Artist Susanne Sundfør

Album 『The Silicone Veil』

Track List
北欧ノルウェイはオスロ出身のシンガーソングライター、Susanne Sundførの丸二年ぶり通算四作目『The Silicone Veil』なんだけど、かのEMIからリリースされ、彼女Susanneの存在を初めて知るキッカケとなった前作の『The Brothel』では、まるでアネク・ヴァン・ガースバーゲン期のThe Gatheringにバロック音楽的なクラシカルな要素をブチ込んだと同時にエレクトロニ化したような、荘厳かつ重厚でありながらJulianna Barwickバリの気品に満ちた神聖なるArt-Popをやっててなかなかツボったんだけど、本作はその前作とは少し毛色の違った作風となっていて、それはオープニングの#1や一際ポップな#2を聴いても明らかで、いわゆるシンセポップ的な音を積極的に取り入れたシンセ/電子ニカサウンドへの確かな変化が伺える。それ故、”俺の感性”が惹かれた要因である前作みたいな北国らしい陰のある冷ややかな哀愁とバロック調の重厚な音が織りなすトリップ感は少しばかり影を潜めている。しかし、個人的な好みでは前作を超えたわけではないが、その内容は前作に匹敵しうる良作の域の代物と言える。特に#4なんかはSusanneの透明感と哀愁をまとった芯のある歌声がより伸びやかに力強く体内へと浸透してくる曲で、やはり素直に良い。そんなわけで、音は若干シンセポップ寄りになってはいるが、アネクを彷彿とさせるSusanneのあの歌声が十二分に堪能できる作品なんで、前作が気に入った人ならまず聴いて損はないと思う。この人の音楽、やっぱ好きです。と、あらためて。

Album 『The Silicone Veil』

Track List
1. Diamonds
2. White Foxes
3. Rome
4. Can You Feel The Thunder
5. Meditation In An Emergency
6. Among Us
8. When
9. Stop (Don't Push The Button)
10. Your Prelude
北欧ノルウェイはオスロ出身のシンガーソングライター、Susanne Sundførの丸二年ぶり通算四作目『The Silicone Veil』なんだけど、かのEMIからリリースされ、彼女Susanneの存在を初めて知るキッカケとなった前作の『The Brothel』では、まるでアネク・ヴァン・ガースバーゲン期のThe Gatheringにバロック音楽的なクラシカルな要素をブチ込んだと同時にエレクトロニ化したような、荘厳かつ重厚でありながらJulianna Barwickバリの気品に満ちた神聖なるArt-Popをやっててなかなかツボったんだけど、本作はその前作とは少し毛色の違った作風となっていて、それはオープニングの#1や一際ポップな#2を聴いても明らかで、いわゆるシンセポップ的な音を積極的に取り入れたシンセ/電子ニカサウンドへの確かな変化が伺える。それ故、”俺の感性”が惹かれた要因である前作みたいな北国らしい陰のある冷ややかな哀愁とバロック調の重厚な音が織りなすトリップ感は少しばかり影を潜めている。しかし、個人的な好みでは前作を超えたわけではないが、その内容は前作に匹敵しうる良作の域の代物と言える。特に#4なんかはSusanneの透明感と哀愁をまとった芯のある歌声がより伸びやかに力強く体内へと浸透してくる曲で、やはり素直に良い。そんなわけで、音は若干シンセポップ寄りになってはいるが、アネクを彷彿とさせるSusanneのあの歌声が十二分に堪能できる作品なんで、前作が気に入った人ならまず聴いて損はないと思う。この人の音楽、やっぱ好きです。と、あらためて。
Silicone Veil
posted with amazlet at 12.09.29
Susanne Sundfor
Sonnet Sou (2012-10-23)
売り上げランキング: 83280
Sonnet Sou (2012-10-23)
売り上げランキング: 83280