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まさか相対性理論"初"となる名古屋のライブが、中心人物だった真部脩一と西浦謙助が居ない相対性理論とかわりとウケる。そんなこんなで、名古屋待望の相対性理論の自主企画『回折II』を観に行ってきたわけです。で、自分は先行の超特大チケットを購入したのだけど、肝心の整理番号が600番代後半で→「あれ?意外と番号悪いのね」なーんて思いながら、6時半開演に合わせて、だいたい6時ちょい過ぎにZepp名古屋に到着したんよ~。すると・・・
スタッフ「Aの100番の方~」
ぼく「えっ、まだ100番代なのか。押しぎみ~?」なーんて思いながら、暫くその辺で待ってたんよ~。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
【開演五分前】
番号呼びのスタッフ「Dの650番の方~」
ぼく「えっ、開演五分前なのにまだ600番台とか押しすぎじゃね?でも番号近いから入れるかもwDUM-DUMってきっと"D"の事だろうしなw」
チケット確認スタッフ「はいどうぞ~」
ぼく「うん?妙に変だなぁ・・・」って稲川淳二風に疑いながら・・・ここで私、気づいちゃったんですよ。
「あぁ、もしかして超特大チケットはA番より先に入場できたヤツなんじゃあないか?」って・・・
・・・気づいた時はもう時スデにお寿司! 「あぁ、死にたい・・・特大チケットだなんて、慣れないことするんじゃあないな・・・」ってテンション爆サゲのまま入場すると、既に会場は満員状態。言わずもがな、自分は最後列からの鑑賞となってしまった。気になる男女比的には→サブカルクソ野郎とサブカルクソ女がほぼ五分五分で、中心人物のデトックス真部が脱退して新作の『TOWN AGE』が賛否両論を呼んだにも関わらず、バンド存続の危機を物ともしない余裕の集客率・・・未だ相対性理論人気は衰えず、といった所か。でも実際に15分くらい押してから開演。謎のSEが終わり、幕開けを飾るのは『TOWN AGE』から”たまたまニュータウン”で、生えつことえつこの生歌を耳にして、そして初っ端から解き放たれる轟音ノイズに、ついさっきまでテンション爆サゲだった自分が嘘のように、脳が目が耳が五感が一気に冴え渡った。最後列から辛うじて見える生えつこと生歌に終始顔ニヤけっぱなしだったのは言うまでもなく、二曲目は聴いたことない曲だなと思ったら新曲らしい。良くも悪くも"らしい"新曲だった気がする。そして、あのイントロのメロディが鳴り響き、新作を代表する名曲”キッズ・ノーリターン”を披露。この曲、ライブだとアレンジが、特にギターの音がクソカッコよくてマジで「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」って感じに高まった。その流れで初めてのMC→
やくしまるえつこ「相対性理論プレゼンツ、回折II。チャンネルは、メ~テレに」とかいうMCから”テレ東”を披露。
ぼく「”テレ東”なのにテレ朝系列のメーテレとはこれいかにぃwww」って、ローカルネタに対して心の中でツッコんだ。
やっぱり『ハイファイ新書』はイイな~なんて思いながら、大胆なアレンジを効かせた”ジョンQ”、から初期の名曲”LOVEずっきゅん”、そして新譜の中では”キッズ・ノーリターン”と双璧をなす”ほうき星”を立て続けに披露して一気に畳みかける。で、遂にえつこから念願の「ラブズキュウウウン!!」された僕はもう死んでいいと思った。再び、ここでMC→
やくしまるえつこ「第六天魔王、えつこ」
ぼく「ファッ!?」
