
イギリスはハートフォードシャー出身のメタルコアバンドの5人組、The Eyes of a Traitor の2作目「Breathless」を紹介。
1. Prologue ★★★
2. The Birth ★★★★
3. Come To My Senses ★★★★★
4. The Real You ★★★★
5. Your Old Ways ★★★★☆
6. Talk Of The Town ★★★☆
7. Nothing To Offer ★★★★☆
8. Breathless ★★★★
9. Crumble And Break ★★★
10. Grounded ★★★★
UK産の若手メタルコアバンド The Eyes of a Traitorの前作から約1年振りの2作目「Breathless」なんだけど、まずはオイラがこのTEoaTを知ったキッカケを話すと、本作の3曲目に収録されている”Come To My Senses”のPVを見て、なかなかの「プログレッシブ・メタルコア」で素直に「カッコイイじゃん」って感じたから、なんだ。
本作について、いきなり結論から言うと、イギリス生まれのメタルコアということで、USのメタルコアバンドとは一味違った、至極当たり前だけどUK的なメタルコアが楽しめる内容で、メロデス風なメタルコアが主流となっているUSバンドとは違い、このTEoaTが持つ若干のプログレッシブ/マス・メタル的な感覚はポスト・ハードコアにも通じる印象を受けます。露骨にメロデックに鳴らす場面は少なくて、全体的にしっかりと「アグレッシブ」&「ヘヴィ」な重厚感と適度なブルータリティを持ち合わせているところも、実に本格的な「メタルコア然」としていて、「メロディック」に傾倒しつつあるこの手のジャンルで、今だからこそ聴き応えがあるというか、今だからこそ逆に新鮮に聴けちゃうバンドなんじゃないかなーって。っていうか、バンド名で検索したら「激ロック」の記事が出てきた。なるほど、そういうバンドなのね~。
ボーカルの野獣のような生々しい咆哮も聴き応え満点だし、2曲目や5曲目で聴けるエモーショナルなクリーン・パートはUKらしい雰囲気があって良いし、平均年齢が二十歳そこそこという、良い意味で「青臭い」「若さ」を所々に感じさせてくれるストレートな勢いや跳躍感がたまらなく爽快で気持ちいい。「若さゆえの特権」、これが彼らの最大の特徴かな。メロディがキャッチーとかではなくて、独特の「ノリ」や「勢い」がキャッチー、という感覚で、若さ溢れるサウンドの疾走感も申し分ないです。
1の短いイントロから、豪快な咆哮を吐き散らすボーカルとブルータルかつプログレッシブなキレのあるサウンドが良い2の”The Birth”、僕が彼らを気に入るキッカケとなった3の”Come To My Senses”は、若さ溢れるエネルギッシュなノリと叙情的かつプログレスな展開が完璧すぎるキラートラック。この曲は完全に「キッズ歓喜!!」な「青春メタルコア」。キレキレなGリフが印象的な疾走感を持った4の”The Real You”、US的な叙情的なイントロとUKらしいエモーショナルなクリーンVoが良いメタルコアな5の”Your Old Ways”、デスコアっぽいかもしれない6の”Talk Of The Town”、ブルータルなパートと爽快すぎるほどスピーディに疾走するパートとのギャップが良い7の”Nothing To Offer”、初っ端から疾走する9の”Crumble And Break”、疾走感がたまらない10の”Grounded”。
PVにもなってる3曲目の”Come To My Senses ”以外キラーな曲はないけども、全体的な曲のクオリティーはそこそこ高めなんで、決して悪くない内容してます。オイラ的には”Come To My Senses”だけで聴く価値ありだと思う。
という事で、メタルコアはUSのバンドばっかでちょっと飽きてきたかもっていう人に是非ともオススメしたいのと、プログレッシブな音楽が好きな人にも是非。・・・ジャケはビミョー過ぎるが・・・。
7.0 / 10 点
BREATHLESS
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