Artist Tides From Nebula

Producer/Mixing Christer-André Cederberg

Album 『Eternal Movement』

Tracklist
【ボグボグばかり聴かないで】・・・今年はボグボグボグボグ...と、いわゆる俺の界隈のアイドルことイェンス・ボグレンの年と散々言ってきたが、今年の初めに俺の界隈の裏方としてイェンスと共に紹介した”彼”の存在を忘れてはいけない。そう、ANATHEMAの名盤『Weather Systems』をこの世に産み落とし、そしてライブ作品の『Universal』を手がけたノルウェイ人のChrister-André Cederbergの存在だ。今年、彼が関わった作品は幾つかあって、その中の一つに、このポーランド出身のTides From Nebulaの新作『Eternal Movement』がある。最近では、あのThe Oceanとのツアーをはじめ、KATATONIAやCult of Lunaが参加した今年のDamnation Festivalにも出演したりと、今や東欧が誇るポストロック界のホープと言っても過言じゃあない、このTFN。そんな彼らの新作に、あのChrister-André Cederbergをプロデューサーとして迎えたという話を聞いた時は少し意外な気もしたが、しかし前作の2nd『Earthshine』でなかなかのポテンシャルを発揮していたし、とにかくこのタイミングでChrister-André Cederbergを迎え入れたTFNは、とても素晴らしい審美眼の持ち主だと言える。
【ポストロック四天王】・・・このポーランドはワルシャワ出身のTides From Nebulaといえば→MogwaiやGodspeed You! Black Emperor、Explosions in the SkyやMonoらの通称ポストロック四天王の王道的なスタイルをリスペクトしながらも、 持ち前のオルタナセンスや東欧産らしいクラシカルかつ幻想的なピアノを中心に、時にポストメタル的なダイナミズムを交錯させて華々しくエモーショナルに、まるで後光がさすほどの希望に満ちた生命エネルギーを放出していく。そして無数の音の光が反射し合いながら、まるで天体観測のような音のパノラマ百景を描き出していく。
【ポイントはキーボード】・・・オープニングを飾る#1のイントロから前作との違いを見せつける。epicッ!!なメロディと大仰なキーボードが複雑にプリズムするド派手な演出によって、音の空間に広がりと奥行きを与えながら、まるで宇宙空間を彷徨うようなATMSフィールドを形成していく。特に#3のニューロシスばりの轟音ヘヴィネスとキーボードの掛け合いは聴きどころ。あと、これはChrister-André Cederbergによるものだと推測するが、前作と比べると音に深みが増したというか、単純に音の質感が格段に良くなった気がする。つまり、クリステルの腕によって洗練されたダイナミックな展開、それこそANATHEMAの『Weather Systems』直系と呼べる心が晴れやかに浄化されるような、クリステルの腕によって洗練されたメロディが激情的な感情を解き放ち、そして時折epicッ!!な轟音ギターが只ならぬ昂揚感を呼び起こす。
【メタル系ポストロック】・・・あらためて、Tides From Nebulaの音楽性を細かに紐解いていくと→いわゆる王道的なポストロックのようにゆるやかに展開するのではなく、極端な話→今回はクリステルのプロデュースによって、まるでプログレ・メタルのように大胆かつド派手な展開力を身につけ、例えるならドイツのLong Distance Callingの3rd『S/T』に近いプログレッシブなアプローチを持った、簡単にポストメタルと呼ぶんではなくて、言うなれば”メタル系ポストロック”とでも言うんだろうか、そんなイメージがある。今作では、そのLDC化が著しく、チルいエレクトロニカを駆使した#4を聴けば65daysofstaticやOG産のSleepmakeswavesを、ATMSフォールド全開の#6を聴けばIf These Trees Could TalkやOur Ceasing Voiceを、#7のダイナミズムはGod Is An Astronautを彷彿とさせる。
【お・も・て・な・し】・・・本来ならば、過去にANATHEMAのヴィンセントやKATATONIAのヨナスをゲストとして起用した事のあるLDCの方が、このChrister-André Cederbergと組んでもおかしくなかった。でも、LDCは新譜で作風が少しばかり変化したから、そのLDCの2ndと3rdの路線を受け継いでいるこのTFNが、あのChrister-André Cederbergと一緒になることは意外でもなんでもなかった。当然、その内容も文句なしで、今年クリステルが”お・も・て・な・し”した仕事の中では上位にくる作品だと思う。

