Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2011年06月

AVA INFERI 『Onyx』 レビュー

Artist Ava Inferi


Album 『Onyx』


Track List
01. Onyx
02. The Living End
03. A Portal
04. ((Ghostlights))
05. Majesty
06. The Heathen Island
07. By Candlelight & Mirrors
08. Venice In Fog

欧州のリアル魔女子ことCarmen Simões姐さんを擁するポルトガル出身のドゥーム系ゴシック・メタルバンド、Ava Inferiの約2年ぶりとなる通算4作目『Onyx』が結構ガチな、これぞ”ゴシック・メタル”よのぉと呼べる本格派ダーク・メタルをやってるんでココに紹介。
 
 まず、このAva Inferiっつーのは、妖艶BBAことCarmen Simões姐さんの妖美なソプラノ系ヴォイスと同郷のMoonspell直系の退廃した破滅世界の中心で、悲しみに打ちのめされそうなほどに重く暗い自分達だけの壮絶なる世界観を叫んでいて、今年でいうとSireniaWithin Temptationやらの、この手のシンフォニック/ゴシック界隈に広がる、メインストリームを意識したいわゆる”歌モノ系”に流れていくバンドが多い中、このAva Inferiや北欧のMadder MortemDraconian だけは、誰にも媚びない真の”ゴシメタ・ヲタク”っぷりを発揮してて好感が持てますね。ちなみに本作は、前回のNovembers Doomの記事でもお馴染みダン・スワノ氏がミックス&マスターを手がけているっつーことで、レーベルメイトのMar de Grisesを想起させる、濃霧がかった幻想的な音質に関してもこのバンドのガチヲタっぷりが伺えます。つうか、デビュー当時から”霧の季節=Season Of Mistの所属って時点で既に、バンドの質も折り紙つきなわけです。やはり本作の内容もイイ。

 というわけで、ゴシック・メタル好きを自負するならば本作を聴かないわけにはいかないし、古き良きゴシック・メタルが聴きたいって人にもオススメだし、今風の”歌モノ系”にはウンザリだっていう人はコレを聴けば幸せになれると思うよ。

7.5 / 10



Onyx
Onyx
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Ava Inferi
Season of Mist (2011-03-08)
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Novembers Doom 『Aphotic』 レビュー

Artist Novembers Doom


Album
『Aphotic』


Track List
01. The Dark Host
02. Harvest Scythe
03. Buried
04. What Could Have Been
05. Of Age And Origin - Part 1: A Violent Day
06. Of Age And Origin - Part 2: A Day Of Joy
07. Six Sides
08. Shadow Play

Devin Townsend
大先生の最新作『Deconstruction』にゲストで参加しているポール・クアー老師を長とする、USはシカゴ出身の5人組、Novembers Doomの約2年ぶり通算8作目『Aphotic』は、この手の界隈で知らない人はまずいないでしょうダン・スワノ氏がミックスを担当、そして近年NDのスタイル=デス・ドゥームを”基本の世界”とした暗黒破滅世界へゴシック的な耽美性やメロデス的なアグレッションを加えたメロドゥーム/ダーク・メタルを本作でも堂々と貫き通し、近年のスタイルで特に際立たせている”某ライク”な”静/クリーン・パート”を積極的に取り入れつつプログレッシヴに展開する、いわゆる”オペススタイル”・・・と表現するのはもはや失礼滑稽か、バンド発足から20年を超え”継続は力なり”を身をもって体現し、ベテランの威厳と風格に満ちた円熟感の漂う近年NDのスタイルをこれ以上ないってほどにさらけ出した、様々な意味でNovembers Doomの集大成と呼べる作品なんじゃないかなーと。あれだ、今のNDに対して”オペス”というワードを使った時点でなんか負けたような気がする。
 注目すべき所では、本作の#4”What Could Have Been ”にて、この手の界隈、そして”俺の界隈”のマドンナ的存在である元The Gatheringアネク・ヴァン・ガースバーゲン姐さんがゲストで参加し、母性の溢れる艷声を披露しその孤高な存在感をアピールする。この辺の関係もデヴィン繋がりなのかなーって。つーか、デヴィン先生の新作に招集されるほどの人物だったとは、、、ポール氏のこと正直ナメてました。

