Welcome To My ”俺の感性”

墓っ地・ざ・ろっく!

2010年04月

Bullet For My Valentine 「Fever」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
UK産のメロディック・メタルコアバンドの4人組、Bullet For My Valentineの約3年振りの3作目「Fever」を紹介。


01. Your Betrayal            ★★★★★
02. Fever                 ★★★★
03. The Last Fight           ★★★★★
04. A Place Where You Belong   ★★★★☆
05. Pleasure And Pain         ★★★☆
06. Alone                 ★★★☆
07. Breaking Out Breaking Down  ★★★☆
08. Bittersweet Memories      ★★★★
09. Dignity                ★★★★
10. Begging For Mercy        ★★★☆
11. Pretty On The Outside      ★★★★


いわゆる「新世代型メタル」の第一人者とされる、UKのウェールズ出身の4人組、Bullet For My Valentineの前作から約3年振りとなる3作目「Fever」なんだけど、本作のプロデューサーには、Linkin ParkLACUNA COIL などを手掛けた事で知られるドン・ギルモアを迎えた作品で、一通り聴いてみての大まかな印象としては、彼らBFMVが目指す「メインストリームなアリーナロック」というスタイルをより一層推し進め、ギターの音自体はしっかりとしたヘヴィな「重さ」が感じられるが、全体的にメタリックな質感の強かった前作の「Scream Aim Fire」と比較すると、本作の音は大衆受けしそうな「ロック」な音質に様変わりし、非常に耳触りの良い聴きやすい音作りがなされています。楽器隊が1番の聴き所だった2ndとは違い、今回はVoマシューの分かりやすいボーカル・メロディを中心に聴かせる印象。その辺からも「大衆受け」を狙った変化が感じられます。

さて、問題の曲についてだけど、こちらの印象としては前作の2ndの流れを確かに踏襲しつつも、1stの頃のエモ/スクリーモ寄りの雰囲気が僅かながら戻っているというか、BFMV本来のあるべき姿というか、曲をなんとな~く聴いただけで「あっ、BFMVだな」って思えるような、実に「BFMVらしい」楽曲を聴かせ、そして3作目の新しい風=「大衆向けロック」なスタイルに大きく足を踏み入れたサウンドを展開してます。が、やはりプロデューサーの影響がない訳ではないので、言っても1stの頃のUK的なエモ/スクリーモっぽさは非常に薄いし(本作はUS的なエモ系)、メロディの質はそれなりに高いとは思うけど「ドン・ギルモアを起用したわりには」メロディに特別フックがあるってわけでもないので、聴く人によっちゃ「凡個性」と感じてしまうかも・・・!!!!要はアメリカンナイズされているっちゅー事。しかし、それをポジティブに考えれば、大衆向け大物バンドと仕事をしているドンを起用した事により、その部分も「大衆向け」を推し進めるBFMV的な利点に繋がっているんじゃないかなーって。噂によると、どうやら本作はドン・ギルモアではなくてボブ・ロックと仕事をする可能性もあったらしいので、本作を聴いた後に「ボブロックをプロデューサーに迎えていたらどんな作品になってたんだろうなぁ」って、申し訳なくも思ってしまうのも事実。

1の「Your Betrayal」は、これまでのBFMVとは一味違った曲でなかなかカッコイイ。タイトル曲の2の「Fever」は、イントロこそメタル調だが、全体的には適度にメタリックなハード・「ロック」という印象が強いメロディックなナンバーで、1曲目に続き、これまた新しいBFMVが垣間見れる。3の「The Last Fight」は、イントロのスラッシーなリフから2ndの流れを感じさせ、Voマシューの歌メロに関しても2ndの雰囲気を踏襲しててなかなかカッコイイ。この曲のGソロからはUSのA7Xっぽさを想起させる。4の「A Place Where You Belong」は、王道中の王道バラード曲。とりあえず、ここまでの4曲で序盤の流れができてる。続いて5の「Pleasure And Pain」は、イントロのリフが3曲目と被ってるのが若干気になるし、マシューの歌メロもエモ寄りだが、特別フックに富んでいるわけじゃないので、1~4曲目と比べると少しだけ質が落ちる。イントロから壮大なkeyが耳を引く6の「Alone」も、リフが過去の曲と被っているような気がするというか、どっかで聴いた事あるような感じがして、個人的には新鮮味を感じられなかった。7の「Breaking Out Breaking Down」も、ヘヴィなハード・「ロック」な曲だけど小粒な印象。8の「Bittersweet Memories」は、Linkinがやりそうなバラード調の曲。9の「Dignity」は、サビがまぁまぁ好きかも。10の「Begging For Mercy」も、どっかで聴いたようなリフがあって残念。けどインスト部分は良い。ラストの11は本作で1番アグレッシブなメタルコア曲。
序盤の流れは十分に満足なんだけど、中盤から終盤にかけての曲はイマイチパンチの欠ける曲に聴こえてしまい、アルバムを通して聴くのはツライかも。メタリックでスラッシーなギター・リフは2ndからの流れが確実にあるんだけども、如何せんriffのバリエーションの少なさが目立ってるのがちょっと気になった。

