2009年04月
すげーシュールでオモローな感じ。
今日から僕はこのスクールに通いたいと思います。
フランス産のプログレッシヴ/パワー・メタルバンド、ADAGIO の通算4作目「Arcangels In Black」を紹介。
01. Vamphyri ★★★★★
02. The Astral Pathway ★★★
03. Fear Circus ★★★★
04. Undead ★★★
05. Archangels In Black ★★★★
06. The Fifth Ankh ★★★
07. Codex Oscura ★★★★
08. Twilight At Dawn ★★★
09. Getsu Senshi ★★★★
Adagioといえば、数少ないフランス産のメタルバンドで、その音楽性はSymphony X やDGM タイプのプログレッシヴ・パワー・メタルにクラシックなピアノを入れたりしてドラマティックに展開する曲をこれまでにやってたんだけど、ヴォーカルを新しく迎えての本作「Arcangels In Black」を聴いての印象は、ADAGIOがこれまで得意としていたプログレッシヴな大作ナンバーは7曲目の「Codex Oscura」だけで、他の曲は5分単位でAdagioにしちゃーコンパクトにまとまってる曲が多い作品で、その点からかの影響か長尺指向のプログレメタル色をだいぶ弱めて、ステファン・フォルテのテクニカルかつスリリングなギタープレイ中心のパワー・メタル色を強めてきた作風にちょっとだけ変化してるんだ。従来のプログレ/テクニカルな部分は勿論あるんだけど、どちらかと言えばオーソドックスなパワー・メタルやモダンなメタル要素を中心に作られてる内容で、その力強くアグレッシヴなプログ・パワー・メタルサウンドにホラーチックなkeyのメロディやクラシカルなアレンジを付け加えた、フレンチ産らしい独自のヘヴィ・メタルサウンドを聴かせる内容。
問題の楽曲についてなんだけど、まー悪くないけど、インパクトに欠ける曲が多いかなー、というネガティヴな印象が強いです、正直言って。アグレッシヴで勢いのある1曲目の「Vamphyri」は結構強力なんだけど、その後、それ以外はピンと来ない曲が多いんだ。他に印象的な曲と言えば、タイトル曲の5くらいかなー。なんていうんだろう、全体的に味気なさ過ぎるというか・・・新ヴォーカルの歌メロも特別印象に残るって分けでもないし・・・ちょっとkeyのメロディがちじこまってるような気がしないでもないんだ。。。う~ん・・・薄味だなぁ・・・ちょっと地味だなー。フレンチ産らしい独特の歌メロは聴けるんだけど、これまたイマイチフックが弱いんだよなー・・・。惜しい。まー、これは聞き込みが足りないだけなのかも知れないんだけど、数回聴いた限りではあまり良い感想が出なかったな。
という感想で、ボク的には並盤くらいかなーと思いました。この手のジャンルのマニア向けかな、今作は。
6.5 / 10
キングレコード (2009-04-08)
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USA産のメタルコアバンド、GOD FORBID の約3年振りの通算5作目「Earthsblood」を紹介。
1. Discovery ★★
2. Rain ★★★★★
3. Empire of the Gun ★★★★☆
4. War of Attrition ★★★★
5. New Clear ★★★
6. Shallow ★★★
7. Walk Alone ★★★★★
8. Bat the Angels ★★★☆
9. Earthsblood ★★★★
10. Gaia (The Vultures) ★★★
USA産のMAメタルコアバンドの彼らGod Forbidの音楽性は、がっつり北欧メロディック・デスの影響下にあるメタルコアで、その北欧メロデスを基盤にザクザクザシュザシュとキャベツを千切りに刻むが如く、スラッシーなアピールも彼らのサウンドから覗かせる、その各方面からの影響を自己流に仕上げ消化したモダンなメタルコアをやってる。楽曲は程よくドラマティックに展開し、聴き手の好みが分かれそうなクリーンヴォーカルも使ってる。このバンドはこれが初体験なんで、バンドの実態とかはよく知らないんだけど、ライブ映えしそうな曲が多いような気がした。基本的にはスラッシーなメロデスがベースなんだけど、このバンドのGリフからはなんとなく正統派メタル的なカッコよさが感じられるのも面白い部分。とにかくGリフが格好良いんだ。微妙に例えが違うかも知れないけど、クリーンヴォイスの使い方やGソロのスタイルといい、スラッシーでドラマティックなサウンド的に考えて、正統派メタルからの影響が色濃いTRIVIUMに1番近い感性を持ってるバンドなのかも。
