北欧スウェーデンのメロディアス・ハード・ロックバンド、BAD HABITの約3年ぶりの5作目「Above And Beyond」を紹介。
01. I Don’t Want You ★★★★★
02. Just A Heartbeat Away ★★★★★
03. I Don't Want To Say Goodbye ★★★★
04. Let Me Be The One ★★★★☆
05. A Lot To Learn ★★★☆
06. I Believe ★★★★
07. Above And Beyond ★★★
08. My Confession ★★★★☆
09. Let Me Tell You ★★★★★
10. Surrender ★★★★★
11. Calling Your Name ★★★
12. Never Gonna Give Up ★★★★
13. I Need Someone ★★★
北欧スウェーデン産のメロディアス・ハード・ロックバンド、BAD HABITの約3年ぶりの5thアルバム「Above And Beyond」。
このバンドは、US産の産業ロックやAORバンドの楽曲を手本に、時たまBon Joviにも聞こえるメロディアスかつポップで爽やかに弾むキャッチーな王道的メロディや、北欧のバンドらしい「日本人好みの哀愁」を帯びたメロディの味付けが、更にフックの備わった楽曲を安心して聞き手に提供してくれる良質なバンドで、5thとなった今作でも、FAIR WARNINGやLast Autumn's Dreamにも通づる「日本人好みの哀愁」のメロディが極上に楽しめる、フックの利いたキャッチーなAORナンバーの連続で、日本で人気を博しているLADより、今やこのBad Habitの方が日本人に受けるんじゃない?と、最近のLADの作品と今作の「Above And Beyond」を比べると、そう思わざる得なくなる程の上質な哀愁メロハー、爽やか且つ叙情的なAORナンバーを聞かせてくれるんだ。今作は、とにかく楽曲内容がこの上なく素晴らしくて、この文句なしのハイレベルな完成度はメロハー界の傑作アルバムと呼んでも過言じゃないだろうし、メロハー・ファンは今年のマストとなる絶対的な作品と、間違いなく言えるだろう。まぁ傑作は過言かもしれないけど、少なくとも力作ではあると思う。
このバンドの曲を聞いて個人的に思うのは、同郷のプログレ・ハード・ロック・バンドのA.C.Tを思いっきりメロディアス・ハード寄りに感じが、このBad Habitのメロハー・サウンドになるんじゃないかなぁって。ヴォーカリストのバックス・フィリングの声質的にも何処となしかA.C.Tのヴォーカルと通づる「哀」なエモーショナルな部分を持ってたりするしね^^ついでにFAIR WARNINGのVoトミーの「叙情的」な力強さも声質から微量だが感じられるのもグットなんだ。8のギターソロからもFWのような叙情ソロが聞けたりするし、まさに色々と「日本人受け」がよろしいバンドだ(^o^)
オープニングを飾る1の「I Don’t Want You」は、キャッチーな爽やかさと適度な哀愁が塗してあるコテコテのAORナンバーで、ツカミとしては文句なしの極上な曲だ。これはマジで日本人受け間違いナシな2の「Just A Heartbeat Away」の、どこかで聞いたことあるような「哀愁」と「泣き」が溢れ出すサビメロは、マジにニヤニヤ笑っちゃうくらいにヤバイ(笑)「このメロディは反則技だろ(笑)」と、軽くツッコミたくなるレベルなんだ(^o^)。爽やか且つポップでキャッチーな3の「I Don't Want To Say Goodbye」は、Bon Jovi的な王道産業ロックナンバー。初っ端から優しい哀愁が出まくりな4の「Let Me Be The One」は、どこかで聞いたことあるというかCOLDPLAYっぽいキャッチーなサビメロが印象的な哀メロナンバー。ピアノの音色をフューチャーした5の「A Lot To Learn」は、再び爽やか且つポップなナンバー。今作の中で1番ヘヴィでダークな6の「I Believe」は、悲壮感の漂う個性的なナンバー。爽やか且つ煌びやかなビートを飛ばすキャッチーなAORチューンの8「My Confession」は、ギターソロからFAIR WARNINGっぽい懐かしい叙情を感じさせる、6とは対照的にある爽やか3組ナンバーだ。サビメロから強烈な「心地良い哀愁」が聞ける9の「Let Me Tell You」は、2と同様にサビの哀メロがヤバ過ぎて笑ってしまうほどの、極上な哀愁メロハー・ナンバー。90年代のJポップ的というかZARD的な「日本人好みの歌謡的哀愁メロディ」がヤバ過ぎる10の「Surrender」、哀メロポップチューンの12「Never Gonna Give Up」は、佳曲と呼べる。楽曲のポイントとしては、まず1~4までの第一弾の流れでツカミはOK、第二の流れは6~10の中盤の展開、この2つの流れが聞き所となる大きなポイントであろう。終盤の曲は、この序盤と中盤の2つのポイントにある楽曲陣と比べると質は劣る印象だが、12はそこそこの佳曲として、しっかりと存在感を示しているので、終盤の印象はそこまで悪くはならない。殆どの曲は爽やか且つポップでキャッチーなAORor哀愁メロハーだが、6のようなダークかつヘヴィで、ちょっとハードめな佳曲があるってのも好感触が得られる部分だし、その曲と対照的な8の爽快なポップAORチューンも素晴らしく、楽曲のバラエティさが感じられるアルバム構成はヴェテラン?らしく流石の腕前だ。とにかく全曲キャッチーと呼べるし、やっぱり1番の聞き所である「ポッピーに弾けるメロディ」と「哀愁を帯びたメロディ」が文句ナシに素晴らしすぎる。さっきから何回もメロディメロディって言ってるけど、幾度も言いたくなるほど、声を大きくして伝えたいんだ。個人的に、1.2.9.10のキラーチューンはマジで悶絶しまくりですわ。。。
てな感じで、先日記事にしたH.E.A.Tのデビューアルバムといい、大雑把に属すると所謂メロハーと呼ばれる作品は、良作続きでメロハーファン&メロディック・ロックファンにとっては願ってもない嬉しい事だね。5作目となった今作の「Above And Beyond」は、北欧スウェーデンン産の「メロディ・メーカー」としての役割というものをしっかりと果たしてくれた力作アルバムなんで、メロハーファンやAORファンやハード・ポップファンは必聴盤ですし、他のロック・ファンにも大のオススメができる良質な作品です!!
7.5 / 10
01. I Don’t Want YouのPV http://www.youtube.com/watch?v=Sfx2oafuEtU
このPVはさすがに酷すぎる(笑)カメラの引きやカメラの切り替えとかが凄い素人臭すぎるし、メンバーの動きもシュール過ぎる、というかみんなやる気ないだろ(笑)ヤル気が感じられるのは1番右のおもろいおっちゃんだけ(笑)。これぞまさにB級PVと言えよう。。。しかも、2ヶ月前のPVなのに再生数が2500くらいって・・・曲はイイのにこのPVじゃねえ・・・(笑)恐らく低予算PVだから作る事ができたんだろう。。。今年1のバッドPVになるな、こりゃあ。けど、意外と普通のPVに見える人も居そうだけど、まぁとにかく見てくれれば分かると思う。
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