という感じでまとめると、ベース担当のジェイソンがスクリームするアグレッシブなパートもキモチ少なくなってるけど、Voマシューのエモーショナルな分かりやすい歌声がメインな「新世代型メロディック・メタル」として聴けば、十分に質は高いアルバムだと思う。期待が高すぎなければ、それなりにオススメできる佳作っちゅー感じかなぁ。僕自身は、ネット上の好意的な評判を真に受けて、暗に期待を大きく膨らませていたせいか、本作を聴き終えた後に肩透かしとまではいかないけど、「まぁこんなもんか」みたいな、ナニして賢者タイムが発動してる「あの感じ」に近い妙な冷静さがあった。僕的には、1st>2nd>3rd、こんな感じですかね。あと、このジャケは・・・なんか地味じゃんじゃん。


7.0 / 10


Fever
Fever
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Bullet For My Valentine
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BARREN EARTH 「Curse Of The Red River」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
Swallow The Sunや元AmorphisKreator などのメンバーで構成されたフィンランドのプログレッシブ・メタルバンドの6人組み、BARREN EARTH のデビューアルバム「Curse Of The Red River」を紹介。


01. The Curse Of The Red River   ★★★★★
02. Our Twilight              ★★★★☆
03. Forlorn Waves            ★★★★
04. Flicker                 ★★★★★
05. The Leer                ★★★★
06. The Ritual Of Dawn         ★★★★☆
07. Ere All Perish             ★★★★
08. Cold Earth Chamber         ★★★★
09. Deserted Morrows          ★★★★


Swallow The SunのVoミッコや元Amorphisのベーシストとキーボーディスト、KreatorのGサミなどの豪華メンバーで構成されたフィンランドのプログレッシブ・メタラー、BARREN EARTHの昨年リリースされたEP「Our Twilight」に次いでのフルレンスデビュー作「Curse Of The Red River」なんだけど、この「フィニッシュ・オールスター」とでも呼びたくなるような豪勢メンツを集結して完成された音楽というのは、同郷のAmorphisタイプのフォーク/プログレッシブ・メタルを軸に、Opeth の「70sプログレ」やSwallow The Sunの「ドゥーム」&「メロデス」の成分をミックスしたメタルをやってて、キーボード&シンセの多彩な音や初期のOpethを想起させるアコギの音、郷愁感が溢れまくりなフルートっぽい吹奏楽器や日本の琴のような華麗な音を積極的にセンス良く取り入れた、非常に「僕好み」でハイクオリティなプログレッシブ・サウンドを聴かせてくれます。昨年のEPや本作のジャケは、Opethなどのジャケを手掛けたあのトラヴィス・スミス氏っつーのも、実に分かりやすいよね。つまりはトラヴィスファミリーなバンドって事です(・∀・)

1曲目の「The Curse Of The Red River」は、Opethタイプの幽玄かつサイケデリックな雰囲気を持った暗黒プログレ・メタルで、アコギのクリーンな音色やVoミッコのサイケデリカなクリーン・ボーカル、緊張感のあるGソロパートやフルート的な吹奏メロディをクリーンなアコギとプラスして聴かせる終盤のインスト部分とか、色々と聴き応えありすぎなキラートラック。昨年出たEPのリードトラックだった2曲目の「Our Twilight」は、ドラマティックな叙情ギターが全面に出てる曲で、爽やかなんだけど微妙にサイケなクリーン・パートがイイ感じ。3の「Forlorn Waves」は、モロにAmorphisタイプのシンプルな曲で、低音を気持ちよく聴かせる刻みGリフがカコイイ。暗黒サイケに始まる4の「Flicker」は、1曲目と同じくフォーキーなアコギを使ったり、ミッコのクリーン&グロウルを切り替えながら静と動のメリハリを効かせながら混沌と展開する曲で、日本の琴っぽい音を綺麗に靡かせる終盤のパートはマジで感動もの。。。5の「The Leer」は、疾走感と叙情性を併せ持つメロデス風ナンバー。6の「The Ritual Of Dawn」は、key&シンセを全面に、ギターは叙情的に聴かせる若干レトロな雰囲気がある曲で、スリリングなGソロやドイツのプログレバンドRPWLっぽいフワフワしたクリーン・パートも○。つか、RPWLのボーカルがゲスト参加してる?7の「Ere All Perish」は、刻みGリフで緊張感を保ちながら、keyの幽玄な雰囲気や怪しいクリーン・パートを聴かせる曲。イントロのクリーンなアコギだったり叙情的なギターがメロディックな8、ドゥーミーな9でラストを飾る。