劇的なほどのドラマティックさを見せるイントロナンバーの1、切れ味鋭いGリフが素直にカッコイイ、アグレッシヴでドラマティックに展開する2、ザシュザシュと刻むGリフとキャッチーでメロディックなサビが印象的な3、怪しいGリフやらザクザクとしたGリフやらでアグレッシヴに展開する4、ドラマティックな5、80年代のハードロック張りにメロディックでキャッチーなイントロから始まる7、約9分あるドラマティックな大作ナンバーの9は今作のハイライトになってる。全体的な流れとしては1~4までのツカミが1番の盛り上がりどころになってる。中盤はビミョーに進み7でドーン!!と盛り上げ、終盤ボチボチに展開する感じ。
ちゅー感じで、通算5作目ということで安定感を持った、まぁまぁの佳作って所ですかね、今作は。個人的には可もなく不可もなく・・・な感じでした。。。あんま強くオススメはできないけど、しっかりと個性を持った格好良いメタルコアが聴きたいって人にオススメのアルバムです。
7.0 / 10
Century Media (2009-02-24)
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アメリカの羊こと、USA産のスラッシュ/メタルコア・バンド、LAMB OF GOD の通算5作目「Wrath」を紹介。
1. The Passing ★★
2. In Your Words ★★★★☆
3. Set To Fail ★★★★★
4. Contractor ★★★★★
5. Fake Messiah ★★★
6. Grace ★★★★★
7. Broken Hands ★★★★☆
8. Dead Seeds ★★★★
9. Everything To Nothing ★★★★
10. Choke Sermon ★★★
11. Reclamation ★★★
個人的にLAMB OF GODの初体験になった新作の「Wrath」がなかなかイイ作品だったので、その紹介と軽い感想をてけとーに書いてみる。まずは1曲目から個人的に想像していたLOGとは違った、らしくないメロウなアコギを使ったイントロナンバーからちょっとした驚きが感じられる。そのイントロに次いで2の「In Your Words」は、スプラッシュ!!な始まりから、ランディの咆哮と共にメタルコアリフで走り始め、ミドルパートを交互に交え展開するナンバーで、妙に明るくも怪しいメロディパートが印象的な曲。3は初っ端からブラスト張りに走りまくるドラムとスラッシーなGリフで爆走するイントロからはじまり、パンテラ風のうねりまくるグルーヴィなGリフが強烈なインパクトを残すナンバーで、絶妙な流れで入ってくるメロディアスなGソロもたまらない。4は猛獣のようにゴリゴリアグレッシヴに走る曲で、モッシュ・パートも強力だ。5はメサーイアーーーーー!!な曲。これまたLOGらしからぬ?メロウなGが靡くイントロで始まり、その後パンテラ風にうねるGリフでゴリゴリグリグリ潰しまくり押しまくり、3と同じくメロディアスなツインGソロがグッドなタイミングで入ってくる6曲目。怪しいGリフでミドルテンポに進む重くヘヴィな7。うねりまくりなGリフが弾むようなグルーヴを生み出す曲で、疾走パートも小刻みに交えながら展開するナンバーの8。9はヘヴィヘヴィにゴリゴリ潰すサウンドにメロウな悶絶Gソロが入ってくるナンバー。10はゴリゴリナンバー。正直、終盤ダレる印象があったりするが、特に大きな問題ではないです。ここまで意外にも分かりやすいメタルサウンドだったとは正直驚いた、と同時にもっと早くLOGを知っておけば良かったと後悔。。。それほど予想以上に聴きやすくてビックリだし、LOGをガチガチしたイメージで敬遠していた人にもオススメできる取っ付きやすさを持った作品だと思う。
ランディ(Vo)の野獣の遠吠えの如く叫びまくる咆哮は、彼らの高い人気を裏付ける証明になってるアグレッシヴでハイレベルなヴォーカルパフォーマンスを見せ付け、パンテラやスレイヤーからの影響がモロに出てるツインG、破壊力抜群な硬いドラミング、このそれぞれのパート全てが1級品で、その集合体が本作の「Wrath」に凝縮されている。歌メロとGリフが意外にも分かりやすかったりするのが、個人的に好印象を得た部分。Gソロも流麗でとてもメロディアスなんです。
見事ビルボードチャート2位に輝いた今作で、アメリカのピュア・メタル=LAMB OF GODという図式を確定付けたアルバムと言える好盤です。
7.5 / 10
ROADRUNNER JAPAN(W)(M) (2009-02-18)
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