Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2013年10月

【10/14】 DIR EN GREY 『TOUR2013 GHOUL -mazy-』@ZEPP NAGOYA

『TOUR2013 GHOUL -mazy-』

セットリスト
Deity
MACABRE
Mazohyst Of Decadence
Bottom of the death valley
dead tree
VINUSHKA
THE BLOSSOMING BEELZEBUB

DIABOLOS


アンコール
OBSCURE
DIFFERENT SENSE
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

 正直なところ、自分が以前に参戦したTOUR 2013 TABURA RASATOUR2012 IN SITUで、最近の新曲から往年の名曲までそれなりに聴けて大体満足したのと、その『IN SITU』から『TABURA RASA』までのDIR EN GREYの姿を追ったドキュメンタリー作品『TOUR12-13 IN SITU-TABULA RASA』の軍資金に回そうかと考えていて、もしチケ取るんだったらセトリを確認してからでも遅くはないだろう・・・と、そこまでノリ気じゃなかったのは確か。で、今回のDIR EN GREYの秋ツアー『TOUR2013 GHOUL』は、【-instinct-】【-mazy-】という2つのタイトルに分かれ、セットリストも通常セトリと長尺セトリの2つに分かれたツアーとなっているらしく、つまり二分の一の確率でワンチャンあの名曲”VINUSHKA”が聴ける可能性があるッ!?という俺得な情報を得たので、これは参戦するしか!と思い、当日から約一週間前にチケを発券した結果→整理番号1600番台ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 そんな、わりとどうでもいい前置きがあって、この日10月14日に自分が参戦したZEPP NAGOYA公演のタイトルは【-mazy-】の方で(【-instinct-】【-mazy-】の違いとか別に興味ないけど)、どうせ観るんだったら長尺セトリのが絶対に面白いよなぁ...という風な事を考えながら、自分は振り返れば奴(壁)がいるほぼ最後列に陣取り(ちなみに、右後方は男女比7:3ぐらいだった)、時刻は六時ちょい過ぎ、遂に開演。ストリングスをフューチャーした神々しくもあり妖麗なオープニングSEをバックに、前方の大きな垂れ幕に映し出される白い花みたいなナニかが一種異様な存在感を示す。この新SE、変に奇をてらったただ暗いSEとかじゃなくて、わりとシッカリとしたメロディで好き。そのオープニングが終わると、メンバー五人のシルエットが浮かび上がる演出から幕が上がり、(おいおいSUNN O)))か)とツッコミ入れたくなる黒魔術師風のマントに身を包んだフロントマンの京粗様を筆頭にメンが登場すると共に、一曲目のDeityが始まる(この辺はちょっと曖昧)。その時の自分→(なんやこの曲?聴いたことあったっけ・・・もしかして通常セトリ(ハズレ)かこれ?)と一瞬落胆したが→(でもなんかプログレっぽい独特の雰囲気あるなぁ・・・)とボーッとしながら、そして二曲目の”MACABRE”を聴いた瞬間に確信した→(えっ、この曲むっちゃプログレ気味だし地味に長尺だなぁ・・・ん?長尺!?ファッ!?これはまさかの長尺セトリッ!?ファーwwwwwwwwwwwwwwwwwww)って、むっちゃウッキウキな気分になった。そして後方のスクリーンに映し出される、それこそ北欧の森のクマさんことUlverを彷彿とさせる『人類の創始』や『生命の誕生』そして『人類の夜明け』を美しくキメ細やかに描き出すような、色彩豊かなディスカバリーチャンネルもしくは風林火山的な環境映像を駆使した映像美と、この”MACABRE”という約16分の大作が織りなす情緒に溢れた耽美なメロディおよび崇高でありながらも往年の70sプログレ勢顔負けの繊細緻密な展開美に、その広大なスケールに僕はただただ圧倒されるしかなかったし、これぞThis is Progressiveだと思ったよね。どうやらこの曲、今年リリースされたリメイク作THE UNRAVELINGの完全生産限定盤にしか収録されてないらしい。ホント、そういう完全生産限定盤商法とかやめーや・・・。ライブで演るんなら尚さら通常版に収録しとけや・・・(愚痴)。でも、自分はこのライブで初めてその存在を知ったわけなんだけど、不覚にも(オイオイオイオイオイオイオイオイ...これって”ウィヌシュカ”超えちゃってね?ウィヌ厨としてこんなことは絶対に許されない・・・)って思ってしまった。わかりやすい話→ウィヌシュカを目当てにDIR EN GREYのライブに行った結果→「マカブラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」という、自分でも『理解不能』なお話。ポルナレフ的な話→あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ! おれは”VINUSHKA”を目当てにDIR EN GREYのライブを観に来たと思ったら いつのまにかアヘ顔デフヘヴン状態で『MACABREはVINUSHKAを超えた・・・と呟いていた な... 何を言ってるのか わからねーと思うが・・・