Producer/Mixing Christer-André Cederberg

Album 『Eternal Movement』

Tracklist
01. Laughter Of Gods
03. Satori
04. Emptiness Of Yours And Mine
05. Hollow Lights
06. Now Run
07. Let It Out, Let It Flow, Let It Fly
08. Up From Eden
【ボグボグばかり聴かないで】・・・今年はボグボグボグボグ...と、いわゆる俺の界隈のアイドルことイェンス・ボグレンの年と散々言ってきたが、今年の初めに俺の界隈の裏方としてイェンスと共に紹介した”彼”の存在を忘れてはいけない。そう、ANATHEMAの名盤『Weather Systems』をこの世に産み落とし、そしてライブ作品の『Universal』を手がけたノルウェイ人のChrister-André Cederbergの存在だ。今年、彼が関わった作品は幾つかあって、その中の一つに、このポーランド出身のTides From Nebulaの新作『Eternal Movement』がある。最近では、あのThe Oceanとのツアーをはじめ、KATATONIAやCult of Lunaが参加した今年のDamnation Festivalにも出演したりと、今や東欧が誇るポストロック界のホープと言っても過言じゃあない、このTFN。そんな彼らの新作に、あのChrister-André Cederbergをプロデューサーとして迎えたという話を聞いた時は少し意外な気もしたが、しかし前作の2nd『Earthshine』でなかなかのポテンシャルを発揮していたし、とにかくこのタイミングでChrister-André Cederbergを迎え入れたTFNは、とても素晴らしい審美眼の持ち主だと言える。
【ポストロック四天王】・・・このポーランドはワルシャワ出身のTides From Nebulaといえば→MogwaiやGodspeed You! Black Emperor、Explosions in the SkyやMonoらの通称ポストロック四天王の王道的なスタイルをリスペクトしながらも、 持ち前のオルタナセンスや東欧産らしいクラシカルかつ幻想的なピアノを中心に、時にポストメタル的なダイナミズムを交錯させて華々しくエモーショナルに、まるで後光がさすほどの希望に満ちた生命エネルギーを放出していく。そして無数の音の光が反射し合いながら、まるで天体観測のような音のパノラマ百景を描き出していく。
【ポイントはキーボード】・・・オープニングを飾る#1のイントロから前作との違いを見せつける。epicッ!!なメロディと大仰なキーボードが複雑にプリズムするド派手な演出によって、音の空間に広がりと奥行きを与えながら、まるで宇宙空間を彷徨うようなATMSフィールドを形成していく。特に#3のニューロシスばりの轟音ヘヴィネスとキーボードの掛け合いは聴きどころ。あと、これはChrister-André Cederbergによるものだと推測するが、前作と比べると音に深みが増したというか、単純に音の質感が格段に良くなった気がする。つまり、クリステルの腕によって洗練されたダイナミックな展開、それこそANATHEMAの『Weather Systems』直系と呼べる心が晴れやかに浄化されるような、クリステルの腕によって洗練されたメロディが激情的な感情を解き放ち、そして時折epicッ!!な轟音ギターが只ならぬ昂揚感を呼び起こす。
【メタル系ポストロック】・・・あらためて、Tides From Nebulaの音楽性を細かに紐解いていくと→いわゆる王道的なポストロックのようにゆるやかに展開するのではなく、極端な話→今回はクリステルのプロデュースによって、まるでプログレ・メタルのように大胆かつド派手な展開力を身につけ、例えるならドイツのLong Distance Callingの3rd『S/T』に近いプログレッシブなアプローチを持った、簡単にポストメタルと呼ぶんではなくて、言うなれば”メタル系ポストロック”とでも言うんだろうか、そんなイメージがある。今作では、そのLDC化が著しく、チルいエレクトロニカを駆使した#4を聴けば65daysofstaticやOG産のSleepmakeswavesを、ATMSフォールド全開の#6を聴けばIf These Trees Could TalkやOur Ceasing Voiceを、#7のダイナミズムはGod Is An Astronautを彷彿とさせる。
【お・も・て・な・し】・・・本来ならば、過去にANATHEMAのヴィンセントやKATATONIAのヨナスをゲストとして起用した事のあるLDCの方が、このChrister-André Cederbergと組んでもおかしくなかった。でも、LDCは新譜で作風が少しばかり変化したから、そのLDCの2ndと3rdの路線を受け継いでいるこのTFNが、あのChrister-André Cederbergと一緒になることは意外でもなんでもなかった。当然、その内容も文句なしで、今年クリステルが”お・も・て・な・し”した仕事の中では上位にくる作品だと思う。
Eternal Movement
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