02. Luminary
03. Reborn (An Execution)
04. Carrier
05. Shadows And Depth
06. Lost Relics
07. Two Solitudes
08. Departure
09. The Shallows
10. Ursa Minor
11. Everything Will Rust
USはミルウォーキー出身の五人組、Misery Signalsの前作『Controller』から約五年ぶりとなる待望の新作で、ミキシングにはTDEPの作品で知られるSteve Evetts、マスタリングには重鎮アラン・ドーチェスを迎え、ギタリストのRyan Morganと新メンのGreg Thomaによるセルフプロデュース作となる通算四作目『Absent Light』なんだけど、わかりやすい前置きとして→前作をリリースした後に所属するFerret Musicを離れてから「やっべw 新譜作る金がねぇ・・・」と気づき→「くっそ!こうなったら乞食の出番や!」と自身のHPでカンパを募った結果→「ファッ!?10万ドルも集まったンゴ・・・やったぜ。」というお話。で、プロデューサーにデヴィン・タウンゼンド総裁を迎えた2008年作の3rd『Controller』はメタルコア界屈指の名盤だったが、待ちに待った新作でセルフリリース(Basick)となる本作の作風としては、メシュガニキやゴジラにも通じるゴッリゴリなブルータリティや独特のマシナリー感を帯びた、マスいリズムをタイトに刻んでいく無機質なテクニカル・メタルコアをベースに、ポストロックにも通じるアート/オルタナ成分や叙情派ナントカスクールHC直系のメロディセンス、そして今のDjent界隈にも多大な影響を与えたであろうカオティックなポリリズムやキング・クリムゾンでも予測不可能な未知なる展開その構成力の高さにはやはり驚かされるし、とにかく音の根幹にある漢クサい硬派なハーコー精神は相変わらずかっこ良くて、間違いなくここ数年の中では一番刺激的なメタルコアだと言い切れちゃうほど、そこらのメタルコアとは比べものにならないぐらいの”格”の違いを見せつけるような、それこそ五年も待ち望んだ甲斐が本当にあった力作となっている。
USはミルウォーキー出身の五人組、Misery Signalsの前作『Controller』から約五年ぶりとなる待望の新作で、ミキシングにはTDEPの作品で知られるSteve Evetts、マスタリングには重鎮アラン・ドーチェスを迎え、ギタリストのRyan Morganと新メンのGreg Thomaによるセルフプロデュース作となる通算四作目『Absent Light』なんだけど、わかりやすい前置きとして→前作をリリースした後に所属するFerret Musicを離れてから「やっべw 新譜作る金がねぇ・・・」と気づき→「くっそ!こうなったら乞食の出番や!」と自身のHPでカンパを募った結果→「ファッ!?10万ドルも集まったンゴ・・・やったぜ。」というお話。で、プロデューサーにデヴィン・タウンゼンド総裁を迎えた2008年作の3rd『Controller』はメタルコア界屈指の名盤だったが、待ちに待った新作でセルフリリース(Basick)となる本作の作風としては、メシュガニキやゴジラにも通じるゴッリゴリなブルータリティや独特のマシナリー感を帯びた、マスいリズムをタイトに刻んでいく無機質なテクニカル・メタルコアをベースに、ポストロックにも通じるアート/オルタナ成分や叙情派ナントカスクールHC直系のメロディセンス、そして今のDjent界隈にも多大な影響を与えたであろうカオティックなポリリズムやキング・クリムゾンでも予測不可能な未知なる展開その構成力の高さにはやはり驚かされるし、とにかく音の根幹にある漢クサい硬派なハーコー精神は相変わらずかっこ良くて、間違いなくここ数年の中では一番刺激的なメタルコアだと言い切れちゃうほど、そこらのメタルコアとは比べものにならないぐらいの”格”の違いを見せつけるような、それこそ五年も待ち望んだ甲斐が本当にあった力作となっている。
とりあえずオープニングを飾る#1”A Glimmer of Hope”からして、(あぁ...遂にコイツらもスクリーモ化してしまったか・・・)と勘違いするぐらい超絶エモーティヴッ!!なイントロの美メロや立体的な空間を形成する荘厳なオーケストラ、そしてフロントマンKarl Schubachの獣性むき出しの獰猛な咆哮が織りなす、まるで「ABRよ、これが10万ドルのストリングスだ」と言わんばかりの、激しくも美しい壮麗なサウンドスケープを目の当たりにした僕たちは自然と胸がepicッ!!に高まる。その流れからMSらしい複雑怪奇(カオティック)な展開を見せる#2”Luminary”や#3”Reborn (An Execution)”での優美なストリングスを擁したドラマティックかつダイナミックな展開は圧巻の一言だし、本作のハイライトとなる#5”Shadows And Depth”ではスラッジーな激重ヘヴィネス、#7”Two Solitudes”ではエレクトロニクスな【ATMSフィールド】、#9”The Shallows”ではToolスキーなexperimentalismを発揮したりと、これまでにはなかったようなインスト面での新しい試みが多く、要するにその”新要素”と今までの”MSらしさ”が絶妙なバランスで共存した結果の傑作というわけ。だから、近頃のメタルコアというジャンルに対して嘆かれる”マンネリ”という言葉は、この今のMisery Signalsには一切通用しない。けど、今回は起伏のある大胆な展開やシンフォニックなアプローチを強めて音にスケール感を持たせた分、少なくとも前作みたいなDjent直系の変拍子を多用した”リフリフアンドリフ”でゴリ押していく感じのインテリ作品ではないし、あのScale the Summitにも通じる癒し系メロディも最小限に抑えられてる感じだから、その辺は好みが別れそうな予感する。なんつーか、過去最高に”プログレ”に対する意識が高くなってる感スゴい。あと#4,#6,#11にはそれぞれゲストVoが参加。
確かに、傑作『Controller』特有の”いともたやすく行われるえげつない冷徹さ”を纏った、緊迫感のある鋭くモダンな空間は薄くなっているし、ほぼ曲間なく一気に畳みかける勢いは前作ほどではないけれど、今作は曲単体の濃密度が高く、音の広がりや幅もあって、これ以上ないってほど”メタルコアの中の漢のメタルコア”を存分に堪能させてくれる。さすがに、より俄然Djent大好きな作風かつ知的なインテリ系メタルコア気取ってた前作を超える衝撃というのはないけど、過去最高に自身のexperimental性を高めた今作もその前作を凌ぐレベルの完成度で、またしてもメタルコア界を代表する一作がココに誕生したと言っていい。なんかもう【メタルコア界のTool】とでも呼んじゃいたいぐらいだ。これは文句なしにオススメだけど...このジャケだけは謎、ホント謎。
Absent Light
posted with amazlet at 13.07.30
Misery Signals
Basick Rec (2013-07-30)
売り上げランキング: 3,260
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