 で、この会場にいる全員が、今までに経験したことのない地蔵っぷりを発揮したであろう”MACABRE”の余韻をそのままに、(おっ?お経が始まったか?)と思ったら三曲目の”Mazohyst Of Decadence”から、今年リリースされたリメイク作に収録された”Bottom of the death valley”ときて、やっぱこの曲ってKATATONIAっぽいなと改まった”dead tree”、そして本日一番のお目当てである”VINUSHKA”という名の化身が、遂にその姿を現す・・・。あの無修正版MVの映像をバックに、静寂と激情の間でリリカルなキモチを高めていくDIR EN GREYという名の『進撃の巨人』は、まるでエレン・イェーガーばりの中二病っぷりを見せつける京粗様の「ここが真実だ・・・(ドンッ!)」とかいうクサいセリフによって無事に本公演のハイライトを飾り、その只ならぬ”凄み”に驚愕した僕は、まるで超大型巨人を目の前にしたエレン・イェーガーのように、ただただ呆然と立ち尽くすしか術がなかった。そうして『進撃の巨人』に駆逐された結果→骸となった僕を『漆黒の狂気』に目覚めさせるような”THE BLOSSOMING BEELZEBUB”、再びリメイク作から”鴉”、そして本編ラストの”DIABOLOS”まで、特にウィヌ以降の流れはまさに神がかり的で、中でも”鴉”から”DIABOLOS”までの繋ぎは完璧で、「さぁ...人間をやめろ」『神』すなわち京粗様からの啓示を受けた僕は・・・

       ・・・と見せかけて地蔵

 全9曲の本編が終わり、しばらくしてアンコールに突入。まるで本編の長尺セトリに対する帳尻合わせの如し、アンコ一発目は”OBSCURE”からの”DIFFERENT SENSE”そして”激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇”という、激しい曲として定番の三曲を披露。そして、ここぞとばかりにヘドバンしまくる観客、DIR EN GREYのライブ名物である「ンギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」と叫びまくるバンギャ、そんな中、僕ゆったり地蔵。アイドルのライブですら地蔵、現場がリアル人間動物園として知られるBiSのライブでも地蔵を貫き通している、すなわち地蔵に自信ニキである俺氏、前日までGTA5をやり過ぎたせいか、この日はコンディションが”くそ眠い”という事もあって、そんな自分のメンタル面と(クリーン多めの)長尺セトリの相性は思いのほか抜群、正直ここまでトリップできる最高の子守唄はないと思ったぐらい。とにかく地蔵に自信ニキ→(地蔵が捗るなぁ・・・)って。けど、アンコが新曲の”輪郭””Unraveling”だったらもっとよかった。

