ドイツ出身のシンフォニック・ヴァイキングメタルバンドEQUILIBRIUMの2作目「Sagas」を紹介。
01. Prolog Auf Erden ☆☆☆☆
壮大で勇敢なシンフォニックのクサメロではじまり、ヴォーカルの豪快なスクリームと共にブラストで疾走するインストのようでインストじゃないオープニングナンバー。後半の民族的な吹奏メロディもグット。
02. Wurzelbert ☆☆☆☆☆
壮大でパワフルなシンフォニックメロディを響き渡らせるイントロ。そしてリズミカルなギャウギャウ嘆くヴォーカルとヴァイキングなノリの良いメロディで疾走し、「パンパパンパパーン!!パンパパンパパーン!!」という超絶シンフォニックでクサメロキャッチーなサビが強烈な疾走キラーチューンナンバー。ノリが良くクサメロ満載なギターソロも見逃せない。
03. Blut Im Auge ☆☆☆☆☆
キャッチーな民族メロディを奏でるイントロからヴォーカルの「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」というスクリームと民族的でスピーディなクサメロと共に勢い良く疾走するパートからインパクトのあるキラーチューンナンバー。ドイツ語で「グーテンモルゲーン!!」と歌うパートも良いよねぇ。
04. Unbesiegt ☆☆☆☆☆
体が自然と踊りだしそうな弾むようなノリの良いクサメロを放つイントロのシンセからグット!!ブルータルでキレのあるギター・リフでスピーディに展開し、「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」というスクリームとクサメロヴァイキング・メロディと共に疾走するパートがたまらないキラーチューンナンバー。
05. Verrat ☆☆☆☆☆
ブルータルでアグレッシヴなギターリフと共に疾走するイントロとグロウルに嘆くヴォーカルからブラックメタル的な雰囲気が伺える。吹奏的なクサメロヴァイキング・メロディと共に疾走する勇壮なパートは相変わらず強烈。他の曲と比べると民族的な要素が比較的少ない曲でもある。
06. Snüffel ☆☆☆☆☆
勇壮でカッチョイイイントロからグットな曲。ギター・リフもキャッチーだし、早口?みたいに急いで歌うヴォーカルも良い感じ。ギターの変調?というか「ダラーラーララーラ♪」というスリリングなパートも最高。そこから繋がって入るサビも勇敢で逞しいクサメロシンフォニック・メロディが炸裂している。テクニカルなギターソロも聴き所だぁ。この曲は1番ギターがカッコ良く目立っているメタルナンバー。
07. Heimwärts ☆☆☆☆☆
これまたイントロから民族的なクサメロで疾走する。ファンタジックな吹奏メロディやらオーケストレーションのリズミカルなメロディがクサクサすぎてとても印象的。スクリームと共に疾走するパートもグット。2分半と短めな疾走メタルナンバー。
08. Heiderauche ☆☆☆☆
壮大でシンフォニーなシンセと壮大な草原が脳内で映像化されそうな吹奏楽器の心地よいメロディが凝縮されたヴァイキング・インストナンバー。
09. Die Weide Und Der Fluß ☆☆☆☆☆
前の曲の壮大な雰囲気を引き継ぎながらはじまるミドルテンポで超絶シンフォニックで壮大な曲。民族楽器が鳴り響くクサメロキャッチーなパートもたまらない。キレのあるカッチョイイリフと共に中盤疾走しはじめる。キーボードっぽい民族メロディのソロパートから劇的でドラマティック且つ壮大なシンフォニックメロディを炸裂する疾走パートはたまらんなぁ。。。ラストも壮大に締める。7分あるドラマティックなヴァイキング・メタルチューンだ。
10. Des Sängers Fluch ☆☆☆☆
荒野の夕焼けが映像化されそうなダンディズムなアコギのイントロから壮大なシンフォニックメロディへと展開し、グロウルなヴォーカルとヴァイキングなメロディとでミドルテンポで進む。唯一?疾走パートがないミドルテンポなシンフォニック・ヴァイキングメタルナンバー。
11. Ruf In Den Wind ☆☆☆☆☆
前の曲から一転、イントロから民族的シンフォニックなクサメロで再び疾走するリズミカルなヴァイキングメタルチューン。ジックリ聴かせる吹奏メロディのインストパートは聴いていてとても心地がよい。
12. Dämmerung ☆☆☆☆☆
心地よい吹奏民族的メロディを奏でるイントロから壮大で繊細だ。ヴァイキング・メロディでミドルテンポで進む・・・と思ったら中盤から疾走するパートが現われる。が、後半はまたミドルテンポで展開し、壮大でシンフォニックな旅立ちのメロディで締める。
13. Mana ☆☆☆☆☆
