元Within Temptation のキーボーディスト、マタイン・ウェスターホルトを中心に結成された、弱冠21歳という紅一点の歌姫シャルロット嬢を擁する、オランダ産のシンフォニック・ゴシック・メタルバンド、DELAIN の2作目「April Rain」を紹介。
01. April Rain ★★★★★
02. Stay Forever ★★★★☆
03. Invidia ★★★★
04. Control The Storm ★★★★☆
05. On The Other Side ★★★☆
06. Virtue And Vice ★★★★☆
07. Go Away ★★★★★
08. Start Swimming ★★★
09. Lost ★★★★
10. I'll Reach You ★★★★★
11. Nothing Left ★★★★
元Within Temptation のキーボーディスト、マタイン・ウェスターホルトを中心に結成されたDELAINの2ndアルバム「April Rain」。
始めはプロジェクトとして発足していたオランダ産の5人組Delainだが、今日紹介する彼らの2作目でついに正式な「バンド」としてめでたくスタートを切った。つまりは実質的にデビューアルバムとして今作を聴いていいと思う。紅一点の歌姫シャルロット嬢を擁する彼女らの音楽性は、元Within Temptationのキーボードプレイヤーがバンドの中心だという事もあってか、同郷のWithin TemptationやNightwish を容易に想起する事ができる、荘厳かつ壮大でダイナミズムに溢れたシンフォニック/ゴシック・メタルをやってる。どちらかと言えば、Nightwishのサウンドに近いしっかりと地盤の固まったシンフォニック・メタルな印象。サウンドはNWでヴォーカルスタイルはWTてな感じ。フィメールヴォーカル系のシンフォニック・メタルバンドの頂点に居ると言っても過言ではないその代表的な2バンドの影響を大きく感じさせるが、このDELAINのサウンドは、音的には完全にメタルな音を聴かせるんだけど、このバンドはあくまでフィメール・ヴォーカルのシャルロット嬢のポップでキャッチーな透明感溢れる心地良い美声を中心に作曲されている所や、サウンドアレンジにポッピーなピアノの綺麗な音色を塗している所や、取っ付きやすさや聴き易いコマーシャル性を重視している所を見ると、メタルと呼ぶよりは、今年出たSIRENIAの新作(ブログ記事 )と同様に、シンプルでコンパクトにまとまった分かりやすいシンフォニック/ゴシック・ロックとして聴けるor楽しめるバンドなんじゃないかなぁ、と思うんだ。と言っても、キャッチーでポップなサウンドながら楽器隊のメタルな重みもしっかりと感じさせるのも○。まぁ、それでも「Within Temptation+Nightwishというサウンド」というレッテルからは逃れなれないだろうけど、重要となってくる楽曲の質は、その2バンドと同等に張り合えるレベルの質をしているし、シンフォニック/ゴシック・メタル系で久しぶりにA級というか、メジャー感を持った新人に出会ったかも(さすがロードランナー さん)。しっかりと「ヨーロピアン」然としたメロディや雰囲気を持ってるのもプラスなポイントなんだ。個人的に「イイねぇ」と感じたのは、1,2,6,9,11,等で聴ける、意外にも「泣き」のエモーションが込められたGソロが非常に好印象だった。とにかく、WTの後釜というか、ポストWTに1番近いバンドと言えるんじゃないかな。
シングルの1を聴けば分かるとおり、キャッチーでコマーシャル性に満ちたオーセンティックなシンフォニック・メタルチューンでアルバムの幕を開け、ツカミは文句なしにOK。荘厳かつ壮大な2、同郷のAutumn タイプのヨーロピアンナンバーの3、NWのマルコ・ヒエタラが参加している壮大でシンフォニックかつダイナミックな4と11、癒し系な大人しい5、デス声のアクセントを加えたWTタイプの6、アグレッシヴな勢いを持ったキャッチーなキラーチューンの7、Gリフがズンズン響く9、サビのドラマティックな盛り上がりがたまらないバラード的ナンバーの10。流れとしては1~4までスタートダッシュを切って、5で一休み、6~7で再びキャッチーに盛り上げ、8で再び一休み、9~11までシンフォニックに盛り上げるアルバム構成。シンフォニックでキャッチーなナンバーから、ゆったりしたバラードまでとヴァラエティも豊かだし、とにかく全曲キャッチーでフックもあって捨て曲なしの傑作と呼ぶことのできる作品だろうね。勿論、シンフォニック/ゴシック・メタルの入門盤としてもオススメできる作品でしょう。特に中盤の7曲目はアグレッシヴな重みが効いた曲で、アルバムの踏ん張りどころ、盛り上げどころとして一際輝いているキラーチューンだ。4と11で披露しているマルコの野獣に満ちたダンディズムでパワフルな歌声はやっぱり格好良かった。。。ボートラも、まぁなかなかの出来してるんで聴いて損はないです。
今年、SIRENIA やTHE AGONIST 等の、いわゆる「嬢メタル」系の作品が絶好調な中で、またもや素晴らしいバンドの出現、素晴らしい作品に出会えましたわ。早くも今年のブライテスト・ホープに名乗りを上げた高品質で完成度の高い作品と言えるでしょう。個人的には、SIRENIAの新譜より好印象を持ったね。Lacuna Coil も新作を予定している今年はシンフォニック/ゴシック・メタル系がシーンを賑わすか?!ちゅーかこのDELAIN、女性ヴォーカル枠でラウパ09(今年も開催されるなら)に出演フラグ立ってるような気がしないでもない。それと、色使いが格好良いジャケも好印象っすわ。ヴォーカルは21歳の若さなんで、とても将来性の高い、今後に期待が膨らむバンドですね。
7.5(+) / 10
01. April RainのPV http://www.youtube.com/watch?v=hn4ZUr-d05o
ちょっとだけCGに気合入ってるなーと思って見てたら、橋が落ちるシーンとか凄いB級に感じちゃった(笑)オレンジ色の正体誰かなーと思ったら・・・ヴォーカルかい!!イミフ!!
という事で、このPVの見所は・・・
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
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