 本日のライブを一言で表すなら→『DIR EN GREY(京粗様)VS,ファン(信者)』の我慢比べみたいなもんで、なんつーか通常セトリの中盤にあるような”中だるみ感”が最初から最後まで続くようなライブだった。でもある意味、常に”中だるみ”状態のお陰で無駄なダレとかは一切なかったし、むしろ逆に本編ラストの”DIABOLOS”が終わってスグにアンコールが始まった時は(えっ!?もう終わり!?)って、あっという間に感じたくらい。だけど、この日初めてDIR EN GREYのライブを観に来た人にとっては、それこそ拷問以外のナニモノでもなかったと思う。だって、終演後の帰り際に「最後の曲は良かったね・・・最後の曲は・・・」というような、ファッキンエモーショナル(くそエモい)会話がリアルに聞こえてきて笑ったし。つまり自分みたいに長尺セトリを希望してたのは少数派だったと(笑) これは確かに「不完全燃焼」という感想が数多く出るのも納得だし全然理解できる。でも、長尺セトリ目当ての自分からすれば→「でもそんなの関係ねぇ!でもそんなの関係ねぇ!」って感じだし、この長尺セトリが合わないって人は、そろそろ今のDIR EN GREYからアイドル用語で言うところの”他界”した方がいいんじゃない?とアドバイスを送りたい。この流れに乗って次のフルアルバムは、シングル以外の曲は全部10分超えの長尺にしよう(提案)

 とにかく、この長尺セトリを最後までやりきったメンバーの集中力および精神力に脱帽だし、ヘタしたら今後二度と観ることのない貴重なセトリとなる可能性もあるわけだから、この度の名古屋公演(一公演のみ)で長尺セトリをブッ込んできたDIR EN GREYには感謝のキモチしかない。そして今回、この完全に”新規お断り”の長尺セトリをやってのけた事で、”不完全であることが完全”・・・そんなDIR EN GREYとかいう孤高ニキの存在が、また一段上の高みに到達したような、それこそ”見てはいけないものを見てしまった”かのような、そんな決定的瞬間を目の当たりにした気がする。正直、行く前は全く期待してなかっただけに、まさか過去最高の衝撃を受けることになるなんて...これもうわっかんねぇな・・・。なお、会場BGMとしてTesseracT”Nocturne”は流れたらしいけど、自分が期待したKATATONIAのリメイク曲は流れなかったらしい。なんでや薫ゥ!

 そんな、俺のキング・クリムゾンの予測を軽く超越してくるDIR EN GREY、来年の1月には待望の新曲『Sustain the UNtruth』がリリースされる。なにやら情報によると→”グルーヴィかつヘビーなリズム、テクニカルなギター、京(Vo)の表現力が光る歌声...”という、これらのフレーズを頭の中で具現化し、真っ先に思い浮かんだのが”DIFFERENT SENSE”だった。リーダーの薫がインタビューで言うには、輪郭やアンラべっぽい匂いもあるとの事なんで、色々と妄想が膨らむところではあるが、なんにせよ期待して待ちたい。でも完全生産限定盤だけはかーわないっ!w

新生アイドル研究会BiSのサイン色紙が届いた

9/25にニコ生で放送された「わくわくドワンゴ ミュージックランド」に、ゲストでBiSが出演した際のプレゼント企画で当選したサイン色紙が届いたんで、報告的なナニかです。

       わくわくドワンゴ ミュージックランド

 この番組は、Perfumeあ~ちゃんの実妹で9nine西脇彩華ことちゃあぽんがMCを務める音楽バラエティ番組的なナニかで、なにやら番組宛に質問/メッセージを送ると抽選で三名にゲスト(BiS)のサイン色紙が当選する企画があって、自分は「新メンバーにはどんなキャラを望みますか?僕はリーダーのプー・ルイに食ってかかるような、ファッキンエモーショナル(くそエモい)キャラを希望します!」的な質問を送ったわけ。で、番組の企画の罰ゲームで、テンテンコがひょっとこになったり、のぞ氏がヒゲオヤジになったり、プー・ルイが無駄に似合ってる可愛い犬になったり、カミヤサキがよくわからない原宿系になったりと、ミチバヤシが脱退した五人の状態で一体どうなるかと思ったけど、番組の内容は思いのほか面白くて、とにかくMCのちゃあぽんとBiSメンのカラミ、その相性が異常過ぎるほど良かったのと、特にBiSメンによるいともたやすく行われるえゲスない下ネタを華麗にスルーして切り返すちゃあぽんのMC技術は、伊達に”しゃべれるアイドル”名乗ってねぇな・・・と、ただただ脱帽するばかりで、これは是非とも新メンバーとしてBiSに加入して欲しいと思った。

