Tripぶっ込んできそうだなマーティ。いいよ、こいよ。

今回のマーティコメで一番笑ったのは→「海外の女性はお互いが嫌い」発言w

ana-themaの新作『The Optimist』が6月9日にリリース!

the-optimist-art-sml

前作の10thアルバム『Distant Satellites』から約三年ぶり通算11作目となる新作タイトルは『The Optimist』、意味は『楽観主義者』で、プロデューサーにはMogwaiをはじめ、国内ではくるりART-SCHOOLの作品を手がけたトニー・ドゥーガンを迎え、アイルランドのドニゴールとグラスゴーのスタジオで製作されたもの。アルバムのアイデア/コンセプトは、かのトラヴィス・スミス氏が手掛けたアートワーク的にも『 A Fine Day To Exit』の続編?、というか「完全版」みたいなアルバムになるとのこと。公開されたティザーの音源を聴くと、お馴染みのリー・ダグラス姐さんの凄艶過ぎる歌をフィーチャーしつつ、どこかほの暗い、もはや深淵の底まで到達した感のあるダークなサウンドで、自ら「挑戦的で予想外の音楽」と語るほどで、これは俄然期待しかない。
 

【Spotify】マーティ・フリードマン、Spotifyを更新する【第2回】



スゲー今更感あるけど、音楽ストリーミングサイトSpotifyマーティ・フリードマンによるメタルジュークボックス企画のプレイリストが更新されています。前回に続き、今回は第二回目だ。

初回となる第一弾は、隙あらばテクデスぶっ込んでくる「テクニカルなメタル」が好きなマーティの趣味嗜好が赤裸々に暴かれたような選曲で、この第二弾では一曲目から(NOR)の方のShiningから始まって、チルボドやイーサン叔父貴をはじめとした北欧系エクストリーム・メタルやピコピコ系のパリピメタル、シンプル・プランやマイケミなどのポップでキャッチャーなエモ/メロコアからマッドヴェインやスリップノットみたいなヌーメタ界の超メジャーな大御所まで、国内勢からはCrossfaithと氣志團の綾小路翔とマーティがコラボしたナニか、そしてマーティの隙きあらばテクデス連発してくる姿勢は変わらぬまま、今回は前回に引き続き、前回以上にメタルという「グローバル」な音楽、すなわち「グローバル・メタル」を実感させるバラエティに富んだ選曲となっている。好き嫌いのないマーティの「雑食メタラー」としての懐の広さと「新しいメタル」に対する貪欲な姿勢、その見識の広さに改めて驚かされる。なお、もうすぐ第三弾が更新される模様。
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