Artist sleepmakeswaves

Album 『Love of Cartography』

Tracklist
【2011年度BESTアルバム】・・・正直なところ、あの時は「マイナーな新人バンド挙げてドヤ顔するぜ!」っつー思惑もなきにしもあらずだったから、2011年にリリースされたsleepmakeswavesのデビュー作『...and so we destroyed everything』をその年のBESTに入れた時点では、今やKarnivoolやDead Letter Circusと並んでオーストラリアを代表するバンドにまで成り上がるなんて思いもしなかった。その1stアルバムから約三年ぶりとなる待望の2ndフル『Love of Cartography』がリリースされた。
【光の地図】・・・今年はsukekiyoといいANATHEMAといい、そして本作のアートワークを見ても分かるように、どうやら今年のトレンドは映画『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック状態らしい。まぁ、それは冗談として→オープニングを飾る”Perfect Detonator”から首都高を勢いよく駆け巡るような65daysofstaticばりの近未来感あふれるエレクトロニカ、Epic45ばりのエピックなメロディ、RosettaあるいはRussian Circlesばりの轟音ヘヴィネス、If These Trees Could Talkばりのアトモスフェリックな空間形成、そして持ち前のプログレスな感度を交えたリリカルかつドラマティックな展開力は不変で、それはまるで眠らない夜の街と街を繋ぎ合わせる光の残像が紡ぎ出す音のプラネタリウム、それこそ映画『愛のカートグラフィ』をシネマティックに描き出している。つまり、今こうしている内にも全国各地で夜の営みが行われているという現実に今にも打ちのめされそうになる童貞の激情的な感情を姿形にしたのが、この『Love of Cartography』というわけだ。
【ポストロック界のANATHEMA(妙な矛盾)】・・・このsleepmakeswaves、いわゆるポストロック四天王を代表とする王道的な普通のポストロックとは一味違って、時にシネマティックでノスタルジックなメロディ、時に繊細で耽美なメロディ、時に希望に満ち溢れた恍惚感あふれるメロディと煌めくようなエレクトロニカと轟音ヘヴィロックが高らかにオーバードライブし、ぶつかってはハジけぶつかってはハジけ飛ぶ宇宙規模のサウンドスケープを生成していく壮観な姿は、ここ最近のANATHEMA、それこそ『Distant Satellites』を彷彿とさせる。つまり、彼らはある種の”メタル系ポストロック”だと僕は解釈していて、その”メタル”に通じるビッグなスケール感は今作で更なるレベルアップが図られ、それを証明するかのように#4”Emergent”や#8”How We Built The Ocean”ではロシアのPowder! Go Awayばりに超絶epicッ!!な、それこそプログレ・メタル顔負けのダイナミックな展開力を発揮している。いい意味で初々しくて粗削りだった前作と比べると、展開に俄然メリハリが出てきて音も洗練された感じがする。65daysリスペクトなキッレキレのエレクトロニカをはじめ、ピアノ/シンセ/キーボードによる虹色に輝く多幸感あふれるラヴリィなメロディが大きな鍵を握る本作品、それは中盤の”Great Northern”や”The Stars Are Stigmata”、そして本作のハイライトを飾る”Something Like Avalanches”からの”Your Time Will Come Again”を耳にすれば明らかだ。特に打ち込み系の”Your Time Will Come Again”は、ANATHEMAの”Distant Satellites”に匹敵するドラマティックなキラーチューンで、まるでビッグバン級の超エネルギーを放出する怒涛の展開に度肝抜かれる事うけ合いだ。
【2014年度BESTアルバム】・・・しっかし、またしても自分の審美眼を褒めたくなるくらい、このアルバム『Love of Cartography』における目覚ましい”進化”には素直に驚かされた。もはやANATHEMAと一緒にツアーしてもおかしくないレベルに達してるというか、ANATHEMAをサポートするに相応しいバンドになったと思う。少なくとも今のオーストラリア生まれのバンドで一番キテるのは確かです。