 最後に、「BiSにとってアイドルとは何ですか?」という問いに、リーダーのプー・ルイが「大人のオモチャ」と回答。そして遂に、そのアイドル史に残る名言を記したサイン色紙の当選者の発表。まずは一人目「兵庫県~」、そして二人目「東京都~」と当選者の名前が発表され、自分は「あっ、これはハズレたっぽいな・・・」と諦めかけたんだけど、最後の当選者の発表でMCのちゃあぽんが「愛知県・・・」という言葉を発した、その瞬間のワイ→「勝ったッ!第3部当選!」。わかりやすい話→ミチバヤシ生誕名古屋ワンマンライブBiSそして終わりのない悲しみに参戦して「BiSはもう暫くはいいかな・・・」と燃え尽きた宣言した結果→ワイ「ミチバヤシの居ないBiSって正直どうなん?どれどれポチー」→ウイカパイセン「ワンチャンあるワンチャンある」→ちゃあぽん「愛知県のジョジョリオンさん」からのワイ→「ファ」という、自分でもよくわからないお話の流れ。あと自分の名前(ニックネーム)が呼ばれた後のコメントで、「ちぇるさ~www」とか「ちぇるさ~じゃねーかw」みたいなコメントがあったけど、あれは一体誰に対してのコメントだったのか。まさか自分?確かに、ミチバヤシ生誕ライブに参戦した一人ではあるが・・・。その”ジョジョリオン”というニックネームに唯一反応したBiSメンがカミヤサキ、さすがクソヲタだと思った。と同時に、ここに”ジョジョ好き”のミーハーなミチバヤシが居たらどんな反応を示したんだろうって、少しエモい気分になった。

 サイン色紙はテンコ作、ウイカ作、カミヤ作の三種類あって、その中で自分が一番”おいしいのぉ・・・”と感じたのは、チンチンコもといテンテンコ作のリアル”大人のオモチャ”ことバ◯ブのイラストが描かれた色紙で、どうせ貰うんだったらソレがいいなぁと願った結果→ブブブブ♪

   大人のオモチャ

 先月にミチバヤシ生誕が観れた事といい、いやはやツイてる。正直な所、俺たちのウイカパイセンが番組内で「ワンチャンあるワンチャンある」とか言い始めた辺りから、ワンチャン当たりそうな気配はあった。でもまさか、一番欲しかったバ◯ブイラスト付きを引き当てるとは・・・自分でも驚いた。で、ウイカパイセンが「夜に使ってね♥」ということなんで、さっそくウイカパイセンのナニを想像しながら・・・って、肝心のナニがまな板を超えた絶壁むしろマイナスじゃねーか!もう怒りました!合法ロリ巨乳のテンコに推し変します!それでもやっぱりワッキーがナンバーワン!・・・という冗談は程々にして、これ、研究員ガチ勢を差し置いて僕(見習い研究員)なんかが貰っちゃっていいんすかね?って感じなんですけど、まぁこれは名古屋ワンマンの記事で1万文字達成した”ご褒美”として受け取っておきます。そんなんで結局、新メンバーに関する質問自体は読まれる事はなかったんだけど、それよりも今この五人体制のサイン色紙って地味にレアなんじゃねぇ?って。なにはともあれ、このサインが「大人のオモチャ」以上の価値がつくよう、BiSさんにはこれからも頑張っていただきたい所存であります。

 あっ!いいこと思いついた→ラウパに出演してる時のベビメタのライブに突撃して、この色紙を掲げながら「大人のオモチャ!大人のオモチャ!大人の大人の大人のオモチャ!Fuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!」って叫んだらメタラーとベビヲタに2秒で潰される自信ある。そのベビメタ「KOBAMETALのオモチャ」だとするなら、このBiS「渡辺マネのオモチャ」というわけで、この際だからどっちが「大人のオモチャ」に相応しいか、お互い仲良く喧嘩すなわち対バンで決着つけようぜ!要するに【BABYMETAL×BiS=BABiSu-METAL】はよ!