アルバムトータル79分のラストを締める16分間あるこれまでの曲を集約した大作ヴァイキング・メタルチューン。長めな民族的ヴァイキングメロディと吹奏メロディの心地よい音色を聴かせ、シンフォニックで勇敢に疾走するパートへ展開し、またもや吹奏メロディのリズミカルな音色・・・ザクザク切り刻むギター・リフ、キーボードっぽい音を響かせるメロディ、そしてダイナミックなオーケストレーションの逞しいメロディ、終盤で怒涛にブラストでとことん疾走、その上に乗る壮大な草原を彷彿とさせる吹奏メロディ、ラストは希望が感じられる壮大なオーケストレーション・・・これらのメロディが絶妙に集約されたラストを飾るドラマティックなヴァイキングインストナンバー。
トータルで79分という超大作を作り上げてきたドイツ出身のシンフォニック・ヴァイキング・メタラーEquilibriumの2作目。しかし実際聴いてみると、この79分だという事を忘れ去るほど、勇敢なシンフォニック且つフォーキーでクサメロキャッチーなメロディの洪水、そしてとことん勢いよくブラストと共に突っ走る疾走感の溢れるヴァイキングサウンドを聴かせる高品質で特上、そしてドラマティックなヴァイキングメタルナンバーが最初から最後まで収録されている。一聴しただけでその素晴らしい良さが分かってしまうほど、このアルバムの敷居は驚くほど低いし、意外にも飽きなくダレずに最後までサクッと聴けてしまうのが凄い。それでもやっぱり79分が長いなぁと思う人も居るかもしれない。個人的にヴァイキングメタルはまだ深く聴いていないんだけど、どうやらこのアルバムのお陰で、ヴァイキング・メタルの世界にどっぷりはまってしまいそうな予感がします。それほど衝撃orインパクトを受けた。特に壮大でダイナミズム溢れるシンフォニックなシンセとフォーキー且つヴァイキングで民族的なメロディとアコーディオンの絡みがとてつもなく、ギッシリ濃密に1曲1曲に強烈な印象を残す疾走感やらクサイメロディの怒涛なまでの応酬を耳にすると、ついつい体と頭が自然と動いてしまう事請け合いだぁ。さらにさらに、ヴォーカルもグロウルなデスボイスとブラックなシャウトを駆使しているのも関らず、楽器隊のクサメロのお陰でそこまで暴虐な感じはしないし、存外キャッチーなリズムで歌っているのも楽曲の総合的なフックが備え付けられている。「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」というスクリームとクサイシンフォニックで民族的なメロディと共にとことん疾走するパートは聴いていて気持ちがいいし、個人的にドツボだ。他にも、吹奏楽器が奏でる心地よく壮大なメロディもたまらない。
このアルバムは捨て曲なしの全曲名曲だが、とりあえずシンフォニック且つクサメロに疾走する分かりやすいヴァイキング・メタルチューンの2曲目から4曲目の流れが神ががっており、この3曲を聴くだけでグッと胸を鷲掴みされる事請け合いだ。その後も名曲の連続で、ブラックメタルの香りが漂う5曲目、ギターが聴き所の6曲目、ドラマティックな9曲目、ラストを締める壮大で大作インストヴァイキングメタルナンバーの13曲目、全部で13曲、この怒涛な疾走感のあるクサメロでシンフォニックヴァイキング・メタルナンバーに圧倒される事間違いなし。なんというか10曲目から13曲目までの流れもすげードラマティックなんだなぁこれが。シンフォニックなヴァイキングメタルナンバーだけでなく、ギターが目立った曲もしっかりある所も見逃せないポイントだ。
正直2作目でこの出来って凄すぎだろ・・・^^;脱帽しますわホント(^o^;)それにしてもドイツはなんだかんだいって幅広いジャンルに強いねぇ・・・ゴシックは聴いた事ないけど。1stも聴きたくなってきたなぁ、けど当分はこのアルバムがスルメになりそう^^聴き応えありそうだし^^。デス声が聴けて、クサクサに疾走するスピードメタルが大好きな人には大のオススメだし、意外にも聴きやすいので、普通のメタル好きにもオススメのアルバムだし、ヴァイキング・メタル入門盤としてもオススメのヴァイキング・メタル界の名盤だ。コリャ~凄いアルバムだ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:アルバムジャケットもイイジャンイイジャン(^~^)
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02. Wurzelbertが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=u2kxdjwHnfA
03. Blut Im Augeが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=rFDaS2-mr5s
04. Unbesiegtが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=6J6CvSpIjBg
06. Snüffelが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=qNdUfm7xJT8
09. Die Weide Und Der Flußが聴けるビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=nMRBbjcDrpI