
セットリスト
Deity
MACABRE
Mazohyst Of Decadence
Bottom of the death valley
dead tree
VINUSHKA
THE BLOSSOMING BEELZEBUB
鴉
DIABOLOS
アンコール
OBSCURE
DIFFERENT SENSE
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
正直なところ、自分が以前に参戦した『TOUR 2013 TABURA RASA』や『TOUR2012 IN SITU』で、最近の新曲から往年の名曲までそれなりに聴けて大体満足したのと、その『IN SITU』から『TABURA RASA』までのDIR EN GREYの姿を追ったドキュメンタリー作品『TOUR12-13 IN SITU-TABULA RASA』の軍資金に回そうかと考えていて、もしチケ取るんだったらセトリを確認してからでも遅くはないだろう・・・と、そこまでノリ気じゃなかったのは確か。で、今回のDIR EN GREYの秋ツアー『TOUR2013 GHOUL』は、【-instinct-】と【-mazy-】という2つのタイトルに分かれ、セットリストも通常セトリと長尺セトリの2つに分かれたツアーとなっているらしく、つまり二分の一の確率でワンチャンあの名曲”VINUSHKA”が聴ける可能性があるッ!?という俺得な情報を得たので、これは参戦するしか!と思い、当日から約一週間前にチケを発券した結果→整理番号1600番台ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・
そんな、わりとどうでもいい前置きがあって、この日10月14日に自分が参戦したZEPP NAGOYA公演のタイトルは【-mazy-】の方で(【-instinct-】と【-mazy-】の違いとか別に興味ないけど)、どうせ観るんだったら長尺セトリのが絶対に面白いよなぁ...という風な事を考えながら、自分は振り返れば奴(壁)がいるほぼ最後列に陣取り(ちなみに、右後方は男女比7:3ぐらいだった)、時刻は六時ちょい過ぎ、遂に開演。ストリングスをフューチャーした神々しくもあり妖麗なオープニングSEをバックに、前方の大きな垂れ幕に映し出される白い花みたいなナニかが一種異様な存在感を示す。この新SE、変に奇をてらったただ暗いSEとかじゃなくて、わりとシッカリとしたメロディで好き。そのオープニングが終わると、メンバー五人のシルエットが浮かび上がる演出から幕が上がり、(おいおいSUNN O)))か)とツッコミ入れたくなる黒魔術師風のマントに身を包んだフロントマンの京粗様を筆頭にメンが登場すると共に、一曲目のDeityが始まる(この辺はちょっと曖昧)。その時の自分→(なんやこの曲?聴いたことあったっけ・・・もしかして通常セトリ(ハズレ)かこれ?)と一瞬落胆したが→(でもなんかプログレっぽい独特の雰囲気あるなぁ・・・)とボーッとしながら、そして二曲目の”MACABRE”を聴いた瞬間に確信した→(えっ、この曲むっちゃプログレ気味だし地味に長尺だなぁ・・・ん?長尺!?ファッ!?これはまさかの長尺セトリッ!?ファーwwwwwwwwwwwwwwwwwww)って、むっちゃウッキウキな気分になった。そして後方のスクリーンに映し出される、それこそ北欧の森のクマさんことUlverを彷彿とさせる『人類の創始』や『生命の誕生』そして『人類の夜明け』を美しくキメ細やかに描き出すような、色彩豊かなディスカバリーチャンネルもしくは風林火山的な環境映像を駆使した映像美と、この”MACABRE”という約16分の大作が織りなす情緒に溢れた耽美なメロディおよび崇高でありながらも往年の70sプログレ勢顔負けの繊細緻密な展開美に、その広大なスケールに僕はただただ圧倒されるしかなかったし、これぞThis is Progressiveだと思ったよね。どうやらこの曲、今年リリースされたリメイク作『THE UNRAVELING』の完全生産限定盤にしか収録されてないらしい。ホント、そういう完全生産限定盤商法とかやめーや・・・。ライブで演るんなら尚さら通常版に収録しとけや・・・(愚痴)。でも、自分はこのライブで初めてその存在を知ったわけなんだけど、不覚にも(オイオイオイオイオイオイオイオイ...これって”ウィヌシュカ”超えちゃってね?ウィヌ厨としてこんなことは絶対に許されない・・・)って思ってしまった。わかりやすい話→ウィヌシュカを目当てにDIR EN GREYのライブに行った結果→「マカブラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」という、自分でも『理解不能』なお話。ポルナレフ的な話→あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ! おれは”VINUSHKA”を目当てにDIR EN GREYのライブを観に来たと思ったら いつのまにかアヘ顔デフヘヴン状態で『MACABREはVINUSHKAを超えた・・・』と呟いていた な... 何を言ってるのか わからねーと思うが・・・