詳しくは”BiSの保護者”ことビルボードの平賀てくおくんの記事で→コチラ 

youtubeに動画あった↓↓

Inter Arma 『Sky Burial』 レビュー

Artist Inter Arma
Inter Arma

Album 『Sky Burial』
Sky Burial

Track List
01. The Survival Fires
02. The Long Road Home (Iron Gate)
03. The Long Road Home
04. Destroyer
05. 'sblood
06. Westward
07. Love Absolute
08. Sky Burial

2006年にUSはバージニア州リッチモンドで結成された五人組、その名もInter Arma、かのRelapseからリリースされた2ndフル『Sky Burial』が、例えるならスラッジ化したPallbearerのような、70sプログレ/サイケ/ブラック/ポストロックがクロスオーヴァーした暗黒スラッジやってる件について。

 とりあえず、オープニングを飾る大作の”The Survival Fires”から、彼らInter Armaの全てを物語るかのような曲で、再生した瞬間からドス黒いスラッジーな轟音リフとブラック成分配合のキチガイじみた咆哮を乗せたブラストが、ただならぬ妖気および邪気を発しながら混沌としたカオス状態の中でエクストリーム合体し、中盤にはEarth風のポストロッキンな静寂パートすなわち緩急を織り交ぜながら、騒然たる無秩序な暗黒絵巻を描き出し、そして最後はポストメタル然とした重厚感のあるリフが全てをなぎ倒す、なんとも壮絶的な展開・・・これには「インテルアルマ入ってる!」としか言いようがなかった。その自己紹介という名の嵐が過ぎ去りし後の静けさの如し小洒落たアコギインストの#2”The Long Road Home (Iron Gate)”から、まるでKing CrimsonPink Floydを連想させる70sプログレ風のレトロなイントロで幕を開ける#3The Long Road Homeまでの組曲はハイライトで、もはや北風小僧の寒太郎ミュージックもしくはクリント・イーストウッド・ミュージックとでも呼んじゃいたいくらいの、まるで映画『荒野の七人』を音像化したような、荒涼感に溢れたダーティでシブいサザンロックを繰り広げている。特に、中盤の情緒的かつ叙情的な泣きのGソロから、突如「ビイヤアアアアアアアアアアア!!」とかいうクッソ可愛い奇声とともに、Deathspell Omegaばりにブラックメタル化する後半の展開は超絶epicッ!! そしてシングルカットされた#5は【初期マストドン×ブラックメタル】な感じのゴッリゴリなスラッジで、サイケデリックなアプローチを効かせながらニューロシス直系の暗黒ポストメタルリフが轟音の渦に引きずり込む#6、再び静けさと共に寂寥感を漂わせる幽玄なアコギインストの#7、そして”あのキザミ”を擁するプログ・メタル然とした多彩なリフ回しや破天荒な展開、実に大作らしいスケール感を発揮するタイトルトラックのSky Burialまで、全8曲トータル約68分。もはや当然のように【大作志向】が強く、終始ファッキンヘヴィ(くそ重い)リフに圧縮されそうな勢いの中で、ダーティなアコギを使った#2や#7の存在が、このクソ重い作品に絶妙なアクセントを加えている。

 そんなInter Armaをわかりやすく例えるなら→”ブラック””スラッジ”のいいとこ取り、言わば間の子的なブラッケンド・スラッジで、それこそピッチフォーク厨がドヤ顔で高得点を与えちゃいそうな、その手のアンダーグラウンドなスカしたヘヴィ・ミュージックが好きならドツボにハマること必須、少なくとも今年のスラッジ系ではマストな一枚。けどプログレ耳的には、やっぱキンクリっぽい#3MastodonもしくはAnciientsを連想させる#8が美味しかったりする。
 
Sky Burial
Sky Burial
posted with amazlet at 13.10.08
Inter Arma
Relapse (2013-03-14)
売り上げランキング: 255,298

