
スイスを代表するケルティック/フォーク・メタルバンド、ELUVEITIE の約1年振りとなる4作目「Everything Remains As It Never Was」を紹介。
01. Otherworld ★★★
02. Everything Remains As It Never Was ★★★★★
03. Thousandfold ★★★★
04. Nil ★★★★☆
05. The Essence Of Ashes ★★★☆
06. Isara ★★★★
07. Kingdom Come Undone ★★★★★
08. Quoth The Raven ★★★☆
09. (Do)Minion ★★★★☆
10. Setlon ★★★★
11. Sempiternal Embers ★★★★
12. Lugdūnon ★★★★
13. The Liminal Passage ★★★☆
昨年リリースされた、全編アコースティックアルバムの前作「Evocation I - The Arcane Dominion」から約1年振りの新作「Everything Remains As It Never Was」なんだけど、本作は「俺達のELUVEITIEが帰ってキターーーー」と言わせんばかりの、前作とは一転してELUVEITIEらしいアルバムになってます。
ELUVEITIEといえば、Dark Tranquillity タイプのイエテボリ・メタルをベースに、ピーヒャラ♪ピーヒャララ♪♪とケルティックかつフォーキーなメロディを乗せて展開する、「ニューウェーブ・オブ・フォーク・メタル」な音楽性をしてるわけなんだけど、通算4作目にあたる本作でも、その「今のDark TranquillityよりDark Tranquillityしてる」サウンドは健在で、今作のプロデューサーにはBullet For My Valentine 等を手掛けた人が担当してるらしく、モダンな音質や楽曲に関してもBFMVのような「聴き易さ」に重点が置かれている印象が強く、そのせいか1stや2ndの頃のようなゴリゴリとしたアグレッションやヘヴィな重みは一歩減退した感があるし、本作のフォーキーなメロディの質に関しても、1stや2ndと比較すると、「ただピーヒャラピーヒャラ鳴ってるだけ」に感じてしまう、耳に残りずらいメロが多いといったネガティブな印象も正直あったりします。が、一方の、dtタイプのイエテボリ・リフは相変わらず冴えててカッコイイんで、その辺は心配ご無用。メタルコア+ジャーマン・メタル臭いクワイヤが特徴的な5曲目の「The Essence Of Ashes」は意外と新鮮に聴ける。2曲目のタイトルトラック「Everything Remains As It Never Was」や5曲目や8曲目や12曲目では、ハーディ・ガーディという弦楽器担当のAnna MurphyをVoにフューチャーした曲があったりと、確実に前作からの流れを汲んだ「本作」だと言えそう。残念なのは、終盤ちょっとダレ気味になっちゃう所。かのトラヴィス・スミス氏が手掛けたジャケはイイ感じ~。
なんだかんだ、1stや2ndと比べると若干劣る部分が目立つんだけど、それでもやっぱり「ELUVEITIEらしさ」をしっかりと持ってるアルバムなんで、個人的にはdtの新作より好きかもしれないなー。、、、いや、やっぱ同じくらいかな。
7.5 / 10 点
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