で、この会場にいる全員が、今までに経験したことのない地蔵っぷりを発揮したであろう”MACABRE”の余韻をそのままに、(おっ?お経が始まったか?)と思ったら三曲目の”Mazohyst Of Decadence”から、今年リリースされたリメイク作に収録された”Bottom of the death valley”ときて、やっぱこの曲ってKATATONIAっぽいなと改まった”dead tree”、そして本日一番のお目当てである”VINUSHKA”という名の化身が、遂にその姿を現す・・・。あの無修正版MVの映像をバックに、静寂と激情の間でリリカルなキモチを高めていくDIR EN GREYという名の『進撃の巨人』は、まるでエレン・イェーガーばりの中二病っぷりを見せつける京粗様の「ここが真実だ・・・(ドンッ!)」とかいうクサいセリフによって無事に本公演のハイライトを飾り、その只ならぬ”凄み”に驚愕した僕は、まるで超大型巨人を目の前にしたエレン・イェーガーのように、ただただ呆然と立ち尽くすしか術がなかった。そうして『進撃の巨人』に駆逐された結果→骸となった僕を『漆黒の狂気』に目覚めさせるような”THE BLOSSOMING BEELZEBUB”、再びリメイク作から”鴉”、そして本編ラストの”DIABOLOS”まで、特にウィヌ以降の流れはまさに神がかり的で、中でも”鴉”から”DIABOLOS”までの繋ぎは完璧で、「さぁ...人間をやめろ」と『神』すなわち京粗様からの啓示を受けた僕は・・・

全9曲の本編が終わり、しばらくしてアンコールに突入。まるで本編の長尺セトリに対する帳尻合わせの如し、アンコ一発目は”OBSCURE”からの”DIFFERENT SENSE”そして”激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇”という、激しい曲として定番の三曲を披露。そして、ここぞとばかりにヘドバンしまくる観客、DIR EN GREYのライブ名物である「ンギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」と叫びまくるバンギャ、そんな中、僕ゆったり地蔵。アイドルのライブですら地蔵、現場がリアル人間動物園として知られるBiSのライブでも地蔵を貫き通している、すなわち地蔵に自信ニキである俺氏、前日までGTA5をやり過ぎたせいか、この日はコンディションが”くそ眠い”という事もあって、そんな自分のメンタル面と(クリーン多めの)長尺セトリの相性は思いのほか抜群、正直ここまでトリップできる最高の子守唄はないと思ったぐらい。とにかく地蔵に自信ニキ→(地蔵が捗るなぁ・・・)って。けど、アンコが新曲の”輪郭”と”Unraveling”だったらもっとよかった。
本日のライブを一言で表すなら→『DIR EN GREY(京粗様)VS,ファン(信者)』の我慢比べみたいなもんで、なんつーか通常セトリの中盤にあるような”中だるみ感”が最初から最後まで続くようなライブだった。でもある意味、常に”中だるみ”状態のお陰で無駄なダレとかは一切なかったし、むしろ逆に本編ラストの”DIABOLOS”が終わってスグにアンコールが始まった時は(えっ!?もう終わり!?)って、あっという間に感じたくらい。だけど、この日初めてDIR EN GREYのライブを観に来た人にとっては、それこそ拷問以外のナニモノでもなかったと思う。だって、終演後の帰り際に「最後の曲は良かったね・・・最後の曲は・・・」というような、ファッキンエモーショナル(くそエモい)会話がリアルに聞こえてきて笑ったし。つまり自分みたいに長尺セトリを希望してたのは少数派だったと(笑) これは確かに「不完全燃焼」という感想が数多く出るのも納得だし全然理解できる。でも、長尺セトリ目当ての自分からすれば→「でもそんなの関係ねぇ!でもそんなの関係ねぇ!」って感じだし、この長尺セトリが合わないって人は、そろそろ今のDIR EN GREYからアイドル用語で言うところの”他界”した方がいいんじゃない?とアドバイスを送りたい。この流れに乗って次のフルアルバムは、シングル以外の曲は全部10分超えの長尺にしよう(提案)
とにかく、この長尺セトリを最後までやりきったメンバーの集中力および精神力に脱帽だし、ヘタしたら今後二度と観ることのない貴重なセトリとなる可能性もあるわけだから、この度の名古屋公演(一公演のみ)で長尺セトリをブッ込んできたDIR EN GREYには感謝のキモチしかない。そして今回、この完全に”新規お断り”の長尺セトリをやってのけた事で、”不完全であることが完全”・・・そんなDIR EN GREYとかいう孤高ニキの存在が、また一段上の高みに到達したような、それこそ”見てはいけないものを見てしまった”かのような、そんな決定的瞬間を目の当たりにした気がする。正直、行く前は全く期待してなかっただけに、まさか過去最高の衝撃を受けることになるなんて...これもうわっかんねぇな・・・。なお、会場BGMとしてTesseracTの”Nocturne”は流れたらしいけど、自分が期待したKATATONIAのリメイク曲は流れなかったらしい。なんでや薫ゥ!
そんな、俺のキング・クリムゾンの予測を軽く超越してくるDIR EN GREY、来年の1月には待望の新曲『Sustain the UNtruth』がリリースされる。なにやら情報によると→”グルーヴィかつヘビーなリズム、テクニカルなギター、京(Vo)の表現力が光る歌声...”という、これらのフレーズを頭の中で具現化し、真っ先に思い浮かんだのが”DIFFERENT SENSE”だった。リーダーの薫がインタビューで言うには、輪郭やアンラべっぽい匂いもあるとの事なんで、色々と妄想が膨らむところではあるが、なんにせよ期待して待ちたい。でも完全生産限定盤だけはかーわないっ!w