Lycus 『Tempest』 レビュー

Artist Lycus
Lycus

Album 『Tempest』
Tempest

Track List
01. Coma Burn
02. Engravings
03. Tempest

Deafheavenのメンバー率いる、USはオークランド出身の四人組、Lycusの1stフル『Tempest』が、全3曲トータル約42分という、わりとガチなフューネラル・ドゥームやってる件について。わかりやすい話→「なに?元Deafheavenのメンバーが在籍してるって?それなら聴いて損はないっしょ~」と思い、さっそく聴いてみた結果→「死・・・死・・・死・・・」と嘆きながらひたすら重く、それこそ『地獄でなぜ悪い』と逆に開き直るかのような、とてつもない”負のオーラ”を身にまとったお葬式ミュージックなんですがそれは・・・。

 今やアップル(iPhone 5s)の広告塔として活躍するほどの売れっ子ファッションモンスター(ブラック)となった本家デフヘヴン速くてLOVEい音楽性とは対極にある遅くてDEATHい音楽性で、基本的にはいわゆるフューネラル/デス・ドゥームと呼ばれるジャンル、その比較的オーソドックスなスタイルを元にしているんだけど、そんな中、本家デフヘヴンとの類似点を少し強引に挙げるとすれば、それは間違いなくデプレッシブ成分配合のメロディだろう。例えば、#2の6:30秒から聴かせるような、全てが滅び荒廃した世界に咲く一輪の花、もしくは安息地という名の静寂パートなんかはモロにデフヘヴンのソレだし、他にもポスト-〇〇直系のアンビエンス空間や重厚かつ荘厳なストリングスを用いたりと、低音/高音デスと神々しくも幽玄な聖歌風低音ボイスが織りなす、絶望的でありながらもどこか幻想的なこの死界の中で、その確かなメロディセンスを発揮している。特に、本作の目玉でありタイトルトラックの大作”Tempest”は、ブラストを使ったブラックメタル然とした場面からの仄かにスウィーティなシューゲ風メロディ、そして後半10分間のダークアンビエントっぷりが聴きどころ。

 そんなわけで→【シューゲ×ハードコアの代表格がDeafheavenならば、元メンバー率いるこのLycus【ドゥーム×シューゲ】という新たなジャンルを確立している・・・と言いたいところだが、実はそういった攻めた音楽性ではなくて、あくまでも王道的なフューネラル/ドゥームといった感じで(最近だとPallbearerLoss)、つまり【ドゥーム×シューゲ】が聴きたけりゃ40 Watt Sunを聴いて、どうぞ。
 
Tempest
Tempest
posted with amazlet at 13.10.07
Lycus
20 Buck Spin (2013-07-09)
売り上げランキング: 147,546

ラウドパークにベビーメタルが参戦することについて

      『ベビメタ VS, ガチメタラー』

当ブログWelcome To My ”俺の感性”の読者は既にご存知のとおり、昨年から”俺の界隈”アイドル枠というのを新設したんだが、まるでその煽りを受けたように、日本一のメタルの祭典ラウドパークも今年からアイドル枠を設立した、という今回のお話は至極想定内の出来事で→予想したとおり、サマソニからのイナズマロックフェスときて遂に、全国のガチメタラーが集結する日本最大のメタルの祭典こと本丸のLOUD PARK 13BABYMETALが電撃参戦す、というわけ。で、当ブログの読者はこのベビメタに対して、わりと好意的な意見を持っていると勝手に想像するんだが、なおガチメタラーからは早くも叩かれまくってる模様。そんな光景は単純に面白かったりするんですが、そんな中、結局ベビメタがガチメタラーにそれほどまでに嫌悪される理由って一体何なんだろう?って少し考察してみた、その結果↓↓