もはやMCと呼んでいいのかわからないMCから3rdアルバム『シンクロニシティーン』の”三千万年”、続いて新譜から”YOU & IDOL”と”BATACO”、そしてここでまさかの”こきゅうとす”を披露。正直、声優の花澤香菜さんに楽曲提供した”こきゅうとす(相対性理論Ver)”ワンチャンあるかも?って予想してたから→「うおおおおおおおおおおおおおおおおおえつこおおおおおおおおおおおお愛してるぜええええええええええええええええええええ!!」って感じに超アガった。そしてMC→
やくしまるえつこ「フィアンセに、なってみや~ち~」
ぼく「でた~名古屋芸人宮地」
再びMCでローカルネタをぶっ込んで、ここで映像と照明を使った演出を本公演の目玉(ハイライト)として持ってくる。なんかよくわかんねーけど超宇宙を彷徨うような、一種のプラネタリウム的な映像とレーザービームをフル稼働した照明演出に感動するというよりは只々圧倒された。まさに"相対性理論ワールド"の真骨頂とやらをぐうの音も出ないほど、まじまじと見せつけられた気分だった。その演出とバックのインストに挟みこむように”救心”、次の”上海an”ではリコーダーえつこや和楽器による濃ゆいアレンジでジックリと聴かせ、そして”気になるあの娘”を披露。そしてMC→
やくしまるえつこ「シュワッチの、チっている?」
ぼく「し、しらんがな・・・」
みたいなMCから新曲したらしいけど、どんなだったか覚えてない。これも良くも悪くも系だった。ここで本編は終了。アンコールではソロの”ロンリープラネット”から初期の名曲”スマトラ警備隊”ときて、最後はやくしまるえつこが「バイバイ」とかいう可愛い捨て台詞を吐いて終演。
・・・とにかく、生えつこ最高だった。ライブが終わった後は、それしか言う言葉が見つからない状態で、 時にドリーミーで時にアグレッシヴに動き回る変幻自在かつ正確な演奏をはじめ、ライブでしか味わえない曲の各アレンジだったり、映像と照明をフルに駆使した演出面だったり、そして何と言ってもやくしまるえつこのどちゃ可愛い萌声やピカピカ光る謎の棒あるいはサイリウムらしきナニカみたいなのとか、いかんせん最後列からじゃあ見えるものもマトモに見えない所もあったけど、しかし最後列からでも最初から最後まで存分に楽しむことができたし、実に刺激的で実に”プロフェッショナル”なライブだった。確かに、4thアルバム『TOWN AGE』中心のセトリだったし、もっと他に聴きたい曲があったのだけど(地獄先生とかハイファイ系)、”LOVEずっきゅん”や”テレ東”や”スマトラ警備隊”を筆頭に各アルバムを代表する名曲がライブで聴けたのは素直に嬉しかったし、特に”気になるあの娘”や”スマトラ警備隊”では一瞬にして”ロックバンドとしての相対性理論”へと変貌する瞬間、その感覚(ギャップ)に身震いするほどだった。あらためて、その音楽性の幅広さに関心したというか、それは『意外!』なほどの”バンド・サウンド”に魅了されっぱなしだった。もちろん、真部デトックス脩一や西浦さんが今も相対性理論に在籍していたらもっと凄かったんだろうけど、しかし彼らの不在を物ともしない圧倒的なライブ力と演出力に、そしてDIR EN GREYもビックリのMCの少なさにド肝抜かれた。いわゆる"スタジオバンド"or"ライブバンド"で言うと、この相対性理論は前者の"スタジオバンド"というイメージがずっと自分の中であったのだけど、しかし初めての相対性理論でこんなライブ見せつけられちゃあ、そのバカな考えを改めざるを得ないよね。それくらい、この日のライブは完全に"ライブバンド"のソレだった。さすが終身名誉ジョジョヲタであるやくしまるえつこと言った所か。やっぱえつこってスゲーわ。しっかし、今年一発目のライブがコレってかなりの贅沢というか、もう今年はコレ以上のものはないだろうってくらい良かった。気づけばチケットで失敗した事が記憶から消え去るほど。今まで名古屋で演らなかったのが本当に不思議で仕方ないが(確かに、相対性理論と名古屋って相性悪そうだがw)、その”初”を生で体験できたのは一生の思い出になりました。早いとこ次も観たい。だからえつこ頼む!スティーヴン・ウィルソンとの対バンで来い!