これだけの豪華メンツを揃えているにも関らず、個々のセンスが衝突せず喧嘩せずにしっかりと楽曲に表現されてるし、それぞれの見せ場っつーのが各曲に存在するんで、もの凄いボリュームというか、聴き応えがあります。全9曲でトータル約54分という本作なんだけど、序盤の流れはほぼ完璧だが(特に1曲目や4曲目は最高)、中盤から後半にかけては若干インパクトに欠ける曲が続く印象、、、なんだけど、捨て曲はないので特にコレといった文句はないです。このBARREN EARTHは、簡単に言っちゃえばOpeth+Amorphisな音楽性なんで、サウンドのオリジナリティというのは極めて低め、だけど曲の質は高いのでその辺は上手にカヴァーできてると思う。個人的に特にポイント高い所は、初期のOpethを想起させるアコギのクリーンな「あの音」で、今のOpethでは聴けない「懐かしさ」が僕のツボにキタ。
Voのミッコは本業のSwallow The Sunの時と同様に、グロウルとクリーンを使い分けるスタイルで歌うんだけど、クリーン・パートの雰囲気はSwallow The Sunとは一味違い、BARREN EARTHの曲に合った若干「サイケ」なメロディを歌ってるのが良いんだよねぇ。特に1曲目のクリーン・パートは素晴らしい。keyの味付けも幅広いし、ギターの刻みやソロプレイも惜しげもなく披露してて、メンバーそれぞれのポテンシャルが高めなのも、聴き手としては嬉しい所。

という感じで、もはや言わずもがな、「この手」のサウンドやバンドが好きな人は聴いて損はないと思うし、個人的に、今年のベストに入りそうな気がしないでもない良盤ですよ~。オススメ!!


8.0 / 10


Curse of the Red River
Curse of the Red River
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Barren Earth
Peaceville UK (2010-03-23)
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SYBREED 「The Pulse Of Awakening」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
スイス産のインダストリアル・メタルバンドの4人組み、SYBREED の約2年振りの3作目「The Pulse Of Awakening」を紹介。


01. Nomenklatura                ★★★★☆
02. A.E.O.N.                    ★★★★☆
03. Doomsday Party               ★★★★★
04. Human Black Box              ★★★★★
05. KillJoy                     ★★★★
06. I Am Ultraviolence             ★★★★☆
07. Electronegative               ★★★★
08. In The Cold Light              ★★★★
09. Lucifer Effect                ★★★★
10. Love Like Blood [Killing Joke cover]  ★★★★★
11. Meridian A.D.                 ★★★★
12. From Zero To Nothing           ★★★★


国内盤がリリースされたという事で、IN FLAMES とのツアー経験もあるスイスのインダストリアル・メタルバンドの4人組、Sybreedの3作目「The Pulse Of Awakening」を聴いてみたんだけど、これが予想以上に素晴らしい出来でビックリ。
音楽性は、FEAR FACTORYMeshuggah タイプの激音グルーブ・メタルサウンドを基盤に、そこへキーボードの音やピコピコしたエレクトロニカやサイバーな電子音やゴスチックな要素を追加した、ロマンティックな「近未来型メタル」をやってるんだけど、このバンドはアグレッシブなデス声と日本のV系にも通じるナヨり系クリーン・ボイスを使い分ける、イケメンボーカリストベンジャミンの存在が大きなポイントになってて、その全体的なサウンドの世界観というのが、個人的にツボにはまった。特にナヨり系クリーンボイスのフレーズのメロディが印象に残りやすいというか、フックがしっかりとあってクセになるんだよなぁ。このVo聴いてると一緒にナヨりたくなっちゃう不思議・・・!!、、、国産でBlood Stain Child っていうバンドが居るけど、それっぽいV系メタル的な部分を感じさせるかも、このSybreedは。海外のバンドで近いのでは、デンマーク産のMnemicRaunchy とかやね。僕的に、スイスのバンドっつーとEluveitie のイメージしかないけど、こんなスゲーバンドが存在したとわねぇ。これからはスイスのバンド=Sybreedってなっても可笑しくないかもなー。