 そもそも、今年のラウパはトリのネームを見れば一目瞭然で、ヘタしたら過去最高にドイヒーなメンツなんじゃないか?もしかして日本で認知されてるメタルバンドって10バンド程度しかいないの?って皮肉りたくなるぐらいアレなメンツで、チケの売れ行きがどうかなんて知る由もないけど、第四弾の発表でマーティ・フリードマン率いる鉄色クローンXの出演が決定し、これにはメタラー一同→あっ・・・(察し)となりながらも→(よし、これでアイドル枠は消えたなキリッ)と誰もが安心しきった矢先のうーんこの出来事、しかも残り2枠の内の貴重な枠の一つがこのベビメタだったという事が、より叩かれる要因なのかなぁと思ったり。まぁ、でも単純に”アイドルだから”という至極真っ当な理由で叩かれてるってのが一番正しいと思う、けどそれを言っちゃうと話が終わってしまうので、ちょっとメタラーらしい視点から意見してみると→”自らが演奏してるかor演奏してないか”、が割りと重要な要素となってる気がしないでもなくて、例えばインギー様みたいに「俺のギターを聴けえええええええええええええええええええええええええ!!」と、自らの腕と体を使ってピロピロギューン!!とギターをかき鳴らすような、精神的および肉体的な面で”メタル”と呼べるのかが、この騒動の一番の争点になっていると勝手に推測させてもらうと、もはやガチメタラーからすればベビメタ「大人のオモチャ」でしかない、「大人のオモチャ」BiSだけでいい、という結論に行き着くわけです。人によっては、精神的な意味でも、リーダーのプー・ルイがプロレスラー的な意味でも、メンバーのゲスい言動的な意味でも、ファッキンエモーショナル(くそエモい)楽曲的な意味でも、KISS(キス会)リスペクト的な意味でも、ベビメタよりBiSの方がまだメタルだという人も居るかもしれない。例えば、そのBiSみたく完全にネタキャラとしてラウパにOAとして出るならまだ”面白い”と納得できるが(といっても集客はほぼゼロに近いがw)、このベビメタはサウンドプロデューサーのKOBAMETALがネタではなくドヤ顔で「ベビメタはメタル」と謳っちゃってる所が、ガチメタラーからすれば格好のディスり材料となってる気がしないでもない。



 秋の風物詩じゃあないが、毎年この時期になるたびに、【メタルかメタルじゃない論争】が巷で巻き起こったりする。ではメタルかorメタルじゃないか、その判断材料として→その精神性で判断するか、その音(楽曲)で判断するか、それともビジュアルで判断するか、人それぞれに”超えちゃいけないライン”というのが存在する。それでは、ここで新曲の『メギツネ』を例に出して考察してみようと思う→その曲調としては、今年のラウパにも出演するCROSSFAITHライクな神バンドによるモダンなニカ系メタルコア風のサウンドをバックに、そこへ”妖怪ヘヴィメタル”こと陰陽座を彷彿とさせる和風のエッセンスを加えた”祭りメタル”で、この楽曲(音)を聴く限りでは「ベビメタはメタル」という言葉に疑いはない。このメギツネは比較的わかりやすい曲調だし、音自体も全く真新しさのない音なんだけれど、そこにアイドルという要素が加わるだけで全く新しい音としてジャンルとして、新感覚なキモチで聴けてしまう。まずそこが単純に凄いところ。で、海外でも話題を呼んだ”ド・キ・ド・キ☆モーニング”はまだ”アイドル曲”の枠に収まるレベルの曲だった。が、このメギツネは音(曲調)的にもスゥメタルのボーカルパフォーマンス的にも、いわゆる嬢メタルならぬ”ロリメタル”の精神性が感じ取れる曲で、このメギツネで初めて”ベビメタキテる”と思ったメタラーも少なくないハズ。個人的にも、このメギツネで初めて本気でメタルらしいメタルやって攻めてきたなぁと、覚悟を決めてきたなぁと、少し度肝を抜かれたというか、いわゆる”俺の感性”にビビッとくるものがあった。そんなベビメタの精神性が”ロリコン”だとするなら、ではビジュアルに関してはどうだろう。スゥメタル&モアメタル&ユイメタル&神バンド・・・「僕はモアメタルちゃん!でも将来性がありそうなのはユイメタルだよねディフフwww」とかクッソキモいこと言いたくなるような、要するに可愛いは正義という結論に行き着くわけです。



