USA産の熱血ハード・ロックバンド、SHINEDOWNの3作目「The Sound Of Madness」を紹介。
1 Devour (03:49) ☆☆☆☆☆
ダイナミックに徐々に盛り上げるイントロから、Disturbedっぽいリズミックなヴォーカルで進み、ブレンドがエネルギッシュかつキャッチーに歌い上げる、熱く盛り上がりまくるサビがたまらないキーラーチューンなハード・ロックンロールナンバー。サビのバッキングで鳴るチープな音色が耳につくが、良いアクセントになっている。
2 Sound of Madness (03:53) ☆☆☆☆
ノリが良いグルーヴィなはじまりからミッドテンポに展開する曲で、ダイナミックかつパワフルなサビとリフが印象的なハード・ロックナンバー。ロマンチックなギターソロもグット。
3 Second Chance (03:40) ☆☆☆☆☆
アコースティックにゆったり優しく進み、ソウルフルなヴォーカルがパワフルなサビへ繋がるモダンなバラード的ナンバー。ストリングスが壮大に盛り上げる効果を生み出している。
4 Cry For Help (03:20) ☆☆☆☆☆
ダイナミックで激しくラウドでロックなイントロからノリノリに進み、「1,2,3!!」という掛け声からはじまる、ダイナミックかつパワフルでキャッチーなサビへ展開する爆走ハード・ロックンロールナンバー。
5 Cry & the Butterfly, The (04:13) ☆☆☆☆☆
アコースティックでゆったり優しくスローテンポに進み、壮大なストリングスから入るソウルフルなサビがパワフルな80年代ハード・ロック・ナンバー。
6 If You Only Knew (03:46) ☆☆☆☆☆
アコースティックに進む曲で、優しくハートフルなハード・ロックナンバー。ストリングスを所々に使ってダイナミズムを演出している。
7 Sin With a Grin (04:00) ☆☆☆☆☆
ソリッドでモダンなカッコイイギターが炸裂するイントロから、怪しげなノリでミッドテンポに進み、パワフルでダイナミックかつキャッチーな熱いヴォーカルが炸裂する怒涛なサビがたまらないハード・ロックンロールナンバー。
8 What a Shame (04:18) ☆☆☆☆☆
ゆったり優しく進み、哀愁漂うサビへ繋がるスローなハード・ロック・ナンバー。胸に訴えかけるような力強いヴォーカルも印象的だ。
9 Cyanide Sweet Tooth Suicide (03:11) ☆☆☆☆☆
ソリッドでカッチョイイイントロから、パワフルかつキャッチーなノリの明るいサビへ繋がるハードロックナンバー。
10 Breaking Inside (03:51) ☆☆☆☆
アコースティックに静かに進み、説得力のあるサビへ繋がるハード・ロックナンバー。
11 Call Me (03:43) ☆☆☆☆☆
ストリングスとピアノとヴォーカルで展開するバラードっぽいナンバー。
元Silvertideのニック・ベリー(G)が新加入した、多大なる存在感を放つヴォーカリストのブレンドを率いる、アメリカの熱血骨太ハード・ロックバンドSHINEDOWNの3作目で日本デビュー作。約3年振りで3作目となった今作「The Sound Of Madness」では、オリジナルメンバーのドラマーのバリー・カーチとヴォーカルのブレンドだけが残り、後のメンバーは新規のメンバーで新しく構成されて作られたアルバム。
音楽性は、ブレンドのパワフルなヴォーカルを前面に押し出した、ちょっとグランジ色のある、パワフルかつエネルギッシュでストレートなモダン熱血ハードロックをプレイしており、前2作よりポストグランジ色は薄くなり、より一層、予想以上にキャッチーでフックのある熱血ハード・ロックに近づいた作品となった、今作の「The Sound Of Madness」。ビルボード・アルバム・チャート初登場8位を獲得した実力を裏打ちするかのような、彼らの最高傑作と言えるアルバムなことは間違いないと言える内容。
1曲目のPVにもなった熱血ハード・ロックナンバーからキラーチューンで、ストリングスがダイナミックかつ壮大に演出する3曲目、爆走ハード・ロックンロールナンバーの4曲目、7曲目の熱血ハード・ロックナンバー、などブレンドが魂を込めて豪快に歌い上げるソウルフルなナンバーの連続で、ツクヅクその存在感に圧倒されるばかりだ。個人的には、1,3,7曲目のようなストレートなハード・ロックンロールナンバーを、終盤にもう1,2曲聴きたかったかも。その中でも特に、1曲目と7曲目はリピートしまくりです^^
バンドの中で1番印象的で目立っている、このバンドのキモであるヴォーカルのブレンド・スミスがソウルフルに歌い上げるパワフルでエモーショナルな歌声と歌唱力が、ぐぅの根も出ないほど素晴らしく、このような熱血アメリカン・ハードロックに持ってこいな、表現力と説得力がありまくる熱血ヴォーカルを聴かせる。ここまで胸に訴えかけるような、聴き手に迫ってくるストレートなヴォーカルで歌ってくれると、聴いている側も自然と元気が出てきそうな力をくれる。ソウルフルに歌うだけでなく、リズミカルなグルーヴを生み出すアメリカンな歌い方もできる、とても上手いヴォーカリストだ。
ドラムのバリー以外一新された、楽器隊のダイナミックかつパワフルでモダンな、重厚感溢れるグルーヴ感のある、骨太ハード・ロックサウンドも素晴らしく、隙が一切無いバンドスキルを持っているし、ストリングスを使って、曲を壮大かつダイナミックにアレンジするのも上手い。元Silvertideのニックが新しく加入したが、そのSilvertideの音楽要素は、まだ音には現われていない模様。次作となる4thで、ニックが加入した影響が、どう楽曲に現われるか期待したいところだ。
恐らく、彼らの最高傑作と言える作品であるので、NickelbackやBuckcherryやBlack Stone Cherryのような、アメリカン・ハード・ロックンロールバンドが好きな人に、大のオススメができる好盤だ。
87点
1 DevourのPV http://www.youtube.com/watch?v=DGtg-_ZIESo
4 Cry For Help http://www.youtube.com/watch?v=pWGm0g9-1XU
7 Sin With a Grin http://www.youtube.com/watch?v=UGQK1Lnt8g8