 Earthen Grave の女性ヴァイオリニストレイチェル・バートン・パイン が奏でる厳とした音色で始まる#1”The Dark Host ”からして、NDが今まで培ってきた全てが凝縮されたような名曲で、荒々しく激昂する暴音と儚さが滴る静寂でメリハリを効かせ展開する、コッテコテのプログレッシヴ・ダーク・メタルを威風堂々とやってのける。メロデス魂が露になるアグレッシヴな#2、再び静と動の強弱を付けて展開するガチドゥームな曲で、特にポールの生々しいグロウルがド迫力な#3”Buried”、アネク姐×ポールのクリーンVoとレイチェルのヴァイオリン×アルペジオの郷愁的な味わい深いメロディがひと時の安らぎを施す#4”What Could Have Been ”、#5と#6で構成される組曲”Of Age And Origin”は、パート1の#5”A Violent Day”が暗黒系プログ・メタルでパート2の#6”A Day Of Joy”が儚くメランコリーな曲。で、約8分近い#7と#8もまとめてイイ。どの曲にも聴き応えがあって完成度が高いです。モチロン捨て曲なんかありません。要所で聴かせる”泣き”を誘うソロやツインでレロレロレロに絡む叙情系ソロもヒッジョーに味がありますね。

 というわけで、この手の暗黒界隈に属する数多くのバンドから慕われているポール・クアー老師が着実に築き上げてきたNovembers Doomの長き歴史の中で、まさしく”集大成”と呼ぶに相応しい本作の『Aphotic』はダーク・メタル界の良作です。ポールがゲストで参加した事のある、スウェーデン産Draconianの新作にも期待ッ、そしてその手のドゥームが好きなら本作品は絶対的マストでしょう。アネクメニアにも4曲目のためだけに聴く価値あるかも?


8 / 10


Aphotic
Aphotic
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Novembers Doom
The End Records (2011-05-10)
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ULVER 『Wars Of The Roses』 レビュー

Artist Ulver


Album 『Wars Of The Roses』
https://livedoor.blogimg.jp/nextsense/imgs/4/c/4cfc330a.jpg

Track List
01. February MMX
02. Norwegian Gothic
03. Providence
04. September IV
05. England
06. Island
07. Stone Angels

北欧ノルウェーが世界に誇るダーク・ミュージック界の異端児、別名北欧のクマさんこと奇才Kristoffer "Garm" Rygg氏率いるULVERの約4年ぶりとなる待望の最新作『Wars Of The Roses』は、”Love&Peace”を信念とするかのKscope からのリリースが遂に実現し、本作のサウンドも近年のエレクトロニカ路線とはまた一味違った、実に”Kscopeらしい”音を鳴らしつつ、今現在のUlverにしか成し得ない芸術的なexperimental Musicを展開している。ちなみに今回のホワイトカラーをベースにしたジャケは、同郷のEnslaved さんを手がけている『Trine + Kim Design Studio』 が担当。

