2. Borders
3. Carnival Song
4. Our World Recedes
5. Tiny Pieces Will Always Remain
6. Fight First
7. Your Heart, Your Words, Your Nerves
8. The Moon and the Shine
9. BPD
10. Wilderness
世界最大のポストロックフェスとして知られるDunk!festivalの出演経験を持つ、UKはマンチェスターを拠点とするスコットランドはエディンバラ出身の三人トリオ、その名もMidas Fallの約三年ぶりとなる2ndフル『Wilderness』が、UKのOceansizeや同レーベルMonotreme Records所属の65 Days of Staticからの影響を露骨に感じさせる、実に俺好みのオルタナ/ポストロックをやってる件について。で、その音楽性としては、まるでEvanescenceのエイミー・リーを彷彿とさせる、女性ボーカリストエリザベスの儚くも美しい...そして力強い歌声を中心に、レディオヘッドや65 Days of Staticを連想させる『凛』とした煌びやかなピアノやダンサンブルなエレクトロニカ、シガーロスやモグワイそしてMonoやExplosions In The Sky直系の優雅なストリングスを擁したキレイめ系ポストロックがプログレスにクロスオーヴァーした結果→というか、ほのかに香るゴス/イーサリアル特有の独特な空気やニオイだったり、同じUK界隈だという事も相まってか、昨年に衝撃的なデビューを飾った2:54の音世界に通ずる”ナニか”を感じ取ったほど、ほの暗いアトモス空間の中で『希望』という力強い前向きなメッセージを『魂』込めて歌い上げる、Voエリザベスのメランコリックな美声に胸を打たれ、そして心奪われること必須の...これはもはや”美しすぎる”という概念を超越した先にある”ナニか”だ。兎に角このバンド、同レーベル所属の65daysofstaticやJenifereverは言わずもがな、日本のMONOやポーランドのTides From Nebulaのツアーサポート経験もある、というトコロからスデに”俺の界隈”向けのバンド、というわけなんだが、とりあえず2:54が好きな奴には「今年はコレ聴けッ!」と根拠のない自信を持って言いたい。まず間違いないから。でもまぁ正直なところ、影響を直に受けた大手のバンドほど”メジャー感”や”モダンさ”というのは一切なくて、イイ意味で”B級感”というか”クラシック”な”ヲタ臭さ”が漂ってる感じが、またこのバンドの一つの特徴であり大きなポイントなんだ。で、あくまでも誠実かつ叙情的な歌メロを奏でるVoエリザベスの実にエモーショナルなフィメール・ボーカルを重点に置いたスタイルからも、エヴァネを筆頭にマイナーなゴス/オルタナ系のメタルリスナーにも幅広くアピールする要素を持ち合わせている。だって、#2”Borders”なんかは(エヴァネノの新曲?)と思うぐらいポップだし。他もリリカルかつドラマティックな#1や#3、プログレスかつエモい#4や#9とか、割りと序盤に彼女らの本質と呼べる良曲が揃ってる。あと、どことなしか『和』のテイストを感じるジャケもイイね。そうこう言うとりますが、ナニはともあれ、これ見て気になったこの手の好き者なら聴いてみればいいんじゃないかな。今年のBESTに入賞確定ッ!!とまではいかないけど、実際それぐらい”キテる感”はあるよね、うん。
Wilderness
posted with amazlet at 13.04.29
Midas Fall
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