Album 『Love of Cartography』

Tracklist
01. Perfect Detonator
02. Traced In Constellations
03. Singularity
04. Emergent
05. Great Northern
06. The Stars Are Stigmata
07. A Little Spark
08. How We Built The Ocean
09. Something Like Avalanches
10. Your Time Will Come Again
【2011年度BESTアルバム】・・・正直なところ、あの時は「マイナーな新人バンド挙げてドヤ顔するぜ!」っつー思惑もなきにしもあらずだったから、2011年にリリースされたsleepmakeswavesのデビュー作『...and so we destroyed everything』をその年のBESTに入れた時点では、今やKarnivoolやDead Letter Circusと並んでオーストラリアを代表するバンドにまで成り上がるなんて思いもしなかった。その1stアルバムから約三年ぶりとなる待望の2ndフル『Love of Cartography』がリリースされた。
【光の地図】・・・今年はsukekiyoといいANATHEMAといい、そして本作のアートワークを見ても分かるように、どうやら今年のトレンドは映画『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック状態らしい。まぁ、それは冗談として→オープニングを飾る”Perfect Detonator”から首都高を勢いよく駆け巡るような65daysofstaticばりの近未来感あふれるエレクトロニカ、Epic45ばりのエピックなメロディ、RosettaあるいはRussian Circlesばりの轟音ヘヴィネス、If These Trees Could Talkばりのアトモスフェリックな空間形成、そして持ち前のプログレスな感度を交えたリリカルかつドラマティックな展開力は不変で、それはまるで眠らない夜の街と街を繋ぎ合わせる光の残像が紡ぎ出す音のプラネタリウム、それこそ映画『愛のカートグラフィ』をシネマティックに描き出している。つまり、今こうしている内にも全国各地で夜の営みが行われているという現実に今にも打ちのめされそうになる童貞の激情的な感情を姿形にしたのが、この『Love of Cartography』というわけだ。
【ポストロック界のANATHEMA(妙な矛盾)】・・・このsleepmakeswaves、いわゆるポストロック四天王を代表とする王道的な普通のポストロックとは一味違って、時にシネマティックでノスタルジックなメロディ、時に繊細で耽美なメロディ、時に希望に満ち溢れた恍惚感あふれるメロディと煌めくようなエレクトロニカと轟音ヘヴィロックが高らかにオーバードライブし、ぶつかってはハジけぶつかってはハジけ飛ぶ宇宙規模のサウンドスケープを生成していく壮観な姿は、ここ最近のANATHEMA、それこそ『Distant Satellites』を彷彿とさせる。つまり、彼らはある種の”メタル系ポストロック”だと僕は解釈していて、その”メタル”に通じるビッグなスケール感は今作で更なるレベルアップが図られ、それを証明するかのように#4”Emergent”や#8”How We Built The Ocean”ではロシアのPowder! Go Awayばりに超絶epicッ!!な、それこそプログレ・メタル顔負けのダイナミックな展開力を発揮している。いい意味で初々しくて粗削りだった前作と比べると、展開に俄然メリハリが出てきて音も洗練された感じがする。65daysリスペクトなキッレキレのエレクトロニカをはじめ、ピアノ/シンセ/キーボードによる虹色に輝く多幸感あふれるラヴリィなメロディが大きな鍵を握る本作品、それは中盤の”Great Northern”や”The Stars Are Stigmata”、そして本作のハイライトを飾る”Something Like Avalanches”からの”Your Time Will Come Again”を耳にすれば明らかだ。特に打ち込み系の”Your Time Will Come Again”は、ANATHEMAの”Distant Satellites”に匹敵するドラマティックなキラーチューンで、まるでビッグバン級の超エネルギーを放出する怒涛の展開に度肝抜かれる事うけ合いだ。
【2014年度BESTアルバム】・・・しっかし、またしても自分の審美眼を褒めたくなるくらい、このアルバム『Love of Cartography』における目覚ましい”進化”には素直に驚かされた。もはやANATHEMAと一緒にツアーしてもおかしくないレベルに達してるというか、ANATHEMAをサポートするに相応しいバンドになったと思う。少なくとも今のオーストラリア生まれのバンドで一番キテるのは確かです。