 まず、このULVERっつーバンドは、初期の頃はバリッバリの”ノルウェイゲン・ブラック”をやってたわけだ。最近、Fen の記事でも書いたが、デビュー作となる1st『Bergtatt』でいわゆる”ポストブラックの原点”と呼べる名盤を生み落とし、90年代まではブラック・メタルと呼べる音楽をやってたんだけども、1998年になると中心人物のクリストファー以外のメンバーが脱退、そしてプログラミング担当のTore Ylwizaker氏が加入、(メンバーチェンジの影響か)そして00年代に入るとElectronic/Ambient/Experimentalな音楽性に”突然変異 ”を起こし、映画のサントラを手掛けたり、度重なるメンバーの入れ替えを経て、遂に”神”が宿りし孤高の精神世界を極め、唯一無二の漆黒空間を創造しはじめる。この時点で既に、ある”引かれ合い”が生じており、そして今回の新作で”ポスト-プログレッシヴ・サウンド”の提唱者であるKscopeとの運命的、いや、必然的な出会いを果たし、そして今現在に至るわけだ。そうなんだ、UKの奇才がスティーヴン・ウィルソンならば、北欧の奇才はこのTrickster G(Kristoffer Rygg氏の別称)となるわけで、そういうわけなんだ、二人が発する”奇”の感性を持つ者同士、二人は自然と引かれ合っていたんだ・・・そう、”俺の界隈”の中でね。要するに、”全ては俺の感性に集まってくる・・・”というわけなんだ。えっ・・・えっ

 やっぱKscopeからのリリースだけあって、近年の”男のロマン”に満ちたインダストリアル・サウンドを核としつつも、本作では特に”プログレッシヴ・ロック”への大きな歩み寄りを見せ、オープニングを飾る#1”February MMX”からして”インダストリアル”×”ロック”な感触を聴き手に与え、同時にVoクリストファーの歌も力つよく”歌っている”という新鮮な感覚を与えます。クラリネットやエレクトリック・ギターやヴァイオリンの音を擁したサイケデリックな#2、Siri Strangerなるアダルティな女性ボーカリストをフューチャーした曲で、映画的なロマンチズムがたまんない#3”Providence ”にも、No-ManっぽいAmbient系プログレッシヴ・ロック的な”新しさ”が感じられたりする。#4”September IV”も穏やかな聖域的ムードからのエキセントリックなインダストリアル系ロックだし、近年では珍しいアコギを取り入れた#6”Island”は地味にいい曲で、本作の抒情的な物語の終わりを飾る約15分の大作#7”Stone Angels”は、近年Ulverの究極系となるSpoken Wordを展開し、壮麗なる聖音空間に”清らかな神”を創造し、そして聴く者の全てを”幸せ”にする・・・。これはある種の北欧神話を体験している気分になります。
 ・・・という感じなんだが、これまでの”陰”を中心とした、喜多郎のシルクロードばりの広大な郷愁世界という感じの曲ではなく、そういった”雰囲気重視”の曲ではなくて、今回は”曲らしい曲”を書いてきてるなぁ、と。あと本作はロック色が強めな分、色々と”商業的”と呼べる作品なのかもなぁ、って。そのせいか、EPを含む過去の四作品には”泣けた”が、本作はその”泣ける”要素やムードが極端に少ないです。酒に似合うあの”泣き”がね。オイラとしちゃあ、傑作『Perdition City』や前作『Shadows Of The Sun』で聴けたようなジャズいサックス/トランペットのシミジミとした”男泣き”が皆無なのが辛い。ちなみに、#1と#6はDepeche ModeSwansで知られるJohn Fryerがミックス&プロデュースを手がけてる、って所がまたポイント。結論としては、”こういうUlverもアリ”です。しかし毎度のこと”難解”な作品ではあるが・・・。

 まぁ、大人しくエレクトロニカやってろっつー意見も聞こえてきそうだが、それはともかくとして、”北欧”という地だからこそ誕生した、そもそも”北欧の音楽って何なの?”って思ってる人は是非とも。その”答え”・・・まではいかなくとも、少なくとも”ヒント”にはなりうる北欧幻影異世界が広がってます。品性の漂うブックレットを見るに・・・ンにもオススメ。あっ、アグネスさんにも。ホント、一目でいいから彼らのライブ”パフォーマンス”がみてーなー。そして・・・

             奇音のホロコーストを体感しろ・・・

8 / 10



War of the Roses
War of the Roses
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Ulver
Kscope (2011-05-03)
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The Gatheringの新曲はKscopeライク?