 ・・・と言いながらも、個人的にベビメタは楽曲が面白いから好きというわけではなくて、【メタル×アイドル】という今までにありそうでなかった融合を、初めて思い切って本気でやってみたアイドルがこのBABYMETALで、そのMETALIDOLすなわち水と油のような存在が奇跡的にクロスオーバーし、予測不能な化学反応を起こすことで想定外のギャップ萌えが生まれる、と同時に(またガチ勢から反感を食らいそうな)X JAPANやメタル界のレジェンドことメタリカをリスペクトしたオマージュを織り交ぜながら、世界に一つしかない孤高の世界観を構築していく、僕はそんなベビメタの姿に”面白さ”を見出しているのかもしれない。そんな自分は、今年のサマソニ大阪で初めてライブを生で観させてもらったんだが、とりあえずスゥメタルの生歌の上手さや、あの炎天下の中でモアメタルとユイメタルが魅せるキッレキレなダンスに度肝を抜かれ、更にはベビヲタガチ勢による巨大なサーコーピッやモッシュそしてWODだったり、そこらのエクストリームメタルバンド以上にアツく激しいライブを繰り広げていて、正直ぶったまげた。しかも”嫁デカいおじさん”ことラーズおじさんがステージ袖でベビメタのライブをコッソリ観ていたり、カークおじさんに至ってはベビメタと一緒に(ニッコリ)と写真なんか撮っちゃったりして、ハッキリ言って今のベビメタはネタ的にも非常に面白い物語を歩んでいる。少なくとも、今のアイドル界で一番勢いのあるアイドルなのは間違いないわけで。そして、このベビメタと同じ叩かれ要員として過去に二度ラウパに出場したバンドがいる、それがDIR EN GREYだ。そのDIR EN GREY漆黒の意思および反骨精神(レジスタンス)を受け継ぐ存在として名乗りを上げたのが、まさかこのBABYMETALだったとは・・・。でも、この【DIR EN GREY×BABYMETAL】の関係性というのは、全てラーズおじさん”唯一認めた日本のバンド”という繋がりから納得ッできるし、つまり今回ベビメタがラウパに参戦することは必然的な出来事であって、僕たちからすれば本当に本当に面白い展開だなぁという、謎の喜びしか生まれないわけです。



 なんにせよ、今回の騒動は日本のメタラーの頭の固さだったり寛容性のなさを露呈した出来事となったわけです。やはり、そういった頭の固いメタラーをこの世に生み出したのはBURRN!の存在なんだと思う。僕自身ブルルンを約三年間購読して、ようやくこの雑誌の”おかしさ”に気づけたわけなんだけど、もし気づけないままだったとしたら、(良い悪いは別にして)今とは全く別の音楽遍歴を辿っていたに違いない。ある意味、今の”俺の感性”を形成したのも全てブルルンのお陰と言える。ですから、このベビメタちゃんには今まで日本のメタル界を牛耳り、ガラパゴス化させてきたブルルン界隈すなわちマサイトー界隈をぶっ壊すような、まさにメタルレジスタンスとしてのパフォーマンスをこのラウパで見せつけてほしい所存であります。是非とも絶賛阿鼻叫喚中のガチメタラーさんには、日本のメタル界隈をガラパゴス化させてきた戦犯だということをいい加減自覚してもらってですね、ついでにラウパでベビメタのライブを生で観てもらってですね、そのままブルルンの洗脳から解かれる事を強く願っております。
 
 要するに、ベビメタっつーかアイドルっつーのは”ライブを観てナンボ”なジャンルなわけで、だから自分はアイドル用語にある”在宅”という言葉の意味がイマイチよく分からなかったりするんだけど、まぁ、それはともかくとして→シンプソンズのバーンズ社長のように頭をグニョグニョに柔らかするためにも、このラウパを期にベビメタのライブを観てみるのもいいんじゃあないか、ってね。きっと生で観ることの大切さを教えてくれるだろうからね・・・という風に、BiSさんを見習って炎上商法を狙ってみたはいいが、ウチのブログの読者は基本的に自分と似た意見を持っていそうだし、これはどうやっても炎上しようがないと気づいたので、これで終わりー!
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: