
北欧フィンランドのオルタナティブ/チェロ・メタルバンドの4人組、APOCALYPTICA の約3年振りとなる通算7作目「7th Symphony」を紹介。
01. At The Gates Of Manala ★★★★☆
02. End Of Me [feat.Gavin Rossdale] ★★★★☆
03. Not Strong Enough [feat. Brent Smith] ★★★★
04. 2010 [feat. Dave Lombardo] ★★★★
05. Beautiful ★★★☆
06. Broken Pieces [feat. Lacey Mosley] ★★★★★
07. On The Roaf Top With Quasimodo ★★★☆
08. Bring Them To Light [feat. Joe Duplantier] ★★★★★
09. Sacra ★★★★☆
10. Rage Of Poseidon ★★★★
メタリカの楽曲のカヴァーなどで一躍注目を集め、通称「チェロ・メタル」としてその名を広めた北欧フィンランドの4人組み、APOCALYPTICAの約3年振りとなる通算7作目「7th Symphony」なんだけど、このバンド、ここ最近の作品ではギターの導入やゲスト・ボーカルを迎えた楽曲を主としており、前作の6th「Worlds Collide」では、あの布袋さんや、Slipknot のコリィ・テイラー、Rammstein のティル・リンデマン、Three Days Grace のアダム・ゴンティア、Lacuna Coil のクリスティーナ、etc...の豪華すぎるほどのゲストを迎えた、非常に注目度の高い作品だったけど、本作の「7th Symphony」でもゲストとしてイギリスのバンド Bush のギャヴィン・ロスデイル、Shinedown のブレント・スミス、Flyleaf のレイシー・モズレイ、Gojira のジョー・デュプランティエ、etc...を迎え、Three Days Graceのアダムをフューチャーした名曲”I Dont Care”を筆頭とする、「前作路線」を素直に踏襲したオルタナティブ・メタル的なサウンド&楽曲が主な内容になってます。最早、これって別にチェロでやる必要なくねw・・・というようなツッコミはなしの方向で(笑
とりあえず、前作のゲストと今回のゲストを比べてみると、明らかに前作のメンツのが豪華っつーか、インパクトあるよなぁって、まず思うよね。本作のゲストで意外性があるのはGojiraのジョーが参加してるポイントくらいかな。・・・・・いきなりですが、次作はどんなゲストが参加するかてけと~に予想してみよう。オイラ的にはやっぱり、今現在北米ツアーを一緒に回っているDir en grey の京をまず一番に予想するんだ。理由は言わなくても、何となく分かってもらえるでしょう。両者とも「異端児」的な扱いを受けているし、「異色の組み合わせ」って散々言われている今回のUSツアーって、異色どころか「ベストオブベスト」な組み合わせなんじゃない?って僕は思ったりするんだ。まぁ次作もゲストを迎えた路線になると決まったわけじゃないから、今は何とも言えないけど・・・。それはそうと、Tool のメイナードが本作に参加する計画があったらしい。しかし残念ながらそれは実現しなかったわけだけど、もしかするとこの次の作品に参加する可能性は無きにしも非ずな予感がするね~。他には・・・デブ豚のチノとか、A7XのVoとか、思い切ってデヴィン・タウンゼンドとか、、、PARAMORE のヘイリーとか・・・って、それは流石にないかw
オイラがApocalypticaを知ったキッカケというのは、The Raumusのラウリ・ヨーネンが参加していた”Life Burns!”をYoutubeか何かで耳にして、「なにこれカッケー!!」ってなって、その頃はまだラスマスすら知らなかったから、後々ラスマスを聴いた時に、「このボーカルってあの曲(”Life Burns!”)のボーカルじゃん!!」ってわざわざ大袈裟に気づくというすげーどーでもいいエピソードなんかがあったりする。
1曲目の”At The Gates Of Manala”はプログレッシブかつヘヴィな曲調で、ブラストで激しめに突っ走るパートやクラシックな要素を持ったオープニングトラック。前作の”I Dont Care”に似たタイプのオルタナ・メタル系な2曲目の”End Of Me ”はギャヴィンの渋い歌声がキャッチーで良いです。Shinedownのブレントをフューチャーした3の”Not Strong Enough”はモロにShinedownなバラードですw スレイヤーのドラマーをフューチャーした曲で疾走感が気持ちイイ4の”2010”、タイトル通り「美しい」インストナンバーの5”Beautiful”、Flyleafのレイシー嬢をフューチャーした6の”Broken Pieces”は、初めの印象は「まぁまぁかな」って感じだったんだけど、いつの間にか永遠とリピートしてたキラートラック(オイラ的に)。やっぱしレイシー嬢の歌声は萌えますのぅ。それにダークな雰囲気が良いね!!Gojiraのジョーをフューチャーした8の”Bring Them To Light”はアグレッシブな疾走感とジョーの野獣バリなグロウルがクソカッコイイ曲。その名も「サクラ」な9の”Sacra ”も荘厳かつ壮麗な雰囲気が美し過ぎてヤバイヨヤバイヨ。10の”Rage Of Poseidon”もダークで怪しげな雰囲気を持った曲で、疾走するパートやアグレッシブなパートを織り込みプログレッシブに展開します。
全体のイメージとしては、聴き始めはそこまでの印象じゃなかったけど、聴く回数を重ねるにつれてだんだんと良くなってきた。ヴォーカル入りの曲も、そうじゃないインストも、ジワジワと味が出てくる感じ。兎に角、個人的には6曲目が異常にツボった。
という事で、「前作路線」が気に入った方は聴いて損はない「なかなか」の出来だと思うし、今回フューチャーしているゲストに興味がある人は是非ともオススメ。もう+0・5付けても良いくらいなレベルです。メタル界の「異端児」がナニかを聴きたければ必聴盤どすえ。
7.0 /10 点
7th Symphony
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