Artist The Gathering


Song
Heroes For Ghosts


フィメール界のマドンナことアネク・ヴァン・ガースバーゲン姐さんが脱退し、新ボーカリストにノルウェー人のセリエ・ヴェルゲラン姐さんを迎えて再始動したオランダの重鎮The Gatheringの新曲”Heroes For Ghosts”がフリーDL公開されていたので(勿論flacで)早速聴いてみたんだけど、いやはやこれは凄いです。
 この曲”Heroes For Ghosts”を書いたのは、メインソングライターでありギタリストのRené RuttenとkeyのFrank Boeijenで、その中身はギャザ史上最長となる約11分の長尺をやってて、音としてはアネク在籍時の後期ギャザ=ダークなトリップ・ロックを(後期ほど内省的ではないが)そのままに受け継ぎながら、アネク姐御に負けず劣らずなセリア姐の癒し系ヴォイス、No-ManUlverバリの華麗なエレクトロニカやシブぃトランペットを中盤に導入して超絶エピックな幻想美空間を創造する、ヒッジョーに”Kscopeライク”な抒情的過ぎるAmbient系アート・ロックを展開しているんだ。もしかすると、新作はKscopeさんからリリースされるのかも?(Ulver関連で)っていう、ありもしない予想でもしてみるわけだが、、、要はそれほどまでにKscopeチックなんだ。まぁそれは置いといて、そう遠からずリリースされるであろう新作にも俄然期待が高まるってもんです。前作のThe West PoleはSilje姐の言わば”お披露目”的なアルバムだったわけだし、今回の新曲を聴く限り、新作は相当ガチなものになりそうだッ・・・!!まさかまさか、アネク姐が電撃脱退してこのバンド自体”終わり”を迎えた感があったのにも関わらず、正直これほどまでの曲を今だに書けるってのは結構衝撃的だった。もはやアネクの”絶対的存在”が霞みかけるほどの曲です。うん、まだまだ”俺の界隈”でイイ作品を残してくれそうな予感がしまね。9点。

新曲のライブ↓↓↓

DJERVの新曲ビデオッ!!

Artist DJERV


おいらが数年前から目を付けていたAnimal Alphaの白髪鬼ことVoアグネット姐さんを擁するノルウェーのアヴァンギャルド・ブラック、その名もDJERVの新曲”Madman”のビデオが公開されました↓↓↓ 

 俺の感性にビビッとキタはずのAnimal Alphaが惜しくも解散してしまい、そのまま音楽シーンからフェードアウトしてしまうのかな・・・って不安に思っていた俺が馬鹿だった。さすがトロールを生んだノルウェーといった所ですね、ブラックメタルシーンにちゃんと受け皿がありました、そしてこのバンドの誕生です。”受け皿”という表現はいささか失礼かもだが、Animal Alphaよりも露出度やヤル気が違って期待感がハンパないですね。それはこの新曲からもヒシヒシと感じられます。同郷の新世代ホープKvelertakが編みだした”ヘヴィ・ブラックン・ロール”サウンドと、アグ姐さんの変幻自在かつ鬼姫季凛なあのボーカル・パフォーマンスが再び遺憾なく発揮された楽曲は(特に2分40秒からのアグ姐さんの艶っぷりったら///)、エンジニアにメシュガーやIN FLAMESを手がけたDaniel Bergstrand、プロデューサーにSLAYERやHATEBREEDやMONSTER MAGNETを手がけたMatt Hydeを迎えて完全なる布陣で制作された、今年リリースされる予定のデビュー作『S/T』に俄然と期待感を湧きだたせます。これが今のノルウェーが生み出した”ノルウェイゲン・ブラック”の新しき解釈ッ、そしてその片鱗がココにッ!!そして”俺の感性”の証明だッ!!・・・えっ。ホント、1,2年前にAnimal Alphaの存在を知れて良かったわ~~~。いやー、それにしても、ここ最近のノルウェーすげーわ。としか。
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