サイバーなエレクトロニカが効果的な1曲目の「Nomenklatura」から、ロマンティックにナヨるヴォーカルがクセになる。2の「A.E.O.N.」は、ブラッキーなブルータル・パートとスピード感を出しながら展開するクリーン・パートとの対比がカッコよく、若干ゴシックな雰囲気もあるインダストリアル・メタルナンバー。3の「Doomsday Party」は、ピコピコしたエレクトロニカとRAMMSTEIN的なオマージュを織り交ぜながら展開する、ノリノリに踊れちゃうアップテンポなキラー・ナンバー。4の「Human Black Box」は、妙なフックを感じさせるサイバーチックなナヨりクリーン・ボーカルがツボ過ぎる。5の「KillJoy」は、比較的シンプルかつ大人しめな曲で、エロいっつーかセクスィなネットリとした雰囲気が印象的。6の「I Am Ultraviolence」は、初っ端からブラストでアグレッシブに爆走する曲で、Meshuggah的なグルーブ・メタルっぽい。7の「Electronegative」は、ノリやすいテンポとMeshuggah的なグルーブの組み合わせが良い、というか「エレクトロネガティブ」っつーナルいタイトルが良いw8の「In The Cold Light」は、これまでの曲とは一味違い、サイバー&エレクトロニカの音をメインにゆったりと展開する大人しい曲。9の「Lucifer Effect」は、スケールのデカイ壮大なストリングスを全面に押し出した曲で、中盤のMeshuggahっぽい所もポイント。クリーン・ボイスが入るパートもエロス~な感じがして、もの凄くイイアクセントになってる。10の「Love Like Blood」は、 Killing Jokeっていうアーティストのカバー曲。これがまたすこぶる良いカバーで、個人的にドツボです。11の「Meridian A.D.」は、イントロから激しくヘヴィ、そして壮大な曲で、独特の世界観が良い。12の「From Zero To Nothing」は、約10分ある長尺で、全体的にアトモスフィアーな雰囲気が印象的。
という感じで、捨て曲はないし、全曲に味があって最初から最後まで飽きずに楽しめた。けど、トータル時間が若干長くて気になるかも?それ以外は完璧だと思う。次のアルバムが超楽しみ、、、その前に1st,2ndをチェックしなければー。

という事で、今無性に「ナヨりて~~!!」って人に特にオススメできるし・・・(笑)、メロデス好きにもイケる秀作ですよコレ。ゴシック好きにもイケちゃうかも!?メイデンのブルースっぽい人が居る2ndのジャケより、本作のジャケのがSybreedの音楽性と合っててクールでカッコイイ。とにかく、素直に「アタリ」と呼べるアルバムですな(・∀・)


8.0 / 10

ザ・パルス・オヴ・アウェイクニング
サイブリード
Spiritual Beast (2010-03-24)
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MUTINY WITHIN 「Mutiny Within」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
アメリカから新しく現れた、ROADRUNNER期待の新人メタル・バンド、MUTINY WITHIN のデビューアルバムでセルフタイトルの「Mutiny Within」を紹介。


1.Awake          ★★★★★
2.Images          ★★★★
3.Falling Forever     ★★★★☆
4.Year Of Affliction   ★★★☆
5.Forsaken         ★★★☆
6.Lethean          ★★★★
7.Oblivion         ★★★★
8.Undone          ★★★★☆
9.Hours           ★★★
10.Suffocate       ★★★☆
11.Reflections      ★★★☆


key入り6人組の新人バンド、彼らMutiny Withinの音楽性は、メディアからはいわゆる「新世代メタル」と呼ばれる至極「現代的なメタル」をやってて、Gリフやら音質やらは最近のTriviumにソックリなんだけど、曲は「プログレッシブ」「パワー・メタル」「メタルコア」をごっちゃにした感じの、テクニカルな曲構成が大きなポイントっつーか、聞かせ所になってるっつー印象。ツイン・ギターのピロピロ具合はArch EnemyDragonForceを容易に想起させるし、つまりはギターヒーロー系ゲームへの市場も狙った、色々な面で実に現代的なメタルをやってるなーって思わせるバンド。現にGoW3のサントラに曲を提供してたりするしね。つーか、DragonForceをメタルコア寄りにしたらこんな感じになりそうだなーw
オペラも嗜むというVoクリス・クランシーのパワー・メタルばりに芯の通った歌唱がなかなかインパクトがあったりするし、keyの音色からはDream TheaterSymphony Xや等の影響が伺える部分もあったりする。けど、このバンドはUS産のバンドには比較的珍しいkeyの使い方してるかも。なんというか北欧寄りのkeyというか。Voパートの割合を言うと、激しくスクリームする場面は少なめで、そのせいかより一層パワー・メタルっぽいイメージが強くなる。いやはやこれが「現代的パワー・メタル」の完成形、って言うてもいいじゃないかなーって。なにやら、「ヘヴィに、速く、そしてテクニカルに」をバンドの信条に掲げてるらしく、そーいう所も、まさにステレオタイプでとても現代的なバンドって感じがしていいじゃんw

ビデオにもなってる1曲目の「Awake」は、Triviumっぽいリフでアグレッシブに走る曲でツカミはok。2の「Images」はkeyが目立った曲。3の「Falling Forever」は、Voのハイトーン全開な始まりから、ザックザクと刻むリフで進み、Voのメロディが美しいサビへと展開するナンバー。4の「Year Of Affliction」と5の「Forsaken」は、激しいパワー・メタルな曲。6の「Lethean」は、サビはクリーンだが、激しくスクリームするパートが多めなアグレッシブなメタルコア的ナンバー。7の「Oblivion」は、ギターが常にピロピロいってる曲。8の「Undone」は、綺麗なメロディが印象的。
曲の流れとしては、やっぱり似通った曲が多いというネガティブな印象があるんで、中盤~後半にかけてどうしても飽きというのが出てきちゃうかなー。特に後半はちと辛いものがある。

デビュー作だし、及第点はギリ越えてる内容だと思うし、2ndでどれだけ凄くなってくるか期待したいバンドですなぁ。という事で、ほどほどにオススメです、コレ。前文に名を出したバンドが好きな人は特にね(・∀・)


7.0 / 10


Mutiny Within
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Katatonia 「The Longest Year」 EP レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
昨年、新作「Night Is The New Day」をリリースした、北欧スウェーデンのオルタナティブ・メタルバンド、Katatonia のEP「The Longest Year」を紹介。


01. The Longest Year
02. Sold Heart
03. Day And Then The Shade [Frank Default remix]
04. Idle Blood [Linje 14]


個人的に、「Night Is The New Day」の中で1番好きな曲だった「The Longest Year」がEPになるという事で、めっちゃ期待が大きかったわけなんだけど、本作に収録されてるのは全4曲とPV2つ。まずは「The Longest Year」、そして新曲となる「Sold Heart」「Day And Then The Shade」「Idle Blood」のリミックス・バージョン。この中では、やっぱり新曲の「Sold Heart」に注目というか、耳が集まるわけなんだけど、だいたいの印象としては、2006年リリースの「The Great Cold Distance」アルバムからのシングル「July」に収録されている「Unfurl」を想起させるようなトリップ・ホップ風なナンバーで、僕的にその「Unfurl」はKataの最高傑作と言っていいほどドツボな曲だったんで、今回の「Sold Heart」「Unfurl Ⅱ」と呼んじゃいたくなるほど、僕のツボを再び刺激するキラーナンバーでして、「やっぱりKataのシングル&EPに入ってるBサイドの曲は素晴らしいなぁ」と再確認させてくれます。3曲目「Day And Then The Shade」と4曲目「Idle Blood」のリミックスバージョンは、Kataのシングル&EP作品らしいエレクトロニカやkeyを全面に出した曲で、これまた良いアレンジしてくれてます。つーか、そろそろこの手のエレクトロニカをフルに活用したアコースティック・アルバム出してみるのもアリなんじゃないの?って思ったりするわけで。けど、Kataの主要メンバーは「自分らはエレクトロニカ・バンドになるつもりは無い」って言ってるし、その可能性は薄いかなぁ。個人的には、密かに期待しているナニがあったりするんだけどねー。・・・という事で、僕と同じく「Night Is The New Day」がツボったっつー人は、「KATATONIAワールド全開」の本作EPを入手する価値大有りですよーっと。


Longest Year
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Katatonia
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